1. マッチポイント
《ネタバレ》 ひと言で片付けるなら、現代版「重罪と軽罪」といった感じ。おおよそのストーリーはほぼ一緒。ただ「重罪と軽罪」が「人生の不公平さ」「諦めと無常観」を描いたのに対し、本作は“運”ということを強調していて、それをテニスにおける「Luck」と掛けて人生を描いている。タイトルの由来は安易だが、うまくまとまってはいる。最後のオチは「ほう、そっちを使ったか」と、まずまずの出来。また、「あのウディ・アレンがロンドンで撮った!」ということで話題になったが、それほどロンドンっぽさが出ているわけではない。さしものアレンもNYほどロンドンを知らないのは当然といったところか。いつものように配役、キャスティングはさすがにうまい。どの俳優もその役とまったく違和感なし。関係ないが、本作におけるスカーレット・ヨハンソンは確かに艶かしく、魅力的でエロティック。ときおり「瀬戸朝香にそっくり!」と思ったのが意外な発見だった。 [映画館(字幕)] 6点(2006-05-19 05:45:59) |