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プロフィール
コメント数 4750
性別 男性
年齢 41歳

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61.  ドラゴン・タトゥーの女 《ネタバレ》 
さっそくレンタルで観てみたのですが、モ、モザイクがかかっているじゃありませんか~(笑)!後にフィンチャー監督の音声解説を観たら、「日本ではモザイクがかかるんだ~」って。なんと日本限定のモザイクであることが判明。というわけでその点は少々残念?ではあるのですが、でもさすがはデヴィッド・フィンチャー。相変わらずシャープで美しい映像を見てくれます。そしてダニエル・クレイグとルーニー・マーラがとてもいい演技してる。ダニエルは他のアクション俳優と違い、繊細な演技も出来るんだぜってことを見せつけてくれるし、ルーニー・マーラは新人とは思えないほど堂々とした演技でリスベットになりきってます。私はオリジナルのほうをだいぶ前に観てるので、ストーリー自体はもう知ってはいたのですが、オリジナルと比べるとミステリー風味は少々薄れ、代わりにミカエルとリスベットの二人の関係性に主軸が置かれているような気がしました。確かに、このお話はその謎解きの面白さも去ることながら、年齢も性別も生い立ちも身分も全く違うこの二人が協力して、そして分かち合っていくという点に魅力があるので、そこにフィンチャー監督は魅かれたんだろうなという気が致します。だから、ミカエルとリスベットのバックグラウンドとか、行動一つ一つに至るまで、すごく細かく決めて作りこんでいるのがわかる。そういう細かい点をまた味わって鑑賞してみるのもいいかもしれません。ただ、前述したミステリー風味が少なくなっている点と、それから少し長く感じたのも事実で、個人的にはハリエットと叔父さんが出会ったあたりでクライマックスでも良かったかなと思います。なので、オリジナルのほうが私としては好きだけど、リメイク作品としてこれはこれでよく出来てる。一応6点を差し上げます。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2012-06-27 20:14:27)(良:2票)
62.  グリーン・ランタン 《ネタバレ》 
もの凄く壮大なストーリーでしたねぇ。なんというか、アメコミ中のアメコミという内容で、主人公も典型的なヒーロー像。見どころは、宇宙を舞台にした派手なCGと素早いアクションの数々でしょうか。ちょっとB級臭いランタン達の風貌も含めて魅力の一つかもしれませんが、いかんせんシナリオが弱い。ドラマの面白さが全然ないです。恐怖心をなくせ、勇気だけを持てと言う直球のメッセージは十二分に伝わりましたが、一癖も二癖もある様々なヒーロー映画が人気を生み出す昨今、このあまりに王道すぎる癖のないヒーロー映画はそういう作品群に揉まれ埋もれてしまうのではないかと感じる。続編を作りそうな終わり方ではあったけど。
[ブルーレイ(字幕)] 5点(2012-01-23 14:48:37)(良:2票)
63.  アド・アストラ 《ネタバレ》 
そうですねぇ、、、、60〜70年代の懐古的SFの作風なんだけど、内容は変節的というのかな。 何しろ、地球外知的生命はいません、地球が最高ですよ、外の虚無より近くの愛ですよってなもんですから。 宇宙スケールで描く、父と息子のロードムービーなんですよね。なので、正直ハードSFを期待すると肩透かしですし、 本当にロードムービーだけに絞るとあまりにも地味すぎるので、それで月でのドンパチとか、お猿さんの襲撃シーンとかを入れてるわけです。 でもストーリーと全然リンクしてないです。とても内省的な語りが多いですが、 父と息子の過去の語りが少なく、いまいち共感がしづらい展開多かったですね。もうちょっと感動的なものにできなかったかな。 宇宙船内や基地などはとてもリアルに作られてはいて良いですが、宇宙上で音が出てたり 輪を鉄扉で突破したり核爆弾で吹き飛ぶ勢いで地球に戻ったりと、科学的描写はかなり雑でしたね。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2020-01-12 21:02:24)(良:2票)
64.  トイ・ストーリー3 《ネタバレ》 
ピクサーにはこれまで何度も泣かされてきたけれど、本作は自分の流れ出る涙の量が一番多かったです。終盤の、焼却炉に巻き込まれながら、皆で手を繋ぐシーンからもうすでにウルウルし始め、ラストのアンディとの別れで顔面崩壊。ただの別れだったら、センチメンタルな気分で泣かされて終わるだけだが、本作はそうじゃない。また新しい担い手によって、おもちゃ達は第二の人生を歩んでいく。これが素晴らしいなって思うんです。別れは悲しいから、切なくなるのは当たり前なんです。それで終わるんだったら、あまたの数ある感動ムービーと一緒。だけどこれは違う。こんなにも、爽やかで前向きな別れのシーンを、私は他に知らない。
[ブルーレイ(吹替)] 8点(2010-12-08 22:19:46)(良:2票)
65.  サンクタム 《ネタバレ》 
このお話自体が実話というわけではないみたいだけど、一つ一つのアクシデントは実際に起こった出来事だそうで、洞窟探検のデンジャラスな面が知れて勉強になります。「冒険」に憧れて生半可な気持ちで来ると痛い目に遭うぞ~、というね。そういうのがよくわかる。お父さんは「ここには神なんかいないんだ」と言ってましたが、西洋社会では善悪の価値観は全て神から発したもの。だから神がいないと言うのは、洞窟内では法律など関係ねぇといってるようなもので、その価値観うんぬんは人それぞれ思うところはあろうがいずれにせよ極限の状態においては表面的な価値が喪失するのもまた事実。仲間が苦しまないよう水に沈めてあげたりというのは、ぱっと見は殺人行為なんだけど本人も凄く苦しんでの行いでしょう。普通ならそんなこと出来ないけど、善悪の彼岸にたつ父親はそれが出来る。息子の言う様に、確かに「すごい男」かもしれないね。こういう展開というのはハリウッド的ではないけれども、そこはリアルを希求した作りなんですよね。大半を実際の洞窟で撮ってるのかと思いきや、特典映像を見てみると洞窟のシーンはほぼ全てスタジオのセットであることがわかる。コンクリートを削って作り上げた洞窟はほんとにリアルでびっくり。そんなわけで内容と洞窟共にリアルを追求しており、娯楽映画的な派手さはないけれど製作陣の頑張りが感じとれる作品ではあると思う。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2012-01-14 19:52:04)(笑:1票) (良:1票)
66.  ヒドゥン・フェイス 《ネタバレ》 
まず、主役のファビアナ役を務めていた マルティナ・ガルシアさんて人が凄く美人。 それでいて脱ぎっぷりがいいので目の保養になります(笑)。 いや、そんなことよりも内容が素晴らしいです。 序盤は、部屋のあちこちで起こる些細な現象に 逐一脅えるファビアナの様子に、たいして怖くもなく、 ひょっとして彼女の気のせいなのかな?てな気もしていて ストーリーとしてはたいして面白くなかったのですが、 中盤、恋人だったベレンの視点から物語が始まり、 それが思わぬストーリー運びに。 この展開は予想していませんでした。そして 序盤のアドリアンとファビアナの二人の絡みが、 今度はベレン視点で繰り返されるわけです。 そうすると、全く違った印象のシーンに早変わり。 不憫だなと思いつつも、なんともいえない ブラックユーモアが効いています。 このストーリー運びの巧さには関心しましたし、 ラストのもって行き方もなるほどな、と。 いやはや、これは掘り出し物です。
[DVD(字幕)] 7点(2013-02-26 21:08:48)(良:2票)
67.  シャッター(2008) 《ネタバレ》 
ゾクゾクするような怖さがあって、私は割と楽しんで観れたと思います。一方的な溺愛女性の霊がベンを追いかけ回す話から、実は~のターニングポイントがなかなかお上手だと思いましたね。途中出てきた本物の霊能力者?のおっさんは、結局ストーリーに絡んでこなかったですね。なんの為の役だったんだろう、、、。それにしても幽霊のめぐみさん、写真をパラパラ漫画みたいにして意志を伝えるだなんて、ずいぶんとまどろっこしい伝え方をするもんやね~。私だったら気づかないわ(笑)。
[DVD(字幕)] 6点(2009-02-25 23:04:50)(笑:1票) (良:1票)
68.  エグザム 《ネタバレ》 
密室系サスペンス映画はよくありますが、本作は入社試験の場だというのが独特なところ。「良い人」と「悪い人」が割とはっきりしてるので、相互不信の展開でありながらもドロドロにはならずすっきりと見やすい。最初から最後まで、注視して見続ける事が出来たので、エンターテイメントとしては及第点をつけたい。ただ、「問題と答え」がこれといって気持ちのよいカタルシスをもたらしたわけでもなく、メガネがキーポイントとして扱われながらもたいしたオチにはならなかったので、その点は少々残念。エンディングは、ある種の清々しさがあってよろしい。
[DVD(字幕)] 7点(2010-12-01 20:26:23)(良:2票)
69.  真夏の方程式 《ネタバレ》 
「容疑者Xの献身」ほど、ストーリー的にぐっとくる内容ではありませんでしたが、相変わらずよく練られた脚本だなと、その完成度はやはり感心するものがあります。大人達は、子供をかばうために色々と奔走するわけですが、結果としてそれは子供のためにならず、娘さんはずっと苦しみ続けていたんだと。その点が深いですね。涙を流しながら、育ての父と鏡越しに向かい合うシーンが一番の盛り上がりどころでしょうか。あの男の子には、事実を知ってひねくらずに、科学的思考を持つ優秀な大人になってほしいものです。個人的には、そういう犯罪絡みのシーンよりも、ペットボトルロケットを打ち上げて海中を見せてあげてるシーンが一番良かったです。
[ブルーレイ(邦画)] 7点(2013-12-30 22:08:24)(良:2票)
70.  MOON44
SF映画のなかで、もっともおもしろくない。自信を持って言える。
0点(2001-07-07 21:39:50)(笑:2票)
71.  崖っぷちの男 《ネタバレ》 
娯楽作品として純粋に楽しめました。御都合主義な点が気になる人はダメかもしれないけど、ハリウッド的なエンターテイメントに、ご都合もある程度は必要かなと。単に宝石を盗み出す泥棒なのではなくて、自分の潔白を証明するために宝石を盗み出すというその展開が良いですね。勧善懲悪がはっきりしていて、心置きなくニックを応援出来る。そしてその兄を救う為に、弟とその恋人が力を合わせる。その兄弟愛もまた良い。チャラ系お姉ちゃんの色気も見どころの一つです(笑)。本当に高層ビルから撮影しているように見えるので、どうやって撮ってるのかな~と思って特典映像見たら、ビルのセットと合成でやってたのですね。違和感のないナチュラルな映像に仕上がってました。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2013-02-14 23:54:00)(良:2票)
72.  ひまわりと子犬の7日間 《ネタバレ》 
最近は犬猫の可愛さを全面に売りにする動物映画が多いので、本作もそういう作品なのかなと思って借りてみたのですが、いい意味で裏切られました。それどころか、これまで扱ってこなかった「殺処分」をテーマにしているではありませんか。いやね、私も理不尽に感じてはいたんです。やたらとペットの「かわいい」が振りまかれる一方で、何十万匹もの犬猫が処分されてる世の中って一体何なんだろうと。だから、このテーマを扱ってくれただけでも嬉しいですね。そして実話だっていうのがまたいいですね。職員である主人公には娘さんがいて、その子に仕事の内容を打ち明けて、色々と葛藤しながらも最終的に理解していく展開。あぁ、日本全国の保健所職員さんもこういう経験があるのかな~って、今まで思いをはせていなかった点に気がつくことが出来ました。主人公の神崎さんはとにかく博愛ですね。なぜかお母さん犬がたどってきた苦難を全部汲み取っちゃうっていう超能力的な推理力まで見せてましたけど(笑)、それもあの博愛の精神故のことなんでしょうね。宮崎弁だったのも良かったですね。標準語とかよりも、なぜかより親身に感じられる。おまけで7点つけちゃいます。
[DVD(邦画)] 7点(2013-09-14 00:38:56)(良:2票)
73.  ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー 《ネタバレ》 
あのスーパーマリオをいったいどんな風にアニメ化するのか期待と不安両方入り混じる中観てみたのですが、 これは考えつく限り最良に近い形で映画にしたのでは?と思うほどの出来栄えでした。 いやもちろん中身はないのですけど、それぞれのキャラクターがしっかり活かされていて、 それだけで最後まで楽しく鑑賞させるという力技を披露しております。 マリオはもちろんのこと、弟のルイージの頼りないけど守ってあげたい感、 ピノキオの「可愛すぎまーす」ってのが可愛すぎますし、ピーチ姫は思っていたより アグレッシブで今風のキャラだなと感じました。 そして何より悪役のクッパが弾き語って熱い思いを吐露したり、 悪いやつなんだけど魅力的でとてもよかったです。 これなら続編展開も難なく作れるであろうことは容易に想像でき、最初の一作目としては申し分ないなと思います。
[ブルーレイ(吹替)] 7点(2023-10-08 15:22:02)(良:2票)
74.  REC/レック3 ジェネシス 《ネタバレ》 
とっても幸せそうな結婚式場から物語はスタートします。皆が喜びに満ちあふれている素晴らしいひとときを、いつものビデオカメラで撮影。すると突然、男性の一人がゾンビ化し、式場は騒然。逃げ惑う人々。何人かが立てこもって脱出を試みようとする。「うぉ~、今回もまた期待出来そうや~ん!」とテンションがあがった次の瞬間、いつものPOVスタイルを突如放棄し、ごく普通の映画スタイルに。なんで~!?それじゃRECシリーズちゃうや~ん!とガックリしてしまった。新路線を出したかったのかもしれないけど、やはりそのスタイルだけは貫徹してほしかったなぁ。とはいえ、一応それなりに楽しめる出来映えにはなっていたので、及第点の6点をつけておこうと思う。少なくとも、怖さは全二作に比べるとかなり減少しているのだが、スポンジボブのおっさんとか、突然チェーンソーをふりかざして戦闘モードになる花嫁とか、今までにないユーモアがプラスされていて、賛否あるだろうがそれ自体は面白かった。全二作と比べれば見劣りするが、一本のゾンビものとしてみればまあまあかな。
[DVD(字幕)] 6点(2012-11-06 15:54:21)(良:2票)
75.  みなさん、さようなら(2003) 《ネタバレ》 
一見するとほのぼのとした、温かい、親と子のヒューマン・ドラマ。といいたいところなんですが、よくよく考えてみるとこの作品、裏に実は皮肉っぽい意味合いがあるように思える。アメリカに行きたくない。この小部屋がいいという社会主義者の父。でも資本主義の申し子みたいな息子の成金パワーによって結局はきれいな病室に移り、ヘロインを手に入れ痛みを和らげ、教え子が見舞いに訪れ(本人は知らない)、本当は車を買って旅に出たいんだという夢を語り、人類の歴史は殺し合いの連続だと言いながらも自らがヘロイン投与の安楽死を望む。このお父さんの死は明らかに、資本主義や情報が押し寄せ、やがて崩壊へと至る社会主義国そのもののメタファーであることがわかります。なぜわざわざ娘が船上に居て父に会えずビデオメッセージを送るという設定であるのか。それは、社会主義を崩壊させた一番の要因が「情報」であるからでしょう。本作の原題はTHE BARBARIAN INVASIONS(蛮族の侵入)。二つの仮面を持ったなんとも巧妙な作品です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2008-05-26 00:54:36)(良:2票)
76.  ハルク
コミックが原作のせいか、コラージュが実に漫画的で、面白く、あぁ、これくらい独創性のあることしないといけない時代なんだよなぁ、て思ったんだけど、でもあそこまでやるとデ・パルマの存在意義がなくなっちゃうよなぁ(笑)変身したハルクの姿はCGなのにほんとよく出来てて、質感のグレードが上がったなぁと思いました。犬たちと戦うところと、へりと戦うところが見どころでした。でも、心揺さぶられるものは何もなかった。その暴れっぷりとコラージュのみを堪能するだけです。ただ一つ疑問なのは、なんであんなにびりびりと服が破れるのにパンツだけはやぶれないのかなぁってこと。さすがにフルチンで暴れてるとまぬけなんだろうか(笑)
6点(2003-08-12 00:23:11)(笑:2票)
77.  マレフィセント 《ネタバレ》 
善悪逆転、王子様のキスは本物の愛じゃないという、ある意味ではこれまで築いたディズニー映画の否定みたいな内容になってますけど、それでもすんなりと受け入れられ面白く見ることができました。いや、善悪逆転というより、善と悪両方の顔を持ってますよっていう、そのスタンスが斬新。ディズニー映画といったら白黒はっきりさせるのがお決まりみたいなところがありましたからね。王国の自然は美しく、それを見ただけでも甲斐があります。3人の妖精の掛け合い漫才、子守するカラスのシーンがお気に入りです。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-12-12 20:17:39)(良:2票)
78.  任侠ヘルパー 《ネタバレ》 
凄く良い映画だったと思います。ドラマのは見たことありませんが、なんの予備知識がなくてもすんなりと入り込めたし、娯楽的内容であっても説得力を伴う作りになっていたと思います。その理由はたぶん2つあって、1つは草なぎ君の演技がとても素晴らしかったこと。安田成美、 風間俊介、香川照之、夏帆ちゃん、みんなそれぞれの役柄を実に見事に演じてらしたと思う。2つめは、刑務所の中とか最初に施設を訪れた時の汚さや臭さとか、そういった描写がとてもリアルに表現されていたこと。それによって、一見荒唐無稽なお話でも、今の介護を取り巻く諸問題を考えさせるだけの説得力を持った作品に仕上げることが出来た。介護認定や入居の問題、年金や生活保護を食い物にする輩の問題、とても考えさせられる。彦一が、施設を運営していく中で少しずつ心境が変化していって、それが表情に現れる、実にぐっときましたね。葉子の子供達もいい演技していたと思うし。マイナス点は、黒木メイサの登場が唐突だったのと、終盤わざわざ殴られに突入していくというのがいかにも映画的だなと感じたこと。それぐらいかなぁ。全体的にはほんとよく出来た良作だったと思います。
[ブルーレイ(邦画)] 8点(2013-07-08 23:46:19)(良:2票)
79.  冷たい熱帯魚 《ネタバレ》 
確かに、熱帯魚は綺麗で美しい。だが、魚は魚を食い、弱肉強食の如く憐れみの欠片も見当たらない。なぜならそれが、自然の摂理だから。思えば人間とは、そういう本能的な部分を普段は理性の衣で覆い隠している希有な生き物である。劇中の登場人物、村田はそんな人間が大嫌いだという。言うまでもなく、村田という人物は相当ヤバいキャラで、主人公の社本は観客にははっきりモノを言わない優柔不断な男に映るだろうが、彼が言うならば今の日本人の等身大だとも言える。それ故に観客は社本に肩入れをし、終盤で村田やその妻愛子をめった刺しにするシーンは見ていて胸のすく様な思いすら覚える。不思議なもので、やってることは村田と同じなのだが、その行いのカタルシスや凄まじいものがある。思えばこの作品は、全編に渡って嫌悪感を感じるとんでもないエログロの爆弾みたいな代物なのだが、なぜだか笑えてきてしまう。それは実を言うと、殺戮の行為というよりも描き方に理由があって、人間の描かれ方が表面的でポップだからだ。リアルだけならただの嫌悪で笑いにならないが、ありえない反社会的行為であってもそれがブラックジョークになる。カタルシスを覚え、多いに笑ってしまう自分を省みたとき、その時初めて自分自身が表面上小綺麗に演じているだけの「冷たい熱帯魚」であることに気づくのだ。話長くなったが、とにかくでんでん氏の怪演は相当見ものだということは間違いない。
[DVD(邦画)] 8点(2011-08-22 23:51:41)(良:2票)
80.  宇宙人王(ワン)さんとの遭遇 《ネタバレ》 
宇宙人のワンさん、ブッサイクやな~。 でも愛嬌のある礼儀正しい宇宙人やな~ なんて思いながら見ていたので、 当然ながら拷問シーンには主人公同様 嫌悪感を感じ、ワンさんを助けてあげて! と思いながら見ていました。 ワンさんちゃんと助かるんやろうか~、 この先どうなるんやろうか~と思いながら 見ていたので、あのオチにはこれまた 主人公同様唖然。 ゆるキャラにまんまと騙されたーーー!! そしてあのラストの台詞、、、、、 なんちゅう腹立たしい奴や! ひょっとして中国語を喋ってるのも、 そういう意味深なメタファーがあるのかな? こんな救いようのないオチ、インディSF だからこそ出来るものなんでしょうね。 他に類を見ない作品。その独創性に6点。
[DVD(字幕)] 6点(2013-02-14 00:47:14)(良:1票)

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