1. クジラの島の少女
古い伝統と、時代の新しい流れと、どう折り合いをつけていくのか、という問題はマオリ人だけでなく、ほとんどの国の人が向き合っている問題だと思う(ちなみに僕は、同じ「女性がダメ」な日本の伝統として「女性は相撲の土俵に上がれない」というのを連想した。蛇足だけど、そんなに相撲が神聖で古い伝統が大事なら、古事記にも載っているように蹴りとか突きとかもアリにすればいいじゃん、そもそも神聖なものをテレビ中継したり、観るのにお金を取ったりってどうなのよ、とか余計なこともいろいろ考えてしまった)。その辺りがラストで解決するのかなーと思って観ていたら、何だかファンタジックに「逃げてる」感じがしてちょっと拍子抜け。そんなんで良いのかいな。主演のケイシャ・キャッスル・ヒューズは頑張ってて、ホント良かったけどなー。 6点(2004-10-27 18:43:23) |
2. ミルクのお値段
きっとこれは、おとぎ話、というか一種の寓話を、現代のカップルを中心に据えて描きたかったのだろうなあ。広所恐怖症で段ボール箱をかぶっている犬、いきなり出てくる怪しいお婆さん、わらわらと登場するジャクソンズ(?)など、部分々々で可愛らしくて可笑しい要素はあるのだけれど、いかんせんシュール過ぎて・・・。でも、皆さん指摘されている赤いサリーの長い裾(?)を引きずって恋人を探すシーンは可愛くて、可笑しくて、美しくて、いじらしくて、良かったなあ。 6点(2004-07-03 19:44:00) |
3. ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還
うーん、困ったなあ。「どこが悪かったの?」と訊かれたら「別にどこも悪くなかった」と言うしかないんだけど・・・。あんまドキドキ、ワクワクがなかったんですよね。あの竜とかオリファント(ゾウみたいなやつ)とか、凄いんだけど、凄いんだけど、なんかなあ・・・。これは作品の出来とかの問題ではなく、観客の自分のせいかも。というのも、原作を先に読んでいたんで(10年以上前。もちろん映画化するなんて思ってもみなかった)、展開が読めてたっていうのも大きいかもしれないです。何にも知らずにクライマックスシーンを観たら、「うぉぉぉっ!」ってなったかもしんないけど。でも最後のエンドロールは良かったかな。 6点(2004-03-18 19:07:25) |
4. ラスト サムライ
《ネタバレ》 皆さん仰られてる様に時代考証的なミス・ツッコみ所は満載。でもいいじゃん、別に。映画鑑賞は「間違い探し」じゃないんだし(そういう観方も否定はしないけど)、それを言えば「座頭市物語」だって非現実的だし、「七人の侍」だって史実的間違いはある。要は「何を描こうとしたか」を観客に届けることが出来れば、映画としては成功なんじゃないでしょうか?・・・・・・何ですって、それでも「ツッコみゴコロ」を抑えることが出来ないと仰る?そういう場合はこれを時代劇ではなく、日本に良く似た国を舞台にしたファンタジーだと思えばいいんです!以上(とは言え、流石にニンジャの登場と「総土下座」のシーンにはちょっとビックリしたけど)。さて、本題。本作の主役はやはり、トム・クルーズではなく、やはり渡辺謙であり、真田広之であり、又は役名すら与えられていない侍たちであり、もっと言えば「古き物に殉じて死んでいった者達の魂」なのだと思います。結局最後はトム・クルーズだけが生き残るので一見美味しい役のようだけれど、やはり印象に残るのは華々しく散っていった男たちの姿。トム・クルーズもその辺は承知していて、敢えて「一見美味しいけど実は引き立て役」を引き受けたのでは?と感じるのは深読みのしすぎでしょうか?刀だけでなく肉体全体を使った大迫力の殺陣のシーンも素晴らしかったけれど、あの、背筋をピンと伸ばして馬に乗る武士たちのシーン!涙なしには観られませんでした。これを良い刺激材料として、日本も面白い時代劇を沢山作ってほしいものです。 8点(2004-02-03 17:42:49)(良:5票) |
5. ピアノ・レッスン
いや、良い映画だとは思うんですよ。映像も音楽も綺麗だし。んでも正直、主人公の心理とか行動についてがよく分かりませんでした(泣)。しょーがないんで(?)可愛いアンナ・パキンを十分堪能させて頂きました。他の方のレビューを見ると女性の支持が高いようですが、これってつまり、アタクシが女性を理解してないってことでしょうか(しょぼーん)。やっぱナカタニアキヒロやサイモンフミの本でも読んだほうがいいのかなあ(号泣)。 7点(2003-11-07 16:32:50)(笑:1票) |
6. ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔
ついさっき観てきました。原作が好きで映画化したのを観たらがっかり、ということがよくありますが、この作品に関しては満足です。ただ、結構原作と違ってるところが前作に比べて多い気がします。特に、割と気に入っていたキャラクターのファラミアが原作のイメージと違っていたので「あら?」と思ってしまいました。それとエンディングも「え、ここで終わり?」と、原作を読んでいる人は思ってしまうのでは?でも、三作目のことを考えると〇〇〇が〇〇〇〇に襲われるところから始まったほうが盛り上がるかもしれませんし、映画として面白い作品にするためにはこのくらいのアレンジは必要なのでしょうね。あと、ゴラム(原作ではゴクリ)が丁寧に描かれてるので好感が持てました。 7点(2003-03-05 17:11:51) |
7. ロード・オブ・ザ・リング
僕はビデオで「スターウォーズ」旧三部作を観て、あんまりワクワクできなかったんですが、これはよかったです(原作を読んでたせいかもしれませんが)。三時間という時間も苦にならなかったし。「中途半端なところで終わってしまう」という意見も聞きましたが、三部作ということはわかってるはずだし、それを言うなら「帝国の逆襲」はどうなの?といいたい。 7点(2003-03-03 15:47:05) |