1. ラスト サムライ
《ネタバレ》 時代考証が間違っているとか何で英語喋ってるんだと言う以前に、この映画は最低だと思う。主人公達は単なる人殺しである。廃刀令が出されているのに言う事を聞かない。殺されて当たり前である。しかも名誉のために死を、とか言っている。自分は良くても身内は心配するだろう。(というか身内も狂ってるのだが、彼らが侍にならなければ平和な生活を送っていたはずだ)それぐらい考えろと言いたくなった。世界では何千何万という人達が飢えに苦しんで、死んでいる。その「死」を、自ら遂げようとするのである。狂っているとしか言い様が無い。ストーリーもありがちである。というかこれは「ダンス・ウィズ・ウルブズ」のパクリだろう。それに加えて侍を格好良くし、昔の日本人の偉大さを見せる。しかも侍を「慎ましい」とかほざいてやがる。死んだのを良い事にキスをしている侍と侍の家族。これの何処が「慎ましい」?はっきり言って今の昼ドラレベルの慎ましさである。どこまでも頑固、武力には武力で対抗しろ。剣が出来なきゃ人間じゃない。もう私はこの人達の美学に飽き飽きした。渡辺謙や真田広之の演技を見ろといっても、内容がこれじゃ演技に集中出来ない。これは侍のアイドル映画だ。<追記>本作を観て、ハリウッドが日本文化を認めてくれた、と言っている方も多いのでしょうが、その「文化」なるものが、果たして世界に誇れるものなのか、それは紛れもない日本の「恥」なのではないか、批判はしません、その事を真剣に考えて頂きたい。 2点(2004-02-05 21:16:41)(笑:3票) (良:4票) |