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1.  北極圏対独海戦1944
実写も交えての戦闘シーンなど、それなりに迫力はあるんだけど、いかんせんそれだけなので、戦意高揚の宣伝映画っぽくなってしまっていますね。敵側(タイトルからいって多分ナチスドイツだと思うけど確認できず)についても全くと言っていいほど触れられていないのでストーリーに奥行きが感じられません。また違う時間に撮影したシーンを強引に繋ぎ合せているらしく、昼間から急に夜になったりして何かゴチャゴチャしてる。イリューシンとかベリエフとか、第二次大戦の爆撃機などが好きな人にとってはおすすめだと思いますが、純粋に戦争映画としてみた場合は極めて微妙と言わざるを得ないですね。同じソ連の戦争もの「レニングラード大攻防1941」と比べても一枚も二枚も質が落ちるというところでしょうか。
[DVD(字幕)] 4点(2008-02-22 22:24:55)
2.  レニングラード大攻防1941
旧ソ連時代の製作で、かつ第二次大戦モノということで、てっきり「赤軍万歳、イケイケドンドン」的な単純馬鹿の戦争賛美映画かと思っていましたが(邦題の付け方何とかしてくんろ!)、どうしてどうして意外や意外。良い意味で期待を裏切ってくれました。CGを使わない実写の迫力もさることながら、ドイツ軍がうようよしている中を離れ小島にある基地に火薬を取りに行くという設定も、それだけで緊迫感を感じさせ面白い。主役ニコノフのキャラクターも、冷徹一筋の役人というわけではなく、家庭内での悩みを抱えている一人の人間として描かれているので感情移入しやすい。前半の激しさとは対照的なラストの静謐さが印象に残る、近頃拾い物の戦争映画でした。
[DVD(字幕)] 7点(2007-07-04 19:14:41)
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