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プロフィール
コメント数 110
性別 女性
自己紹介 増税前にブルーレイプレーヤーを購入したにも関わらず、未だブルーレイ未体験の私。
何がブルーレイで観るにふさわしいのか、レンタル屋で果てしなく迷う今日この頃だったりする。

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【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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1.  世界でいちばん不運で幸せな私
カラフルでポップでキュート!・・・これでストーリーがよければハマったんですけどね。主人公2人がイタいカップルにしか思えませんでした。ゲームするのは勝手だけど、周りは大迷惑だよ。父親がどうして彼女を嫌うのか今ひとつ分からなかったし、そりゃないだろの結末にやっぱり2人の身勝手さを感じた次第。大人になれなかったカップルの恋愛模様?何だかなあ。
[DVD(字幕)] 2点(2011-06-11 14:00:37)
2.  ひとりで生きる 《ネタバレ》 
青年期に訪れる、性と別離、厳しい生。そして前作と同様、もしくはそれ以上の残酷さがワレルカを待っている。犬、鳥と動物の死が随所に挿入されるように、ワレルカの周囲には死がつきまとう。愛するものをことごとく失い、彷徨うワレルカだが、彼がおそらく望む狂気と死の世界へは招かれはしない。誤解と貧しさと放蕩と喪失と現実だけが、彼には与えられる。爆発の後の小屋のシーンはそうした比喩だろう。狂気が廻り、小屋の中は死があっても、ワレルカは決して一員にはなれない(ならない)。目覚めた後、彼は神に挑戦するかのように、生きていく決心を語る。彼の前途には何が待っているのだろう。凍てつく大地だけなのだろうか。前作同様、言葉を失ってしまいました。ネズミのシーンには絶句…。
[映画館(字幕)] 9点(2010-01-17 19:53:55)
3.  ジャック・メスリーヌ フランスで社会の敵(パブリック・エネミー)No.1と呼ばれた男 Part 2 ルージュ編 《ネタバレ》 
Part 2では1の展開の早さが影を潜め、ちょっとテンポがだれた印象。脱獄には毎度ながら、本当にこれで成功するのかいなという感じ。4回目の協力者には、ただただビックリしました。職業意識はどこへやら…という感じです。ただ1の方でもチラッとあったけど、2に至っては増々自己顕示欲が頭をもたげるというのか、メディアに踊らされ、ジャック自身も自分のイメージにコントロールされる印象が大きかった。ジャックが「メディアが、大衆が望む」と信じるイメージに、自分自身が取り憑かれている様は、何とも痛々しかったなあ。同時に、ドイツ赤軍やチリのクーデターといった時代背景も大きく関与して、ある意味自分を革命家だとジャックが錯覚する様も、何とも言いようがなかった。第二次世界大戦中でナチスに関係した父親の存在があったことも、もちろん大きかっただろう。メディアに起こされ、革命を反逆を口にするジャックを観て、まるでロックスターのような気取りがあり、観ていて哀れでもあり非常に複雑でした。ともあれ、とうとう警察に徹底的にマークされ、変装で信号で…という終盤は、ハラハラし通し。ただ、結局ジャックを殺したのは、警察ではなく右翼関係の報復なんだろうなと私は思ってます(見張ってる時ですらあんなに緊張していたのに、最終的にはあのような豪快な展開や、「トラックはどこ行った?」という発言から、警察ではないと推測)。そしてシルヴィアの最後の言葉には大ショック。Part 1と2を通して総括すると、チラシにあった「男の美学」よりも、弱さ愚かさ大胆不敵さが描かれた、ある男のドラマとして、とても見応えありました。ヴァンサン・カッセルは本当に良い役者になりましたね。
[映画館(字幕)] 8点(2009-12-29 00:06:16)
4.  ジャック・メスリーヌ フランスで社会の敵(パブリック・エネミー)No.1と呼ばれた男 Part 1 ノワール編 《ネタバレ》 
思ったより早いテンポで、集中力をだれさせない展開にはちょっとビックリ。ただアルジェリア戦争での出来事や父親への葛藤など、もう少し描いてくれてもよかったかな。ちょっと性急すぎる箇所も少なくなかった。しかし一方で、カナダでの投獄~脱出、そして約束を果たしに戻る過程はじっくり描かれており、この辺りはすごく見応えありました。特にUSCの拷問は、グアンタナモ並みの酷さ。なぜか射殺場面よりもキツかった。脱獄シーンは1分1秒が緊迫して、観てるこっちも手汗握ったし、「仲間が大事」なジャックらしく約束を守りに戻ってくる場面も、ジャンヌを忘れず、でも彼を想って(多分)別れを口にするジャンヌも、それはそれで佳かった。でもここで、ジャック・メスリーヌに単純に感情移入できない仕掛けも、本作にはちゃんとと持ち合わせている。これがよかった。例えば、奥さんとの出会いや大切にする温かい面を持ちながらも、キレれば銃を向ける暴力性や、バレそうになれば躊躇いもなく警官を殺す残忍性など、女には基本優しくて友には厚くても、一瞬の暴力性や容赦の無さには、ただ恐ろしいとしか感じられない。その2面性をキチンと描いており、ジャック・メスリーヌを単純に英雄扱いしないところが、本作の魅力の一つでもあるのではないかと思った次第です。
[映画館(字幕)] 8点(2009-12-28 23:55:24)(良:1票)
5.  潜水服は蝶の夢を見る 《ネタバレ》 
劇場公開時に観に行ったのですが、観返してみて、やっぱり佳い作品だなと。冒頭、状況把握が出来ないままぼんやりした映像で進み、徐々に事態が飲み込めてくると映像がハッキリしてくる。主人公と呼応した映し方も然ることながら、海を思わせる水色や緑を配した病院の描写にも、感じるものがありました。そして何といっても、自分を受け入れた時のジャンの、記憶と想像力の羽ばたく描写が素晴らしい!彼の物語が進むと同時に、彼の頭の海に誘われるようです。それと同時に映されるジャンの今の姿との対比により、より一層、死や絶望と対して、もしくは対になって、生命力の無限さと美しさを感じさせられました。病人を描いた作品でありながら、全くジメジメしていないのは、そういった描写力や表現力の素晴らしさはもちろん、ジャン本人の人間的な魅力、特にシニカルなユーモアも描かれているからでしょう。ただやっぱり、父親との電話の場面は涙が出ましたが。奥さんがいる前での愛人の電話は残酷だったけど、ズルいとこも非常に人間的だなあと思った次第です。
[DVD(字幕)] 10点(2009-11-25 22:23:28)
6.  8 1/2
話の筋なんてことさら追わずに、眼の前に展開される映像の波にスルスル飲み込まれ、プカプカ浮かび、ゆたゆた身を任せす、その心地よさと言ったら。頭の中のイメージをこうも優美に描くのかと、驚嘆するばかり。同じ類での見事さというと、タルコフスキーが思い当たるくらい(今のところ)。コントラストが効いたモノクロの映像美、N.ロータの甘美な音楽も素晴らしい。ホロ苦いような自嘲気味なテイストではありつつ、最後人生の喜怒哀楽をギュッと掴まされるような、不思議と生の何かを感じもしました。非常に印象的なラストシーンに、何だかもう一度見たくなるのでありました。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2009-10-12 23:19:27)(良:1票)
7.  96時間 《ネタバレ》 
製作・脚本にあの監督の名前があったので、どうなることやらと思いましたが…。ある意味、期待を裏切らなかった本作、爆笑でした。U2追っかけ旅行の滞在先おフランスで誘拐された愛娘のために、パリを疾走する父親リーアム・ニーソンの、その豪快すぎる戦いっぷり。娘を救出することのみに注力するあまり、情報になりそうな女の子だけ救出して、あとの娼婦されたかかった女の子達はほったらかすとか(娘の友人すら置きっ放し)、奥さんをダシに元友人の口を割らすとか、割と全く他を顧みないその非常さに元CIAのタフさを見た気がした…てか、娘の養父は金持ちのくせに何もせんのかと思ったんだけど、きっと元CIAの凄腕ニーソンに任せた方が得策なのでしょう(多分)。そんなこんなで無事娘を救出、しかし途中から笑いをこらえるのに必死でした。「パパ、愛してる」、その娘の一言で片付いちゃっていいの?! 娘を憧れのスターに紹介し、デレデレして終わっていいのニーソン?! 娘の奪回に奔走し躍起になる父の盲目の愛の暴走っぷりに、ある意味感動しました…。
[映画館(字幕)] 5点(2009-10-02 11:36:27)
8.  プライドと偏見 《ネタバレ》 
劇場公開時に観た後、原作を購入し読みました。で、今回BSでもう一度観たのですが、やっぱりこの作品好きかも。多少残ってた乙女心がときめくってやつです、ハイ。気持ち悪いですが、いけませんか。だって、風景や建物、衣装は綺麗だし、出演者は好演してるし、音楽も良いし。何より、エリザベスとダーシーの、不器用で意地っ張りな過程が良いのです。舞踏会でのダンスシーンは2人のプライド対決でも気になるという関係が分かるし、カメラワーク(長回し)ではベネット家族とコリンズ氏のキャラクターが嫌というほどよく分かるし(エリザベスのウンザリ感も)、ブランコでぐるぐる回るエリザベスや、ダーシーの手のクローズアップとか、単純に巧いなあと感心した次第です。最後、父親が「本当に好きなんだね」と言うシーンは、ベネット氏と同じくウルッときました。あとキスシーンはなくて大正解!
[CS・衛星(字幕)] 9点(2009-09-01 23:39:28)(良:1票)
9.  レスラー 《ネタバレ》 
不器用で、大馬鹿で、自分勝手で、惨めで、痛々しい。自業自得と分かっていても、激しく胸を揺さぶられた。ミッキー・ロークが体現し、繊細に表現する部分も大きいのだろう。監督が彼の主演にこだわって制作してくれて、本当によかったと思う。圧倒的な孤独、忍び寄る老いと不安…同じものを抱えるキャシディと寄り添う場面は、儚くて脆くて、そして美しさがあった。悲哀と揺れを表現するマリサ・トメイも、素晴らしい限り。作品の多くを手持ちカメラで撮影しているせいもあって、ドキュメンタリーな感じに近い。色も抑えめでよかったし、リアルさがより演出されてました。また本物のレスラーが出演し、プロレスの裏側を描いている部分もあって、興味深い部分も多かったです。そしてエンディングに響く、ブルース・スプリングスティーンの歌声が素晴らし過ぎる!「辛いのは外の現実」最後、リングでのスピーチとすべてを確認し微笑む、その表情にビシバシ打たれ劇中ボロボロに泣いた上に、ゴールデングローブ賞受賞式でのミッキー・ロークのスピーチでも涙腺緩んだ大馬鹿もんの私なので、思い入れ強くこの点数で。
[映画館(字幕)] 10点(2009-06-29 10:59:55)
10.  路上のソリスト 《ネタバレ》 
必要最低限な部分は描かれているけど、人物の背景描写がちびっと少ないかな。特に、スティーブの状況がいま一つつかめなかっただけに、ちょっと残念に思いました。ただでも、過去をことさら詮索するような展開でなく、やおら涙を煽り感傷的でもなく、淡々としてそこは佳かったです。過去ではなく現在・未来が重要、ということでしょう。主演の2人の演技も過剰すぎることなく、巧かった。ディズニー・ホールで、音楽の喜びに震えるナサエルと、道路の端で、ナサエルのチェロに打たれるスティーブの表情は、とても素晴らしい。でもって、路上のチェロのシーンは印象的。ナサエルが奏でるチェロの音色が街に空に飛んで行き、音楽や彼の魂はすごく自由、ということを感じて、スティーブ同様ちとグッときました。ベタに鳩飛ばしたり、分かりやすいとこもあるのだけど。また、精神的な困難を抱える人を、ことさら美化しないところも佳かった。エンディングのダンス・シーンは、優しくて心落ち着きました。
[映画館(字幕)] 5点(2009-06-07 13:21:28)
11.  ノー・マンズ・ランド(2001)
戦争は愚かで滑稽なものと、とても見事に描いている。セルビア側とボスニア側は元より、国連軍の頼りなさやマスコミの功罪もとても巧く織り込んでいる。ドイツ人とフランス人の描写を含め、随所にユーモアも混ぜ込み全く飽きさせないものの、終始随分とシニカルなテイスト。内戦て戦争てどういう意味があるのよ?と思うと同時に、だから内戦て戦争てこういうことなのよ、とラストシーンが象徴しているのだと感じました。傑作です。
[DVD(字幕)] 9点(2009-03-08 20:18:48)
12.  僕を愛したふたつの国/ヨーロッパ ヨーロッパ
あまり何も知らずに観たのですが、最後実話と知ってビックリ。事実は小説よりも奇なり、でした。割礼は言葉しか知らなかったのですが、そういうことにより、戦時中窮地にも陥りリスクを追うということがよく分かりました。またドイツとソ連と、ナチスとコミュニスト両方の教育の描写も興味深かかったです。途中、ヒトラーとスターリンがダンスするシーンにあるように、何か戦争やイデオロギーなるものが、一種馬鹿馬鹿しくも感じました。しかしヒトラー・ユーゲントの学校生活は、主人公にとって一瞬たりとも気が抜けず、観ていて一番厳しかったですね。話の展開もテンポよくてダルくならないし、シリアスだけどホッとする場面もある。地味に秀作でした。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-03-08 19:40:31)
13.  アンダーグラウンド(1995)
かつて在った国・ユーゴスラビアの歴史を描いた、パワフルでコミカルで、とてもユニークな作品。戦争の滑稽さ、悲哀、残酷さを描くと同時に、憎めないし切り離せないが素直に愛せない故国への憧憬が描かれていた。 国の想いで1つだった過去、チトー亡き後、混迷し分断され…祖国が失われる哀しみが、ジプシー・ブラス音楽の音色にのって、独特のユーモアと哀愁、痛みで彩られていた、とてもとても力強い作品でした。
[ビデオ(字幕)] 9点(2009-02-11 10:41:52)(良:2票)
14.  マイ・ブルーベリー・ナイツ 《ネタバレ》 
つまるとこ孤独を抱えてる、そんな人物群をドライに描くのが巧い王家衛監督、今作もそこは流石でした。が、映像がオシャレなせいか(それはいつも通りか)妙に表面的で、何だかなあというのが正直な感想。出演者も何気に豪華で可愛いのですが、台詞と雰囲気だけで終わってしまったような感じです。“恋する惑星”“天使の涙”が今一つだった私だからでしょうか。途中流れるCassandra Wilsonの曲は佳かったんだけどなあ…。
[映画館(字幕)] 4点(2009-01-18 15:06:03)
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