1. アンダーワールド(2003)
イマイチ感がぬぐえない。まずアクション。暗いところで黒服が撃ってるだけ。あと飛んだり跳ねたりしてたかな? マトリックスやらスパイダーマンやらリベリオンやらを見た目にはいかにも古く感じてしまう。シナリオもダメだ。セリーンとマイケルが何時の間にやら惚れあってる理由が不明。何より良くないのは、ヴァンパイアとライカンの影の抗争が、我々人間にどう関わっているのかさっぱり描かれない点だ。世界が征服されるわけでもなし、人類が滅ぼされるわけでもないのなら、フリークス同士で勝手に殺しあっていればいいじゃん…と思ってしまう。人間の与り知らぬところで繰り広げられる壮大な戦いを描いて魅せたいのならば、何百年もの間織り成されてきた吸血鬼と狼男の絢爛豪華たる歴史のダイジェストなり何なりを見せるべきではなかっただろうか? 続編を作るらしいが、そういうシリーズものの第一作で最も力を入れなければならないポイント──世界観の構築に失敗しているのは致命的である。 [DVD(字幕)] 4点(2005-09-19 20:32:36)(良:2票) |