Menu
 > レビュワー
 > 田吾作 さん
田吾作さんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 271
性別 男性
年齢 57歳
自己紹介 歳をとるごとに趣味と呼べるものがだんだん少なくなり、今では多忙ななか映画を鑑賞することがひとときの楽しみとなっています。
無数の作品の中から良作を探し出すツールとして、本サイトのお世話になっています。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順12345
>> 通常表示
41.  アイ,ロボット
未来に私たちの身の回りはどうなっているのか。常に興味深いテーマであり、これまでも幾度となくスクリーンに登場してきた。本作もそのひとつであるが、CG技術の発達もあり、人々の間で働く人間型ロボットが、違和感なくリアルに映像化されていた。案外、近未来というのはこのように進化した科学技術、つまり小ぎれいな部分と相変わらず薄汚れた街が雑然と同居しているのだろう。もう一度その辺のディティールを中心にみてみたいと思った。さらに、博士の死の謎について、結果が分かってしまった後でも、もう一度始めから紐解いてみたい気にさせてくれる点で、良作であると思う。しかし、「ロボット三原則」がどうして破られたか、については予想通りの「屁理屈」だったので、すこし笑ってしまった。題名を聞いてソニーの「アイボ」を連想したが、科学技術の目指すところが、どうやらヒューマノイドロボットつまり科学的に「人間に近い人間」をつくる事にあると思えるような現代においては、本作が投げかけるテーマはことのほか重い。もっとも、人間が人間を信用できないような時代では、せめて機械でも信じないと生きていけないのかも知れないが。
[映画館(字幕)] 7点(2004-10-07 10:07:34)(良:1票)
42.  それでもボクはやってない
ガリレオ・ガリレイの宗教裁判での有名な言葉「それでも地球は回っている」からタイトルが引用されていると思われるが、昔からある「裁判」という制度も、ひとつの問題に対して「区切りをつける」という人智のひとつであって、必ずしも真実を担保してきたわけではなかった。本作は、痴漢冤罪事件という、多くの人が我が身にあてて考えやすいテーマを取り上げ、冤罪と裁判というテーマを考える機会を提供した点は評価できる。我が国では普段は縁遠いと思われる「刑事裁判」の実態を多くの人に知らしめたいとの製作者の意気込みが伝わってくる。今年4月にも電車内で痴漢をしたとして1審、2審では有罪とされた大学教授を、一転無罪とした最高裁判決があったばかりだ。痴漢行為そのもののは決して許すことのできない、憎むべき卑劣な犯罪行為であることは論を待たないが、最初の裁判官が劇中で言っていた、刑事裁判の最大の目的「罪のない人を罰しないこと」、そして冒頭のテロップ「十人の真犯人を逃したとしても、一人の無実の人を罰してはいけない」との主張の妥当性は、鑑賞者自身が本作の主人公の状況に遭遇したと想像すれば容易に首肯できるはずだ。映画自体はまさにドキュメンタリーのように進行していくが、映画という手法を上手に使って、事件の本質を表現することに成功している。特に度重なる公判でのやりとりは息詰まる見せ場であり、「沈黙」という間もきちんと表現しているのは秀逸。主役の演技も自然であり、平凡な日常から一転被疑者として扱われることになった普通の人間のとまどいが見事に表現されている。ラストの結論も、安易に後味の良さを求めることなく「これが今の現実」とのメッセージが込められており、良かったと思う。この作品はこうしたメッセージ性と共に、最後まで観客を引っ張る娯楽性をもバランスさせており、現代社会を生きる全ての人が見て損はないと言い切ることができる。   
[DVD(邦画)] 8点(2009-10-22 11:02:26)(良:1票)
43.  カラフル(2010) 《ネタバレ》 
原作未読。後からわかったが、何と言っても声優に起用されている俳優陣の顔ぶれが豪華。フジテレビが話題づくりのために力をいれて製作したのだろうか。高橋克実だけは見てる途中でわかったが…。他の方も言っているとおり、背景画のち密さとは対照的なチープなアニメーション(動き)は、あえて意図したつくりなのかどうか……。とはいえ、お母さんの微妙な感情は表情によく表現できていたと思う。本作のテーマはフランク・キャプラの名作「素晴らしき哉、人生!」にも底流で通じていると思うが、自分を客観視する、視点を変えるとことにより、誰もが生き方を変えることができる可能性を描いている。そして、たった1人の友がどれほど生きる支えになるかということも……。誰もにとって、この人生もまた「修行」の場なのかもしれない。恐らく原作が秀逸なこともあると思うが、いい映画でした。
[DVD(邦画)] 7点(2015-01-15 11:49:54)(良:1票)
44.  ミッドナイト・スカイ 《ネタバレ》 
ジョージ・クルーニーが監督・主演のSF大作なのに、ロードショー上映はなく、Netflix単独配信という作品。 出演キャストこそ少人数であるものの、宇宙船や北極基地の描写は本格的であり、内容以上にNetflixの資金力に感嘆した次第。  地球が終末を迎え、その地球に帰還途中の宇宙船クルーにその事を伝えようとするある老人科学者……一言で言えば、そういうプロットなのだが、 地球がなぜ滅亡したのか、各地がどのような状況になっているのかの説明は一切省くという思い切りの良さを見せており、鑑賞後、この作品は主人公の内面(文字通り内面の視覚化ともいえようか)を描写しようとしたヒューマンドラマであったことに気づくのである。  ただ、人類が居住可能であることがわかった木星の衛星の描写や、宇宙船のデザイン等は美しく、船外活動中のアクシデントでは、無重力状態での人体ダメージを表現するなど、印象に残るシーンも多い。  一方で、あまりに状況や登場人物のつながりを語らないため、想像で補うべきことも多く、見終わった後にいろいろ考えてしまうところや、最後に科学者と宇宙船クルーとの関係がわかるのだが、この辺りはご都合主義とも受け取られかねず、評価は分かれるかもしれない。  とはいえ、終末ものや、SFが好きな人は観て損はないと思える作品。
[インターネット(字幕)] 6点(2021-01-04 15:38:11)(良:1票)
45.  ジャック・リーチャー NEVER GO BACK 《ネタバレ》 
前作同様、導入部からの引き込み力は秀逸。このシーンだけで、ジャック・リーチャーなる男がただ者ではないことが端的に表現されている。 ただし、その後は、相棒の女性を助けて、共に悪の黒幕に迫っていくとう前作と既視感のある展開で期待したほど新鮮味はなかった。 そのためか、本作ではジャックの娘(?)が登場し、ジャックが父性を全開に彼女を守ろうとする変化球が投げ込まれている。  しかし、ジャックが持つ無敵感(安心感)は相変わらずで、どんなシチュエーションでも、どんな強敵と戦っても、まるで負ける気がしない。 それが本シリーズの特徴と割り切れば、場面展開が早く、飽きさせないため、それなりに楽しめるだろう。
[インターネット(字幕)] 6点(2017-05-12 16:23:59)(良:1票)
46.  ニューイヤーズ・イブ
豪華キャストの群像劇という点では「ラブ・アクチュアリー」とよく対比される作品でもあるが、本作の方がフィクション色が強い(各エピソードにリアリティを欠く)分だけ、ドラマ性よりも、NYの大晦日の雰囲気を味わいたい人向き。大晦日から新年の迎え方としては、日本では「除夜の鐘」や「初詣」のように心静かに迎えるイメージが今も根強いが、彼の国はパーティ文化の国らしく、皆で集まり、カウントダウンで盛り上がり、年越しの瞬間は誰彼問わず抱き合う(本当にキスもするのか!)といった、文化の違いを楽しむ観方もありかな。いずれにしても年末に観るのがおすすめ。大晦日に観られたので+1点。
[DVD(字幕)] 6点(2013-12-31 21:55:07)(良:1票)
47.  デイ・オブ・ザ・デッド
ジョージ・A・ロメロの名作「死霊のえじき」のリメイクをうたっているが、内容は着想のヒントを得た程度の別物。しかし、B級とはいえ予算もしっかり投入されており、現代版らしくゾンビ映画として一定のクォリティーを保っており、以外と見ごたえがあった。 特に一部のゾンビに個人のキャラクターを残存させる設定は面白かった。 次を予想しやすいお決まりの展開と思いきや、少しひねってあったり、得てしてこうした作品はヒロインのセクシーさで面白くなさをカバーしがちだが、さにあらず。何と言ってもゾンビ(感染者)の造形が秀逸で、十分怖がらせてもらえた。 ゾンビ映画を見たいという欲求にしっかりと応えてくれる作品。
[DVD(吹替)] 7点(2009-10-07 10:50:07)(良:1票)
48.  エンド・オブ・ウォッチ 《ネタバレ》 
ロス市警の二人のバディが主人公。劇中でも主人公自身がビデオカメラを回してる設定にしているため、よくある密着取材のようなノンフィクション感を自然に表現できている。特に印象に残るのは、警官達のフランクさ(日本ではありえない!)と、犯罪者たちの悪態のひどさ!こんな劣悪な治安環境でも警官という仕事をするそれぞれの理由があるわけだが、ひょんな事からメキシコマフィアの標的になり、ボスの電話一本で命を狙われる二人。二人ともやられた!と思わせて……のラストは意外だったが、最後にやられた日の数時間前の映像で終わる構成がよかった。毎日が命がけの仕事だからこそ、次の瞬間を考えることなく、明るく冗談を飛ばし合う二人に、なんだか感動させられた。
[DVD(字幕)] 7点(2014-03-13 11:47:49)(良:1票)
49.  テルマエ・ロマエⅡ
大ヒット作の続編らしく、存分に予算をかけて2匹目のどじょうを狙った作品だけに、舞台として「コロッセオ」を登場させるなど、前作から大きくスケールアップしている。広大なセットと、5000人の外人エキストラという、これまでの邦画の枠を超えた豪華な作りには大いに見応えがあった。古代ローマの浴場設計技師「ルシウス」が、発想に行き詰まるたびに「平たい顔族の国」(現代日本)にタイムスリップし、アイデアを持ち帰るという前作のツボはそのままに、マンガチックな笑いのペーソスがふんだんに取り入れられており、存分に笑わせてもらった。それ以上でも以下でもない作品。
[DVD(邦画)] 6点(2015-01-26 10:51:47)(良:1票)
50.  アナと雪の女王 《ネタバレ》 
今年一世を風靡した話題作をようやく鑑賞。うわさの「レリゴー」はクライマックスシーンと思いきや、物語中盤に出てきて意外だったが、確かに本作の楽曲の良さと映像の美しさを象徴する名シーンだった。特に本作の映像の美しさは特筆すべきで、ドレスや雪の質感表現はCGアニメここに極まれりといったレベルに達している。ストーリーには特段目新しさはないが、子供と一緒に家族だんらんで楽しむにはうってつけの楽しい作品。その意味でコミックパートを受け持つ「オラフ」は大変いい存在感を出していた。映画というよりもBGVとして何回でも流してみたくなる、そんな作品。
[DVD(吹替)] 7点(2014-10-13 11:37:03)(良:1票)
51.  カラスの親指 《ネタバレ》 
原作未読。ストーリーや役者は悪くないのに、全体的に場面転換のテンポが悪く冗長な印象が残るもったいないつくりだ。恐らく本作の監督は「シーンのつなぎ目」といった画作りを重視して撮影したのかもしれないが、むしろ逆効果だったと思う。映画初出演となる村上ショージだが、大変重要な役回りを演じている。東京弁のイントネーションがところどころおかしかったが、良く解釈すると、関西出身で長く東京で暮らしているとああいう東京弁になるのかも知れない。むしろ朴訥とした村上のキャラクターはこの役を演じる上で、大変役に立っていたとすら思う。まひろを演じる能年もいいキャスティングだった。ストーリーにご都合主義な点は否めないが、映画に気持ちよく騙されて、気持ちよく見終わりたいと思って鑑賞すれば、きちんと応えてくれる良質な作品ではある。
[DVD(邦画)] 6点(2013-06-17 14:31:20)(良:1票)
52.  マネーボール 《ネタバレ》 
監督とか選手ではなく、GM(ゼネラル・マネジャー)の視点で、球団を立て直していくストーリーは新鮮。ビリーが周囲の反対を押し切ってまでマネーボール理論にこだわり続けた背景として、時折織り込まれる彼自身のプロ入りの体験で刻まれた思いや、家族関係もしっかり描いていることは好感がもてた。また実話をベースにしていることもあるだろうが、単純なハッピーエンドにしなかったところも高評価。また、チームの転機になったのは、理論そのものではなく、最後はビリー自身が選手に直接コミットしはじめてからだった。この点はGMとして越権行為かとも思われるが、理論を元にチーム編成しただけではチーム強化は完成せず、最後ははやり「思い」をもった人間が一人一人の選手に働きかけていくことが大切、という点は野球のみならず、あらゆる組織に通じることだと思われ、プロ球団の内実も興味深く織りまぜながら、組織変革のドラマを描く佳作に仕上がっている。
[DVD(字幕)] 7点(2012-11-26 13:41:32)(良:1票)
53.  ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日 《ネタバレ》 
原作は未読であるが、理想をいえば先に原作を読み、そのイマジネーションの映像化を本作で楽しむのが適している作品といえるだろう。ご他聞にもれず、私も単純に「トラと漂流した少年の物語」と思いきや、最終盤でもう一つの物語が提示されて終わるという、なかなか憎らしい構成に鑑賞後は頭が少し混乱した。映画を見慣れている人ほど展開の意外さやテーマの深さ、また観たくなる内容であるゆえに高評価となりやすい作品ともいえる。一方で神や信仰に疎い日本人には感覚的に理解しづらい内容なため、作品の意図がどこまで理解できたか正直良くわからない。そもそも考えさせる事自体が目的なら既に達成されてるかもしれないが…。海難事故で家族を失い、太平洋を漂流してしまうという極めて特異な体験を通じて自分自身と神を再発見した物語と一応は理解してみたものの、それによって自身の考え方に変化を生じさせるところまではいかなかったのも事実。とはいえ、貨物船の難破から漂流、精密なCG技術による動物の生き生きとした動き、そしてファンタジックな自然の描写など、映像的には特筆すべき点が多い作品であり、秀作であることは間違いない。
[DVD(字幕)] 8点(2014-01-12 15:16:11)(良:1票)
54.  壬生義士伝 《ネタバレ》 
原作の上っ面をなでた感じで、少し期待はずれだった。この場合、原作を読む前に映画を見た方が良いかもしれない。先に原作を読んで頭の中で描いていた映像とかなり違う映像だった。インパクトがあったのは前半の「首ちょんぱ」が超リアルだったのと、吉村の故郷の極貧の場面。時代考証はしっかりしていると思う。中井貴一と佐藤浩市の演技はさすがと思わせるものがあったが、三宅裕司はミスキャストだと思う。大野次郎右衛門の葛藤にしても、吉村嘉一郎の一途さにしても、家族や民百姓のために戦うことを「義」にかかげ、最後まで「生きるために」戦い通した吉村貫一郎の思いにしても全部中途半端にしか描かれていず、残念だった。くどいようだが、原作を先に読まない方がよい。
[映画館(字幕)] 4点(2004-10-29 17:22:46)(良:1票)
55.  ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー 《ネタバレ》 
鑑賞後の率直な感想としては微妙だった。  反乱軍スパイによるデス・スター設計図の奪取ミッションを描いた、エピソードⅣの前日譚と位置づけられるスピンオフだが、 最新のVFX技術を駆使して40年前の作品の前日譚を描くというチャンレジは成功していると思う。 既視感のある宇宙船や登場人物そして音楽により、本シリーズの世界観が踏襲されているため、来年公開のエピソードⅧを 待ちきれないファンにとっては楽しめたと思う。  特にターキン提督やレイア姫のアーカイブ映像とCGを駆使した登場には驚かされた。まだ多少の違和感は否めないが、この手法がさらに進歩すれば、スピンオフ制作の自由度はかなり増すだろうと思われる。  しかし肝心なストーリーについては、特に前半は様々な登場人物や惑星を登場させるために、若干とっちらかった印象は否めず、 主人公ジンや「ローグ・ワン」チームの人物背景の掘り下げが浅いため、後半のおける彼らの自己犠牲に感情移入しきれなかった。 この辺りの受け止め方で本作の評価は変わってくるだろう。  スパイという設定が実際には「荒くれ者チーム」だったという微妙な設定変更に加え、これだけの英雄譚だったわけだからエピソードⅣで誰かが「ローグ・ワン」の活躍に言及するシーンがあればもっと感動もあったと思われるが(強いて言えばエピソードⅤのスノースピーダー編隊に名前が継承されてはいるが)この辺がこうした「後付けストーリー」の限界なのかもしれない。  とはいえ、特別出演?のあのアナキン君の成れの果て(特に最終盤の無双シーンは鳥肌モノ)が見られたので、及第点は付けさせて頂く。
[映画館(字幕)] 7点(2016-12-24 11:51:34)(良:1票)
56.  REC/レック2 《ネタバレ》 
前作が怖かったので、怖い物見たさで鑑賞。またあの閉鎖空間に連れ戻された恐怖感はあったものの、お約束のミッション最優先で情報を秘匿し続ける典型的なキャラと弱っちく取り乱す警備隊のおかげで面白さは前回からかなりトーンダウンしている。途中から乱入するバカガキどもも見ていて腹が立ってくる。その上、最後、彼らを回収していないで終わってしまう中途半端さ。まあ、キリスト教文化の国では意味がある内容なんでしょうが、日本ではあのエクソシスト的展開はイマイチピンときませんね。
[DVD(字幕)] 5点(2010-08-02 09:17:53)(良:1票)
57.  バイオハザードII アポカリプス 《ネタバレ》 
いやー、おもしろかった。感染(ゾンビ)の恐怖と格闘アクションに加え、アンブレラ社の陰謀がらみのサスペンスが底流に流れるという、映画のおもしろさてんこ盛りの出来といえば、誉めすぎかな。人間ドラマも少々あったし。(アリスが感染した自分を受け入れる苦悩のプロセス描写が大味だったが)あと、いいところで(わかっていても)音で驚かされた!たぶん、頭が何回か後ろに引いたのではないだろうか!おー、びっくり。サラウンド音の分離が素晴らしく、音響の良い映画館で観ると良い(特にリッカーの場面は秀逸!)。ミラのアクションカットが細切れなのは、なるべくスタントを使わず、高度なアクション(のように)を見せるとすれば、ああいう手法になるのかなと、わりかしポジティブに受け止められた。ジル・バレンタイン!素ばらしいキャスティングとそれに応える演技だった。ゲームの世界観から出てきたようなキャラに大喝采です。特に登場の仕方はカッコよかった。ラストは意外な展開になるところもグッド。私としては今年一番の娯楽作品です。<変更>冷静に考えると、少し誉めすぎでした。ジルに興奮しすぎていたかも・・です。1点下げます。
[映画館(字幕)] 7点(2004-09-19 22:28:03)(良:1票)
58.  ターミネーター:新起動/ジェニシス 《ネタバレ》 
シュワちゃんが脚本を読んで出演を快諾しただけあって、とにかく「T-800の生体パーツが経年すると老化する」という設定ありきで、無理矢理作っちゃった感があるターミネーター第5作。T2でジョンを守るようプログラムされたあのT-800へのノスタルジーが基本で、あとはT1やT2の設定をいじくりまわして新作を作ってみました、みたいな、確かに一部の(多くの?)ファンの神経を逆なでするような仕上がりだった。 とはいえ、そこのところを割り切って観れば、タイムトラベルの舞台裏やT-800の新旧対決など、ある意味今だからこそ観られるファンムービーとしてそれなりに楽しめる作品になってはいる。 したがって、時間軸の問題や、ジョン・コナーの扱いには目をつむり、軽い気持ちで、老T-800とサラ・コナーそして若きカイルという疑似家族の活躍を楽しんじゃった方がいい作品。 個人的には可愛くて、豊かなバストラインを惜しげもなく露出するというB級感満載のサラ・コナーが気に入りました。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2016-01-20 11:13:34)(良:1票)
59.  ラン・オブ・ザ・デッド 《ネタバレ》 
ツタヤの未公開作品レコメンドにつられて鑑賞。予想通りのB級ぶりだった。製薬会社の新薬の被験者が発症し、バイオハザードのミラ・ジョヴォなみの超人的な身体能力をもったリビングデットに変貌し襲いかかる、という発想は悪くないし、発症にいたる過程を黒く浮き出る血管で表現するのもユニークではある。しかし、3万人に1人の免疫保持者を救おうとするストーリーは「28週後」ともろカブりだし、登場人物それぞれに背景を持たせて人間ドラマにしようとしているが、どれもステレオタイプで底が浅い。印象にほとんど残らないB級作品であることを前提に、時間つぶしに観る以外にはお勧めできない。
[DVD(字幕)] 3点(2011-01-11 12:14:57)(良:1票)
60.  グラン・トリノ 《ネタバレ》 
本サイトでの高評価が気になり鑑賞。大まかな展開はあらかじめ知っていたが、最後まで引き込まれながら鑑賞できた。白人の頑固じじいとその子供たち家族、教会の若い神父と、隣に越してきたモン族一家、そしてモン族のヤンキー達という、狭い範囲での日常がドラマになっている。頑固じじいの家と隣家の俯瞰ショットを多様し、非常に落ち着いた画作りが印象的。その分、その穏やかな日常を破壊しようとするヤンキー達が観る者にもより「うっとうしく」感じるように描かれている。自分の死期を悟った頑固じじいの心情の変化を愛車グラン・トリノと二重写しにして丁寧に描いた点は評価できる。ただ、頑固じじいの「最後」については、そうすることが本当に良かったのか、という疑問が残る。この一件で頑固じじいは勇気をもって変わることができたが、隣家のモン族の若者にも、車や束の間の平穏を手に入れることだけでなく、最後にもっとその人間的成長が見られれば、かなりの傑作になったと惜しまれる。蛇足だが、この作品の背景には、アメリカの銃社会が庶民にまで浸透していることが良くわかる。日本ではありえない展開だろう。
[DVD(字幕)] 7点(2009-09-30 11:42:57)(良:1票)

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS