Menu
 > レビュワー
 > 青観 さん
青観さんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1963
性別 男性

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作国 : イタリア 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順12345
投稿日付順12345
変更日付順12345
>> カレンダー表示
>> 通常表示
41.  アラン・ドロンのゾロ
アラン・ドロンの黒マスクにマント、そして、悪人顔の似合うアラン・ドロンが正義のヒーローゾロを難なく演じて見せている。アラン・ドロンと言えば二枚目の正義的なイメージを持たれている人のがもしかしたら多いかもしれないけど、私は違う。アラン・ドロンと言えば絶対に悪役のが似合うし、どこか冷たい。冷酷な眼差しを感じさせ、それがアラン・ドロンの最大の魅力であるように思うのたが、ここでのアラン・ドロンは全くそれとは違うのであるが、これがまたなかなかである。悪と正義のどちらを演じても絵になるスターである。それがアラン・ドロンである。映画の内容は単純明快、誰が見ても解る。この単純さこそがこの映画の魅力である。若干、長さを感じさせるのと私もヒロインの女性がいま一つだと感じてしまうものの、それでも下手な映画、例えるなら何を言いたいのか?解る奴だけ解れば良いみたいな難しさが全くないので誰が見ても普通に楽しめるはずです。何だかこの映画のアラン・ドロンのゾロを見たら他のゾロものはあまり見たいて気がしなくなった。それだけアラン・ドロンがとにかくかっこ良い。
[ビデオ(字幕)] 7点(2010-08-22 22:53:53)(良:1票)
42.  ユリシーズの瞳 《ネタバレ》 
この監督の映画を観るのはこれが三本目である。相変わらずワンシーン、ワンシーンの力強い映像美、美しい映像美には毎度ながら感心させられる。息を呑むほどの冒頭の船のシーンの美しさ、他にもダンスの場面での力強い映像、そして、この監督の作品に共通する「霧」の場面での暗殺シーンにおける凄さ、ストーリーそのものよりも完全に映像の力強さで見せる監督であるような、とにかくどの映像もこれぞ詩人とでも言うべきか、映像の持つ凄さを覚えずにはいられなくなる。3時間近くある話で、やや長さというものを感じてしまうぐらいストーリー的には特に面白味のある内容でもないし、それでも映像の持つ凄さだけで見せてしまう所はこの監督さんは凄いと言わざるをえないし、個人的には「霧の中の風景」がこの監督の作品の中では今の所、観た中では最も好きな映画であるが、ワンシーン、ワンシーンにおける力強さではこちらの方が上かもしれない。正直、何度も繰り返し観たい映画でもないが、とにかく映像の美しさ、テオ・アンゲロプロス監督お得意の長回しによる映像の力を見せ付けられた思いである。
[ビデオ(字幕)] 7点(2010-07-04 12:58:34)
43.  BARに灯ともる頃
父親にとってはいつまで経っても子供は子供のままであり、それが息子となれば、尚更のこと、永遠に可愛いものであったりする。また息子にとっての父親の存在の大きさというものを離れて暮らすことで今まで気が付かなかったものが見えてくるとしいうような何かこれは男と男、つまり男同士の関係は母親と娘に置き換えてみても同じようなものであったり、離れていてもどこかで繋がっているんだというのがこの映画を観ると感じずにはいられない。あれほど息子を子供のように可愛がり、だからこそ信じあうものが生まれてくる中で息子には息子としての事情があって、父親の存在が時に邪魔くさく思えてならなかったりと人間はそういう生きものであるとばかりに色々と考えさせられる映画でもある。こういう映画を観るとイタリア映画はアメリカ映画にはない上手さ、家族を描くことに力を注ぐことに関してはどこか日本映画的な香りを感じる国、それがイタリアという気がします。
[DVD(字幕)] 7点(2010-07-02 22:44:38)
44.  インテルビスタ 《ネタバレ》 
フェリーニの映画というと、難解なものが多い。そして、またそんな難解な作品の中でも常に映画とは何か?という監督自身の戦い、葛藤みたいなものが見られるというのがこの監督の特徴であるように感じられる中で、この映画は解り易くて難しさもないのでこの監督が苦手な人でも見られる。楽しめる映画になっている。映画製作の撮影模様を映すフェリーニの顔付きがこれまた映画を撮るということの面白さを表しているようであり、色んな撮影風景なども見所の一つで、そして、何よりも年老いてしまったアニタ・エクバーグが若かりし頃の自分の姿が撮られている映画「甘い生活」を自宅で見ながら涙ぐむ姿には年老いていくことの刹那さなどが感じられて、見ていても若い頃の自分に戻れたらと思ってしまい切なくなってくる。きっとフェリーに自身も昔の自分のままでいつまでもいられたらと思ってるに違いない。少なくとも私はそう思う。過去のフェリーに監督の作品が紹介されるというのはこれはフェリーに自身の自分へのノスタルジイであって、自分の映画が好きな人へのファン向けの作品であるというのが見ての感想です。
[ビデオ(字幕)] 7点(2010-05-05 11:35:53)(良:1票)
45.  フェリーニのローマ 《ネタバレ》 
うつりゆくローマ、風化してゆくローマ、フェリーニ監督自身の少年時代の面影、どんどんと変化していく過去と現在、その両方を見つめる監督の視線というものが何か過去を背負って生きて行くことに対する不安とこれから先の未来に対する不安というものを暗示しているような何とも不思議な感覚を覚えずにはいられなくなるのはこの監督の映像的センスなのか?私にはよく解らないけれど、この監督の作品に共通して言える見ている時には解らなくても見終わった後に残る余韻、心に残る映像の数々、フェリーニ監督が映像の詩人と呼ばれる理由が解ったような気がする。ラスト、遺跡が建ち並ぶローマの街中をオートバイの集団が駆け抜けていく場面、それはまるで風化していく過去を感じさせ、タイトルにある「ローマ」を象徴しているようである。ここに監督が一番、言いたかったことが現れているのではないだろうか!
[ビデオ(字幕)] 7点(2010-03-05 22:16:29)
46.  Mr.レディMr.マダム
なんて言えば良いのか?ゲイの世界、オカマたちの妙な感じが不思議と楽しめたのには我ながら驚きである。驚きと言えば、あの口調といい、声の感じといい、そして、何よりも顔付きといい、まるで三輪明宏みたいな男女みたいなのがこんなにも似ているのがびっくりである。ところであのお皿に一体、何の絵が書かれていたのか?気になった。それを見せずに想像してね。とでも言っているようで、ある意味、想像することの楽しさがあって、そういう意味でも不思議と楽しめたし、オカマだろうが、ゲイだろうが、同じ人間であるというような作品全体にもどことなく温かさが感じられて好感が持てる作品になっている。
[DVD(字幕)] 7点(2010-02-18 20:48:30)
47.  モン・パリ 《ネタバレ》 
男が妊娠してしまったことで本人だけでなく、愛する彼女(後の奥さん)に子供やその他街中大騒ぎになってしまう。ところがよく調べてもらったら誤診だった。まあ、いくらでも作れそうなお話だけど、その中に単なる見世物や商売みたいなものが感じられない所にこの映画の良さ、優しさが見られる。あれだけ大勢の人を巻き込み、街には大きく宣伝のチラシやらポスターやらと貼られ、テレビ出演することにもなって、人類初の男の妊娠による大ニュースを大きく取り上げられたりと、とにかく色んな人にあれは間違いでしたと、普通なら腹の一つも立てるのに、それどころか優しく見守るフランス人の心の温かさ、自分の夫となる男が妊娠し、自分は妊娠できないで苦しむカトリーヌ・ドヌーブの視線の温かさ、可愛さと同じくマルチェロ・マストロヤンニの可愛さも忘れるわけにはいかない。本当なら笑いものにされてもおかしくないのに、まるで初めての男の妊娠という出来事を楽しんでいるように演じている。ラストにカトリーヌ・ドヌーブが言う台詞「わたし、妊娠したみたい」この台詞を最後に持ってきて、見せてくれているところがフランス映画らしい優しさが感じられる。ただ残念なのはマルチェロ・マストロヤンニが見た夢、腹から鳥だの魚だのが出てくる所はいくら何でもブラック過ぎて笑えない。そういう不満もあるので7点よりも高い点数は付けられないが、男も女も平等であるという監督の伝えたいメッセージが伝わってくる映画でもあり、またやはりここでも映像の美しさ音楽の美しさはこの監督の映画全てに共通していて、やはり映画は映像が大切、美しい映像は見ていてもけして、嫌な気持ちにはならない。そういうことをきちんと解っている映画だとも思いました。
[DVD(字幕)] 7点(2010-01-10 12:09:02)
48.  イタリア式離婚狂想曲 《ネタバレ》 
この映画が撮られた時代には離婚することは許されないという法律がイタリアではあったらしい。これはそんな当時の国の規則の中で、奥さんがいながらも別の女、それもかなり歳の離れた若い娘のような女性を愛してしまった男の哀しさ、空しさを描いた映画である。何とかしてあの女と一緒になりたいが、良い方法はないものか?と思いついた手段が配偶者に娘と姉に妹のうちの誰かが負貞という理由により相手を殺害すれば刑が軽くなるという法律を思いついてすぐさま実行しようとする男を演じているマルチェロ・マストロヤンニのマヌケさ、情けない男の考える一つ一つの行動が同じ男からしてみたらアホだけど、解らなくもないので憎めないのである。憎めない男の弱さを演じてもちっとも違和感なく、むしろ、愛嬌さえ覚えてしまうこの俳優の魅力がここでも描かれている。コメディではあるが、笑える場面はほとんど無いが、俳優の演技を見ているだけでも見て損はない作品になっている。そして、何よりもマルチェロ・マストロヤンニがイタリアでは最高の俳優である。最も尊敬されていると解る場面が出てくる。家族みんなで映画を観に行くという週間がイタリア映画を観ていると、毎度ながら感じるのだが、この映画の中でマルチェロ・マストロヤンニ主演の「甘い生活」が上映されている場面、同じくイタリアを代表するフェデリコ・フェリーニ監督が同じイタリア人監督に尊敬されているというのも解るし、色んな意味でイタリア映画的な感じのする作品でもある。
[ビデオ(字幕)] 7点(2010-01-04 19:42:10)
49.  軽蔑(1963) 《ネタバレ》 
ポールとカミーユの二人がベッドに横たわりながら話をしている。カミーユが私のどこが好き?この何とも異様な会話、そこには言葉なんかでは言い表せないものがあるように見える。あのカミーユ(ブリジット・バルドー)の後ろ姿、悩ましいお尻に眼が釘付けになってしまう。あれほどまでに愛しあっていた二人が何かのきっかけで女の方から男に対して「もう、愛してない」というようなことを言う。(態度ばかり見せる)男は何故か解らずにその理由を知ろうとし、何故なのかとその理由を問う。それもしつこいほどに聞こうとする。それが女にとっては男の嫌な部分、それこそこの映画のタイトルにもなっている「軽蔑」を意味しているように、あの青い海をはじめとする映像が全てを語っているようである。それにしてもこの映画のブリジット・バルドーのお尻、お尻、最後までお尻が頭から離れない。何だかこんなアホなことを書いてると、それこそ私自身が「軽蔑」それそうだ。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-08-13 10:27:58)
50.  世にも怪奇な物語
これは本当に怖い。人間の怖さ、内面的な怖さ、何を考えているのかさえ解らないその怪しい雰囲気、1話、1話それぞれが回を増すことにどんどん恐ろしくなる。第1話のジェーン・フォンダの異常なまでの美しさ、好きな男が目の前で別の女といちゃついてる時の嫉妬深い女の目付きには女にしか出せない色気と怖さの両方を見ることが出来て、いやはや、怖い。怖い。そして、とにかく美しい。第2話のアラン・ドロンの冷酷さもそれに耐える女、ブリジット・バルドーの演技、第3話のこの話、フェリーニて監督の凄さ、画面全体を支配するまるで何かに取り付かれたかのような不気味さ、とにかく全てが不気味であり、タイトル通りの怪奇な世界を上手く表現していると思いました。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-07-11 10:42:10)
51.  危険な関係(1959) 《ネタバレ》 
チェス盤の黒い上に出るタイトルの文字の何とも洒落た出し方といい、全編に流れるジャズの音楽のかっこ良さによってドロドロした話でありながらそれを感じさせない上手さ、どうしようもない話なのに、その効果によって楽しむことが出来るのはフランス映画としての上手さを感じさせられる。ムード作りにおいてはほぼ完璧である。主演のジェラール・フィリップとジャンヌ・モローが作り出す危険な男と女の夫婦像、互いが互いを意識しながら別の女と別の男との不倫の関係を作る。全く別のタイプの相手との関係によって見えてくる。壊れていく夫婦の絆、関係とでも言うべきか、男と女のそれぞれの見てはならない部分まで見せ付けられてるようで怖い。ジェラール・フィリップ(ジュリエット)が出逢った人妻、マリアンス(アネット・バディム)の足を舐めまわすシーンの何ともいやらしさこと、特に海辺のシーンのエロティックなことといったらない。まあ、ジャンヌ・モローも良いが、あんな怖い悪女の妻よりマリアンヌの方に惹かれてしまう気持ちは同じ男として解りすぎるぐらい解るだけに痛い。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-06-27 16:37:24)
52.  夕陽のガンマン 《ネタバレ》 
この映画のクリント・イーストウッドは文句なしにかっこ良い。歩く姿から銃の構え方にしても、あの煙草のすい方にしても本当にかっこ良い。それ以上にかっこ良いのが大佐役の俳優、リー・ヴァン・クリーフの渋さ、ラストの対決シーンの後、死体をクリント・イーストウッドに任せて去っていく。何たるかっこ良さ、作品全体に漂う空気、男の臭さで充満しまくりの映画って感じで、ただ、女性への配慮の仕方、描写などが優しさというものが感じられなかったのがマイナスと言えばマイナスで、この映画は男のかっこ良さを見る為の映画と思えば良いのかもしれないぐらいとにかく主演の二人がやたらかっこ良く、男なら誰しもあんな風にかっこ良くなりたいと思うであろうそんな作品だと思います。マカロニウエスタンって個人的にはさほど好きなタイプではないけど、これはそんな中では楽しむことが出来た。その要因にあの音楽のかっこ良さも挙げられる。
[DVD(字幕)] 7点(2009-05-16 11:27:24)(良:2票)
53.  大盗賊(1961) 《ネタバレ》 
本当は字幕のが良いのだが、洋画を見る場合は字幕派であるのだけれど、仕方ない。吹き替え版しかないのであるからして、それにクラウディア・カルディナーレ目当てということでもあり、監督があの大傑作「まぼろしの市街戦」と同じであるという理由で借りてきた。何だか見ていて「ルパン」でも見ているようである。何しろ主演のジャン=ポール・ベルモンドの声、吹き替えがルパンの声と同じ山田康雄だからして、どうしても「ルパン」を見ているように思えて仕方ない。話も何だか「ルパン三世」のアニメに出てきそうな内容だし、クラウディア・カルディナーレのあのナイスなバディ、零れ落ちそうなほどのおっぱいについつい眼が行ってしまいそうです。て言うより見ながら眼はそこに集中してました。ごめんなさい。←いったい誰に謝ってるんだよ?ジャン=ポール・ベルモンドがまるでルパンのように女好き、女たらしでキザである。ただルパンのように紳士的なかっこ良さはあまり感じられない。それにしてもこの映画の男達、中でも二人、主役の役名があれ?何肉だっけ?忘れちまったぞ!やはりクラウディア・カルディナーレの胸元ばかりに気を取られているからか?度忘れしまった。何肉だっけなあ?贅肉じゃないし、焼肉でもないし、何肉だ?が肉て言いつつ痩せているし、又、やさ男て言いつつも太ってる男、名前とは別人の二人が面白いし、冒険活劇としても楽しめるけど、最後がどうも納得出来ないし、すっきりしない終わり方がちょっと不満である。納得出来ない、すっきりしないと言えば、やっぱり思い出せない。ジャン=ポール・ベルモンドの役名が何肉だったのか思い出せない。先ほどまで見ていたはずなのに!あぁぁぁ~あのグラウディア・カルディナーレのナイスな胸の方ばかりに眼を奪われてしまい、悔しいなあ!何肉だったか思い出さないと今晩、眠れないかもしれない。同じ眠れなくなるのならクラヴティア・カルディナーレの夢で魘されて眠れなくなる方が良いよ。まあ、あれこれ書いてみたものの、面白く見ることは出来ました。
[ビデオ(吹替)] 7点(2009-02-28 11:09:40)
54.  昨日・今日・明日 《ネタバレ》 
ヴィットリオ・デ・シーカ監督、ソフィア・ローレンとマスチェロ・マストロヤンニのコンビでは「ひまわり」の方が有名だし、観ている人も多く、評価も高いけど、私なら断然、こっちを選ぶ!1話1話それぞれが面白いが、話の面白さというよりも主演の二人の演技が作品を面白いものにしていると言って良いと思うぐらい二人が良い。今までソフィア・ローレンって特に美人だとは思わなかったけど、この映画の彼女は間違いなく美しい。そんなソフィア・ローレンに対してちょっかい出したり、直ぐに身体を求め、やたらと裸を見たがるマルチェロ・マストロヤンニが何ともアホでそのアホとは男の男らしさアホぶりが微笑ましい。ところで、イタリアでは悪いことしても子供さえ作れば逮捕されないのであろうか?これを観て、そうか!ようし、私も金に困って税金も払えないようになったら子供作ってやれとアホな考えを持つ人がどれだけいるだろうか?もっともあんなにばんばん子供作ったら余計にお金がかかってしまい益々ピンチになりゃしないかと?
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-02-11 19:18:55)
55.  小間使の日記(1963) 《ネタバレ》 
最近、どうも刺激が足りない。そんな人の為にあるようなものきり撮ってる監督のこれもまた何ともいやらしい。足フェチぶり、足に対する拘り、執念、小間使として働くセレスティーヌ(ジャンヌ・モロー)に寄ってくる男達がどいつもこいつも変な奴きり!屋敷のご主人が収集した靴を履かせようとする場面のいやらしさ、なめるようにして撮られている足への映し方、そんなご主人と性欲の固まりのような若旦那に偏屈男な番人、この三人の男を変なものでも見るようにして付き合う小間使のセレスティーナのジャンヌ・モローの表情が怖い。怖いといえば屋敷で働く少女が森で殺される場面、少女の足にまとわりついているあのカタツムリ、いやはや、相変わらずこの監督は変態ぶりを見せ付けてくれる。ただそこまでの変態ぶりの凄さに比べると後半のあの少女が殺された後の展開が前半に比べると物足りなさが残る。その辺りが減点ではあるが、刺激的なカメラワーク、足の写し方など足フェチな方にはぞくぞくさせられること間違いなし!少なくともごく当たり前のような最近の映画にはない何かが観ることが出来るので刺激的なものを求める人には観て損のない映画であることだけは変わらないと思います。
[ビデオ(字幕)] 7点(2008-11-03 20:01:18)
56.  フェリーニの道化師<TVM> 《ネタバレ》 
フェリーニのサーカス好き、愛情のようなものが伝わってくる。サーカス好きなフェリーニ、あのピエロの劇団、一座の人達の奥に隠れている表向きとは反対な悲しさ、辛い人生、人生はけして楽しいことばかりではない。辛いこと、悲しさ、苦しみがあるからこそこうしてピエロ、つまりは道化師という形で人々を喜ばせようとすることで自分達も前向きに生きようというそういうメッセージのようなものがこの映画から伝わってきます。フェリーニにとってのサーカスとはピエロとは自分自身であるという強い思いのする作品であり、また、この映画を通してもフェリーニという監督は他の映画監督や映画へのオマージュのようなものを描いています。あのサーカスの一座が演技して見に来ている観客を楽しませようとしている場面でチャップリンの「モダン・タイムス」の中で使われている「ティティナ」を演奏し、また仲間の一人の死を思い、悲しむ場面では何と同じイタリアが映画の舞台にも使われている「ゴッドファーザー」の愛のテーマ曲を流すという正にフェリーニ監督の映画への愛というものを見ることが出来ます。サーカスと言えばピエロと言えば明るいイメージしかないけど、この映画はその明るさ以上に悲しさ、切ない部分が強く描かれている為にタイトルからは想像出来ない暗さも感じるものの、フェリーニ監督らしい映画への拘りを感じる仕上がりになっていて観客が帰った後のラストの鳴り響くトランペット、消えていく二人のピエロの姿に哀愁めいたものも感じずにはいられず、この監督らしい余韻の残し方、刹那さの残るそんな映画だと思いました。
[ビデオ(字幕)] 7点(2008-10-26 16:47:47)
57.  刑事(1959)
まず何と言ってもあの音楽、アモーレ♪アモーレ♪は一度、見ただけで絶対に頭に残るし、一生、忘れることはないであろう!サスペンス映画とてし見た場合は、ちょっと弱い気がしなくもないが、この映画は雰囲気が良い。ピエトロ・ジェルミ演じる刑事が渋い。そして、かっこ良い。更にもう一人、クラウディア・カルディナーレの美しさ、あのちょっと太いけど、足も何だか男心を刺激する。渋い男と美しい女、そこに素晴らしい音楽てだけでも観るに値する作品になっていると私は思う。
[ビデオ(字幕)] 7点(2008-07-12 17:13:42)
58.   《ネタバレ》 
「愛の不毛」とか言われても私にはいまひとつぴんとこない。しかし、この映画の男と女の孤独感のようなものは解る気がする。夫に愛されたいと願う女ジャンヌ・モローの眼から見たあの何とも乾いた空気、殺伐とした都会の風景、人間の持っている孤独な世界をモノクロの映像によって浮かび上がらせることへのこの監督の拘りのようなものが感じられる。夫からの愛を感じなくなった女ジャンヌ・モローと同じように何かに怯えているようなもう一人の女、モニカ・ヴィッティ、二人の女の孤独、見ていてどこか同じ監督の「太陽がひとりぼっち」に通じるものを感じる作品になっている。人は常に愛するよりも愛されたいと願う生き物なんだと監督が言っているようなこの感じこそこの監督の作品全体に感じる共通点ではないだろうか!それにしてもここでも出番は少ないもののモニカ・ヴィッティのあの美しさ、悩ましい姿は眼に焼き付いて離れなくなりそうです。そんな美しいモニカ・ヴィッティに「刺激的な夜だったわ」だなんて言われたマルチェル・マルストロンヤニが羨ましい。私も言われてみたい。
[ビデオ(字幕)] 7点(2008-07-03 21:43:09)(笑:1票)
59.  鞄を持った女 《ネタバレ》 
クラウディア・カルディナーレ、何だかとても美味しそうなお名前だな!のこのイタリアを代表する美人女優、勿論、名前は聞いたこともあるし、そういう女優がいたことも知ってはいたけど、今回、この作品で初めて彼女を見ることになる。もう、一発で惚れてしまいました。最愛の夫を失い、別の男には振られるわで散々な目に合いながらもそんな中で出会った自分よりも年下の男とのドラマの中で見せる苦しみ、苦しみに苦しみ抜いた上に出した決断、自分が年上であることの苦しみ、好意を抱いてくれた年下の男のことを思えばこそ自ら別れを告げることの苦しさがあの何ともやりきれない音楽と共に迫ってくる。途中、少しダレル感じがしたり、あの少年以外に出てくる男がどいつもこいつも本当に嫌な奴きりであったりと、色々不満もなくはないが、それでもなかなか見応えのある作品になってはいる。あんな良い女だったら、風呂の水をいっぱいにして零そうが許してしまいたくなる。クラウディア・カルディナーレ、また一人、好みの女優が増えてしまった。これを機に彼女が出ている他の映画も見てみたいと思いました。
[ビデオ(字幕)] 7点(2008-06-29 11:56:47)
60.  赤い砂漠
モニカ・ヴィッティ、良い女だなあ!惚れた。惚れた。あの何とも気だるい雰囲気の中にある魔性の女のような何とも言えない色気に見ていてクラクラしそうです。そんなモニカ・ヴィッティが見せる何かに怯え、何かから逃げ出そうとしているその仕草、表情、それにまるで合わせるように後ろの気だるさを十分に醸し出している映像美が作品全体の雰囲気にマッチしている。話そのものは特に面白いとも感じないし、解りづらい部分のが私には多いが、ハリウッド映画にはないいかにもヨーロッパ的な空気がこの映画から感じることが出来た。それにしてもモニカ・ヴィティ、本当に良い女だなあ!彼女の出ている映画を観たのはこれでまだ二つ目だが、あたしゃすっかりあなたの虜です。他の彼女の出演作もまだ観たい。
[ビデオ(字幕)] 7点(2008-06-26 21:00:08)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS