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プロフィール
コメント数 110
性別 女性
自己紹介 増税前にブルーレイプレーヤーを購入したにも関わらず、未だブルーレイ未体験の私。
何がブルーレイで観るにふさわしいのか、レンタル屋で果てしなく迷う今日この頃だったりする。

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【製作国 : カナダ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順1
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1.  第9地区 《ネタバレ》 
事前情報は劇場で観た予告ぐらい。始まって20分くらいはショッキングでした。が、描写はさることながら、展開や構成、主人公の造形が巧くて、話にのめり込みました。手持ちカメラによる疑似ドキュメンタリーの体は、よくある手法と言われればそうだけど、母親や奥さんのコメントで、主人公に何があったのか?と興味を引き、“世界中の人が注目”とするニュース映像を、それこそ同時に観ている一視聴者のような錯覚に陥らせて、飽きさせない創りになっていたのは確か。ただ気になったのは、友人、同僚、親戚と思ってた人間が、最早兄弟ではなく、ただただ残虐なものとする描写でした。些か人間について露悪なものも感じ、ちと嫌悪感がありました。そのせいか、ブラジャー?してるエイリアンもいたりと、ちょっとユーモアあるエイリアン描写だったことも手伝って、人間よりもエイリアン頑張れと感情移入。感染を受け入れられず、もがく主人公も身勝手な人間の性を露呈していただけに、人間の悪い面だけに焦点を当てたままで終わるのはどうかと思ったのですが、そうではない少しの救いがあってよかったです。ありがちな希望、とは言え、これがなかったらかなり後味が悪かったでしょう。あるとないとでは大違い。何となく、昔に観た『ザ・フライ』をふと思い出しました。しかしエイリアンはエビというより、バッタだったなあ。
[映画館(字幕)] 8点(2010-04-29 14:24:32)
2.  イースタン・プロミス 《ネタバレ》 
巧いですねえ…つくづく、巧いなあと。3人のキャラクターなり背景の比重がとても大きく、この3人の誰が欠けてもこの事件の展開はこうはならなかったでしょう。まあ事件てそういうものだけど(多分)、この作品は特にそれを感じました。そして、演者が全員素晴らしいの一言。特に、父親に認めてもらいたいが弱く危うく、不安定なキリルを演じたヴァンサ・カッセルと、流産の悲哀と故の愛情を滲ませるナオミ・ワッツの2人がいたからこそ、ヴィゴもなおさら引き立ったのでしょう。ヴィゴについては、言うまでもありません。難を言えば、キリルとニコライの関係描写がちょっとキツかったかな…はっきり描かれない分、濃厚というか。時々胸焼けがしました。とはいえ、冒頭~終盤と色はダークで小雨続きだったのが、最後アンナと子供に降りそそぐ小さな陽の光に、希望を感じさせるという構成の見事さにも感服しきり。音楽も佳かったし、入れ墨が履歴書という知識も興味深かったです。しかしロンドンダービーでのユニフォームにスポンサー名がなかったのは、やっぱり断られたのかな?チームのオーナーの出身地を考えると…て、深読みか。
[DVD(字幕)] 9点(2009-11-25 22:47:32)
3.  ラースと、その彼女 《ネタバレ》 
笑って泣けて、雪が溶けるように心をほぐしてくれるようなチャーミングなファンタジー。極端にシャイなラースが、リアルドールを通して大人への通過儀礼を果たす。抑圧された感情、想いをぎこちなく解き放っていき、1つ1つ大人になっていく不器用な過程を暖かく描写。そして人(特に女性)との触れ合いを克服し始めた時の、ビアンカとのキスシーンには、ラースの成長と共にビアンカへの別れが描かれ、胸にグッときました。 その2人を、戸惑いながらも見守る姉夫婦、地域や同僚の暖かさがとてもいい。最初は困惑した兄が、ラースに一番言いたかったことを伝えるシーンや、母のような姉が「誰も気にかけてないなんて、そんな馬鹿なこと言わないでよ!」とラースに言うシーン。家族なんですよね。あとラースが熊を助けるシーン、佳かったなあ。マーゴと同じく泣き笑いました。 コミカル要素も満載なのに、とてもハートウォーミング。人間を否定しない、強さと優しさと温かさがありました。
[映画館(字幕)] 9点(2009-02-11 10:59:43)(良:1票)
4.  カポーティ 《ネタバレ》 
カポーティを、フィリップ・シーモア・ホフマンが巧みに演じているのには脱帽。虚構的な社交界での饒舌ぶりは自身の過去の裏返しなのか?特異な性格や風貌故の孤独な思い出を、図らずも取材材料であった犯人と通わせる辺りは一考せずにいられない。疎外された者同士…“冷血”とは何者なのか?何であるのか。 また、一方には作品という名目と強かさがあり、他方にも裁判控訴という打算があってとれる。最後の面会での、カポーティの涙を信じたい。故に、その後作品が生み出されなかったのでは…というのはセンチメンタルな感想だろうか。 背景も荒涼としており、殺風景。それがより一層今作を足らしめているように思えた。
[映画館(字幕)] 7点(2009-01-10 14:10:49)
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