1. 恋愛日記
《ネタバレ》 しかしこんなシュールなテーマをこんな大真面目に撮ってしまって、さすがフランス、さすがトリュフォー。フェチの塊をオシャレに包んで全力でぶつけられた感じ。上手く言い表せないけど、視覚、脚本、演出とか全ての要素がマッチした、素敵な映画でした。オチもすっとしていて、トリュフォー映画の中では一番、最後まで飽きずに見れた。 今更だけど、邦題がややイマイチ。 [DVD(字幕なし「原語」)] 6点(2012-03-16 12:08:20) |
2. ヒューゴの不思議な発明
《ネタバレ》 純粋に良かった。動機付けが薄すぎるとか、脚本がやや雑とかイマイチなところを言い出したらきりがないけど、そんな部分に目をつぶれる程、ヒューゴが死にもの狂いでラストチャンスにかけるシーンに個人的にぐっときてしまったのと、サーシャバロンコーエンの、近年5本の指に入る程の名脇役、迷演技で相殺されてしまった。父がヒューゴに残したのはメッセージではなく、彼の幸せな未来だったという、スコセッシらしからぬ結末と、スコセッシの映画に対する思い入れがちょっと伝わってきてちょっとじんときた。観賞後、パラパラ拍手してる人もいた。決してパーフェクトな映画ではないけど、自分にとっては、ドアノブだけすごいおいしいお菓子の家みたいな映画だった。邦題酷すぎる。 [映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2012-03-16 11:47:35) |
3. ホット・ファズ/俺たちスーパーポリスメン!
とりあえずすごくおもしろかった。これに尽きる。やっぱり日本人の自分は、アメリカのドタバタよりイギリスのシュールの方が笑い易いなあ。 [DVD(字幕)] 8点(2009-08-23 01:18:20) |
4. KEN PARK ケン パーク
飽きずに最後まで見れるけどまとめ方がイマイチ。キャラクター設定、編集、演出と全体的に優秀だけど、秀逸かと言われればそうでもない。もう一押しできる脚本家と組んでいたら良かったかも。 [DVD(字幕)] 6点(2009-08-23 01:15:34) |
5. 水の中のつぼみ
何て言えばいいか言葉が見つからないけれど、うーん…北野武の目指す脚本って、こういう感じなのかな、と少し思った。作家主義を極めたら小さな映画が生まれた、という感じ。台詞がものすごく少ないのに、ストーリーテリングが秀逸。表現のボキャブラリーの多さがすごい。すごく繊細で生々しい作品だった。 [DVD(字幕)] 6点(2009-06-16 14:40:19) |
6. それでも生きる子供たちへ
「ビルーとジョアン」「アメリカのイエスの子ら」「ブルージプシー」が良かった。(クストリッツア以外)作品ひとつひとつのキャラクター性が少し弱かったからか、とりたてて駄作はなかったけど、テーマが社会派の割に、突き抜けた作品がなかった。ただクストリッツアの短編がもっと見てみたいと思ったのは収穫。邦題◎ [DVD(字幕)] 7点(2008-03-27 00:15:12) |
7. モーターサイクル・ダイアリーズ
ちょっと脚本が雑というか不安定。 [DVD(字幕)] 5点(2007-08-08 15:54:03) |
8. イブラヒムおじさんとコーランの花たち
脚本が下手すぎるのでは? [DVD(字幕)] 4点(2007-08-02 02:39:24) |
9. 11'09''01/セプテンバー11
サミラ・マフマルバフ編、クロード・ルルーシュ編、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ編、ショーン・ペン編がよかった。 ケン・ローチに期待していたが、いいテーマだったのに「手紙」は安易すぎたのでは?普通のドキュメンタリーでよかったのに。わざわざ「映画」に合わせる必要はなかった。 そして問題の今村昌平編。なぜこれを最後に持ってきてしまったのか…中間に入っていたら、まだ、「個性的な作品の一つ」として誰かには許せてもらえていたかもしれないのに。そもそもなぜアメリカのショーンペン編を最後に持ってこなかったのか、永遠の謎。 全体としては、クロードルルーシュのショートフィルムが見れただけでも収穫だった。単品ではそこまでではないけど、9.11というテーマの中に入っていることによって、パワーや意味がある作品になっているものが結構あって、そいういう意味でこのオムニバスは成功だと思う。(例外もあるけど) [DVD(字幕)] 8点(2007-07-29 15:31:18)(良:1票) |
10. ライフ・イズ・ミラクル
《ネタバレ》 我慢して最後まで見て良かった…脱落しないで良かった。クストリッツァはいつもスロースターターすぎる。話も人物も掴むまでに時間がかかる。そこさえクリアすればもっといい。シビアな環境を完全なるシビアでお涙ちょうだいに仕上げないところが、自身がシビアな社会環境に身を置いていた経験があるからこその本物を感じる。もちろん、クストリッツァ映画独特の音楽も◎そしてもちろん、あのロバに主演男優賞。 [DVD(字幕)] 8点(2007-07-29 14:56:45)(良:1票) |
11. サラ、いつわりの祈り
雰囲気と設定で押し切られた感が否めない。心に残らない。事実は小説より奇なり、を超えられていないのでは? [DVD(字幕)] 5点(2007-07-29 10:53:31) |
12. シティ・オブ・ゴッド
なぜ彼が主人公だったのか納得したとき、久しぶりに映画の醍醐味を感じた。とりあえずすごい映画だった。キャストもみんな(もちろん子供達も)素晴らしかった。 [DVD(字幕)] 8点(2007-07-29 01:46:42) |
13. 黒猫・白猫
灰汁が強い。前半は登場人物や話が掴みにくい。しかし、掴んでくるまで我慢すれば入っていけるし、ドタバタも少し我慢すれば、時折クスリとできる。しかし、それを達成するにはかなりの体力が必要… 音楽◎ [DVD(字幕)] 6点(2007-07-24 05:03:42) |
14. マイ・ネーム・イズ・ジョー
ローチ作品は、見終わった後、いつも言葉が見つからない。「今」に至るには複雑な人間の感情の課程があり、その「今」がどんな状況であっても、本人にとっての今は人生最大の一大事なのである。ヒーローもプリンセスもいない、この平凡な世界の報われない優しさや伝わらない愛は、なんと美しく切ないのだろうか。 [DVD(字幕)] 9点(2007-07-22 18:33:46)(良:2票) |
15. ベティ・ブルー/インテグラル<完全版>
《ネタバレ》 脚本が良かったので、フランス映画なのに眠くなったり早送りしたくなったりしなかった。 かといって、フランス美学が損なわれていることはなく、印象的なシーンもいくつもあった。 しかし、やっぱり「カッコーの巣の上で」は偉大だったんだなと思わせる作品。 良い映画だったんだけど、それだけに、あのシーンは、もっとオリジナルな画を見てみたかった。 [DVD(字幕)] 8点(2007-07-22 17:22:47) |