1. ひまわり(1970)
ヘンリー・マンシーニの音楽に得体の知れない凄みがある。もちろん音楽だけでなく、ストーリーも映像も俳優の演技も、スキのない名画。そして、観終わって、これはどうしようもないよなあ、という気持ちになる。決して悲劇じゃあない。でも、日常生活ってこういうどうしようもないいきさつに満ちているんだよなあ、と、人生の酷薄さに打たれてしまう。一つだけ、配役に文句付けておくと、リュドミラ・サベーリエワ美人過ぎ。ああいう美人は、死にかけて戦場に転がってる敵軍の兵士を家まで引きずってったりしないよ。むしろ、ロシアおばさん系村娘に助けられる展開の方がしっくり来る。でもそうなると、映画としてヒットしないな。ストーリー全体がやや辛すぎるものになったりして。 9点(2004-06-17 21:47:40)(笑:1票) |