1. ガンパウダー・ミルクシェイク
《ネタバレ》 まさにB級娯楽カテゴリーの、殺し屋アクションムービー。 思考不要の空っぽ映画。 の上出来作品。 とにかく強い女と、おバカな悪役で、チャーリーズエンジェル風とも言えますが、殺害シーンが流血過多でR12? ジョンウィックより血が多いのに、どこかコメディのエッセンス。 もしやキルビルかな? 一番お気に入りのシーンは、3バカチームとの病院での第二ラウンド。 相手は両足に怪我の車いす男一人と 松葉杖に三角巾の男二人の障がい者チーム。受けて立つヒロインは、麻酔打たれて両手がダラーン状態での戦い。 この障害者同士の、決闘シーンが血みどろのポンコツバトル。 三バカは痛み止めの笑気ガスのせいで爆笑しながら 攻めてくるもんだから、全く殺気が無い。 このしょーもない死闘シーンは伝説になりそうな予感。 突っ込み始めたら止まらなくなるのでよしましょう。何も考えず笑い飛ばして、もう一回見たくなる佳作でした。 [DVD(字幕)] 8点(2023-04-10 17:23:39)(良:1票) |
2. トランスポーター3 アンリミテッド
《ネタバレ》 もはや、生理的に受け付けない。 問題は、ヒロイン。 美人でないのは仕方ないが、頭の悪い自己中ブチ切れの性格がもう無理。 トイレが遠すぎたからと、店の陳列棚の前で座りション始めたり、ドラッグに溺れ気味だったり、 禿げたオッサンにセックスの強要始めたり、そばかすだらけの顔にアイシャドウとか不気味だし、 生理的に遠ざけたい人種。 アクションは、編集とCGでごまかしてるのがバレバレで、画像がガタガタで疲れるだけ。 都合良すぎのカーアクションも、無理があってリアリティがない。 全てが、中二病的な、思考の浅い設定と脚本で、バカバカしいにも程がある。 ステイサムが続編から降りたのも納得。 お試し無料期間でヨカッタ・・。 [インターネット(字幕)] 3点(2022-05-01 10:35:57) |
3. ハンターキラー 潜航せよ
《ネタバレ》 潜水艦の映画と観れば、期待値以下なんでしょうね。 戦争を回避のために、極力戦闘を避け、終盤は逃げ回ってるだけでツマラナイかも。 ただ、もっと大きな視点で、クーデターへの阻止へ向け、両国の分別ある軍人や政治家が、 最良の落としどころへ、手を取り合って成し遂げる物語は観てて気持ちいい。 思い出すのは、ショーンコネリーの映画レッドオクトーバーですね。 あれはクーデターとは違うけど、戦争の回避に、敵同士なのに協力する物語。 あの映画が好きだったので、こちらも楽しめました。 最後に悪者の要塞にミサイル攻撃した駆逐艦のシーンに違和感が・・ 駆逐艦の艦長はドゥーロフの手下だったのに、ミサイル攻撃を許可するとは思えない。 要塞が粉々になった後で、駆逐艦の指令室のシーンに、手下の艦長・・居ましたっけ? 周りの乗員に拘束されたのか、なんなのか気になるんですが・・(笑 都合良すぎな点も多いし、いろいろツッコミどころもありますが、スルーしておきました。 [DVD(字幕)] 8点(2021-02-02 16:13:46) |
4. 女神の見えざる手
《ネタバレ》 前情報は無し、評判が良いので、とりあえずアマゾンで鑑賞。 途中で飽きてきて、リタイアしそうでしたが、後半の主役が追い詰められて行く過程が なかなか迫るものがあり、座りなおして見入ってしまった。 そして終盤の10分、全てを押し流す怒涛の展開に、唸りまくりでした。 こんな凄い女性だとは・・ 私生活がヤバイので嫌いになっていた筈なのに、拍手喝采です。 誰も信じず、仲間をも騙して、冷酷に計画を進める鉄の女・・だけじゃなかった。 最後に、洪水のようにあふれ出る彼女の人間性に、鳥肌がたった人多いんじゃないでしょうか? 「何故、仲間にさえも秘密にしていたのか?」の問いに「刑期は、5年よ?」とすかさず答える。 しかも経費は自分持ちで、成功報酬はゼロ。 いやあカッコ良すぎだよ、姉御! エンドロールかと思いきや、刑務所の出口で誰かを見つけたあの表情・・ サイコーの気分。 良い映画見ました。 [インターネット(字幕)] 9点(2020-03-29 22:36:40)(良:2票) |
5. わたしは、ダニエル・ブレイク
《ネタバレ》 20年前は、自分はパソコンなんか使うわけが無いと思っていた。 5年前は、自分がスマホなんか使うわけが無いと思っていた。 時代はどんどん変って行く・・ 必死で世の中に付いて来たつもりだが いつかは年老いて置いてけぼりになるのかも・・ その時自分の生活はどうなるのか・・? いろいろ考えてしまった映画ではある。 もう一方、シングルマザー側のストーリーも辛い。 母親は学生だったのか・・ 子供二人抱えて片親で、学校に戻りたい? 厳しいよねえ。 解決策を見出せない弱い人達に充分な福祉があれば、それに越した事はないのだが 不正受給が増えても問題だ。 ゲゲ! 映画の批評じゃなくなってしまった。 問題提起のドキュメントとしては成功だけど、映画としては・・満点とは言えないかも。 ちょっとアッサリし過ぎでした。まあ逆にそこがいいという人も居るでしょう。 残された母子のその後が描かれないのがね・・チョット残念。 [DVD(字幕)] 7点(2019-03-02 00:13:07) |
6. エスター
《ネタバレ》 「実はピアノが上手かった」のシーンがお気に入り。 予感はあったものの電話で真相が伝えられるシーンは鳥肌でした。 まあ、実子が2人も居るのに養子を迎える夫婦も変だし、最初の事件では 子供っぽい手際なのに、後半は一端のサイコキラーというのは、ご都合でして、 しかも良い夫婦かと思ったら、エロいし、節操ないし、仲悪いしでイマイチ一家。 でもまあ雰囲気と盛り上げ方が良い感じなので、加点しました。 家族全員助かるとか、最後に池から出てきてしまうとかの有りがちなオチを 避けて、あのエンディングというのも一興でした。 見て損の無いサイコサスペンスですよ。 [DVD(字幕)] 8点(2017-06-15 22:18:36) |
7. 淵に立つ
《ネタバレ》 日本・フランス合作とは言っても、フランス国内の映像は無いし、音楽も日本、どこが合作なのか不明。 だからとは言わないがカンヌ国際映画祭では「ある視点」賞を受賞している。もっともこの賞を貰った 映画一覧を見たが、知らない映画ばかりでした。 いずれ一部からは高評価と聞いていたので、今頃鑑賞し投稿しようと思ったら、作品が登録されていない。 昨日申請して登録いただきましたが、ここまでノーマークの映画だったとは、驚きつつも納得している自分。 ネタバレになりますが、オチが無いというか、救いが無い映画です。娯楽映画とは対極にあります。 浅野氏が主演という事になっていますが、彼の視点は少なくて、崩壊していく家族の方が主演では? いやいや彼が主人公ですよというなら、10年前の事件についての説明がもう少し無いとねえ。 共犯と判明する鈴岡の八坂との因縁も殆ど描かれない。いつかは出所すると判っていたのに忘れた? また、鈴岡の女房が八坂に引かれ始める過程がどうにも違和感。寡黙な男というより不気味でしかない 八坂が、オルガン弾けて娘がなついたくらいで距離詰め過ぎ。キリスト教信者を理由にした? 最後の方では、娘の悲劇にメンタルも危うくなった女房が八坂の幻覚を見るシーンがあって、その結果が このエンディングですか・・? この物語から、自分は何を受け取ったのだろうか? もう一度見たら判る・・気がしない。 ただただ、気まずい家族の空気を、2時間押し付けられたという感想。 「ある視点」ねえ・・? [DVD(邦画)] 4点(2017-05-22 10:32:52) |
8. ミッション:8ミニッツ
ぶっ飛び過ぎたSFはあまり評価しない事にしていますが、これには負けました。 悲劇の主人公に、大規模テロを阻止の為更に過酷な仕事を強いる研究施設の連中。 戦士の休息はいつ訪れるのか、ハッピーなようで、でも違う結末。深いですねえ。 前作・月面基地の映画も、ヨカッタのですが、この映画も素晴らしい。 前作が5億円程度で製作していますが、今回は30億円以上の制作費。 この差って、役者さんのギャラでしょうか。ヒロインのミシェルさんがキレイなので 見る側にはうれしい限り。ある程度の売り上げもあったようですが、 この映画の存在、自分は全く気が付きませんでした。 現実には不可能だと思うのですが・・ 良い映画だったなあとしみじみ思います。 [DVD(字幕)] 9点(2017-04-16 23:20:26) |
9. パリより愛をこめて
《ネタバレ》 ありゃー 書こうと思った事が、皆さんの書き込みに全て既出でした。全く同様の感想でした。 基本、面白かった。エンディングも良い感じ。 カノジョがどうしてテロリストになったのかがボヤーっとしか描かれてないので そこの消火不良もあり、この点数とします。 [DVD(字幕)] 7点(2017-04-12 20:58:06) |
10. パピヨン(1973)
《ネタバレ》 以前、放送を録画していたので、やっと観た。マックイーンとホフマンの鬼気迫る演技が光ります。 お話はシンドイ内容です。中学生の頃の記憶では、ギロチンのシーンと原住民の罠で串刺しのシーンが トラウマで、二度と観ないつもりでしたが、もうオヤジなので大丈夫です。 独房で耐えるシーンも長くてツライものが・・。毎日誰かが死んでいく過酷な刑務所、恐ろしいい。 死に掛かっても諦めずに脱走を計る精神力に圧倒される映画でした。 ところで、マックイーンは逃げる際に、看守や警官に結構な重症負わせています。斧が刺さった人は 助かったのか心配です。となれば、パピヨン達は捕まったら、公開ギロチン刑のはずなのに、はて? 実話とかの情報もある原作ですが、無実の罪からの美談には、引っかかるものがあります。 脚本で面白くしようとしてやり過ぎたのかなあ? その点だけはマイナスですねえ。 しかし、同性愛者はこんな昔もシッカリ居たのですねえ。いろいろあって、家族と見るのは無理な内容。 名作なのは認めますが、好きな映画かというと微妙でした。 [地上波(字幕)] 8点(2017-04-11 19:01:40) |
11. ニュー・シネマ・パラダイス
《ネタバレ》 先に55分長い完全版を観て、ダラダラと長い話に感動できませんでした。その程度の作品かと 思ったものの、どうしても気になって通販でコチラの初期公開版を購入して観たら・・ 感動して涙腺崩壊・・ 立ち上がれませんでした。 自分が主人公の世代に近く、地方出身者だということもあるのですが、編集の妙ですよやはり。 30年前に捨てた故郷への、凱旋の衝撃。一度も帰郷しなかったのならそりゃもう動揺するでしょ。 戦後の貧しい思い出と現在の間の途中が抜けて、変わり果てた思い出の風景に絶句するトト。 破れた初恋を30年も引きずっている事に、実は自分も共感ありありでして・・ 完全版の展開は、少々下世話になってしまいましたが、この2時間版では出て来ません。 これで良いのです。思い出は美しいままの方が良いんですよ。 皆さんの言う通り、完全版とは、全く別の映画です。 コチラが最高! [DVD(字幕)] 10点(2017-03-26 19:32:06)(良:2票) |
12. レッドタートル ある島の物語
《ネタバレ》 DVD字幕カテを選んだけど、セリフない映画で字幕も無い・・。効果音と音楽だけ。 絶叫とか、声を上げるシーンはありますが、言葉ではない。外見は西洋人かなあ。 で結局、この映画は一体何を描いた物なのかが、サッパリ解りませんでした。 あの女は亀の化身とでも言うのか、子供まで出来てしまって、並の感覚では付いて行けない。 もしかして、遭難した瀕死の男が、亀を殺してしまった後、自分が死ぬまでの間に見た夢だった? でも夢にしては長過ぎるし、津波のエピソードも、夢っぽくないなあ。登場人物が夢を見るシーンが いくつかあるので、夢の中の夢というのもねえ・・。 基本ファンタジーであると前提とした上での、現実の半生と捉えるべきか。 前作の作風から予想はしていましたが、ここまで置いてきぼりにされるとはねえ。 まあ見る側の勝手な解釈でどうぞなのかも。 童話の鶴の恩返しや、平成狸合戦、おおかみこども・・なんかと通じるお話なのか トラと漂流する映画に出てきた異様な無人島を連想すべきか・・ あー難しい。 大体、イカダを破壊して足止めしたのは亀オンナだとして、男は女に恨みがある。 オンナは男に動きを封じられて殺されたので、逆恨みする動機がある。 そんな2人が生活を共にして子孫を残す。その子供は人間なのか亀なのか子供も 理解に苦しみながらも、大海へと旅立っていく。 寿命の長い亀よりも先に、男の最期が訪れる。まだ寿命ではないオンナは海へ 帰って行く? あれ、オンナは既に死んでいたんだっけ? まあ形だけとしても 年老いて死ぬまで、傍に女房がいたと言うだけでも幸せだったのかもなあ。 コレ業界からは評価されてる映画ですよね。ヤッパ自分が足りないという事かなあ。 理解できない自分に腹が立つというより、ソレを含めいろいろな悲しみだけが残りました。 現時点で言えるのは、自分には消化不良と言う事です。 [DVD(字幕)] 6点(2017-03-26 00:40:53) |
13. ニュー・シネマ・パラダイス/3時間完全オリジナル版
《ネタバレ》 見たのは2時間54分ありましたので 完全版でしょうか? うーん、世の評価を集める名作と聞いていましたが、イマイチ褒めたたえ切れない自分が・・。 友人から映画ファンなら絶対感動するからと言われましたが、気になったのはエロが多過ぎ。 フィルム配送係りがブチ切れて行方不明、探しに行ったらどっかの色情おばさんの上で前後運動。 その後には主人公も、同じオバさんに筆卸ししてもらいピストン運動、しかも教会の中? 映画館の経営者が変り、エロティックな作品が上映されると、若者たちが座席で団体○ナニー。 田舎街の唯一の娯楽場としての映画館が舞台の中心なのは判るが、上記のエピソードを あの露骨なシーンで見せる必要があったのだろうか・・? 大変な名作だからと、我が家の娘たちに見せようかと思っていたが、先に親父が見て正解でした。 これは、家族で見るわけには行かないなあ。テレビではその辺を中心にカットされるとは思うが。 成長し青年になったトトが、深窓の令嬢に一目ぼれして猛アタック。映写技師の師匠からは 不似合いな恋だと忠告されるなか、ついに恋人になる2人。しかし令嬢の親は大反対。 駆け落ちの寸前で、すれ違いで永遠の別れへ。30年が過ぎ運命の再会を果たすも・・・? まあ恋物語の哀愁はまあまあ良いと思いますが、アルフレッドの「街を出ろ、二度と戻るな!」 が、果たしてどれだけの意味があったのでしょうか? イタリアのシチリア島は都会と違い 若者の将来が存在しないと言われればそうかもですが、田舎を全否定されてもねえ。 トトの場合は都会へ出て成功し、映画を作る側で大成したようですが、女性とは寝るだけの 関係ばかり。家庭を持てないまま50歳に至る映画監督が、アルフレッドが期待した未来と 言えるのか? おそらくアルフレッドの期待には半分だけ届き、トトの夢も半分は叶わず、ヒロインも 上流階級の奥様としてそれなりだけど満たされない人生。それらの意味するモノは何か? 「人生なんて映画のように上手く行くわけが無い、成功の陰に犠牲あり」でしょうか? トトの母親も息子と30年間生き別れって、どんな親子なんでしょうか? ドン引き。 ド田舎に生まれたら、家族愛はどうでもいいの? どうにも引っかかりまくりでして エンディングのラブシーンだけ繋ぎ合わせたフィルムの意味も掴めませんでした・・。 内容理解の為もう一度見るべきなのかもですが、もういいかなあ? 追記・・本日初期公開バージョンを見ました。なんかもう全く別物の様です。そちらはエロシーン皆無です。 不思議なことに、他の同じシーンでは違和感を感じ無くなりました。 つまらないと思うと、その瞬間からバイアスがかかってしまうようです。 両方見る事で、逆に貴重な体験になりました。 故に点数も変更させて頂きます。 [DVD(字幕)] 6点(2017-03-18 20:37:21) |