1. ランド・オブ・ザ・デッド
知能を持ったゾンビが仲間に指示を出して人間を襲わせる。なんとなく「チルドレン・オブ・ザ・デッド」を彷彿とさせる設定だが、内容はスケールのデカイ「死霊のえじき」といった印象。ただ、デカ過ぎて閉塞感は皆無。今までのリビングデッドサーガではサラリと伝えていたメッセージ性を今回では前面に打ち出し、極めて大衆向けの作品となってしまっているのにはガッカリだが、人間側の描写よりもゾンビ側の描写を重視した新しい試みには好感が持てる。ゾンビがこれまで以上に哀れな存在として描かれていて、完全にゾンビに感情移入させようと意図した演出も見られる。そういった意味では、新たなシリーズの始まりとでも言うべき作品なのだろうか。それにしても、タイトルバックの演出といい、武装トレーラーの登場といい、ロメロはザック・スナイダー版「ドーン・オブ・ザ・デッド」に影響を受けてしまったのか?それともアレはただの対抗意識なのか?少し気になった。 [映画館(字幕)] 8点(2005-08-28 17:03:51) |
2. CUBE
《ネタバレ》 密室劇好きの自分にとっては最高に面白かった作品。結局あの5人のメンバーの中で、罠に掛かって死んだのは最初の1人だけなんですよね。最後まで協力すれば全員脱出できたかもしれないのに・・・。人間の恐ろしさが上手く描けていると思いました。 8点(2003-08-16 15:51:18) |
3. フォレスト・オブ・ザ・デッド
“ゾン流”だとか“エコロジーホラー”だとか書いてあるジャケットに思わず爆笑してしまったが、内容はいたって大真面目なゾンビ映画。環境保護団体の余計なお節介の所為でゾンビが溢れ返ったり、“ゾンビvs人間”から“人間vs人間”の構図に雪崩れ込むクライマックスの展開は「28日後…」を存分に意識しているのだろう(あちらは動物愛護団体だったが)。登場人物の中には森林伐採の労働者もいるので、パワーショベルを使ってゾンビを撃退するグッとくるようなシーンがあるのも好印象。それまで丁寧に築き上げてきた物語をブチ壊す唐突な結末には唖然とさせられてしまったが、ハズレの多いゾンビ映画のなかでは比較的安心して観られる佳作に仕上がっている。 [DVD(字幕)] 7点(2007-03-11 18:40:03)(良:1票) |
4. ハウス・オブ・ザ・デッド
今の時代には貴重な馬鹿ゾンビ映画。その突き抜け度は「アンデッド」を軽く凌駕している。 ことあるごとにオッパイを晒けだす女優達。無駄なカメラワーク。無関係なゲーム場面の挿入。しょっぱいボス戦。ゲーム未経験者には理解不能のオチ。 全然褒めるところが見当たらないが、墓場で延々とゾンビ狩りをするシーンだけは拍手喝采モノだった。ガンガン鳴り響くロックの中、実に10分近くにも渡ってバカみたいにゾンビとの消耗戦を繰り広げるワケだが、無駄に登場人物が強かったりする辺りが「ブレインデッド」「新・ゾンビ」を彷彿とさせ、ゾンビ映画ファンとしてはグッとくるものがあった。元々ストーリーなんて有って無いようなゲームなので、こういう演出にしたのは正解だったのかもしれない。 少なくともバカ正直にゲームの史実をなぞった「バイオハザードⅡアポカリプス」よりは、工夫の感じられる作品であった。続編にも期待。 [DVD(字幕)] 7点(2005-08-16 17:30:41) |
5. エイリアンVS. プレデター
多少無理はあるが、「プレデター2」から「エイリアン1」に繋げたストーリーはお見事。ビショップのオリジナルが「エイリアン2」と同様の動きをするシーンに思わず感動してしまった。ただ、2大モンスターの対決映画としては少々不満の残る出来。予告で見せていた熱いバトルが、単なる回想シーンで終わったのには引っくり返った。 7点(2005-01-12 22:51:01) |
6. バイオハザードII アポカリプス
ゲームまんまの衣装で登場するジル・バレンタインに、やたらめったら短足で背の低い追跡者…。伝説の「実写版ストリートファイター」が脳裏をよぎったが、ストーリー部分が割としっかりしていたので悪夢の再来にはならなかった。ストーリーは完全オリジナルだが、ゲーム版3のOPを完全再現していたり、アリスがベロニカのクレアそっくりなアクションを披露していたりと原作へのオマージュも忘れていないところも良い。ただアリスと追跡者のボクシングだけは興醒め。その後、追跡者が○○になる安い展開にも疑問。それでも「ゲームの映画化」でしかも「2作目」という悪いジンクスが付きまとう中で、これだけ面白い作品に仕上がった本作は十分評価に値すると思う。さて、3作目はどうなることやら…。 7点(2004-09-19 19:32:45)(良:1票) |
7. ドリームキャッチャー
「IT」の後半で感じた腰砕け感を堪能できる映画。多分確信犯なんだろうけどB級臭い演出がチラホラ。とりあえずCMは0点ですな。 6点(2003-04-27 22:32:05) |
8. ミートマーケット/人類滅亡の日<OV>
《ネタバレ》 覆面レスラーとレズバンパイア2匹が死んでくれたおかげで、キャラの濃さのみで突っ走った「ゾンビ撃滅作戦」に比べると随分落ち着いた映画になっている。あ、あと前作のラストでゾンビに噛まれたリーゼント君も冒頭で射殺されてましたな。ストーリーはモロ「死霊のえじき」で、スカスカだった前作よりは多少頭の良いストーリーになっているのだが、皿に載せられたチンコを食う、頭蓋骨の眼孔にチンコを挿入する、といったくっだらないシーンもあるので純粋なロメロファンにはオススメ出来ない。クライマックス、基地に雪崩れ込むゾンビに科学者や軍人が次々と食われていくシーンはなかなか見応えがあり、自主制作映画だということを忘れさせてくれる程の迫力があった。どさくさ紛れで覆面レスラーも復活し、ゾンビ相手に関節技をかける大活躍を見せてくれるのも嬉しい誤算だった。総合的な評価は前作と一緒。自主制作だということを踏まえて観れば、それなりに楽しめる作品だと思う。 [DVD(字幕)] 5点(2005-03-22 18:41:57) |
9. ミートマーケット/ゾンビ撃滅作戦(OV)
ビデオ撮りの自主制作なので映像が思いっきり安い。ストーリーも見事にスカスカで、正しくヤマなしオチなしイミなしな映画。しかし登場人物の個性の強さだけは満点。色情狂のレズビアンバンパイアは通販で買った謎の光線銃を撃ちまくり、自称悪魔の覆面レスラーはゾンビ相手に関節技をかけまくる…ゾンビに関節技かける奴なんて「ゾンビリベンジ」の毒島力也以来ですよ。こいつらのキャラがあまりに濃すぎて、主人公のリーゼント君とオカッパ美女が完全に食われているのも凄い。 [DVD(字幕)] 5点(2005-03-21 23:03:23) |
10. シン・レッド・ライン
眠い。戦争映画は好きな筈なのに、どうしてこんなに眠いのだろう。深夜に「2001年宇宙の旅」を最後まで見れた自分でも、これはキツかったです。戦闘シーンはさすがに見応えがあるけれど、それ以外が死ぬほど退屈。どうでもいいいけど日本兵が小汚いのばっかなのは何で? 5点(2003-11-02 21:21:49) |
11. ゾンビナイト(OV)(2003)
《ネタバレ》 ゾンビの特殊メイクは自主映画とは思えないくらい本格的な出来だが、それ以外の部分が致命的なくらいゴミ。そりゃもう、眩暈がするほど酷い。篭城戦、仲間割れ、全滅確定のラストシーンなど、ゾンビ映画の肝ともいえる展開の数々は押さえられているのに、学芸会以下の演出のせいで全てが台無しとなってしまっている。緊張感の欠片もない役者の演技には脱力させられるし、場面によって生存者の数が増えたり減ったりしているテキトーさも失笑モノ。「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」の完成度の高さを再認識するには良い映画なのかもしれない。 [DVD(字幕)] 3点(2007-03-11 13:38:49) |