1. ヴェラ・ドレイク
《ネタバレ》 終盤、同じ罪に投獄されている女達との会話で、初めて自分の罪深さに気付く表情には切なくなった。全てはヴェラの純粋無垢な人となりのせいで、それを利用した友人も同罪、いや、それ以上だ。友人が裁かれるシーンがなかったのだが、ヴェラは利用されていただけでなく、彼女から日常品なども買っていた。無報酬で違法な事をさせておいて、この女ってば!と映画中ずっと思っていたのに、お咎めなしなのは納得がいかない。 平凡で平和な生活を営む家族に降りかかった不幸。ヴェラをはじめとする皆の苦悩は大きく、前半の彼女のこぼれんばかりの笑顔とは対象的に、暗澹としている。しかし、不明瞭ながらも先に見えるのは、刑期を終えた後に自分を愛し、支えてくれた家族と慎ましい生活をする姿だ。しかし、無知とは、なんと罪な事だろう。 全体的にぼんやりぼやけているかなと思うが、嫌いな作品ではないのでこの点数で・・・ [映画館(字幕)] 7点(2005-11-30 14:34:36) |