21. ヘモグロビン
《ネタバレ》 嗚呼これもラヴクラフト…「潜み棲む恐怖」だそうで。 ま、変更点は結構ありますが原作も大体こんな感じです。 ただ、映画としてみた場合、途中で一族の姿がで~んと出てくるあたりはやってはいけないと思います。ここで恐怖心が大幅に削がれます。 あと、テンポがのろい…というのはまあ、大体ラヴクラフトものが映画化すること自体ちょっと無理がある部分があるので、仕方ないと思います。 ただ、女子どもだろうが関係なしに容赦なく殺すという部分はモンスターとしてはちょっと好感が持てます。 大して面白いわけでもないので、ファンじゃなければ見なくてもいいと思います。 [ビデオ(字幕)] 5点(2006-07-24 22:26:20) |
22. アンダーワールド/エボリューション
《ネタバレ》 前作の出来がアレだったので全くもって期待はしとりませんでした。 幸いにも今回は驚異的な飛翔能力だとか移動速度だとかを見せてくれたので、前作よりは吸血鬼が超人的に描かれていた事がプラスといったところでしょうか。 しかし話の始まりからが前作を見ていないと置いてけぼりを喰らうというのは余にも不親切すぎやしませんかね? 吸血鬼が鎧着てるのもなんか妙な感じですし。 最強のはずの吸血鬼と人狼とのハーフもあんまり活躍の場を与えられてなかったように見えるし。 極めつけは始祖吸血鬼。どうにも迫力に欠ける。というか能力があんまりパッとしない(始祖なのに“小説版の伯爵”の能力の足元にも及んでないってどーゆー…まあ比べても仕方ないんだけど)。 まあ前作よりは楽しめたので、点数は5点という事で。 [映画館(字幕)] 5点(2006-05-21 23:28:07)(良:1票) |
23. ハウス・オブ・ザ・デッド
《ネタバレ》 元々原作のゲームがバイオハザードをシューティングにしたようなものなので、その映画化作品がストーリー皆無になってしまうのもいたしかたない事。泳いでるゾンビは既にサンゲリアで登場してるし、ゲーム画面の挿入ややたらとマトリックスのような視覚効果が使われているなど、突っ込みどころ満載だけれども、原作ゲーム本来の持ち味である“ひたすら出てくる敵をぶっ殺していく”という勢いは再現されていたと思うし、元々ゲーム中のゾンビもかなりフットワークが良かったりするので、そう云うところもちゃんと映像化できていたと思う。また、主人公についても、普通ならゲーム版の主人公をそのまま映画でも主人公にするところだが、今回は原作ゲーム1作目で一騒動起こしたドクター・キュリアンが主人公という事で、ハウス・オブ・ザ・デッド・エピソード1といった感じで楽しめるのも良い。まあこれに関しては原作をやってなきゃサッパリ判らんネタなんだけれども、ゲームの映画化、という点では他の作品よりも工夫(特にラスト)が見られたし、色々な意味で楽しめたので今回は6点献上。 [DVD(字幕)] 6点(2005-12-23 03:45:35)(良:1票) |
24. レッド・バイオリン
《ネタバレ》 アントニオ・ストラディバリのようなおっちゃん(といってもよく知りませんが…)が劇中で「怒りを作品に込めろ」といっている通り、嫁さんを失った怒り(少し違う)を文字通り作品に塗りこめた…って、普通にに考えるとちょっとイっちゃってるというか恐ろしいものが込められたバイオリンが主人公の映画ですが、感情を込めて初めて心を動かすものになる音楽ですから、そう云う“想い”の強さという点では人々を魅了し、破滅に追いやるほどの魅力を秘めた楽器ということに納得出来ました。冒頭のオークションのシーン、そしてレッド・バイオリンの誕生から現代にいたるまでのストーリーが交差していくという構成は見ていてなかなか面白いものがあり、一部のカメラワークやバイオリンの演奏は本当に鳥肌が立つほどにすばらしいものでした。一度は中国で眠りについたレッド・バイオリン。しかし、また復活し、サミュエルのような楽器を愛する者を狂わせた。そして恐らく、この映画を見た我々も、この名器に狂わされていく事でしょう。バイオリン好きにはたまらん映画です。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-10-23 03:15:53) |
25. ランド・オブ・ザ・デッド
《ネタバレ》 どんな感じなのかは薄々感づいてはいました。2作目(ゾンビ)がオールタイム・ベストである僕にとっては続きがどのようになっていようがもうどうでもよかったのですが、やはり、“続く”というと見てしまうものなので…。で、正直なところ、これはアヌビスの新作というより“ドーン・オブ・ザ・デッドの続編”つまりリメイク版「死霊のえじき」という印象を受けました。冒頭より「俺たちゃ~ゾンビだぜぇ~」な、いかにもな動きを見せてくれるゾンビと、「こいつらの対応なんざぁ朝飯前だぜぇ~」な主人公たちの描写。そしてひとまずの楽園を作って暮らしている人間たちと最後にはそこにゾンビがやってきて崩壊…という流れで、エンターテイメントとしては面白いけれどもストーリーは前3部作と比べると随分薄味になったような気がします。しかし、最後の方でいかにも「俺だよ俺!サヴィーニ様だよ!!」と言わんばかりにサヴィーニゾンビが“78年に死んだ”時のまんまの格好でスクリーン上にで~んと登場したときは思わず嬉しくなってしまったので、ここへきて1点プラスしときます。 [映画館(字幕)] 7点(2005-09-12 19:21:52) |
26. エイリアンVS. プレデター
《ネタバレ》 ビショップ歳くったなぁ~なんつーことをしみじみ思いながらの鑑賞。全体的な印象としては、つまらなくはないけど、ストーリーが早足で過ぎていってしまい、全然深みがないと言う事。両作品にオマージュを捧げたと思われる場面もいくつかあったけれど、なんかそれだけって言う感じで作品自体の味がよく伝わってこない。ただ、作品としては1作目が好きだけど設定としては2の方が好きなプレデターが2の設定で出てきたのはなかなか嬉しかった。特に後半部分で主人公と一緒に猛ダッシュする場面とかは、やけに微笑ましい場面だった。最終的に戦士と認められたのがプレデターでもなんでもなく、主人公(人間)ってのもなかなか良いと思うけど、随分と迷惑な成人式だな。それに実はプレデターもはるか昔に地球にやってきていたっていうことは、リプリーのあの頑張りは一体なんだったの?と一瞬思ってしまった。そしてエンドロールがやたら長すぎ…。 [DVD(字幕)] 6点(2005-06-23 00:39:55)(良:1票) |
27. バイオハザードII アポカリプス
《ネタバレ》 印象としては、ゲーム同様に1作目がホラーアドベンチャーみたいで2作目が完全なアクションって感じですね。感じとしては1作目がゲーム版の1と2を足した感じで本作がゲーム版の3って感じですか。前半の市街地での戦闘などはバイオ3のオープニングを上手く映像化していますし、追跡者ことネメシスT型もゲームそのまんまのビジュアルなので安心。勿論、救出する女の子の名がシェリーでもアレクシア(爆)でも無いのはガッカリですけど、ゲームをやった人なら思わずニヤリとするシーンなど小ネタの盛り込み方も上手いと思いました(個人的にはCode:Velonicaのオープニングを彷彿とさせるシーンが一番のツボ)。しかし、アクションシーンの細切れや、ペイトン(ゲームではバリー)が死んでしまったりとストーリーの方にも腑に落ちない点が多少あるのでそこが大きなマイナス・ポイント。まあ、良くも悪くも“予想範囲内”といったところでしょうかね。5点。 5点(2004-09-17 02:38:12) |
28. ELEVATED(エレヴェイテッド)
この作品は短編だからこそ成功した作品になったんだと思いますね。これを長編作品にしたならば余計な設定やエピソードが色々とくっつけられて蛇足の極みみたいになっちゃうでしょうから。ストーリーは下の皆さんが仰るとおり「世にも奇妙な物語」みたいな作品ですけど、短編ながらにまとまりもあるししっかりと見せるポイントも押さえた良作だと思います。CUBEをビデオで見ているアナタ、ちゃんとエンドロール(のあと)まで見ないとダメですよ?(笑) 7点(2004-07-05 19:35:14) |
29. CUBE
《ネタバレ》 その昔、アルジェント&バーヴァ(息子)の師弟コンビが放った某映画で「驚異の超立体ホラーシステム、キュービック・ショック接近!」という宣伝がなされていたが、その文句はこの作品に使われるべき代物だと思う。キューブに閉じ込めた人々がどうやってそこに来たのか、何故キューブが存在するのか、そして、脱出した後のエピローグをすべて廃し、全てがキューブの中でのみ展開するというものが斬新。しかも全く無名の役者を配することで一体誰が生き残るかが最後までわからず、また隣の部屋(キューブ)に移動する際のトラップの有無を確かめるための謎解き、回避、そして徐々に崩れていく人間関係などと最後まで飽きずに一気に見れてしまう。しかし最大の勝因はやはり、何故キューブが存在しているのかという理由が全く描かれていない事。このため登場人物たちの不条理な運命がより一層強められている。ここはそのまま彼らと共にこの不条理な世界を体験する以外ないのだけれど、あえて解釈を加えるとしたら、劇中に少しばかり登場する軍、又はそれに類する機関の陰謀か、又は我々の理解を超えた大きな“存在”が彼らにキューブを作らせ、また彼らを使い所謂“ゲーム”をしているか。どちらにしても、今までのパニックとは一味違った作品という事は確かだ。 7点(2004-07-05 19:14:12) |
30. リック
《ネタバレ》 これは、『①“今のブラピ”ファン②悲哀な人間ドラマ③救われない終焉』がダメな人には完全に拒否られる映画ですね。僕は特にブラピのファンでもないんで①は対象外、必然的に②と③が対象になってくるんですが、質がよければどちらも受け入れます。で、この作品なんですが、さすがに冒頭“5秒”で生きる事への羨望を訴えたときは「え…」って思ってしまいましたが、その後はもうそんな事気にもなりませんでした。闇の中で生き長らえるか?それとも限られた時間を精一杯生きるか?彼にとっての幸せは、闇の中ひたすら待つより、限られた時間を精一杯“普通に”生きる事。現に、我々からしてみれば些細な出来事であっても、彼の表情はいつも光り輝いてた。ある意味、自分の死期が判った時が、本当の人生の始まりなのかもしれない。旧ユーゴの清涼な雰囲気、どこか物悲しい音楽、そして、「どこまで行くの?」「太陽までさ!」の言葉どおり、今まで自分の敵であり、また憧れの象徴でもあった朝日に向かって飛び立っていくラスト、あれに全てが描かれているのが凄い。人にも色々好みがあると思うが、せめて、「今のブラピとは違うから嫌だ」という考えだけは捨てて見て欲しい作品。 8点(2004-05-23 17:37:45) |
31. URAMI ~怨み~
ロメロって、やっぱりゾンビ1発だったのかなって思わず感じてしまうが、一つの作品としては、後半がやや降り気味ながら、周囲の人々からいつも裏切られ、ある日起きたら突然自分の顔(アイデンティティー)が消えて、今まで自分を落とし入れてきた人々に復讐して、新しい自分になるっていう設定は中々手堅く纏めた方ではないだろうか。でもここまでパッとしないのはやはり、ロメロは“アヌビス3部作”という文字通り映画史に残る傑作でここまで大きくなった人なので、撮る作品撮る作品どうしてもそれら“傑作”と比べられてしまうという普通の監督よりも少し厳しい立場にいるからなんだろう。確かに彼が撮ってきた他の作品はアヌビスに比べテーマ性もエンターテイメント性もイマイチだが、それらと比べなければ中々面白い作りをしていると思う。 6点(2004-05-11 03:16:32)(良:1票) |
32. レスリー・ニールセンの2001年宇宙への旅
とりあえず冒頭に【ツァラトゥストラはかく語りき】と猿ののシーンがあったり、宇宙空間にさも当たり前のようにモノリスが浮遊してたりしますが、一つだけ確かな事は。間違いなくキューブリックに敬意を表している訳ではないってことですかね(笑) 5点(2004-04-16 18:51:05) |
33. ボウリング・フォー・コロンバイン
ドキュメンタリーとして、この作品は非常に引き込まれる作りをしていると思います。しかし、扱ってる内容については、正直に、個人的にちょいと共感しかねる部分がありました。アメリカ人てのは真の馬鹿野郎共ですね。殺人に使われたから銃が悪いとか言いたいだけ言っておいて、人間の改善を全然行おうともしない。確かに銃は殺人を引き起こす。しかし、それは単に“道具”として“使われる”だけであって、実際に殺人を行うのは使用者である“人間”。銃を使うか使わないかの選択は使用者に委ねられてるのであって、その使用方法、「銃さえあれば安心」「どんなゴタゴタでも銃さえあれば全て解決」という考え、そして、そのような考えを引き起こす「自分以外は皆敵である」という国民の潜在的な考えを改めない限り、いくら銃や弾薬の規制を行っても全くの無駄です。現に、劇中でも描かれているように、お隣の国のカナダは人口の殆どが銃を所持しているのに対し、銃による殺人は米国よりも遥かに低く殆ど無きに等しく、これは使用者がしかるべき知識や考えを持った人間であるからだということがいえます。それに対し、米国は先ほど挙げたような考えが国民の心の根底に根付いている国であるから、マンソンや「銃は死んでも渡さない!」という発言をしたヘストンもなんら間違った事は言ってません。今の銃反対派の人々がなんと言おうが元々本質的にアメリカってのは“そういう国柄”なんですから。国(国民の潜在的考え)が変わらない限りそういう意見が出てくるのは至極当然ってものです。なので、この作品で僕がいえる事はたった一つ、銃どうのこうのではなく、銃を使う“人間”が問題だ、ということです。 5点(2004-01-06 01:35:59)(良:2票) |
34. クリスチーナの館
《ネタバレ》 う…なんか言葉に詰まる…。見る前と見た後じゃだいぶ印象が変わった。パッケージから、オカルトめいた話を想像したんだけど、どうも後半の展開が…特にいきなりカラクリ屋敷に変貌するところがヲイヲイって思ってしまいました。うーん、微妙だ…。 3点(2003-12-22 02:47:43) |
35. スキャナーズ
一般人からしてみればクローネンバーグの代表作はザ・フライだけど、ファンの方々にとっては本作が代表作として認知されてるんだろうな。いかにもクローネンバーグらしい映像や設定(個人的な印象は電脳系など)はやはり見る人を選ぶと思うが、場慣れしている人にとっては結構刺激があって面白い作品だと思う。 6点(2003-11-10 04:45:58) |
36. スキャナーズ3
スキャナーパワーを使って世界を支配しようとする姉と、それを阻止しようとする弟の話。表向きは超能力の話だが、真のテーマは薬害問題を背景にしたものに思え、一概に駄作とは思えないと思う。 7点(2003-11-03 10:51:11) |
37. JM
(ウド・キアってあのウド・キアなんだろうか?)近未来、ネットワークで繋がれた世界と世界を支配する権力、それに対抗するレジスタンスや謎の奇病、記憶屋などなど、いかにも日本のサイバーパンク・アニメを見てるような感じがするが、結構面白かった。妙にレトロなコンピュータや地下組織のアジトなどは70~80年代のB級SFのような印象を受けるが、ネット世界のグラフィックスはいかにもな感じがするし、キアヌやドルフ・ラングレン、たけしなどもなかなかキャラに合った演技をしていたと思う。 6点(2003-11-01 23:13:39) |
38. プロムナイト5
事実上全く持って関係のないシリーズ5作目ですが、今回は舞台が古城、ゴシック調ような綺麗な映像、ホラー特有の不気味さ、そしてどこか幻想的な雰囲気を漂わせている作品なんで、結構見ごたえがあります。 7点(2003-11-01 01:39:30) |
39. プロムナイトII
事実上全くつながりのないシリーズ2作目。冒頭、“キャリー”のように恋人にはめられて焼け死んだプロムクイーンが、十数年後に怨霊となって復讐するって話です。適度に怖くて終わり方もホラーとしては良いと思うので損はしないと思います。 5点(2003-11-01 01:33:40) |
40. 大脳分裂
ストーリー暗~い展開暗~いおまけに映像も暗~いと3拍子そろったダークムービー。おまけにオープニングに説教まがいのことをぶつくさ言った後は前編エロとグロしか出てこない、そして支離滅裂。はっきり言ってストーリーなんて無い。時間の無駄。 1点(2003-10-30 04:58:03) |