1. マレーナ
《ネタバレ》 初恋というのは、単に美しいだけではなく、往々にして、同時にアホでマヌケだったりするものです。それが嫌みなく両立してまとめあげられています。また、年上の憧れの人というのはいつまでも美しいままでいてほしいものですが、この話ではそれが容赦なく裏切られ続けるところが、切なくて良い。その中で、導入部分では500%エロ目線でしかなかった主人公が、ちょっとずつ変化していく語り口が巧妙です。2人の現実の会話はラストだけ(そしておそらく両者の生涯でこの一瞬だけ)というのも、ある種定石手段とはいえ、実際にやってしまえるのは偉い。 [映画館(字幕)] 8点(2003-03-14 00:12:34) |
2. マザー・テレサ(2003)
同じようなトーンで最後まで続く起伏に乏しい内容なのだが、オリビア・ハッセーの気合の入り方によって、画面が常に一定の力を保っている。ここまで存在の力がある人だとは思わなかった。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-06-23 02:17:21) |
3. マーサの幸せレシピ
《ネタバレ》 主人公の無表情ディスコミュニケーションぶりが的確に描写されている前半は、結構期待していたのです。ところが、最後に至るまで、恋愛面での変化くらいは捉えられていても、料理人としての成長や、子供に向けた感情の動きといったものがほとんど表現されていない。これでは作品としての幅が少ない、というかもったいないです。ちょっとした部分での光る演出(子供がパスタを食べる場面とか)や、料理をきちんと美味しそうに撮るこだわりなどは見えているだけに、残念です。 [DVD(字幕)] 6点(2009-02-03 02:11:09) |
4. マイ・ワンダフル・ライフ
ベニーニ版「熱中時代」でしょうか?子供の中に飛び込んでいきいきしているベニーニはもちろんはまり役なのですが、全体的に細切れなシークエンスが積み重ねられているだけであって、さほど大きな感動はありません。 [地上波(字幕)] 5点(2005-11-15 02:54:05) |
5. 真昼の用心棒
《ネタバレ》 話の膨らませ度が低いので、ただ単にガンファイトでやっつけてるだけ、になってしまっています。何とかひねろうとして父親が実は・・・のくだりを入れたものの、それも別に広がっていない。唯一ドラマを感じたのは、酔っ払いの兄貴が突然覚醒して6人組を葬るシーンでした。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2018-03-24 23:30:21) |
6. 真夏の夜の夢(1999)
ミシェル・ファイファーの出番がかなり少なかったのががっかりでした。若者たちの恋愛沙汰についても、それぞれの俳優の個性があまりにも希薄なため、見ていて面白く感じませんでした。 [DVD(字幕)] 4点(2010-11-23 04:23:52) |