1. アメリ
ここに出てくる人達はきらびやかな美男美女ではなく、普通の人よりもちょっとだけ不幸な人たちばかり。そんな人たちが助け合って少しでも幸せを作ろうって、そんな映画。だからこそ普通の人である私たちが観て、ほんの少し優越感のようなものを感じてしまうというところに、この映画の癒し効果の原因の一つが隠されている…と考えるのは少しひねくれすぎだろうか? 6点(2004-07-20 22:22:52) |
2. 太陽がいっぱい
トムがフィリップを殺害するときに突如ヨットの全景が映ったり、死体検分の時に尼僧のアップが挿入されたり、トムがフィリップの全財産を引き落とすときにトムの顔のドアップになったりと、一瞬ハッとさせられるようなカットがたびたびあった。これらはみなトムの心理の暗示であろうが、他にも、トムが殺人を犯した後は必ず何かを貪り食べるシーンなど、トムの心理を実に巧みに表現していると思った。小説だったら心理面は簡単に表現できるが、映像となると難しい。それを、この監督は見事に表現していると思った。トムの心理を暗示する何かがたびたび映されるので、それを探しながら観るというのも面白いと思う。アラン・ドロンも実にハマリ役だった。 9点(2004-07-01 20:32:37) |
3. レオン/完全版
とてもいい話で、役者たちもいい演技をしているし、ラストに流れるスティングの音楽も最高なのだが、ただ一つ、レオンが殺し屋にしてはあまりに人間臭すぎると思った。こういう話はとことん冷酷な人間が少女にほだされてこそ感動的なのに、このレオンときたら、女子供は殺さないわ、観葉植物は愛でているわ、無邪気な顔をして映画を観てるわで、まるっきりただの無口なオジサンになっていた。しかし、みんながある程度は楽しめると思うので、そういう意味ではみんなに勧められるいい映画であることは間違いないと思う。 7点(2004-06-30 20:11:26) |
4. 乱
人間の愚かさを痛感しました。 7点(2004-06-27 02:36:44) |
5. アレックス
この監督は観る人にとことん嫌な気分にさせようとしたんでしょうか?画面はクルクルして見づらい、それなのにレイプシーンになると、まるでその場面だけはじっくり見せようとでもしてるように急にカメラが固定される、そして、その後はレイプの余韻をじっくり味わわせるかのようにアレックスの幸せなシーンを映す。この映画は話としては最低ですが、「見る者にとことん嫌な気分を与える」という映画の新しい1ジャンルとして考えると、まあこれはこれでアリかな?と。決して人には勧められないけれども、彼女や奥さんをお持ちの男性が見れば、確実に以前よりも愛しく感じられるはずだと思います。 0点(2004-06-27 02:33:12) |
6. グラン・ブルー/グレート・ブルー完全版
とにかくロケ地と音楽が美しいです。海の中で奏でられるエリック・セラの切ない音楽に乗せられて、ジャックと同じように僕自身もすっかり海の中の世界に魅せられてしまいました。ただし、みなさんのおっしゃるように少し長すぎることは確かで、こういう映像や音楽の美しさを売りにしている映画はどうしても飽きやすいので、もう少しコンパクトにまとめるべきだと思いました。 9点(2004-06-06 10:01:15) |