1. 妖婆・死棺の呪い
よほどの怪奇マニアでなければ知らないだろうと思われる作品であるが、思い出したようにTV放送されることもあり、DVD化もされているところをみると、以外にファンはいるようでニヤリとしてしまう。邦題はなんともおどろおどろしいが、ゴーゴリの原作を極めて忠実に映画化した正統派の作品です。ロシアの伝統的な妖怪を題材にしており、少し薀蓄を述べさせてもらうと、若い女の魔女はウェージマ、老婆はバーバ・ヤガー、そして原題にもなっているヴィイは最後に登場する瞼の垂れ下がった化け物です。あと、音楽もプロコフィエフのような大物が参加していたように記憶しており、映画も国家事業の一環と捉えていたソ連ならでは存在し得たような作品でしょう。いまや貴重な遺産的映画です。 7点(2004-04-05 01:06:46)(良:1票) |