1. 花咲ける騎士道(1952)
『隠し砦の三悪人』にも相通ずる興奮を覚えた。極めて痛快で品の良い活劇。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-02-11 20:19:09) |
2. イースト/ウエスト 遥かなる祖国
《ネタバレ》 大作にありがちな大味感は無く、緊迫感を絶えず持続さす展開の濃密さ。医師の妻と水泳青年、それぞれの亡命劇は手に汗握りっ放しで、極め付きはラスト、自己犠牲を厭わぬ旦那の深慮は胸が熱くなった。厳粛な空気が伝わる映像美、魂を揺さぶる名演…。ホント大傑作です。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2007-09-30 19:55:03) |
3. 大運河/グランカナル
まぁ、アルヌールは毎度の如く美しく、さすがMJQの音楽も聴き心地が良いのだが、それ以外は大して讃えるべき点はない。展開がトロいし平板。 [ビデオ(字幕)] 5点(2007-09-22 18:11:42) |
4. 冬の猿
《ネタバレ》 ジワ~ッと心地よい余韻が押し寄せる秀作。静かに老いゆくアルベールの心情を思うと、ヒシヒシ哀愁を痛感。絶妙な空気感を醸す酔っ払い大会も然り。冬の花火シーンも素晴らしいが、ラストの駅のシーンが絶品。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-08-01 00:13:47) |
5. 地下鉄のザジ
《ネタバレ》 妙な清々しさを覚えるほど捉えどころが無い怪作。とても『死刑台のエレベーター』や『さよなら子供たち』と同監督作品とは思えぬシッチャカメッチャカぶりで、終いには思考停止に陥る。まともな登場人物は皆無に近いが、中でも美しいザジの叔母の鉄仮面のまま移動するのが面白かった。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-06-10 20:28:24) |
6. コーリャ 愛のプラハ
鈍色の空気を醸した映像も好きだが、あざとい悲愴さもなく、淡々と滑稽味も織り交ぜながら、国情の深刻さ、仮初めの父子の哀感がジンワリ伝わってくる。秀作。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-06-09 19:36:21) |
7. シューティング・スター
気取りすぎで中身無し。短時間なのが救い。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2007-05-20 19:56:11) |
8. タンゴ(1993)
ルコント作品の中では一番好きで、何度も観た。全編に漂う空気感が堪らない。先日亡くなったフィリップ・ノワレの追悼としてまた観てみたい。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2007-01-20 02:15:28) |
9. 狼の挽歌
《ネタバレ》 渋いねぇ。人間こうも渋くなれるものかと思うくらい渋い。決して二枚目ではないけれど、味わい深い存在感。そういや『サザエさん』の原作でも、TVに映るブロンソンを観ながら「(良さが)わからん」とサザエさんがブツブツ呟いていたが、確かに渋さを除けば干からびた饅頭みたいな顔である。 それにしても、無表情の中に隠した苦悩と葛藤を、見事に表現していたブロンソン。機械的に仕事をこなすプロの殺し屋が、自分の中に情が芽生えて仕事に支障をきたし、やがて惚れた女の裏切りに翻弄されていく。そんな己の限界を知るが故のラストは大いに納得。狭い路地のカーチェイス、エレベーターでの静かな暗殺、この両シーンと音楽にも痺れる。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-01-19 19:46:21) |
10. パリ空港の人々
《ネタバレ》 洋画のマイベスト10に入る作品。様々な事情で入国拒否され、空港に長逗留されている人々を描くという着眼点もさながら、臨場感、可笑しさ、そして言うに言われぬ郷愁…、特に、大晦日の夜の美しさと切なさは夢心地の極致である。何度も観たが、そのたびに好きになってゆく大傑作。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2007-01-19 19:05:54) |
11. ニコラ
子供の心の奥底に沈殿する、殺伐かつ複雑な不安感を巧みに表しているのは分かるが、物語として弾みがない。何より夢が気持ち悪いのが最たるマイナス。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2007-01-19 18:58:03) |
12. ルムンバの叫び
《ネタバレ》 ラストの記念式典の場面。独裁者となったモブツに対し、二人のコンゴ人が送る厳しい視線が強烈な印象をもたらす。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-01-09 20:33:41) |
13. シベリアの理髪師
「これぞ映画だ!」と言わんばかりのボリューム感に圧倒された。緻密で美しい映像、スケールの大きさ、筋の面白さ。とりわけ護送列車のシーンには胸が熱くなった。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2007-01-02 16:37:03) |
14. アンダーグラウンド(1995)
並の映画を30本集めても、この稀代の名作1本に及ばない。笑い・涙・愛・毒・狂気が怒濤の如く押し寄せてくる壮大この上ないスケール。音楽も最高(当然サントラ買った)。ミリャナ・ヤコヴィッチの美貌と巧さも特筆もの。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2007-01-02 09:35:31)(良:1票) |
15. ジャッカルの日
全編に敷き詰められた静寂が、極めて効果的に緊迫感をもたらし、終盤は瞬きさえ惜しむほど目が離せない。魅力溢れる俳優陣、小道具の芸の細かさ、美しき欧州の光景、いずれを取っても秀逸この上ない、至高のサスペンス映画。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2007-01-02 00:20:30)(良:1票) |
16. 終電車
感動しました。音楽も壮麗で、ラストの粋なカラクリにも脱帽。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-01-01 22:48:03) |
17. エリザ
《ネタバレ》 大感動作。「芸術家は美を作るんじゃない。美を隠すものを除くんだ」は至言であります。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2006-12-31 22:23:03) |
18. 黒衣の花嫁
これほど気の滅入る復讐劇もない。殺される連中がそんなに憎々しく感じないから。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2006-12-25 20:08:24)(良:1票) |