1. キャロル(2015)
《ネタバレ》 ずっと気になっていた映画でしたが、やっと鑑賞。二人の女優の圧巻の演技力を見せつけられました。誰もが認める大女優のすごいオーラ。それに飲みこまれない若女優もすごい。激しいやりとりがある訳ではないのに「退屈」なんで感じることがまったくない。ギリギリまで削り取ったかのような脚本も、二人の女優の演技力があったればこそでしょう。いや~すごいわ… 男性で「フェロモン垂れ流した」みたいな表現をする事がありますが、キャロルはまさにそれでした。女性であんなに気品あふれる魅力フェロモンムンムンな方初めてみたわ。そりゃ若いテレーズはイチコロでしょう(あんな美しい妻は旦那も手放したくないでしょう) 途中まで「友情か愛情がわからない感じで最後までいくのかな?」と思っていましたが甘かったです。そんな中途半端な映画じゃございませんでした。美術も隙がなく久しぶりにクオリティの高い真の恋愛映画を観た気分です。 [DVD(字幕)] 9点(2019-09-07 22:04:58)(良:1票) |
2. ツーリスト
《ネタバレ》 この映画に足りないのはセンスだべ;ストーリーは期待してないからせめて二大大物俳優を活かした「おしゃれな会話」とか。「昼下がりの情事」の音楽隊みたく「まぬけな子分」とか。変なこだわりをもった「マニアな敵」とか。しゃれっ気満載にして欲しかった。それでこそ美しいベニスの背景やゴージャスな世界が生きてくるというもの。このところのハリウッド映画の脚本は劣化がひどすぎる(ストライキ起こされた時のやつか?)ジョニーもジュリーも好きですが、キャストは才能ある新人さんにした方が良かったかな。いかに美女とはいえジュリーはピンチに見えんのよ;胸の谷間からナイフだしてブスッと敵をやっつけそうなんだもんよ; [地上波(吹替)] 5点(2013-04-14 16:28:28) |
3. グリーン・カード
《ネタバレ》 昔のトレンディドラマみたいに少し古臭い、と感じる部分がある(公開当時はスタイリッシュだったんだろうけど。時代を背した恋愛映画だから「時代を超える作品」にはならないかな)初めはヒロインの態度に「どうして私がこんな目に合うの?この男のせいよ」みたいな雰囲気があってイラつきました。自分も庭を手にいれる目的があったくせに棚上げかよ~どうも「優等生な私」を演じるきな臭さがあるので「子供たちの為に~」も説得力を感じなかった。だからラストで「庭なんかどうだっていい」の本音に可愛い女じゃないか~と顔がほころびました。これから二人の本当の恋愛が始まるのだな~という予感を感じさせるラストは良かったです。 [地上波(字幕)] 6点(2012-01-21 17:48:36) |
4. トランスポーター2
フランクは『ガンカタ』を習得しているらしい;(今やこのテのヒーローの必須条件かも…^▽^;?) [地上波(吹替)] 6点(2011-02-10 11:49:24) |
5. ショーガール
初観賞した時は「下品な映画」と思った。その後、監督の、反米体質でくだらないものを堂々とさらけだして皮肉る主旨を知り、下品さは確信犯だったと気付く。この作品は男尊女卑社会の低俗さを皮肉った作品と解釈しました。しょせん世界は男が支配している。女をモノ扱いして性欲の対象としか見ないくだらん男。登場するのもそんな奴らばかり。何ももたない女は彼等の手の平でもて遊ばれるだけ。ノエミとクリスタルの対決は、結局男が作った仕組みの中での事。最近の日本の●KBメンバーの投票システムみたいなもの。女同士を争わせて外から楽しむ支配者の男達。が、賢い女はそれに気付く。「女同士争うなんてバカみたい。そんな価値のある成功(男)かしら?」だからノエミもクリスタルもドロドロ争ったりしない。ノエミは男が作った「争いのシステムとその中にある成功」を「くっだらない」と切って捨て、たくましく歩いていく。かっこ良いではないか。この映画の真っ向からの皮肉を受け取る度量がハリウッドにないのが残念です(あれば、こういう映画作る必要なかったか?) [DVD(字幕)] 6点(2010-11-16 14:36:00) |
6. ハンニバル・ライジング
原作を読んでから観賞しました。なので小説を映像化しただけと感じてちょっと残念。映画ならではの演出や展開が欲しかった(脚本が原作者だったのか;)解説でレクター博士はキリスト教以外の宗教概念をもつ必要があったと論じていましたが、それが理由と考えれば「なんちゃって日本」も許容範囲かな;常々レクター博士の「食べる」行為は疑問でした。愛しい人の一体化を意味するなら分かるのですが、憎い者を食べる?って感じで。が、これで納得しました。「食べる」行為は自分への罰なのですね。傷を何度も引っ掻くように。自分は狂っている、しかし狂い続けなければいけない。その傷こそがレクター博士を怪物にした。まさに誕生秘話でした。 [DVD(字幕)] 5点(2010-10-26 11:01:40)(良:1票) |
7. 太陽がいっぱい
《ネタバレ》 有名な映画ですが観る機会がなかったので未観賞のままでした。が、故淀川さんの映画本に『この映画は裏ゲイの話で、殺人シーンはフィリップがトムを挑発している』みたいに解説していました。「え?そうなの?」確認の為に観賞。そういう部分はよく分からなかったけれど(淀川さんすいません;)フィリップがトムの妬みを知りつつ、連れまわしているのは感じました。馬の鼻先に人参ぶら下げて遊ぶように。トムは頭がいいから、成功するだけならフィリップを利用することも出来ただろうに、そうしなかった。「フィリップになる」のは「一体化」を指していたのかも。ボートに遺体がついてくるのは、愛しい男に「死んでも離さない」情念?恐い、恐すぎる…;緊迫感と心の乾きが美しい映像と音楽と共に強烈に残ります。個人的にリメイク版がイマイチな点は、「さりげなさ」がないことと、フィリップがトムより男前なことかな~と思ってます。飢えてる方を美男にしないと駄目だよ~「乾き」が美しく、「成功」が儚く、ならないじゃん。 [ビデオ(字幕)] 8点(2010-10-13 11:41:54) |
8. ピアノ・レッスン
《ネタバレ》 エイダは何故喋らなくなったのか?映画では明らかにされていませんが、ピアノに固執することと何か関係がありそうです。 遠方のどんな男性か分からないのに嫁がせるエイダの家族ってどうよ?やっかいばらいしたかったから?エイダはうとまれる存在だったのではないでしょうか? サム・ニール演じる旦那はエイダの家族と同じような態度だったのかもしれない。自分のピアノに対する執着を分かってない、とか。 ある小説で『親に売られた売春婦の少女が、自分に惹かれている男性が自分に手を出さないのは何故か分からない。別れる時、お世話になったお礼に少女はベッドに誘うが、男性は「君が好きだから私を愛していない君を抱くことはできない」と言う。少女にとって自分の気持ちを大切にされたのは初めてだった』 エイダがベインズに惚れた理由もこれではないでしょうか?初めて『自分の欲望より私の気持ちを優先させてくれた男性』だったから。この時代の女性にとっては稀有な出来事だったと思います。 激しいストーリーと濡れ場に嫌悪を抱く人も多いとは思いますが、「悪人」が出ていないところなど決して劣った脚本ではないと思います。が、昼ドラ並に落ちそうな物語が美しい音楽と情景に救われていることは確か。 ヒストリカル・ロマンス(アダルト版)と観るのがいのかも。 [DVD(字幕)] 7点(2010-09-20 11:42:53) |
9. パフューム/ある人殺しの物語
《ネタバレ》 グルヌイユにとって香りは神だったのかもしれない。香りの為には人殺しも辞さない、罪悪感も迷いもない彼はどこか狂信者っぽいです。求めて孤独に独りで突き進む。彼の身体に「匂いがない」のは「心がない」からかも。彼の誕生は母の死を招き、彼の通った後に次々と人が死んでいく様はまるで悪魔の子のようです(さながらダミアン?;)彼が求めたのは「愛」だったのかも。しかし、心のない者が作った香りによってもたらされるのは愛ではなく、欲望でした。悪魔は人間を誘惑し、堕落させるもの。そういう意味があの「乱交シーン」にあったのかもしれません。香りによって愛も救いも得られず孤独も癒されなかった彼は、最後、最もふさわしい場所に戻っていったのではないでしょうか?悪魔がふさわしい場所は「人間の中」だった…なんて、ちょっと宗教チックに考えてみました;香り(悪臭を含む)が感じられる映像は見ごたえがありましたが、内容は非常に残酷で怖い物語でした(そこらへんのホラーより怖かった;)誰も救われないし…; [DVD(吹替)] 7点(2010-09-17 14:31:45) |
10. エスター
《ネタバレ》 甘かった…エスターが母親を一人占めする為、他の子供に危害を加える話かと思ってた。靴の中にガラスの破片いれるとか飲物に洗剤混ぜるとか…なので、いきなりの殺害シーンに度胆を抜かれる。恐怖で子供を支配したり狡猾に動いたり、万力シーンでは背筋が寒くなった。セクシャル要素があるので「性的虐待の過去でもあるの?」書類偽造では「操っている大人でもいるの?」と思ってたらまさかの真実。疑問が氷解。どうりで母親でなく父親の気を惹こうとした訳だ。化粧をおとす場面はグロテスク度200%;ここまでは高評価でしたがラストで急下降;優しい妹に銃を撃たせたり母親が人を殺すのを目撃させるのは駄目だろ。別エンディングの方が納得出来る。「悪は人を殺すが善は殺さない」という芯が通るから。が、敵には死の報復を与えねば気がすまないのが米国流なのか?;(トンキン湾然り…9.11然り…)相手の「死」によって安心を得ようとする。観客にウケるエンディングにするのが今の映画事情なの?映画は芸術ではなく娯楽になったから?別エンディングをDVDに入れるのは制作側の意地?私は現場から消えたエスターが別の孤児院でにっこり笑っているエンディングかと考えてました。すごく後味悪いな~; [DVD(字幕)] 4点(2010-09-09 11:46:24) |
11. ブロークン(2008)
《ネタバレ》 B級低予算ホラーサスペンスだろう、とあまり期待せずに観ましたがなかなかの良作でした。低予算だろうに画面が綺麗なのでチープさがなかった。カメラワークも良い。監督がフォトグラファーと知って納得。「映画はお金をかけりゃいいってもんじゃない」がしみじみ感じる映画です。やっぱりセンスが大切ですよね~ 余計な台詞がないし、登場人物のオーバーリアクションもないのでリアリティがありました。謎解きというより感覚的なものが強いお話しです。「姉さんのマンションだ」の台詞を聞いた時は背筋がゾクッとしました。もう、半ひねり欲しかったかな~と思う一方、これ以上何かつけると下世話ぽくなっちゃうような気もするのです。個人的にはこういう雰囲気は嫌いじゃないです。 [DVD(字幕)] 6点(2010-04-02 11:44:41) |
12. ある公爵夫人の生涯
《ネタバレ》 史実が元で、この時代の女性の話なので少し予想していましたが、予想の範疇でした。特別好きな女優ではないけれど、豪華な美術に埋もれないキーラの美しさはため息もの。初夜の彼女の身体についたコルセットの生々しい痕が、この時代の女性を象徴している。型に押しこまれ心も身体も悲鳴をあげているのが聞こえてくるようだ。社会的な位置を確率出来ない彼女達の生きがいは子供だけ。子供だけが「個」である唯一の証し。家と夫(飼主)の許す範囲の『適度な自由』しか与えられない境遇はペットのよう。夫人の言葉通り「犬と同じ」である。そんな社会に疑問を持つ夫人と、社会を変える夢をもったグレイ氏が惹かれ合うのは当然だったろう。型通りの公爵夫人で満足の女性ならともかく、心に翼をもった彼女にとって、檻のような型を要求する公爵との結婚は不幸だった。公爵は非常に狭小でつまらない男だ。イライザの出産を許したのもグレイ氏が議員になるぐらいの貴族だったからだろう(グレイ氏が庶民階級なら違ったと思う)「世継ぎを産め」と夫人を縛り、それが出来なくなると義母と子供の手紙を使って縛るという情けなさ。連れ戻すのに「お前は私の妻だ。だから連れて帰る」と一人で言う事も出来ないのだ。自分の情けなさに気づかないところがまた哀れである。彼は公爵以外の生き方を知らない。一人の男としての生き方なんて知る事さえ許されなかった。皮肉な事に夫人の自由を奪う事で、自分が「自由で無い」のを知った気がする。夫人もそれが分かったから、この夫となんとかやっていく事にしたのだろう。どの時代のどんな立場の人間でも「自由が無い」事は不幸である。この映画の息苦しい閉塞感と、声にならない心の悲鳴を感じて観賞時は胸が苦しかった。史実でもこの公爵夫人を知った方がもっと感情移入しやすいかも。 [DVD(吹替)] 7点(2010-02-15 11:03:47)(良:1票) |
13. マルホランド・ドライブ
《ネタバレ》 リンチ作品なので鑑賞前に「前半は夢」「ブルーは死の意味」という予備知識を仕入れておきました(でないと無理;)初めは夢を話す男性の夢(小説?)かな?と思ってました(彼は作家志望でいっしょにいた男性は出版社の人間とか?)が、劇場から帰ってベティが消えた時「あ、リタの夢か」と思いました。彼女は事故で死んでいて、それからブルーキー(死)を持った。ブルーボックスを開けるのは「死を受け入れる」意味。ベティは守護天使か優しかった母親というリタのイメージではないか? 案の定、ボックスを開けるとリタは消えます。が、その後の展開はどう見てもダイアン(ベティ)が主観;車の中の「ここじゃないでしょ」でやっとダイアンの夢だったと気づき、ジルバ大会の話で確信しました(それで冒頭にしつこく出てた) 分って見るとダイアンが哀れでなりませんでした。リタに優しいベティ。カミーラに優しくしたかったダイアン。彼女に必要とされたかった。「泣き女」の歌は彼女の心そのもの。だから、あんなに泣いていた。オーディションシーンは、リタとベティが部屋で練習していたのが実際ダイアンがやった演技で、本番でやったのが合格した女優の演技かも?(ダイアンは二流女優だった)最初と最後に出て来た老夫婦は「大衆」という意味ではないでしょうか?女優を夢見ていた頃は優しく応援してくれるように感じたけど、犯罪者となったダイアンにとってはあざ笑う存在。「大衆」に追い詰められて自殺する。カウボーイは「殺意」ではないかと解釈してます。パーティーで横切った時、ダイアンはカミーラを殺す決意をしたのではないか。アダムに「二回会う」の意味は、ダイアンはカミーラ殺しが上手くいけば、アダムも殺す気だったのでは? でも、その前に罪悪感から自殺する。夢見て破れて、愛する人に捨てられて殺して、自分も死んでしまう…可哀想な女性の悲しみ、憎しみ、夢、孤独を言葉ではなく、映像でここまで伝えるリンチ監督。さすがですね。 [DVD(吹替)] 7点(2009-12-12 20:00:41) |
14. つぐない
《ネタバレ》 自分が加害者である、と認める事は人の罪を許すのと同じぐらい難しい。彼女は小さい頃はあんなに独裁的だったのに、すっかり変わっていた。人を思いやる心をもち、人の悲しみも罪も美しさも理解していた。「救済」を行う決意も固めていた。自分の罪を認め、一生を償いに捧げる覚悟をしていたからだろう。その勇気は相当なものだと思う。「つぐない」とは、決して許されない事を前提に行うべきものである。「許される」為に行う償いは、償いではなく、その時点でその人に許される資格はない。無期懲役の囚人が「仮釈放」の申請を自ら行う事が出来ないのと同じように(申請する時点で「仮釈放」の資格はない、と判断される為)彼女はそれを分かっていた。自分の罪を認め、決して忘れぬように決めていたに違い無い。だが、病気の為に彼女は「忘れる」ようになってしまう。だから、世界中の人に「自分の罪を知ってもらい、覚えてもらう」為に小説を書いたのではないだろうか?決して「許される」為に書いたのではないと思う。最後の結末の変更は読者の為であろう(彼女の他人に対する優しさが感じられる)彼女のした事は取り返しのつかぬ事体を招いてしまった。しかし、誰にでも起こり得る事である。その時、彼女のように勇気をもって「自分の罪を認められる」人が、何人いるだろうか?「罪の告白」はかなりの勇気と覚悟を必要とする。罪を自覚し、一番苦しんでいたのは彼女であろう。最後まで彼女は苦しみ続ける事を選んだ。それが「つぐない」なのだから…加害者の苦しみと哀しみを美しく描いたこの作品は稀な映画であると思う(蛇足ながら…いくら美しいからって監督、キーラにタバコ吸わせすぎです;) [DVD(字幕)] 7点(2009-08-18 10:42:34)(良:2票) |
15. シルク(2007)
《ネタバレ》 この作品のストーリーは簡単に言ってしまえば「青い鳥」。秘めた情熱に身を焦がし、求めるものを命がけで求めるが、実は家にあったのです。でもストーリーはさほど重要ではないと思う。行動の理由もいらない(忘れる)あれば下世話になったかもしれない。あの手紙の言葉通り「感じ」ればいい。誰一人として、醜い欲望に生きている人がいないのが、また美しい。「沈黙」が雄弁である、と気づいたのはちょっと大人になってからです。「沈黙の音楽」や「無い香りを聞く(ユリの庭)」これはそんな映画であると思う。いつも夫の帰りを待ち、話さない事に何も言わないエレーヌの気持ちがなかなか分からなかったけど、ラストの手紙で氷解しました。彼女も静かな情熱の炎を燃やしていたのだと。表に出さないからといって、冷静なのでも感情が乏しいのでもない。内に秘めた分だけ激しい時もある。手紙というのがまた良い。文字を書く、という行為はその人の体温を感じさせ、肉筆は間接的に「触れる」事になるから。メールなどの文字って結局「記号」だもんな~;艶がないのです;この映画はとにかく「間接的」に情熱を描いている。原の妻である自分が裏切る訳にはいかないので、日本の少女が別の女性を通じて彼と契りを交わした事やエレーヌの深い愛情もマダムを通して彼は知る。(米国映画あたりなら、命がけで日本にやってきた男と一夜過ごした少女が彼の子供を産む、なんて話になっていたかもしれない;それでは、あの美しさが台無しになる;)日本の役者さん達は皆すごかった。台詞も少ないのに、あの存在感と雰囲気を出せる俳優はそうざらにはいない。映像と音楽の美しさと、内に静かな情熱を燃やす登場人物に酔いしれました。 [DVD(吹替)] 8点(2009-07-31 00:31:06)(良:1票) |
16. 愛人/ラマン
《ネタバレ》 かなり昔、アジアの湿度と埃っぽい雰囲気に憧れて映画館で観賞致しました。 映像と音楽が素晴らしかったです。 話題になっていた情事のシーンも猥褻ではなく、エロティックの範囲で撮られていたように思います。 少女の年齢と二人の関係は道徳的な角度からはいろいろと問題があると思うのですが、観賞時は映像と音楽に聞き惚れて、この世界にダイブするのがよろしいかと思います。 少女の「私はついてる」の言葉通り、15歳半の少女が愛人になるにあたって、あの御曹子は精神的ショックが少ないですむ相手だったんじゃないでしょうか?(中国人だったり、なれてるとか、育ちが良い、とか) 後日、DVDで鑑賞した時に吹き替えで観たのですが、ナレーションの女性がとても良かったです。 [映画館(字幕)] 7点(2008-12-13 17:19:26) |