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プロフィール
コメント数 524
性別 女性
ブログのURL https://www.jtnews.jp/blog/22089/
年齢 52歳
自己紹介 点数表記にむちゃくちゃムラが・・・。

9点以上 特別
7~8点 面白かった(人に基本的におススメできる)
5~7点 面白かった(人様におススメするのはちょっと・・・)
3~5点 そこそこ(なんとか)面白かった(でも難あり)
1~3点 むぅ・・・
↑上記例外あり(見直すのも面倒なのでこのまま)

3点とか5点、7点が重なっているのはご愛嬌。
細かな点数の上下は、そのときの気分ってことで。
こう見ると、なにげに3段階で点数つけてるよーな気が。

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41.  スパイ・ゲーム(2001) 《ネタバレ》 
まず、ストーリーがわかりにくいですよね。時系列と場所がコロコロと変わるので、ついていくのがやっと。ですが、音楽に注目してください。音楽で、現在と過去を分けてくれているので、少しは時間の把握につながると思います。話が整理しにくくわかりにくいであろうと思われる作品は、こういった工夫をしてもらえると、本当にありがたいですね。ところで、この作品のいいところは、夢の二大スター共演ってところです♪ レッドフォードにブラピ。この美形二人組が共演を逃してなるものか!と、劇場に走りましたよ。折しも『バニラ・スカイ』と同時期に上映していたので、トム・クルーズと連続で観ました(笑)。あああ、かっこいい男性に囲まれているような気がして、本当に幸せでしたね〜。さて、話を戻しましょう。とにかくレッドフォードの格好良さにしびれましたね。そりゃあシワは増えました。が、男盛りのブラピと並んでもやっぱりレッドフォードは輝いている。永遠のヒーローですよ。彼は。ポルシェに颯爽と乗り、CIAビルに入る……その彼は、スパイ人生最後の日を、一人の後輩のために費やす。時間だけじゃなく、退職金までつぎこんで。もう、これをイキといわずに、なにをイキというのか! スパイとして、トム・ビショップ役のブラピはダメダメちゃんですよ。私情に流されてるし、つまらないことで失敗して捕まっているし。でも、そんな無邪気(あるいみバカ 笑)な彼はとってもかわいいし、そんなトムだからこそ、レッドフォード演じるネイサンはなんとか手を差しのべたかったのでしょう。今までの完璧なスパイ生活への、ちょっとした反抗というか、ずっと押しつぶしてきた自分の感情の解放っていうんでしょうか、もう、すばらしいですね。私は大好きな作品です。
8点(2004-01-12 20:34:23)(良:2票)
42.  三人の名付親 《ネタバレ》 
欧米人の名前にまつわるエピソードって、すごく面白いです。日本人よりも、名前のバリエーションは明らかに少ないのに、それでも自分の名前に対する誇りは大きい。ここのところがとても不思議なんですよね。映画の中でも、名前を間違えるっていう小エピソードなんかがいっぱい描かれているし。神様の名前をもらっている、欧米人の名前に対する意識は、日本人の名前に対する意識とはきっと別次元にあるんだろうなぁと、なんとなく考えてしまう今日この頃です。この映画でも、スゥイートというラストネームで笑われる保安官。そして、当のジョン・ウェインもフルネームは笑われる(笑)。ミドルネームを隠していたんだろうに、法廷で名前を読み上げるときにいやおうなしに響きわたる。先に相手を笑ったもん勝ちみたいなノリがけっこう好きです。そして、赤ん坊につけられた名前をいちいち訂正する(笑)。私の名前は、読み間違えられやすい(というより一発で読める人がほとんどいない)ので、子どもの頃から名前を間違えられても気にしない性格になってしまいましたが、仕事でやりとりをするファックスのあて名が、漢字ではなくカタカナで書かれているとイヤな気持ちになってしまいます。……あれ?また本筋からそれた。話題を元に戻そう……。で、この3人組は、銀行強盗をする無法者なんだけれど、リーダー格のジョン・ウェインは、銀行だったら盗難保険に入っているから、多少盗んでも大丈夫という、彼なりの哲学があったのでしょう(想像です)。「絶対に銃を撃つな」とキッド(ハリー・ケリー・Jr)に命令しているところで、なんとなく想像できます。残り少なくなった水を、一番体力のないキッドのために譲る。そのキッドも赤ん坊と一緒に行動するようになってからは、自分ではなく赤ん坊のために水を使いたいと思う。そんな行動に、とてもぐっとくるのですが……いかんせん、途中で二人が死んでしまうのがいただけない。どうせだったら誰も死なずに最後、笑顔の再会+相変わらず赤ん坊の名前でワーワー言うっていうのがよかったのになぁと思うのです。せっかくロバが出てくる展開なんだから、それくらいあってもいいんじゃないかなぁ。
7点(2004-08-29 10:05:21)(良:2票)
43.  チキ・チキ・バン・バン
オンボロ車だったチキチキバンバン号。実は、かつてグランプリレースで優勝した経歴の持ち主だったのです。冒頭で、華々しい過去が描かれていますね。どうも私はその時点で、チキチキバンバン号に感情移入をしていました。やはりこの作品に出てくる子供と同じレベルと言いますか思考回路は同程度なんでしょう(汗)。まっ、ともかくチキチキバンバン号は、往年のビッグレースを勝ってきた強者なんですよ。静かな余生を送らせてあげたいじゃないですか。できれば再度活躍する場なんかが与えられて、みんなから尊敬を受けてもいい立場なんです。だから、溶鉱炉行きが決まったときは焦りましたね。なんとかあの貧乏発明家にお金を作ってもらいたくて応援しましたよ。さてさて、この作品の楽しいところを挙げるとキリがないのですが、キャラに限定すると、発明家のお父さん(子供たちからみるとおじいちゃん)のキャラが愛らしいです。外国に行くといっては、自分の小部屋(電話ボックスのようなもの)に入り込む彼がとてもかわいらしい(笑)。また、製菓会社の社長さんだって笛キャンディーを吹いて喜んでいる。その娘さんだって、子供たちと一緒に海岸ではしゃぎまくっているし、敵国のずっこけスパイ二人組だって、悪者なのに憎めない存在。歌や踊りだけでなく、こういった楽しいキャラクターがいっぱいいるのがいいですね。また、発明家のお父さんがいいのです。子供心がわかって一緒に遊んでくれるお父さん、妙なものも発明しては自分で実験して失敗しているお父さんなんて、ホントにいいなぁ〜って思いますもの。それから、発明家のウチにはお約束的な感じですが、朝食をつくるベルトコンベアーのようなもの(目玉焼きを作ったり、パンを焼いたり)が出てくるのってさらに楽しいですよね♪
8点(2004-01-27 10:42:04)(良:2票)
44.  オールウェイズ
みなさん書かれていますが、誕生プレゼントのドレスを着てダンスをするカップル二人の姿がとてもステキでした。男くささいっぱいのバー(なのかな?)でおもむろに♪煙が目にしみる♪が流れる。そして自然とよりそうように踊るホリー・ハンターとリチャード・ドレイファス。そこの場面がステキだからこそ、その後の悲劇が辛くって、哀しくって、死んだ後も彼女のことが忘れられない主人公の気持ちが痛いほど伝わってきて……それでも、自分に続く優秀なパイロットを育てるため、飛行機に乗り込み影ながらも後輩を助けていく。人間って、どこかで繋がっていて、誰の死も生も無駄じゃないんだという、なぜかしら安心感のようなものが沸き起こってきました。自分が一人前になるまでに、いろんな先人たちに助けられて、そして自分の役目が終わったときに今度は、後輩の指導にあたる。そんなプラスの循環に、人間っていいなぁって思わされるのです。さてさて、まったく話が変わりますが、いつもながらジョン・グッドマンという人は面白い役をもらっていますね。彼が出てくると、とってもコミカルで、悪いヤツなのに何故か憎めないキャラがなんともおかしく笑わせてもらっています。この映画での極めつけは、飛行機の消火訓練で、ジョン・グッドマンめざして消火剤が落とされたところ。パラソルにラジカセなんてリゾート気分でのほほん指導していた彼は、ちゃんと落とされておりました。そういうお約束っぽいのがいいですね。
7点(2004-06-07 01:00:27)(良:2票)
45.  ミニミニ大作戦(2003) 《ネタバレ》 
ぜひ注目してもらいたいのが、ミニ・クーパーの縦列駐車。あんな狭いところに停められるわけないじゃん、ってところにきっかり停車します。『少林サッカー』の縦列駐車にも笑ったけれど、こちらはドキモを抜かれた。ピュ~、ヤルじゃん! それだけでヒロインのミニ運転技術の高さがわかりますねぇ~。そもそも金塊強奪計画にミニを使うようになったいきさつは、裏切り者(エドワード・ノートンっ、裏切り者の役がピッタリですね♪)の邸宅にミニで突入するというものだったハズなんだけれど、シュミレーションはバッチリなのに実際はやっていません。なぜなら金塊を移動させてしまったから。地下鉄や川を走るのもいいんだけれど、やっぱり実際に邸宅の中にミニで入ってほしかった。すんごい期待していたのよ。それでも3台のミニのカーチェイスは楽しかったけれどね。で、金塊を奪う方法なんだけれど、これがイタリアはベニスでの強奪方法と同じ。はじめは金庫が置かれてあるところの床を開けて真下に落とすというものでしたが、次はなんと道路に穴をあけて金塊を乗せた車ごと地下に落とすというもの。アメリカっぽく、よりダイナミックになっているところに拍手しそうになりました。こういうお約束的要素のつまったハデな映画って大好きなんですよね。それから忘れてはならないのが、モーターボートのチェイスでしょうか。ベニスの狭い運河を高速のモーターボートが突っ走ります。ちなみに警察もモーターボートで追跡。これがなかなかの腕なんですね。ベニスって本当に水上警察なるものがいるんでしょうかね。さすが、道より運河が発達している街(ってイメージなんです)。ベニス、雪山、アメリカと舞台が変わるのもお得感倍増。『トゥームレーダー』ばりのグローバルさです。ちなみにコレを観た帰り道、愛車のダイハツ・ミラを運転している際、「ミラミラ大作戦」とかいいながらぐい~ん、ぐい~んと車をとばしてしまいました。車映画を観た後、車で帰宅するのは本当に危険です。みなさまも気をつけてくださいまし。
7点(2003-10-19 05:00:22)(笑:1票) (良:1票)
46.  海底二万哩
ノーチラス号の後上に小型ボートがついているのが、なんともお茶目。東京ディズニー・シーにノーチラス号があると聞いて、オープン前からず~っとワクワクしていた。階段を降りて近づいた時も興奮したが、ボートで近くを通る際、少しずつ角度を変えていくノーチラス号には「ホンモノだぁ~」と感動を覚えた。実際にノーチラス号には乗ることができないので、すぐ近くで食べ物を売っているお姉さんに相方が「ノーチラス号には乗れないんですか?」と聞いたら「ネモ船長の許可が降りてないんです」とのこと。相方は本気で、ネモ船長に手紙を書こうか……なんて言っていました。私はというと、オープン時に限定発売されていたノーチラス号の精密模型が欲しくて欲しくて……。何度もショップを行ったり来たりしておりました。値段は確か5万円くらいだったと思う。光るしスクリューだって回るんですよぉ~。こんなに悩んだのは、それ以降、奈良の新薬師寺で天平時代の瓦が欲しくなったときしかない。“天平の甍”だぁ~と妙に興奮していたのを覚えている。それは5万円以上の寄付で分けてくれるものだった。両者ともなんとか諦めたが、私にもうちょっと資金力があったら、どちらも手にしていたのにと、結構悔しい。ストーリーは、地上(国家)に愛想を尽かした天才科学者ネモ船長が、海底資源に注目して海底生活を送るというもの。当時なりの特撮は、今観るとかなりふるぼけていますが(ということは、今の特撮も50年後には古ぼけているのかもしれない)、それでも海底歩行用防水スーツなんかには、おお~っと思いました。空気を送るための管なんかが取り付けられているアナログなところにそそられます。自分勝手な人が多く、やっていることはイマイチ共感できないところもありますが。 
7点(2003-11-08 15:50:05)(笑:1票) (良:1票)
47.  トップ・ハット 《ネタバレ》 
ダンスシーンが魅せ場の映画なんですけれど、ストーリーもいいですよ。そりゃ強引なところは多々あります。ベタなところだらけですし。でもロジャースがアステアを既婚者だと勘違いして4人(主役2人と金持ち夫妻)+おまけ2人(執事とデザイナー、アルベルト・ペディーニ!)が繰り広げる勘違いの嵐にも、なかなか面白いものが。コンディションが良くない時に観ると、疲れるかもしれませんけれど。私はペディーニのキャラがけっこう好きです。ペディーニ家の家訓「女性にはキスを、男には剣を」と言いながらサーベルを持ち出したりする危険人物であり、自分を讃える歌を鏡の前で歌うナルシストだったりしますが、こういう変なキャラというのは、出てくるだけで楽しいです。 ダンスシーンは『有頂天時代』のほうが洗練されているとは思いますが、ストーリーはこちらのほうが好きです。
8点(2003-10-30 06:29:39)(良:2票)
48.  宇宙で最も複雑怪奇な交尾の儀式 《ネタバレ》 
この2人の結婚→出産によって地球の侵略は免れた……と考えると、本当は人類みんなで応援してあげなくてはいけなかったんだろうなとつくづく思う。ってことは、あの田舎町の雑貨屋のばーちゃん、ナイスフォロー。っていうか、あのばーちゃんは実は宇宙人なんだっけ。あのドキュメンタリーを制作しているのは、侵略反対派なんだろーな……とか、どーでもいいことを考えるのに丁度いい映画だ。精子ランナーたちがタバコをふかし、カードをして暇つぶししているところでプププときました。カメラワークの勝利!!
[DVD(字幕)] 7点(2005-08-13 19:58:51)(笑:1票) (良:1票)
49.  イースター・パレード
カエサルの「来た、見た、勝った!」同様、DVDがウチに「来た」→帰宅後すぐに「観た」→そして素晴らしかった「やったぁ@×○△!」ってな映画。この映画を映画館で観られた方々に、ジェラシーを感じます。なのに、あんまり覚えてないですとーー?(笑)。これは是非ともどこかの映画館でやってくれなければ。観る前より観た後のほうが、より観たい欲求が出てくる、麻薬的映画ですね。この映画のどこが素晴らしいか、それは、観た人にしか伝えられないという“映画をレビューする”ことの意味をまったくなくしてしまうところにあります。劇場で観ていないので、何ともいえませんが、きっとその空間をみんなと共有できたこと、そして映画を観る幸せや喜びがつまった映画だと思うのですね。スローモーションで踊るアステアを観て、ジュディの目を通したアステアの姿だと感じたとき、これはジュディのための映画なんだって、よーーくわかりました。彼女は本当に愛されているんだなぁ。タメて、タメて、タメて……うわぁ、爆笑!とか、ナンバーごとに盛り上がる歌と踊り……いやぁ、映画館で観たいなぁ。
[DVD(字幕)] 9点(2005-07-02 09:10:22)(良:2票)
50.  キューティ・ブロンド 《ネタバレ》 
リーズがロースクールに入るまでのエピソードが好き。寮の仲間がみんな協力して、彼女の合格を願う。事前試験で点数をクリアしたときの喜びようといったら、私まで一緒になって拍手喝采。気持ちよかったですね。で、ハーバードのロースクールに入った彼女を待ち受けていたのは、元彼の婚約者、セルマ・ブレア。ででーーんと真打ち登場って感じですね。私としては(笑)。また、型どおりの嫌味な女性を演じている彼女が、とてもいい(笑)。そしてセルマに負けないリーズもいい。間に入っている男が、もうどうしようもなく頼りなくおバカなところもなんともいいですね。女性のための映画っていうんでしょうか。とても元気になれます。リーズがやる気になれたのは、ある意味セルマのお陰なんです。二人が切磋琢磨しているのに、あの男は……あはは、どうしようもないですね(笑)。また、リーズの頑張り方っていうのが、オシャレをしながら法律の本を読むという、オシャレと勉学を両立させた方法。そりゃあ能率は悪いかもしれませんが、女性たるもの何をしていてもオシャレを忘れないっていう心意気がいいじゃないですか。テンポが良くって、楽しくって、笑えて、ホロリとさせられて、怒って、胸がすっきりして……そんな楽しい映画です。ずっとリーズと一緒に登場していた犬と、リーズのもっている可愛らしい原色グッズにとても笑わせてもらったのですが、一瞬しか出てこなかったリーズのお父さんもなかなかツボでした。だって、プールサイドだけじゃなく卒業式でもマティーニ持っているんですよ(笑)。いつも持っているんだなぁって思うと、とても和みました。
8点(2004-03-28 23:00:04)(良:2票)
51.  グランド・ホテル 《ネタバレ》 
たくさんの人の人間模様が描かれているので、誰に共感するかは人それぞれ。私はプリマに感情移入しっぱなしでした。世界一(だろうと思う)のプリマである彼女はベルリン一のグランド・ホテルに滞在してベルリン公演に臨む。ところがプリマは鬱状態になっていて公演をすっぽかしてしまうわけです。頂点を極めた人の焦燥感はわかります。バレエ人気も翳りが見えはじめ、お客さんの拍手も明らかに小さくなっている。それこそ果ては『サンセット大通り』のグロリア・スワンソンのようになるかもしれない。そんなときに、流星のごとく現れたのがダンディな男爵。二人は瞬く間に恋に落ちる。ところが男爵はお金に困っているホテル荒らし。実際のところ、プリマの持っている真珠を盗もうと部屋に侵入した際に出会うわけです。この二人は。プリマはお金持ちなので、男爵のためなら何でも投げ出す気持ち。一方の男爵は惚れた女に援助をしてもらうことなんてできない男気の持ち主。プリマは男爵に会えたことで、一気に躁状態に突入するんですよ。はじめて恋を知った少女のように部屋で唱い踊る始末。公演も大成功。むちゃくちゃカワイイ。男爵のほうはというと金策に困って大会社の社長の部屋に盗みに入るわけですが、運悪く殺されてしまう。もう、何度思ったことか。プリマに真珠をもらえよぉ~、お金だって用意してくれるよ、そして二人で幸せにくらそうよ、と。これがケイリー・グラントだったら即行で彼女にタカってたはず。コホン、それはさておき殺されたことを知らないプリマは一晩中彼を待ち続けるんですよ。で、事件を知らされることなくホテルを去る。ああ、なんと哀しいんだろう。せめて生前に男爵がもらしていた「初めて恋を知った」という言葉を伝えてあげたかった。男爵がかわいがっていた犬を引き取って欲しかった。だって『タワーリング・インフェルノ』のアステアは猫を大事に抱えていたじゃないですか!! 犬がどこに連れて行かれたかはわからない。たとえ事件が起きても何事もなくゲストを送り出すのが一流ホテルの務めなんだから。でも、でも、せめてプリマの付き人くらいは彼女のために動いてほしかった。そんなビジネスライクな人々に囲まれていたら鬱にもなるよぉ~。とまぁ、異常なほどにプリマに感情移入をしてしまったのでした。
7点(2003-10-17 18:05:23)(良:2票)
52.  スティング 《ネタバレ》 
《未見の人、運良くストーリーを忘れちゃった人は絶対に読まないでください!》 いきなりですが、オープニングで殺し屋の紹介がされていますっ!! ちゃんと役名入りで。殺し屋の名前しかわからないっつーのがウリのはずなのに、ちゃんと紹介してくれているなんて、なんとも親切な映画です(笑)。相方と何度か一緒に見て、気付いたのですが……未だに「うわわ、やられたぁーー、こんな初っぱなから一つの種明かしされてるやんかぁーー」と、おちょくられているぅーーという感想が出てくる映画もまぁ、珍しい。何度も“騙されないよーに”と思いながら観ているのに、ちゃんと何度も騙してくれているのが凄いナァ。それで腹が立たないっつーのも凄いナァ。ポールとレッドフォード、私は間違いなくレッドフォード派なんですが、この映画に関してはポールがむっちゃカッコイイ。堂々としていて、頭が切れて、コネもあるし、ポーカーの腕も素晴らしい。こんな完璧な男がいるなんて……(嘆息)。それに比べて、私のレッドフォードはちょっと情けないやい。ノミ屋のオールバック姿もどこかオドオドしているような気がして、寂しい(そーゆー役柄なんだけれどね 汗)。それよりも競馬実況を読み上げるおじさんや、あっという間に内装を替えるおじさんたちの、細々としたプロの技というのが観られて、とっても面白かったです♪ ただ、私……頭が悪いのか3回くらい観てやっと意味がわかったの(爆)。FBIって敵対していなかったっけ?いつの間に仲間になったの?ってね。はじめっから仲間やんけ!と気付いたのは、何度か観た後でした……。このほかにも、たーーくさんあれれ?あれ?っていうところがありました。そんでもってこの映画、音楽も大好きで、よく口ずさんでおります。でも自分に音感がないからか、どうしてもどこか音程がずれてしまうのです。あな、ハズカシや。
8点(2004-05-02 22:02:37)(良:2票)
53.  スカイ・ハイ(2005) 《ネタバレ》 
簡単にいってしまえば、『Mr.インクレディブル』となんちゃって『ハリー・ポッター』をなんとなく足した感じ。スーパースターの両親を持つ、スーパースターサラブレッド息子?の話です。すっごいベタですが、超能力学校では落ちこぼれの烙印を押されているかもしれないけれど、みんな素晴らしい力を持っているんだよというストーリー。いわゆる“オンリー・ワン”な自分、“オンリー・ワン”な仲間という、今ハヤリ(もう古い?)の思想なんでしょうが、主人公の男の子については、やはり“オンリー・ワン”じゃあ許してもらえず、遅咲きの“ナンバー・ワン”になっちゃっているのが微妙なところですが、肩の力を抜いて、のんべんだらりと観るにはちょうどいいです。
[映画館(字幕)] 5点(2006-07-15 00:40:50)(良:2票)
54.  私を野球につれてって
一言で“楽しい”映画でございます。どうしようもないくらいのベタベタなお約束展開に、ウキウキする唄と踊りに身も心も参ってしまうのです。まず、お約束展開について触れましょう。まずは我等がヒロインのエスター・ウィリアムズ(↓【あまみ】さん、さっそく彼女について 笑)の登場シーンがベタベタなんですね。新しい野球チームのオーナーであるヒンギスさん。彼女が汽車でフロリダにやってきたとき、出迎えの人はすっかり男だと思い込んでいるからそのまま素通り。さらにジーン・ケリーに至っては、オーナーを口説く始末(笑)。規則なんて守っちゃぁいないぜ。俺様はよぉ。といったノリで口説くから目玉をくらっちゃうんですね。また、シナトラは本気で恋しちゃったりなんかして……。ほほほ、これのお約束度はかなり高いものがありますよ。どうしようもないくらいダメな展開。見え見えの展開が、大好きなんです。また、エスター・ウィリアムズはちゃんと泳ぎます(笑)。黄金色の水着をまとって。これきっと、彼女をご存知ない方が観ると、まったく意味のないシーンで、水着のサービスショットくらいにしか思われないかもしれません。しかし……彼女は水に入ってなんぼの女優。水泳シーンのないエスター・ウィリアムズなんか、唇の割れていないアンジェリーナ・ジョリーのようなもの。このシーンは絶対、絶対、絶対、絶対〜に必要なんです(やったぜ!言い切ったゼ!!)。というわけで、シナトラ、ジーン・ケリーだけでなく、MGMきっての大スター水の女王であるエスター・ウィリアムズを是非ともご贔屓にしてくださいませ。 ちなみに、テーマソングの♪すっぱずぱずぱ〜ら、ずっぱずぱらぱ〜ら♪は大リーグ中継などでお馴染みの音楽です。ホント、最近大リーグが身近な感じになってきましたね。
8点(2004-01-25 06:50:47)(笑:1票) (良:1票)
55.  スネーキーモンキー/蛇拳
ジャッキーの『~拳』シリーズの中で観た、初めての作品がコレ。今まで一度も観たことがないのに、オープニングの蛇拳のポーズを自然と真似している自分がいました(汗)。いかに私たちの年代の子供たちに浸透してきたポーズなのかということが分かりましたねぇ~。この作品を観て思ったことは、ジャッキーってアステアなんだ~ってこと。アステアの名人級の華麗なダンスに、ジャッキーの名人級の華麗なカンフー。しかもペアで踊る(闘う)、ソロで踊る(型を披露)、リズミカルな動きに加えて、ストーリーの単純さ(笑)。あまりにも似ているのでビックリですよぉ~。もちろん、こちらの映画も充分に楽しめました。
7点(2004-01-02 01:37:30)(良:1票)
56.  喝采(1954) 《ネタバレ》 
とにかくセリフがオシャレです。↓【STING大好き】さんが、しびれたお言葉、ええ、私も使ってみとうございます。かっこいいですよね。この映画の原題がただの『カントリーガール』というのも凄いですね。田舎娘ですよ、田舎娘。ぐれぇす・けりぃ様を捕まえて田舎娘とはなんつーーと思ったものですが、この素朴感がすごぶるいいですね。彼女の登場シーン、古ぼけたアパートで掃除機を手にした、神経質そうな女がででーんと出てきたとき、正直言ってど肝を抜かれましたよ。なんて、もったいないーー!!と。それがずーっと続くのです。ところが、過去の回想シーンでの彼女の美しかったこと。また、最後のシーン、夫であるクロスビーの返り咲き舞台のN.Y.公演の初日の黒いドレス姿は、本当に美しい。ギャップがというんじゃないんです。目がキラキラ光っていて、下唇がちょっとだけ厚ぼったくて、可愛くて美しい。この姿を見たとき、夫の復帰第一歩を本当に喜んでいるんだと思いました。だから、朝刊の舞台評を待つパーティでのシーンは……びっくりでした。えええ、ホールデンとぉーーー、そんなの話が違うじゃん!と怒りというより哀しくなってきたのですが……ラストは、本当に良かったです。舞台の評価なんて見ず、クロスビーを追っていく彼女の姿。確かにクロスビーの虚言には辟易していたし、なんつーダメ男なんだと呆れてもいました。だけれど、あの二人はずっと一緒にいなくっちゃダメなんです。だから、ホールデンが途中でちゃちゃ入れてきたときは、なんというダメな男だ!と、思ったものです。ダメさ加減ではクロスビーもホールデンも両方ともダメダメちゃんなんですがね。そんな男性に好かれるグレース・ケリーも難儀な女性ですね。押しつぶされそうになりながら、健気に、懸命に夫を支えようとする彼女にこそ拍手喝采を贈りたいと思います。ところで、フレアのドレスをふわぁ〜と広げてイスに座るグレース・ケリーは本っ当に秀麗ですね。
7点(2004-02-09 15:21:10)(良:1票)
57.  地獄門 《ネタバレ》 
どの人物にもイライラしっぱなし。まず人の妻に懸想する男。清盛さんにも言われただろうよ、「気持ちを聞いてダメだったら男らしくあきらめろ」と。おばばを人質にとってどうするんじゃいっ! 次に人妻の袈裟。旦那さんも言ってるだろ、「何故頼ってくれなかったんじゃぁ~!!!」と。そうだそうだ、黙って数珠もって夫の身代わりに死ぬのがいいことなんかい?そこまで横恋慕男を信用できるのか?「裏切ったら皆殺しだ」って言っていたじゃない。自分が死んだ後のことを考えたら、そう簡単に死ぬわけにはいかなかったんじゃないか? そして袈裟の旦那、透。妻が大事なら、どうして一人で外出させるんじゃい?あなたが飄々と構えているから、男も余計に上げた拳を降ろす場所が見つけられなかったのかもしれないじゃない。透みたいな人はとても好きなんですが、結果が結果だけにちょいとイライラが。それから最後に袈裟のお付きの女。袈裟から「私だと思って大切にしておくれ」と小物を渡される。ちょっとはおかしいと思わんのかいな。女房ならそれくらい気付け!という感じでしょうか。それでもストーリー自体は大変興味深く観ることができました。また、音楽&衣装が素晴らしく見応えがありました。
7点(2003-11-07 06:11:01)(笑:1票)
58.  秋刀魚の味(1962) 《ネタバレ》 
元海軍将校のお父さんのお話を伺いたい。この人の醸し出す空気に触れてみたい、そんな気持ちになりました。どうも私は品のある老人に弱いようです。お年寄りで話す機会があるのが、ウチのばあちゃん(←私にはむっちゃ甘いけれど基本的にワガママ)&じいちゃん(←学はあるんだけれど話が通じず)だけなもので。司馬遼太郎氏の「街道を行く」(三浦半島編)で、海軍将校たちの上品さを読んでいたからか、元海軍将校と聞くとそれだけで憧れの対象になってしまいまする。娘の結婚式の後、フラフラッと立ち寄ったあのバーで「あの曲いきましょうか」とママに言われたとき、本当は軍艦マーチ自体はどうでもよかったのかも。ただ、元気がなさそうに見える彼を気遣った、その思いやりをありがたく受け取ったように見えたのは私の深読みでしょうか。それはそうと、当時の(良家の)結婚ちゅうものは難しいですね。まず家族のほうに打診しなくちゃいけないというのもまどろっこしい。じれったくて、ちょっとイヤだな。そういえば、私も22と若かった頃、ちょうど彼もいなかったし見合いというのに興味があったので、親に「見合いしたい」といったら「上手くいかなかったときに責任転嫁されるのはイヤだ」ととりあってくれなかったっけ。さすが親だ、私の性格をよく知っている。
7点(2003-10-29 06:25:46)(良:1票)
59.  オー・ブラザー! 《ネタバレ》 
いろんな妙ちきりんなキャラクターの中でもひときわ面白かったのが、銀行強盗のジョージ・ベビーフェイス・ネルソン(マイケル・バダルコ)。人にベビーフェイスと言われるとキレまくる。躁鬱病らしく、躁のときの迫力はスゴイを通り越してちょっとコワイ。お金をばらまくし、バンバン発砲するし(笑)。一方、鬱のときは本当に何もかもイヤになるみたいだね。シュンとしている姿がいじらしかったりして。ラストのダム→発電→電気椅子という繋がりがなんとも……壮絶。結局、ジョジクルことエヴェレットの話はガセで、120万ドルの現金の話はデタラメだったけれど、もっと大切なものがダムの底に沈む前に手にしたかったというのが良かったです。結婚指輪で妻の愛を取り戻せると信じたエヴェレットは……なんかかわいいし……ね。弁護士なのにマヌケっぽいところもとっても愛らしいです。それにエヴェレットは常にポマードと櫛を手放さないオシャレ?さん(ちょっと勘違いのところもあるけれど 笑)。眠っているときも頭の乱れには気をつけている。で、そのポマードの名前が“伊達男”。こういうネーミングにもツボ突かれまくりです。ダムの水が入れられたときも犬と一緒に流れていましたっけ(笑)。ああ、もうシクシクおかしいところがいっぱいで、どこから書けばいいのか難しいなぁ。書ききれなかったけれど、ジョジクルと一緒に行動するピートやテルマー、ギター弾きのトミー、聖書売りのおっさん、執拗な保安官などなど魅力的なキャラがたくさんいるので見どころ満載。あっ、そうそう忘れてはいけないのが彼らのバンド“ズブ濡れボーイズ”の魅力。歌がマジで楽しいです。アホっぽく唄うジョジクルたちにやられてしまいました(笑)。
8点(2004-02-10 18:48:10)(良:1票)
60.  博士の愛した数式
登場人物がみんな「ありのままを受け入れる」ということができる人たちだったので、辛気臭くなく、あたたかな気持ちになれたのがよかったです。この映画で大きな意味を持つのが数字です。普段から、駐車場に車を停める際など、駐車場スペースのナンバーをプロ野球選手の背番号と関連づけて覚えるなどしていた(例えば「55」だったら「松井」ね)ので、博士がことあるごとに野球の記録や記憶と関連づけて数を記憶しているところなんか、妙に楽しかったです。博士は短期記憶は失ってしまったけれど、数字を何かに関連づけて、記憶の連鎖を楽しんでいるようです。もしかしたら短期記憶をなくしてしまったから、数字でコミュニケーションをするという博士の夢のようなものが実現しているのかもしれません。数学の話といっても、『ビューティフル・マインド』や『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』のように、定理をみつけるといったレベルの高すぎる数学ではなく、生活の中で身近(とはいっても、それで何か役に立つことはないと映画の中でも言っている 笑)な数学が取り扱われています。私もルートや家政婦さんと一緒になって、数字の持つ不思議に驚いたり、美しさに感歎したり…。新しい仕事先で、家政婦さんが(冷蔵庫に向かって)「君を素数と認定する」(製造番号が素数だった!)と伝えるところなんか、とてもほほえましく、数字によって、何か便利になることはないけれど、でも生活の中で楽しむ、ひとつのエッセンスにはなっているんだなぁと感じました。例えばさっきもでてきた「55」という数字をとってもそう。「55」の自身と1以外の約数は「5」と「11」。どちらも素数です。「5」も「11」も孤高の数字で、日米の両球界でスターになっている松井秀喜に通じるものがあるなぁ~とか、こじつけなんですけれど、思考する楽しみみたいなものを教えてもらったような気がします。映画がとても面白かったので、本も読んでみました。本が伝えたかった内容と映画とは、かなりずれていますが、両方の解釈ともに楽しむことができました。
[映画館(邦画)] 8点(2006-07-15 00:16:24)(良:1票)

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