1. CUBE
《ネタバレ》 いや~秀作だと思いますね。無音でここまで恐怖感をあおる映画ってなかなかないですよね。音を立てたら針に突き刺されるトラップのシーンでは固唾を飲んでました。他にも次はどんなトラップなんだろう、どうやって謎を解いていくんだろう、誰が生き残るんだろう、などと思いながら見てました。幾何学的な密室で一見観る側はその光景に飽きが来るし、いったん立ち止まっていろいろもめるのでテンポは悪いと思うんだけど、そんな飽きは来なかった。うまくその理由がわからないけど、CUBEワールドにどっぷりつかってたってことですかね。キャストのいろんな特技(個性?)をどう生かしていくのかも面白かった。キーパーソンはあの精神病の男だろうとは目星をつけてたけどね。エグいシーンも多いけど、純粋に斬新な作風という点を評価しました。 7点(2004-02-12 04:25:06) |
2. 冷たい月を抱く女
《ネタバレ》 なかなか良質のサスペンスではないでしょうか。結構展開は読めたけど、登場人物があそこまで絞られてりゃ分かるでしょう。そういう意味で3人の密接な関係が描かれていてよかったと思います。驚くべきどんでん返しはないけど、連続レイプ魔がひょんなところから出てきたのは残念。最後まで引っ張るかと思いきや途中で終わってしまいましたね…ビル・プルマンは派手さはないけど、毎度堅実な演技をする役者さんというイメージがあります。この映画でも妻の病気と事件とで板挟みになっている夫という役柄を淡々と演じてます。なかなか味のある人だと思うんですが…ニコール・キッドマンもパニック系、エロティック系の役はハマってます。死体でグウィネスが出てきたのにはビックリ。彼女も下積みでこういうちょい役に出てたんですねぇ。 6点(2004-02-10 03:54:08) |
3. ボウリング・フォー・コロンバイン
この映画で提起された問題も真実だとは思うけど、マイケル・ムーアもチャールトン・ヘストンもそれぞれ自分の意見をもっておりどれが正義かなんて決め付けられない。「恐怖の文化」こそアメリカが築いてきた歴史、それを銃社会の責任の一端ということで一つの映画で覆されたらたまったもんじゃないよ。 6点(2004-01-15 23:51:33) |
4. イグジステンズ
《ネタバレ》 まず冒頭のゲームコントローラーの肉感に脱力。別にグロテスク方面に話をもってかなくてもいいと思うのにね~。監督の作風が影響してるのかな。後半はなんだか展開が急で分かりづらかった。ゲームの世界と現実が幾重にもくくられてて、見ている人にも何が現実か推理させたいんだろうけど、ラスト急によく分からんくなって、結局放棄してやった。ゲームの中で自分が与えられた演技をし終わった人は、その後ゲームの世界ではどうなるの?すぐに現実に戻れるわけではないし、死んだりしたらその人の時間関係はどうなるんだろうな~。 3点(2004-01-11 21:48:27) |
5. ボーン・コレクター
アンジェリーナ・ジョリーに関してだけど、この配役は「彼女だからこそ」というのがなかったと思う。はじめの線路の時点でどうかと思った。魅力を引き出せない役回りかな~と。コスプレさせたかっただけなんでしょうか。 流れ的には、犯人の残した証拠品にあるメッセージという視点から謎解きをしていくところに重きが置かれていたので面白かった。でも視聴者が一緒になって謎を解いていけるシーンはほとんどなく、デンゼル・ワシントンの頭の中でつむぎだされた結論に、「あっそ」とうなずくことしかできなかった。だから突然随所にいろんなシーンが出てきて困った。ラストのように。 デンゼル・ワシントンがベッドで指示を出したり、考えたりするシーンが多く、開放感に欠けた、という感じもあるけどそれはしゃあないか。連続殺人だから緊迫感はあったけどね。 また、何で鑑識素人のアンジーをデンゼルは見初めたのか、下心?アンジーの父親の話は後から知ったはずなのに。まぁ脚本に深入りするのはやめとこ。 4点(2003-11-23 03:02:47) |