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1.  ラスト サムライ 《ネタバレ》 
今まさに死なんとする勝元の眼前に広がる、散りゆく桜。あのようなビジュアルが登場したことに驚いた。日本人という客層を最初から想定していたためだろうか、あるいはまた、ハリウッドは、われわれ日本人が日本人のみにしか共有し得ないと思っていたさまざまな価値観や感覚は、もはやアメリカ人にも理解できるものとなっており、そのような作品を撮っても充分にペイできると判断したのだろうか。もちろん、この映画にはディティール的におかしい点が数多くあり、日本についてアメリカ人が見たいと思う面しか描いていないので、手放しで褒めたくなるような作品ではない。だが、リチャード・チェンバレンの『将軍』のように、「薄ら笑いを浮かべて本心の見えない、わかりあえない連中」と勝手に定義付けられていた時代から比べると、何かとても重要な一線を越えてくれたような気がする。すなわち、それぞれの文明の違いを理解した上で、お互いの美徳を学ぼうという姿勢である。『ダンス・ウィズ・ウルブス』でネイティブ・アメリカンにその光が当てられて13年。太平洋の向こうに、ようやくその波が届いた。(もちろん、この好意的な映画は最近の良好な日米関係を反映しただけにすぎず、ふたたび貿易摩擦が起これば、また『ライジング・サン』のようなものが作られてしまうのかもしれないけれど。)
8点(2004-01-03 23:59:16)(良:1票)
2.  ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔 《ネタバレ》 
これは愛の映画シリーズである。…前作と同じく、監督の原作に対する溢れんばかりの愛情、映画に対する理解と自信が強く感じられる。それを端的に表わしているのが、燃えるエント族がダムの水で自分を消火するシーンだ。実はアイゼンガルドの反撃で火がついてしまうエントというのは、原作にも描かれているシーンで、こちらのエントはそのまま絶命してしまう。これが他のエント族を激怒させ、さらに激しい攻撃を招くことになるのだが、原作を読んでいる多くの人間が、このエントの死には少なからず心を痛める。それをピーター・ジャクソンは映画で救ってしまった! 快哉を叫ばずにはいられない。原作どおり、エントを焼死させるのはたやすいだろうが、あえて原作を越えて、観客が見たいと思うシーンを創造してみせたピーター・ジャクソンの、原作ならびに映画への理解、自信のほどがうかがえる。また、ゴラム(ゴクリ)の二重人格性や、フロドに騙されたことにより更正しかけた性格が再び根暗に戻ってしまう演出は、映画でより強調された点だ。このように、ただ盲目的に原作を映像化するに留まらず、積極的に筆を加え、それがことごとく成功しているというのは、もはやピーター・ジャクソンに霊感が降りているとしか思えない。ひとえに彼の愛のなせる技だろう。それゆえこの三部作は、大いなる愛の映画シリーズなのである。
10点(2003-10-14 12:25:48)
3.  ロード・オブ・ザ・リング
原作に親しんだ人間としては、想像した以上に想像どおりな(?)ホビット庄、モリアの坑道などの描写にため息と涙が出るようだ。ピーター・ジャクソン監督の原作と映画に対する愛の注ぎ方と割り切り方は絶妙で、奇跡のような出来栄えになっている。なんといっても三部作、腰をすえて見るつもりで身構えて鑑賞しないと、疎外感を味わって挫折してしまうので、要注意。小うるさい補足になって申し訳ないが、なぜあんなよわよわしい主人公が指輪を捨てに行かなければならないか? あの指輪は、強大なものが所有すれば所有するほど恐ろしい力を発揮する魔性の指輪なのである。ゆえに、魔王が所有すれば世界を滅ぼし、力のある魔法使いやエルフの奥方が所有すれば第二の魔王を生んでしまう。だから、非力なホビットが指輪を捨てに行くしかないのである。なんの力もない小人が、恐ろしい指輪を携えて、恐ろしい旅に出る決意をする。そこが泣き所なのだ。点数は文句なしに10点といきたいところだが、残念ながら日本人には万人向けとはいえない映画であること、ほんのわずか一部に稚拙な演出が見られたこと、珍妙な邦題と劣悪な戸田奈津子(呪われろ!)の字幕にマイナス1点。ビデオを借りるときは、字幕ではなく吹き替え版を選択しないと、ストーリーが正確に把握できない恐れがある。
9点(2003-10-13 23:45:46)
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