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1.  キラーフィッシュ 《ネタバレ》 
30年くらい前、地上波のTV放送で見ました。いまだに擦られているみたいですね。 製作年を考えれば、ジョー・ダンテの「ピラニア」の影響は明らかだとは思うんですけど、本筋がクライム・アクションだったり、クライマックスは70年代の日本の特撮番組みたいなチープなミニチュア(おそらく別の映画のフッテージ)で、ハリケーンが襲来したり、ダムが決壊したり、工場が大爆発したりと盛りだくさんです。 キャストもリー・メジャースとかカレン・ブラックとかマーゴ・ヘミングウェイとか、もう面子だけでニヤニヤしてしまいますね。 イタリア映画で、監督もアンソニー・M・ドーソンだし、全体的にかなり適当な印象ですけど、闇鍋のような映画で、地上波でなんとなく見るぶんには十分すぎるくらいお腹いっぱいになりますよ?
[地上波(吹替)] 3点(2024-08-12 10:39:02)
2.  スタンダール・シンドローム 《ネタバレ》 
やはり一番の問題は今や「スタンダールシンドローム」が原因不明の病などではなく、高所に設置された絵画や美術品を上を向いて長時間鑑賞したために起こる症状だということが解明されてしまったことでしょう。 もっとも公開当時はまだこの病気についてよくわかってなかったようにも思いますが、あんまり物語の中でこの「スタンダールシンドローム」の必然性を感じないんですよね。 とは言え、アーシアが人面魚とキスしたり、女性の頬を弾丸が突き抜けたり(CG)、壁の落書きが実体化したり(CG)とアルジェント特有の馬鹿々々しい特撮シーンがそこそこ楽しかったりします。 モリコーネの音楽は不気味で素敵でした。
[ビデオ(字幕)] 3点(2023-04-08 23:51:48)
3.  エイリアンズ(1980) 《ネタバレ》 
リドリー・スコットのエイリアン(79)のイタリア製パクリ映画なんですけど、正直、内容はよく理解できないです(笑) まず、宇宙飛行士が宇宙から持ち帰ったらしい謎の物体がそこらに転がっているというのが意味不明ですし、それを拾ってリュックに入れたまま洞窟探検に出かけた若者達が、洞窟内で物体に身体を浸食されてサバイバルを余儀なくされるというストーリー展開が、いくら何でも行き当たりばったり過ぎます。 物語終盤では一応、洞窟の外での展開が用意されていますが、洞窟の惨劇を生き延びたヒロインが洞窟の外に出てみると、街は既にエイリアンにやられて人っ子一人いなくなっていた、というありがちなもので、ヒロインがシルエットしか見えないエイリアンにボーリング場の中で追い回されたりしてバッド・エンドです。 かなり酷い内容ですが、なぜか海外ではそれなりにファンが付いているのか、バキバキの高画質のブルーレイや、デジタルリマスターされた高音質のサントラCDが発売されています。 特にグイド&マウリツィオ・デ・アンジェリスによるサントラ盤は、本編未使用の自作自演のカントリーミュージックがたっぷり収録されており、ホントにこの映画、何から何までよくわかりません。
[ビデオ(字幕)] 2点(2022-03-16 10:35:17)
4.  肉の鑞人形 《ネタバレ》 
もうずっと昔、今は無き東京ファンタスティック映画祭のオールナイト上映で観ました。 内容だけで言えば本当にいいかげんな映画という印象ですが、実現しなかったとは言えダリオ・アルジェントがプロデュースしてルチオ・フルチが監督する予定だったことを考えると、イタリアンホラーの灯を絶やすまいとする夢の企画であったと同時に、その灯が完全に消えてしまう最期の瞬間でもあったんでしょうね。 クライマックスに真鍮製のターミネーターが何の脈絡も無くいきなり登場したとき、劇場内にどよめきが起こったのをよく覚えています。 現在は見るのが少し難しい状況になっているようですが、久しぶりに見てみたいな~と、ふと思い、レビューしました。
[映画館(字幕)] 3点(2021-05-15 22:46:56)
5.  沈黙 ーサイレンスー(2016) 《ネタバレ》 
ワタシの先祖は神主ですが、何代か前に廃業しており、ワタシ個人は完全なる無神論者です。 只、昔から「人はなぜ神や仏を信仰するのか?」という問いにはなぜか非常に惹かれるものがあり、本作も興味深く拝見しました。 本作の中では完全に非キリシタンの日本人がワルモノとして描かれていますが、布教も侵略も結論から言えば同じであり、現代日本人の視点から見ると宣教師たちの処遇は、「ま、そうなるわなぁ・・・」という感想しか持てず、キリスト教に縋るしかない農民達が次々と殉教して行き、哀れでなりません。 全ての宗教で言えることですが、信じて祈ることが大事だった時代は確かにあったと思います。しかし祈っても神様は決して助けてくれないのです。 故に、今や誰もが目で見えるものしか信じず、そして何者も恐れなくなったのではないでしょうか? キチジローは本当に最低の屑ですが、信仰を弄んでいるわけではないので、ある意味ピュアなんだろうなぁ。 映画としての見ごたえはあったと思います。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-09-14 22:24:46)
6.  ジョーズ・アタック2 《ネタバレ》 
いまの感覚からすると、ホントどうしようもない内容だと思いますど、1984年といえば「ターミネーター」が公開された年で、まだまだSFやホラーの黎明期だったわけです。 怪物の設定の出鱈目っぷりは今ではもう噴飯ものなんですが、それがハリボテ丸出しだったとしても流石はマカロニウエスタンの国、イタリアだけあって当時はかなり先鋭的だったんじゃないかと思います。それを証拠に25年以上も経ってから「シャークトパス」としてリメイクされましたし。もっともリメイク版は本当の意味でゴミのような映画でしたが(笑) イタリアンB級サントラの雄、ファビオ・フリッツィの音楽が「あぶない刑事」の劇伴みたいで相変わらずイカしてます。・・・これはタコの映画ですけど。 余談ですが、この映画のヒロイン役のヴァレンティナ・モニアってもう女優業は引退しているようですけど、映画業界でMeToo運動が盛んだったとき、若い頃のロマン・ポランスキーとの悶着を告白して一躍時の人になってましたよね?そのときの報道でこの映画のシーンのスチールが使われてて、何か凄く感慨深かったですね・・・
[ビデオ(字幕)] 3点(2020-08-20 11:38:01)
7.  呪われた修道院
何の間違いか、15年くらい前にこれのDVD買っちゃったんですよね~。 当時、ルチオ・フルチだのブルーノ・マッティだののユーロ・トラッシュ系の映画がVHSが廃版になって以来の再ソフト化のラッシュで、思わず買ってしまったのでした。 内容は退屈とかそういう次元を遥かに通り越してつまらなかったと思います。と、いってもDVDがどこに行ったかもわからなくなるくらいの期間見ていないので細かいことは覚えていませんが・・・ 確か、「ビヨンド・ザ・ダークネス/嗜肉の愛」のオッカナイ家政婦の役やってた女優さんが主役で、「ヘル・オブ・ザ・リビングデッド」のSWATの隊員役の人も出演していました。この面子で、監督がマッティなら推して知るべしということですね(笑) 音楽はゴブリンですが、「エイリアン・ドローム」のサントラからの使いまわしなので、つまり、先の「ビヨンド~」と「ヘル・オブ・~」と音楽が同じという訳が分からない状況です。 まさにゴミのような映画でした(笑)
[DVD(字幕)] 1点(2020-07-18 00:23:04)
8.  道(1954) 《ネタバレ》 
人間の感情というものは、本当に言葉や態度だけでは伝わらない。いや、勿論伝えようとする努力は必要なのだけれども。 キジルシが言っていた「理由なんかないけどザンパノをついからかいたくなる」ようにザンパノもまた、理由なんかないけど粗暴な態度しかとれないんだろうなぁ。ジェルソミーナにしても酷い目に遭わされてもザンパノから離れられないのに特に理由はないんだろうなぁ。それを当人達でわかっていてもどうしようもないという・・・せつないなぁ。 まあ盗みに殺人ってのはちょっと行き過ぎだけど。 今のご時世、何でも安易に答えを求めようとする風潮があるけど、人間という生き物は「あいつはああいうヤツだしね」みたいに簡単には理解できないと思うんだよね。本当は。それを突き詰めるのも無理なんだけど、少しでも理解してあげようとするのが「優しさ」ってものなのだろう。それが今の世の中に足りないモノだと思う。何か酷く曖昧なこといってゴメンナサイ。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-12-14 00:06:24)
9.  デモンズ2 《ネタバレ》 
と~~~ってもチープだが、TVから出て来た悪魔が人間に乗り移って怪物化して、しかも襲われると感染するという無茶な話をCGのない時代に大真面目に視覚化して見せるとか、冷静に考えると凄い事なんだよなぁ・・・ イタリアン・ホラーしかり、マカロニ・ウェスタンしかり、やはり昔のイタリアの娯楽映画は先鋭的だったんだなぁとつくづく思う。
[ビデオ(字幕)] 4点(2019-07-19 20:58:23)
10.  マンハッタン・ベイビー 《ネタバレ》 
本当に話が支離滅裂。物語の冒頭で主人公の女の子の父親が謎のビームを喰らって失明するというイベントがあるのだが、話が20分も進めばもう一回謎のビームを喰らい、今度は視力が回復するという・・・何ソレ? 家庭教師がふざけてまじないを唱えると子供達の目の前で突然何処かの砂漠にワープして死亡・・・何ソレ? 物語に全く関係ないアパートの管理人がエレベーターに挟まれて死亡・・・何ソレ? などなど意味不明で必然性のない小ネタが延々と続き、ラストで悪魔祓いのオッサンが暴れだした鳥のはく製に突っかれて死亡。メデタシメデタシ。 ルチオ・フルチは生前、雑誌のインタビューでこの映画について「あの映画はまったくけしからん!」とか言ってたけど、撮ったのはあんたやないか~い。 そして一番の問題は予告編。女の子の母親が扉を開けると怪物がヌッと現れて絶叫するシーンがあるのだが、これ本編じゃ女の子の弟がマスク被っただけの悪戯でしたという腰砕けなオチが・・・このシーンを見せ場として予告編に使ってしまう節操のなさに、マカロニ娯楽産業の神髄を見た・・・。
[DVD(字幕)] 1点(2019-04-17 23:51:58)
11.  ノスタルジア 《ネタバレ》 
映像は夢に出てきそうな程訴えるものがあるけど、テーマに対して物語の舞台が余りに狭すぎるのが気になった。主人公はタルコフスキーの分身的なキャラクターなのは分かるが、死期が迫っていることや政治的な理由があるとはいえ彼は設定上は「旅行者」であり、何故彼がそこまで故郷に思いを馳せるのかが今一つ伝わってこなかった。イメージが被る作品として個人的には「惑星ソラリス」の方が好き。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2017-10-27 00:13:49)
12.  ウエスタン
とにかく長いので繰り返しの鑑賞は難しいが、本当に好きな映画。このどっしりとした質感とカッコよさは今の映画で出すことは不可能だろう。ラストの決闘シーンからエンディングまでの流れは何度見てもシビれさせてくれる。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2015-09-28 21:34:01)
13.  サスペリア・テルザ 最後の魔女 《ネタバレ》 
元々サスペリアにしろインフェルノにしろ、スケールの小さい矛盾だらけの話をハッタリと力技だけで魅せ切るというものだったが、本作はそのハッタリや魔力だけがすっかり失われていて、只の安っぽいホラーになってしまった印象。予算の問題もあったのだろうが、魔女の歴史について語られるシーンがまるで紙芝居みたいなノリだったり、魔女の力が世の中に与えた影響というのが、革ジャンのチンピラが悪さをする程度の描写だったりと、余りにチープ。 悲しいかなアルジェントも歳をとったということか・・・ むしろ魔女3部作は未完のままの方が良かったのかも。
[映画館(字幕)] 3点(2011-09-24 02:08:09)
14.  オペラ座/血の喝采 《ネタバレ》 
アルジェントの作品はいつも映像と音楽に拘りを感じるけど、オペラ座を舞台にしておきながら全編ヘビメタに彩られているのはどうか?しかも全く無名の謎バンド。この辺りの変化球がアルジェントといえばそうなのだが。 とは言え、ダリア・ニコローディがドアスコープ越しに拳銃で頭を打ち抜かれるシーンで、CGのない時代にわざわざ大きな弾丸とドアの模型を用意してまで弾丸の軌道を執拗に描写したり、ラストで犯人が一般の群集にボコボコにされて事件が解決したりと、予想の遙か斜め上を行くシーンが用意されており、これもまた紛れもなく安心のアルジェント印だった。
[ビデオ(字幕)] 3点(2011-08-12 22:31:34)
15.  情無用のジャンゴ 《ネタバレ》 
主人公は1度死んで蘇った設定なのに、ただ状況に流されるだけ・・・ 一体何の為に蘇った? 爆笑したのは主人公がヘビやらコウモリやらの動物攻めで拷問されるシーンがあるのだが(描写はかなりあっさり)「俺はそう簡単には金塊の在り処は吐かんぞ!」って言ってるのに、画面が暗転したら「う~金塊の在り処は墓の中だ・・・」ってうわ言のように吐いてしまっている・・・ ホント何の為に蘇った?
[DVD(字幕)] 3点(2011-08-11 22:23:56)
16.  地獄の謝肉祭
一応ホラーなのかもしれないが、とにかく全てが投げやり。 アクションといい音楽といいゆるゆる過ぎて思わず笑ってしまう。 この頃のイタリアの娯楽映画は総じてクセになるような妙な味があるからやめられない。 勿論普通の人が見たら「途中で寝る」、「途中でやめる」、「ブチ切れる」のどれかだろうが・・・
[ビデオ(字幕)] 3点(2011-08-10 22:20:31)
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