1. 惑星ソラリス
《ネタバレ》 人類が未知なる宇宙に求めるものとは、人間そのものであるという禅問答のような映画で、非常に難解。 たしかにこの映画に出てくるような宇宙の神秘みたいなソラリスの海は、人類とはとても釣り合わないのに その特性たるや、もし人類のごとき高等な脳髄を持ち合わせない生物が相手だったら一体どう反応できるのか、 とても想像できないほど対人類に特化した存在だ。手に余るし、映画でも登場人物たちは持て余していた。 夢物語のような壮大な舞台を用いるも、結果ミニマムな人の心の弱さに迫るという着眼点の、もしかすると始祖的な映画かもしれない。 当時の特撮技術レベルや予算の関係上なかなか画作りは苦労しているように見受けられる。リズムも全く今の映画と違うので退屈に感じても不思議はない 景色はほとんど変わらないし総じてスローだ。そこに不満がないと云ったらやはり嘘になるが、このお話なら、特に問題ないといえば、ない。 雰囲気は暗く、侘しい気持ちになる。しかし、世評は高いようだ。私は、そうでもない。 [ブルーレイ(字幕)] 4点(2019-09-08 02:57:56) |