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プロフィール
コメント数 300
性別 女性
自己紹介 観た映画は皆レビューするのを目標にこつこつ投稿してます。レビューするほど覚えてないものも沢山あるけど。海外暮らしなので近年観てるものは字幕なし、又は英語+英語字幕が主な鑑賞環境です。ケーブルでまたWOWOW配信してくれないかなあ。

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1.  オリバー・ツイスト(2005) 《ネタバレ》 
なんかこれって、1年丁場の子供向け連続アニメでやれそうですよね、ハウス劇場とかの。で、おそらく原作に忠実なんでしょうが、映画の尺では、序盤の救貧院と葬儀屋、ロンドンへの7日間の徒歩の旅は思い切って削り、ロンドンで行き倒れていたのを子供窃盗団に拾われるところから始めた方がいいのではないかと思います。それ以前のことは、粥のおかわりのエピソードを回想で入れる位でいいかと。とにかく物語がさくさく進みすぎ、ちっともオリバーに感情移入できません。映画の尺では的を絞るべきです。原作は未読ですが、運命に流されるオリバー像はそのままらしく、ディケンズは新救貧法への強い不満を書きたかったらしいので、まあ「オリバーに主体性がない」とかはいいことにするとしても、この急いだ展開がオリバーに感情移入できないもう1つの理由だと思います。ロンドンでの登場人物、フェイギンやドジャーら窃盗団の仲間をもっと掘り込んで欲しかったですね。特に最後を生かすには、オリバーのフェイギンに対する心理描写が明らかに不足してます。キングスレーは抜群の存在感なのに、もったいない限り。フェイギンを完全な悪党としていないのは、せっかくの原作からの「改良」点ということなのに、浅薄な描き方で、オリバーが処刑前のフェイギンを訪れるラストに説得性がなく、感動できません。19世紀のロンドンの街並みのセットは、確かに素晴らしかったと思います。
[DVD(字幕なし「原語」)] 5点(2009-04-28 13:50:50)
2.  青い体験(1973) 《ネタバレ》 
私は♀ですが、やはり十代の頃深夜放送で音量絞ってこっそり観たクチです。姉と一緒に。ただ私はその頃そっちの面の知識の習得がまだで不十分で、その何というか、男女の営みを完全には知らなかったんですよね(そんなんでこんなん観るなよ、って感じですねw)。姉が「なんだ、結局最後までやっちゃうんだ、何かつまんないよね」と言ったのですが、最後までやっちゃうってのが・・・裸で絡むとそういうことになるのかな?と解ったようで解りませんでした。いや~そりゃでも、どきどきしましたよ~。でもどちらかというと、ああ見つかっちゃう!というハラハラした興奮ですね。特にテーブルに横並びで少年がお触りする(最終的に脱がしちゃう!ひょえひょえ)とこなんか、パパに見つかる!パパがテーブルの下を覗いたらどうするんだ!!と、ヒヤヒヤしました(自分たちも親に隠れて観ていただけにw)。女性に惹かれつつ、裸にさせて淫乱、とか罵倒してみたり、恋心と性欲の目覚めでコントロールの効かない少年の様子は、今思えば中々良かったんじゃないでしょうか。私はやはり幼かったんでしょうね、なんで好きなのに優しくしないんだろ、こんなヒドイHなことさせるんだろ、と、ひどくもどかしい気持ちでした。パパと結婚して継母となる女性の頬にキスして祝福するラストもやるせなかったです。Hを見るのが目的でも、やはり少女は、恋愛モノとして観てしまったのでした(笑)。
[地上波(吹替)] 6点(2009-04-21 13:07:49)(良:1票)
3.  モンパルナスの灯 《ネタバレ》 
母はモディリアニの絵が大変なお気に入りだが、少女時代の私はただ不気味としか思えなかった。そんな頃に鑑賞した本作、フランスってすごい美男美女をキャスティングできるんだなあ、とまずそこに感心したが、芸術家っていうのは自尊心ばかり高くて、勝手で理解できないもんだな、と思った。お客様は神様なのよ!評価してくれてるのに、贅沢言うんじゃありません!特に養ってる家族がいるならなおさらでしょ!って感じで。なので、こういう部分では芸術を解さないと感情移入しにくいものの、病気が進行しだすあたりから、目が離せなくなってくる。そしてラスト・・・思わず息を詰めて観てしまい、鑑賞後しばらくショックでぼっとなった。あの残酷さはただものではない。今まで観た映画の中でも最大級だ。衰弱した画家の背後に死神のように迫りささやく画商。画家がついに行き倒れる場面も壮絶だが、さらに画商はその死を見届け、画家の家におもむく。家には夫の死を知らずに待つ妻。画商が夫の絵を買い漁る様を見ながら、とびきり美しい微笑を浮かべる。あなた、絵が売れたわよ、と言わんばかりに…。この微笑が、心臓を突き刺さんばかりだ。そして画商がひたすら絵を繰ってるシーンで映画はそのまま終わってしまう。なんと容赦ないことか。妻はその後夫の死を知り自殺・・・事実ではさらに悲惨な結末を辿るが、敢えてそれを見せない本作なのに、この容赦なさがトラウマになってしまった。モディリアニの絵が現在何億と言う値で取引されている事実が、さらにやるせなさを増強させる。余談だがこの映画を観たせいなのか、今はモディリアニの絵を見ると、何か独特の感慨がある。
[地上波(字幕)] 7点(2009-04-18 13:09:45)(良:1票)
4.  太陽がいっぱい
キリ番の200レビュー目なので昔から好きだった映画にしておこっと。やっぱドロン。ドロン。ドロンですがな~~(すんません)。最初に観た時はまだ小学生だったと思うが、やられた。あの上目遣いに手のひらにキスするシーンなんて背筋がゾクっとした。本当の色男って言うのはこういうのを言うんだなあ。やっぱりこの時のこの人ってのは単なるハンサム君じゃないんだよね、私なんか好みでいえばスティングやサム・ニール系の顔だもん。でもやられてしまったし。これはフェロモンってやつか?ヒロインとか魅力なくって、「ドロンのプロモーション映画として撮られた」ってのにも納得してしまうのだが、実は!ちゃんと映画としてもすごく面白かったりする(ってもう名画の誉れ高いので、実は、でもなんでもないんだけど)。ああばれちゃうよう、逃げ切ってくれ!!というハラハラ感もあるし、破滅の直前で終わらせるラストなんか実にいい。原作には「リプリー」の方が近いらしいけど、これはもう別途に完成された作品。音楽も名曲、邦題も秀逸、名画にふさわしいと思う。
[地上波(吹替)] 9点(2009-03-28 11:16:30)
5.  ラストエンペラー
よく、敦煌や蒼き狼で日本語喋ってて全然だめ!という意見があるが、中途半端なのがもっとダメ。映画もお芝居なんだから、この映画の世界では英語が中国語なの!って、舞台劇風の割り切りをするならするで徹底させないと。フィガロの結婚を英訳までしてオペラシーンを作ったアマデウスを見習いなさい。中国語で作れないのに、下手に中国語を混ぜてるからおかしくなる。それなら頑張って中国語で作れって。まあ、この点は-1。 さて、そこには目をつぶって作品を見る。これは歴史ものだが、どこまでが実話でどこからがフィクションなのか私には詳しくは判らない。満州生まれの母は大きな関心をもって観ていた。母は子供の頃、まわりの日本人とふぎ・ふけつだってぇ、きったねぇ名前ー、なんて言ってたとか。日本人にとって、子供も大人も自分たちが支配者であり「満人」は皇族でさえ蔑みの対象だった。そんな傀儡政権であることは百も承知で飛びついた溥儀。幼時に滅びた清朝最後の皇帝であった彼に、「皇位」はかくも魅力的だったのだが、それが解る観客に優しいストーリー運びになっている。詳しい事実が解らないので強くは言い切れないが、歴史上の人物の一代記としては要所要所を見せ、上手に刈り込んでるのではないか。皇后の末路は一番痛々しかった。二次大戦時の日本軍の描き方が類型的な気がするが、このあたりはヨーロッパ映画だから仕方ないのかな。歴史の荒波に晒され続けた溥儀が、庭師となる余生には心から安堵。ジョン・ローンの老け方が上手い。文革時代には軽くしか触れらておらず、もっと色々あったんちゃう?と思うものの、これ以上の描き方をするとテーマが散逸して中途半端になるので、映画としてはこれで正解だろう。今度観る時はウィキレベルの知識は叩き込んでおこうっと。にしても教授の音楽は流石だ~本当に素晴らしい。まあ甘粕大尉は俳優にやらせた方がよかったんじゃないかと思うが…
[映画館(字幕)] 7点(2009-02-24 13:52:26)
6.  ロミオとジュリエット(1968)
【おばちゃん】さんのレビューにもあるが、当時としては解釈や手法が斬新過ぎるという声もあったと聞く。バルコニーを高低のあるデザインにし、動きをいれながら演技させて躍動感あるものにしたところなどがそれらしい。またそれまでは、要求される演技力の問題もあり、思春期の少年少女という配役がなかなか出来ず、ロミオもジュリエットも大人の役者がやっていたが、大胆に十代のハッセーとホワイティングを起用。これも相当話題を呼んだとか。 いや~それにしても!このハッセーのかわいさときたら!ただのかわいいではない、オーラというのか、思春期フェロモンというのか、少女から女性になる境界線の独特の魅力が爆発してますな。私の中のジュリエット像はもうがっちりこれで固定されてしまったものだ。対してロミオのホワイティングは(私的には)ただのハンサム君という感じなんだけど。とにかく私にとっての「ロミオとジュリエット」はこの作品そのもののイメージとなった。「でもこれって新解釈なんだよなあ、いつかは“正統派”のロミジュリも観たいなあ」などと思っていたが、月日は流れ、“画期的”ディカプリオ版が登場し、すっかりこの作品がロミジュリの正統派、ということになってしまった。結局、私は未だこれより以前に作られた作品は観たことがないんだけどね。とにかく名画であることは間違いなしです。
[地上波(吹替)] 8点(2009-02-12 13:35:12)
7.  ベニスに死す
いや本当によく見つけたよな、こんな美少年。この映画は基本的に芸術・哲学作品ですが、芸術・哲学だけだと観る人を選ぶわけです。私はあまり芸術のわかる人間ではないし、一歩違えればただ退屈してたと思うけど、アンドレセンの美しさで物語に説得性が出るし、「映画」には不可欠な「娯楽」面を備えたといっても過言ではない。加えて、マーラーのアダージェットとベニスの街並みの美しさ。こんなに「お耽美」にはまらせてくれる映画も滅多にないですね。でもこれは、その対極の「醜」「老」「病」が絶妙に描かれているからだとも思う。もっと老いてからもう一度観てみたら、より深みが解るかも。今でも高得点つけれますが。
[ビデオ(字幕)] 8点(2009-01-20 13:44:14)
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