2. マレーナ
全編通したリズム感、前半に際立つコミカル感の全てが、後半におけるテーマをより明確にさせる、技巧に長けた作品と見ました。後半はやはりトルナトーレ監督の豊かな人間性溢れる描き方、しっかりとしたイメージのある人間描写に心揺らされた想いです。 男性にとっては心当たりある少年の日々、そして最後に一言告げた勇気、主人公の少年はしっかり大人になっていくのでしょうね。 美しい海辺の一枚岩、少年のさりげない衣装の洗練に、イタリア映画のセンスを感じる一本でした。 7点(2002-12-31 04:54:19) |