1. そして、デブノーの森へ
《ネタバレ》 アンナ・ムグラリスの、たとえ行きずりだろうが息子の嫁だろうが瞬時に陥落しても無理のなさそうな、芯の強い美しさ。オートゥイユの、冷静そうでいて肝心なところは小市民的な的確な表現。グレタ・スカッキの引き締め力(そしてこちらはこちらで色っぽい)。というわけで導入部のバランスは実に最高でした。ただ、作家の過去がどうこうという部分が前に出てからは、何かそれがこのドロドロの家族ドラマとかみ合ってないのですよね。キーパーソンのはずの息子は途中からどっか行ってるし、逆に嫁の友人の行動は妙に唐突です(それなら、最初にもう少し出番を作って楔を打っておくべきでした)。あと、いうまでもないことですが、ムグラリスの脱ぎっぷりの良さ、そして肢体の美しさは特級品レベルです。 [DVD(字幕)] 6点(2022-08-29 00:16:22) |
2. 続・さすらいの一匹狼
《ネタバレ》 主人公がとにかく格好悪くて。前後の見境なく何でも突っ込んで行くかと思えば、武力があるわけでもなく、かといって知恵や作戦でカバーして進むわけでもない(というかむしろ頭が悪い)。医者が随所でフォローしてくれなかったら、瞬時に消えていたんじゃないですか。ヒロインが言葉少なに凜とした感じを表現していてなかなかいい感じだっただけに、この主人公のヘボさは何とも残念。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2018-03-24 00:58:04) |
3. 続・夕陽のガンマン/地獄の決斗
《ネタバレ》 しかし長かった・・・普通の監督なら100分で終わっているところでしょうね。良くも悪くも、この徹底的にじっくり流れる時間感覚が強力。特に、砂漠でテュコがジョーをいたぶる場面では、そのあまりの粘着質ぶりに笑いが出てしまう。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-09-30 00:26:17) |
4. 続・荒野の用心棒
《ネタバレ》 メインの酒場の前一面に広がる泥地。棺桶を固く手放さずひたすら引きずる主人公。この一瞬にすべてが巧妙に凝縮されている。あとはすべて、この意味を展開するための解説シーンです。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-05-26 22:45:46) |
5. 続・荒野の1ドル銀貨
《ネタバレ》 筋書はまっとうな復讐譚のはずなのに、どうにも盛り上がらないというか、ポイントがずれているというか・・・一番気になったのは、主人公がほぼ最後まで、ベースが軟弱っぽくて、戦闘技術以前の人格の部分で力強さを感じないのです。なので、いくら最後に銃でどうこうしても、つじつま合わせにしか見えません。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2015-02-25 01:28:37) |
6. そして、私たちは愛に帰る
《ネタバレ》 個別にはよくあるかもしれないストーリーをさらに複合的に組み合わせて、交錯する人間模様を描き出した点はなかなか新鮮である。ただ、そうであればこそ、決めの部分はもっと表現に気を配るべきではなかったかな・・・。展開が巧妙であるからこそ、筋を追いかけているだけのようにところどころ見えてしまうのが惜しい。 [DVD(字幕)] 7点(2013-10-29 00:43:15) |
7. ソウル・キッチン
《ネタバレ》 前半はやや未整理でもたつき気味、話が動き出してからの後半は割と面白くなるのですが、この種の作品の常套手段を行儀よく踏んでいきましたという無難な感じもしなくもない。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-12-31 03:04:03) |
8. 続・黄金の七人/レインボー作戦
何か無意味に話が広がりすぎて、お洒落でも粋でもなくなってしまっているんだよなあ。前作は、限られたスペース内(多少の移動はありますが)で全部を完結させたところに意義と美学があった、ということが今になって分かりました。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2011-08-08 03:42:52) |