Menu
 > レビュワー
 > のはら さん
のはらさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 606
性別 女性
ホームページ http://blog.goo.ne.jp/nohara-gogo/
年齢 53歳
自己紹介  映画とこのサイトには本当にお世話になっています。
 読み返すと稚拙で恥ずかしいレビューもありますが
 どうぞご容赦下さい 。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順12345678
>> 通常表示
41.  夜よ、こんにちは 《ネタバレ》 
実際にあったイタリア首相誘拐事件を元にした映画。極左組織の娘キアラが、アイデンティティをグラグラさせ、涙して迷う姿が非常に美しい。その思想のため、革新の春を迎えるため自己を抑えて兵士となった若い彼女が、学校の先生のように思慮深い初老のモロの姿を目にし、彼の言葉を聞き視点がどんどん変化していく。人間の本来あるべき暖かみある姿が胸に迫る。ひとつの思想に頑なに突き動かされる同士達、黒魔術紛いの人捜しをするイタリア政府の無責任な面々の中で、彼女の迷いだけが誠実なものに見える。彼女の夢とは別に、不条理で重々しい結末(すなわち現実)が観賞後重くのしかかり、「それは正義なのか、暴挙なのか」という監督の問いかけもまた重く残る。秀作。
[DVD(字幕)] 9点(2007-04-22 02:18:47)(良:2票)
42.  ダイ・ハード2
シリーズ3作のうち私が観たのはこの作品のみです。B・ウィリスがたった一人で強敵相手に奮戦する姿はカッコ良く、最後まで続くどんでん返しに文字通り手に汗握るという感じで夢中になって鑑賞しました。ハリウッドエンターテイメントとしては、二重丸を付けられる面白さでした。さて、私はこれを職場の慰安旅行(!)のバスの中で観ました。観ている間はトイレ休憩も無用、という感じで、偉い人も私のような下っ端のモノも、ビール入り紙コップと柿ピーの小袋を握りしめ、あのちっちゃいテレビ画面を食い入るように見つめた記憶があります。旅館到着3分前くらいの絶妙なタイミングで映画は幕を下ろし、長旅で軽くアホになった私たち一行には、「いらっしゃいまし」と頭を下げる女将も番頭さんも全部テロリストにしか見えませんでした。
8点(2004-03-16 18:35:21)(笑:2票)
43.  ロミーとミッシェルの場合 《ネタバレ》 
どっかずれているけど憎めない二人組女の子ちゃんのお話。ただただ明るい。この世で一番どうでもいいような会話を繰り返しながら毎日を過ごし、見栄張りのため故郷に帰っていく姿が笑えます。ハイスクール時代の回想シーンを含めてファッションもなかなか楽しめます。ラスト近くのミシェルの啖呵にスッキリ!!それから、フットルースはもっと腹に力入れて歌ってくれ!!
8点(2004-01-01 19:26:38)(笑:1票) (良:1票)
44.  キャリー(1976)
70年代の空気に充ち満ちている。時折映されるむっちりとした男女のスクールデイズはなかなか楽しい。だからこそ、そこに馴染まない細くて青白いキャリーの佇まいがスタートから悲しく映る。あのお母さんが放出する狂気や、真っ赤に染まって目を剝くキャリーの醸し出す異質な恐ろしさにはちょっと胃が痛くなった。登場人物みんなの心理描写が気になって鑑賞後いろいろ考えてしまい、後引く怖さにも気付いてしまって、やーんまいったな。
[DVD(字幕)] 8点(2012-10-13 18:38:59)(良:1票)
45.  いとこのビニー
久しぶりに見直したんですけど、やっぱり良くできた良い映画です。前半は力無き経験無きハデハデジョー・ペシが情けなくって嫌になるんですが、後半の盛り上がりや彼の活躍のカッコいいこと!アラバマの田舎法廷をもう真剣に見つめてしまいます。マリサ・トメイもくどいファッションで最初ちょっと受け入れ難いんですけど、ストーリーが進むにつれて好感がわき、ピンクでも真っ青でも全身花柄でも似合って見えるところが不思議。所々の笑いのツボも十分に楽しめました。着ている服のことをとやかく言われ、えび茶の結婚式衣装みたいな服装で登場したときは爆笑です。ラストは清涼感あふれています。秀作。
8点(2004-03-05 19:16:07)(良:1票)
46.  モンスター(2003)
胃の腑にざっくりとくる、苦々しさの塊のような映画で、何とか目をそらさずに見続けた。S・セロンの見た目も含めた役作りは評判どおりで気迫に満ちていたが、その脇に座り、諸悪の根源のように描かれたセルビー役のC・リッチの持ち味も見事なものだった。ただ、映画としては足らない部分が多いと思う。リーの無謀な殺人動機を理解するには、彼女の生い立ちが必要不可欠だったと思うし、セルビーの無茶苦茶な発言も、彼女の人物像がさっぱり分からないので観ている私は首を傾げるばかり…そして二人の間の、特にリーが頑なに守ろうとした愛というのもちょっと見えづらい。やたら説明過多なのも白けるが、このプロットはなんだか宙ぶらりんな印象が強かった。しかし、ラスト近くでリーが逮捕された瞬間、ホッとしたのは私だけだろうか。これでリーがやっと解放されたね、と溜息が漏れた。それくらい辛くて疲れた。
[DVD(字幕)] 6点(2005-06-06 02:22:10)(良:1票)
47.  過去のない男
この映画のことを思い出すとほっとする。過去をなくした男の素朴な生活や、気になる彼女とのデートなど、どれもささやかだけど幸せなにおいがする。ハンニバル、こいつも素朴な犬でかわいかった。気持ちがささくれ立っているときに見るといいかもしれません。今年一番しみじみと「良い映画だったね」と言える一本。 
9点(2003-12-30 03:12:52)(良:1票)
48.  ショーガール
ネタバレしようにも筋がない。お肉なら高級品ですが、映画でこれはあっちゃならないことですぜ、バーホーベンの旦那。所々でナイスバディをぷりんぷりんと揺らして誤魔化した感あり。本人は本気でグッドな企画だ、と思ったのか、はたまた遠回しにアメリカを揶揄しているのか…深読みは止めて再びこの映画の内容を思い返すと、やっぱぷりぷり合戦しか思い出せない。そんな映画。
4点(2004-06-22 23:25:41)(笑:1票)
49.  落下の王国 《ネタバレ》 
父は殺され家は焼かれ、貧しい移民として必死に異国の言葉を覚え、健気にオレンジ畑で働いたがために閉塞的な病院で過ごしているのが主人公の少女だ。彼女が極彩色の世界で胸を躍らす姿を見て涙がボタボタと…。失恋でやけっぱちな男とは段違いの生命力。監督ががスクリーンに描いたダイナミックな画は、あんなに小さくて弱いものの胸の内から広がった翼なのだ。まさに「夢」を描いた映画。アレクサンドラの愛らしさと、彼女への監督の優しい目線に心が潤った。
[映画館(字幕)] 10点(2008-10-20 23:16:12)(良:1票)
50.  バリー・リンドン 《ネタバレ》 
今まで私が観た映画の中でも、五本の指に入る美しい映像。この優美な世界で繰り広げられるレイモンド・バリーという男の人生を綴っている。何がすごいかというと、3時間もの間、バリーという男の感情がまるで浮き上がってこない。彼の身の上に起こったことをただただ追っている、単純と言えば単純な物語なのだ。だからといってつまらない訳ではない。細部まで作り込まれた作品で、私は3時間じっくりと見入った。徹頭徹尾客観的な視線で、この悪者というにはあまりに薄っぺらな感じのする男の人生を映し通している。心の見えない主人公相手にはこちらの感情もそうそう動くものではないのだが、それだけに一貫して彼が持つ寂しい空気の表現は見事だったと思う。決闘に始まり決闘に終わるバリーの男としての人生は、ドラマティックなのに流されているような印象も受ける。監督の意図などくみ取る余裕のない私だが、一人の人間の中で流れゆく時間をそのままどんと突きつける方法に、感心し、堪能した。
8点(2004-12-04 14:02:01)(良:1票)
51.  ブラック・スワン
バレエの捉え方は、舞台シーンも練習シーンも大変雑でガッカリ。山岸凉子漫画の精神世界を真似たような物語は、陳腐な流れで新しさなど感じられない。ポートマンは、もっといい演技をした役が他にいろいろある。悪い意味での驚きでいっぱいな映画。お金も注目も両手いっぱいに集めたアロノフスキー監督には、次回作めちゃくちゃ期待している。
[ブルーレイ(字幕)] 5点(2011-09-09 16:48:32)(良:1票)
52.  ピクニックatハンギング・ロック
ちょと怖いお伽噺のような映画です。不思議な神隠し事件を題材に、ストーリーは非常に淡々と進みますが、輝くような少女達、詩的なセリフ、得体の知れない魔物が住む山などが持つ妖しさは出色です。フィクションとノンフィクションの境目があやふやなところもこの映画の魅力だと思います。また、「エロス」の描き方も秀逸。真夏でも手袋をはめるお嬢様が単にストッキングを脱ぐだけですが、その映し方がとてもエロティックです。劇中ボッティチェリの天使と言われた少女の端整な顔立ちは、美しすぎて見た瞬間目眩がしました。こんなに美しい人、実在するのですね…。岩山の向こうに分け入っていく少女達は、ハメルーンの笛吹にでも連れて行かれる様で、夢を見ているような感覚を残し何とも幻想的でした。
8点(2004-08-28 01:38:19)(良:1票)
53.  JUNO/ジュノ
スイマセン、期待が大き過ぎたのか、そんなに面白くなかった。内容のどこかにカチンと来たとかでなく、「良かったんじゃない?」以上の感情が出てこなかった。大人になりきれない人と本物の子ども達の、サラッとその実大変な出来事。でも、なんだかありふれた話でそう目を見開くようなシーンもなかった。「素直に自分らしく」なんてよくあるテーマだし、親が子どもを想い親身にサポートするのは当然といえば当然なわけだ。エレン・ペイジ始め脇まで役者さんはみんなよかった。ジェニファ・ガーナーなんて見直したくらいだ。私が擦れてるか、字幕が悪いのか、アメリカがこんな暖かい話に飢えているのか。
[映画館(字幕)] 6点(2008-06-16 20:36:10)(良:1票)
54.  ミトン
赤青黄色のこんぺいとう、ずっと黙って眺めていたい。もったいないから少しずつ食べる、大好きな人にはそっとあげる。そんな感じの作品。映像も音楽もとてもピュアで可愛らしいです。女の子が手袋を、そおっとなでつける時の手つき。なぜストップモーションアニメであの優しく、柔らかく、愛おしい感じが表現できるのでしょうね。カチャーノフ監督はきっとピュアな人なんだろうな。
7点(2004-08-31 22:51:06)(良:1票)
55.  危険な関係(1988)
アカデミー賞で話題になっていたのを覚えているけど、大して感じ入るものなど無かった。豪華俳優さんのコスチュームプレイですが、私には理解できない当時の貴族の、なんだかゴチャゴチャした男女関係。恋愛とは呼びたくない。恋って魂でするもんだぜ。衣装に3点。
3点(2004-02-02 17:03:26)(良:1票)
56.  ラースと、その彼女
この映画、好き嫌いはあるかもしれないけれど、一度見て感じてみることをお勧めしたい。ほとんどの人が兄と義姉の立場で考え、リンクしながら、彼自身さえもどう温めたら良いのか解らないラースの心に少しずつ近づいていけると思う。まさかァ…でもありそう、ちょっと滑稽…でも決して笑えない、そんな気持でラースを見続け、自ら決着を付ける彼の姿と牧師さんの言葉に出会うことになる。私は大いに泣いた。少ないセリフと薄暗い景色の中で、人の表情を上手に表現しているのも良かった。
[DVD(字幕)] 8点(2009-09-18 00:22:28)(良:1票)
57.  顔(1999)
これ私好きです。気取りのないべったべたの邦画。ヒロイン役の藤山直美というど太い柱が、最後海を泳ぐシーンまで力を失わず出演者を引っ張り、私を魅了した。夢も何にもない結末だし、阪神大震災のシーンもあったり、暗い映画のはずなのに暗く感じない。この脚本完全に藤山直美を頭において書いたんだろうな。彼女以外に誰もできない。すんごい女優だ。脇では、牧瀬里穂がどのドラマや映画より一番良かった。清純で売ってたと思ったらこんなハスッパ姉ちゃんもできるのか。変わり映えしないトヨエツに勝っていた。
8点(2004-01-14 19:34:20)(良:1票)
58.  太陽と月に背いて
希代の詩人ランボーとヴェルレーヌの恋愛物語です。破天荒なランボーをディカプリオが好演。現在は彼も年齢も重ねていますが、撮影当時の「素」の彼に近いのでは?と思うくらい生き生きとした表情が見られます。肩胛骨でボトルのコルクを抜くところなどは、芝居じゃ無いでしょ、と画面に向かって声をかけてしまいました…。そして、ディカプリオを支えているのはデビッド・シューリス。この曲者俳優の器があってこそ、活きのいいサカナみたいにディカプリオが跳ね回れたんだと思います。なまめかしい質感を持つシューリスとディカプリオが思いのままにお互いに愛をぶつける様は、端から見るとかなり奇妙で好みが分かれると思いますが、私はこの映画結構好きです。
7点(2004-03-05 10:57:57)(良:1票)
59.  卒業(1967) 《ネタバレ》 
う~~ん、評価が難しいなあ。揃いも揃って芯のないブルジョア連中が、恋愛と呼べるほどでもない関係でゴタゴタしているストーリーに、「なんじゃこれ?」と眉間にしわを寄せてやっと最後まで付き合った感じでした。が、最後の最後、バスの中で笑顔から真顔に戻った二人を見て強烈なアイロニーを感じ、観方を間違えたかな…と。人物描写が薄いな、とずっと思って観ていたけれど、もっと別のところに発見すべき何かがあるような気がしてきました。凝った画と美しいギターの音色はお洒落です。「コメディ」と言われる所以もちょっと解る気がする。ウディ・アレンあたりがニヤリとしそうなセンスのシーンが結構ありました。
[ビデオ(字幕)] 6点(2005-06-26 20:48:20)(良:1票)
60.  イースター・パレード
うわ、これ綺麗だし楽しいし素敵。あのカラフルな色とダンスは劇場の大画面で観るべきものだなぁと溜息。私帽子が好きなので、あの帽子の数々を見ただけで嬉しくなりました。本物のイースター・パレード見てみたい…。しかしフレッド・アステア凄いですね。多分心臓以外にもビートマシーンを持っている。おそらく手足に強力バネが入っている。この人を観ちゃったら、ちょっと道でスキップしたり階段駆け下りたり、にわかアステアしてみたくもなりますね。明日職場でやらないように気をつけよう。
[DVD(字幕)] 8点(2006-07-27 23:07:56)(良:1票)

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS