1. セントアンナの奇跡
終盤、急に安っぽくなった気がしたが、控え目な人物描写が良かった。 虐殺の有無は置いておいて(史実なんて、誰にもわかんないんだし)「戦争は人を狂わせる」ということを描くのが、こういった作品の目的だと思う。 戦争映画になると必ず、史実云々を持ち出してくる人がいるが、そこにだけ囚われるのは、本質が見えていないと思う。(そもそもこの作品は、監督と脚本は別の人だし) 戦争・差別・宗教など、複数のテーマを盛り込んだ上でそれなりにまとまっていると感じた。あと少し、緻密な脚本なら、傑作に成り得たかも…。 黒人差別が当然だった作中の時代から70年、黒人大統領が誕生している。日本も、あと50年以内に女性首相が誕生したりするかも…?(個人的にはもっと早く、女性差別を無くして欲しいが [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-12-12 00:18:25) |
2. 鑑定士と顔のない依頼人
こんな都合の良い展開ありえねえよ、と思って見ていたら…。 こういう「ベタな純愛」がストレートに描けないのが、現代社会を反映していると感じた。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-12-07 20:13:10) |
3. エリックを探して
《ネタバレ》 やり方が正しいとは思わないが、家族の問題が解決したのは良かった。 ただ、この監督の作品はイマイチしっくりこないなーと。 麦の穂~、カルラ~、今作しか見ていないが、どれも印象に残っていないので合わない模様。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-12-16 22:13:07) |
4. ベニスに死す
この作品の次の日に、ブリキの太鼓を見たなんて…(両方、少年が出ていることは知っていたが内容については全く知らず)「ショタコン」な映画が続いていますが、置いておいて。 絶世の美少年として有名なアンドレセンが出ているということで鑑賞。 内容に関して全く知らなかったので、タイトルからして1人の男の一生を振り返るような作品で、アンドレセンは少年時代を演じてるのかなーなどと呑気に構えていたら、予想外。 いやー、直接会話することは(ほぼ)ないのに、凄いですね。ストーカー紛いの執着… 交差することはなくても、片方の視点からは強烈な思い出になるんですね。(少年側からは、そこまで印象に残らないと思う) 内容がどうこうより、雰囲気と映像美を堪能する作品だと感じた。 アンドレセンの成長した姿は以前見たことがあるが、検索しない方がよいと思う(笑) [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-11-30 20:10:46) |
5. カストラート
作品における「嘘」は1つぐらいまでならいいのかもしれない… この作品は、 ・現代の人間が18世紀の人間を演じるということ ・普通の男性が、去勢によって第二次性徴による変化を経ていない男性を演じること ・口を動かす俳優と実際に聞こえてくる歌を歌う人は別であるということ という、思いつくだけでも上記の「嘘」があり、それ故に嘘くさく生理的に受け付けない作品となってしまっていた。 多分見たのは2回目、1回目は印象に残らず(なので、見た気がするけどもう1回見るか…となり)2回目は嘘くささが気になった。 リアリティを重視しない人なら楽しめるのかなー…お金はかかっていると思うので。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-11-10 22:54:19)(笑:1票) |
6. 映画に愛をこめて/アメリカの夜
群像劇、バックステージものが好きなので楽しめた。 フランス・イタリア製作でパリが舞台なのに、英語で会話していたような… 共通語としての英語、だったのかな。 登場人物の役名がそのまま名前として呼ばれているのは、観客にわかりやすくするため? それとも役名を名前として呼んでいた?? と、細かいところで気になるところはあったものの、大筋がブレていないので映画としての完成度は高い。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-10-24 18:56:27) |
7. ミルコのひかり
実際の人物を描いた作品というのは先が読めてつまらないものが多いが、これもそうかと思いきや、読める範囲の中でも驚きがある。何より、少年少女たちの煌めきが良い。伝記モノじゃなく1つの作品として楽しめる。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-01-24 15:06:14) |
8. 恋愛睡眠のすすめ
エターナルサンシャインが面白かったので、この映画も借りてみたが、この映画はいまいちだった。 現実と夢の区別がつかない男が好き勝手やる話。映像は綺麗で面白いのでが、結局夢の中では上手くいっても現実では何も変わっていない、それどころか悪くなっているという『現実』が悲しい。 監督のセンスとアイデアはいいと思うが、ハッピーなラブストーリーではないので注意が必要。 [DVD(字幕)] 5点(2011-01-27 17:20:48) |
9. 題名のない子守唄
一見、タイトルからして優しいヒューマンドラマかと思うが見てみると良い意味で期待を裏切られた。最初から終盤までサスペンス風に進んでゆく作品。 見終わった後に話として並べてみると、特段目をひく部分があるわけではないが、何分見せ方が良くできている。 謎に包まれたまま始まり、所々で挿入される回想で余計に謎が深まる。推理する内にミスリードに引っ掛かる人も居るかもしれない。 物語の全容が気になって最後まで惹き付けられてしまうので、退屈だと感じる暇はないと言える。 見せ方以外で良いと思ったのは音楽である。弦楽器の演奏が、観客の不安感を煽るのに一役買っている。 重いテーマを扱っているが、そこで息苦しい映画にせずにサスペンスというエンターテイメント性を取り入れたのは考えあってのことであろう。 終盤全ての謎が明らかになった後はヒューマンドラマとして感動できるが、それまではサスペンステイストで進んでゆくので、常に頭を回転させながら観ていなくてはいけない作品。何も考えずにぼーっと見たいという時には適さないが、是非この世界観に浸って欲しいと思う。 [DVD(字幕)] 7点(2011-01-27 15:54:03) |
10. 海の上のピアニスト
サントラを買ったほど、音楽が良い。 主人公の1900がものすごく愛おしく、それ故に彼のとった行動には涙が止まらなかった。 グランドピアノが回転しながらホールを滑ってゆくシーンは圧巻。 このシーン以外にも、心に響くシーンがたくさんある。 ストーリーもだが、音楽もよいので多くの人に見て欲しい作品。 [DVD(字幕)] 9点(2011-01-21 19:45:55)(良:1票) |
11. そして、私たちは愛に帰る
中盤まではもどかしく感じる部分もあったが、終盤にはこれでよいのかも、と納得した気持ちで見ることができた。母と娘、父と息子の物語として良くできていると思う。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-01-21 19:38:53) |