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プロフィール
コメント数 606
性別 女性
ホームページ http://blog.goo.ne.jp/nohara-gogo/
年齢 53歳
自己紹介  映画とこのサイトには本当にお世話になっています。
 読み返すと稚拙で恥ずかしいレビューもありますが
 どうぞご容赦下さい 。

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81.  トランスアメリカ 《ネタバレ》 
私にはブリーが男に見えなかった。妹の発言を聞くとそれで正解かもしれないけれど、やたら彼女を男っぽく映したり、逆に妙に女を意識した仕草で歩かせてみても、どうしてもその芯から女の匂いしか感じられなかった。本当に教会の人が恵まれない男の子を助けるお話のような気がした。だから性同一性障害や手術のシーンあたりはとってつけたように見えてしまう。しかしロードムービーとしてお手本のような楽しい作品。トビー役は近年まれに見る美少年、後半登場したグレアム・グリーンはいつになくロマンチックで、それを受けて立つフェリシティ・ハフマンは、ちょっと悲しい女性として全編見事な存在感だった。ハンバーガーとポテトと少し曲がった人たちがタイトルに活きている。プラス要因とマイナス要因のバランスでこの点数。
[DVD(字幕)] 7点(2007-04-28 13:10:10)(良:1票)
82.  愛人/ラマン
昔、職場の先輩(♂)が「チャイナドレスの原理」について説明してくれたことがある。見えそで見えないから心惹かれてセクシーに感じるんだよ~、と言っていた。官能的な映像と言うのは、明け透けなセックスのシーンではなく、もっと別の見る側のイマジネーションを掻き立てるものだと私は思う。画の一つ一つはとてもきれいだったが物語にも共感できず、かつ、セックスシーンの多いこと。この映画の場合、二人の間にある感情が曖昧だからポルノっぽく見えてしまうのではないだろうか。もっと別の表現方法があってもよかったと思う。公開当時、女の子5人くらいで映画館に見に行ったが、エッチなシーンで一回隣の知らない人がギュウッと手を握ったため、エンドロールが始まってすぐに映画館から飛び出した。後から出てきた友人が「マダム風女性だったよ。」と教えてくれた。あの気持ち悪い思い出のせいでレビューも点数も辛口になってしまった。
5点(2004-01-11 21:57:22)(笑:1票)
83.  闇の列車、光の旅 《ネタバレ》 
「明日」など遠い未来。次の一瞬を迎えることさえ命懸けのギャングと少女の道行きは、常に熱気を帯びていた。まだほんの子どものスマイリーが、生き抜く手段としてギャング業にしがみつく姿もまた然り。望んだ明日を掴むのとはほど遠い、最後それでも足を踏み出す若者の姿、その目の光がこの映画のパワーとなっている。ラストの“ms”は、ニッと笑うと見えるように彫ったのかな。どのみち待ち受けるのは張り詰めた瞬間。サイラもスマイリーも。
[DVD(字幕)] 8点(2011-02-11 12:18:00)(良:1票)
84.  輝きの海 《ネタバレ》 
切なくて良い映画でした。ヤンコとエイミーのひたむきで強い愛情に終始胸の打たれる想いでした。他の村人にヤジを飛ばされても、腕を組んで歩いていく二人の姿が凛として綺麗です。エイミーはヤンコからプレゼントされたリボンを首に巻き、結婚式でもそれがしっかりと巻かれていたときに、口数少ない彼女の強い内面が見えたようでした。お互いが何より代え難い存在なのを十分知っていて、過酷な状況下で生活していても「僕たちはラッキーなんだよ…」と話すヤンコの言葉に、生きていく上での底力を感じます。最後の最後、医師の言動がちょっと理解できず残念でしたが、逆境の中前を向いて寄り添った二人に泣かされました。役者は上手い人揃いです。とくにレイチェル・ワイズには感心のひとこと。イギリスの海辺の田舎風景は、高いところから捉えた画が特に綺麗で、広々とした草原や踊り狂う波が印象に残りました。
8点(2004-11-15 22:09:06)(良:1票)
85.  ワンダーランド駅で 《ネタバレ》 
いつも仏頂面で、自分の身の丈に合う安らぎをなかなか見つけられないエリン。とっても美人なのに、寂しげで満たされない感じがよく表現されていたと思う。29歳って、若くもなく成熟までも行かず本当に微妙な年齢だ。余分な悩みも抱え込みがちな雰囲気をホープ・デイビスが好演していた。「いい男は少ない…」と同僚に話をしていたけれど、ゲイの同僚が「プロセスより出逢った後どうなっていくかが大切」の言葉のほうが私としては頷けるな。だから男女が出逢ったところで映画が終わるっていうのがなんとも歯がゆい。彼女は運命の存在について頑なに反対意見を述べていたけれど、ラストはやっぱり運命なんだろうか?いきなり花が咲くような満面の笑みに驚いた。ボッサと海と多少お洒落な画も手伝って、全体的にオトナ向きな雰囲気の映画。
[DVD(字幕)] 7点(2005-07-30 12:46:07)(良:1票)
86.  アルバート氏の人生 《ネタバレ》 
ただただ悲しい映画。 「君の名前は?」 「アルバート」 「いや、本当の名前は?」 「……アルバート」 生き抜く術として男となった2人の悲しい会話に唇を噛む。 妻をめとってささやかに生きようとするも何かしらぎくしゃくするアルバートに、 自分を解放しろ、とドレスを着せるミスター・ペイジ。 不格好な2人と曇り空の海岸線に泣けてくる。 金、病気、労働階級と色々な立場での「弱者」がこの作品には多く出てくる。 ふた言目には「アメリカへ…」と遠い地に夢を馳せるアイルランド人達。 真面目に生きてもそれが幸せに繋がらなかったアルバートの姿は、 この時代の疲弊した社会をそのまま投影しているようだった。 新しく生まれた男の子には、せめて明るい光が差し込むことを祈るばかり。 グレン・クローズは、こういった苦しみを抱える人物が当たり役としか言いようがない。
[DVD(字幕)] 8点(2013-09-29 14:33:23)(良:1票)
87.  少年と自転車 《ネタバレ》 
少年は跳ね回る。まるでネズミ花火のように、やり場のない気持ちをバチバチと弾き飛ばしながら。父を求めて突き進み、危なっかしく自転車を飛ばし、ヤバいと分かっていながらバットを握る。その溢れるパワーと悲しみを、全部包み込むサマンサの逞しさ。偶然出来た縁から親子になるまでの道筋はあまり詳しくは描かれないけれど、サマンサの揺るがない態度がシリルの心を満たし、お互いを受け入れるシーンには心地よい暖かさを感じた。最後、着信音に今度はしっかり応えようとする少年に光を感じる。
[映画館(字幕)] 7点(2012-06-12 22:23:29)(良:1票)
88.  サイダーハウス・ルール 《ネタバレ》 
堕胎に近親相姦、負傷兵まで登場し、テーマは「生きていくうえでのルール」。こんなに重たいものが揃っているのに、ちぎれ雲がぽかっと浮かぶ空みたいな、穏やかな流れがとぎれない映画だ。大きく貢献しているのは孤児院の子どもたち。ハルストレム監督の映画の特徴「魅力ある子ども」がわんさか出てくるのだ。老夫婦にもらわれていく女の子、病気で他界する男の子、主人公に片思いするお嬢さん、でき過ぎなくらい可愛いのだ。ホーマーを演ずるトビーがいつも抑え気味の表情なのに対し、寂しげな顔まで本当にこっちの心をギュウッと握るのだ。私は園児たちでキングコングを見るシーンが好きで、いつも同じシーンでフィルムが止まっちゃうときどうしても微笑んでしまう。だれでも経験したことのありそうな楽しい暖かな時間を感じる。みんなの優しい父代わり、ラーチ先生のオスカー受賞はこの子どもたちのおかげだと思っている。「井の中の蛙」ホーマーがリンゴ園での日々で何かを感じ取り、心を決めたときの顔も素敵だった。そして孤児院に戻り、亡きラーチ先生と同じように、ベッドの中のチビ達に「イングランドの王子・・・・」と語りかけるラストで、心からの笑みが漏れてしまう。優しい気持ちになってしまう。
8点(2004-02-02 16:07:22)(良:1票)
89.  ヤング≒アダルト 《ネタバレ》 
うわ!面白い!アメリカ的偽善を映画丸ごとで睨み返している。ダレダレな生活を通して、場違い且つしおれかけの大輪の花メイビスの哀れさを浮き彫りにしている。でも、側に来れば煙たい存在なのは間違いないけれど、負け犬が彼女なのかへたくそ嫁さんバンドなのか、田舎で小さくやり過ごしている私には正直判断がつかないよ。シャーリーズ・セロンの「モンスター」以上の熱演と「あなたはここにいなさい。」のシーンの辛子たっぷりの味わいに痺れ、これまた見よう!と心に誓った映画だった。
[映画館(字幕)] 8点(2012-04-13 22:06:55)(良:1票)
90.  ヴァイブレータ
まず、よくこの題材を映画に仕上げたなと感心。全く違う人生を送ってきた男と女、見ていて何だか突飛に感じる二人が、短い間ながらも心の波長を合わせて旅する。一見無茶苦茶で痛い寺島しのぶと、それを驚くほど大きく優しく包む大森南朋。ほぼ二人しか登場しないので途中少し飽きもしたが、二人の会話、田舎の風景などをあるがままの美しさで捉えているし、音楽もその雰囲気に合っていて全体的な優しさが心地よかった。別のレビュワーさんが書かれているけれど、たしかにこれは女側の一方的な願望かも知れない。痛くて鬱陶しいあの女性を、どうも嫌いになれずにいるからこそ心地よかったのかな。
[DVD(字幕)] 6点(2006-01-28 14:56:18)(良:1票)
91.  チェブラーシカ(1969)
昔ながらの子ども向け映画。暖かさと哀愁溢れる「昔ながら」の素晴らしさがいっぱいで、金切り声やとっぴな展開など使わずに子どもの心を掴む。「良いことをしてーもー、ムダッッ!!」とキックを入れながら子どもと楽しんでいる。「良いことはしていいんでしょ、このおばあさんがちょっと良くないんでしょ?」と訊ねてくる保育園児のわが子。いいかい、シャパクリャクのチャーミングさが解かる、イカした大人になっておくれ。
8点(2004-01-16 21:37:15)(良:1票)
92.  ぼくは怖くない 《ネタバレ》 
黄金の海とどこか悲しげな音楽が美しく、のっけから画面に釘付けになる。場面ごとの画の見せ方や気の引き方がとてもうまい。やるせないストーリーだが惹きつけられる。大人たちの起こした事件は、たとえ生活のための術だとしてもあまりにも愚かだ。母が主人公に言う「大きくなったらこの村を出て行って…」という言葉は、痛切な響きを持っている。生き続けることがそう単純でなく、いろいろなものを抱え込まなければ前に進んでいけないことを承知する年齢になった私は、子ども部屋でたまらず嗚咽する母に少なからず同情した。しかし、この悲しき大人たちの存在で、少年たちのイノセンスが際だって光っている。主人公ミケーレとフィリポが麦畑で戯れるシーンは幸福感溢れる画だった。ラストでことのほか強い光に照らされた「守護天使」に、幸せな未来が来ることを祈って止まない。
9点(2004-09-13 20:54:09)(良:1票)
93.  メリー・ポピンズ
今回初めて通しで観た。なにしろ長い。ダンスなどとってもカッコいいけれど、ちょっと長すぎてくどさを感じる部分もあった。しかし、メリー・ポピンズが登場してすぐに教えてくれる“つらいと思うことも、自分で少しでも面白味を加えるとずっと違った印象になる”という話はずっと胸に置いておきたいと思うし、空想の世界で遊ぶ楽しさをダイレクトに表現しているところも素直に楽しそうだなあ、と思えたので合格点。映画は絵空事。でも絵空事の中でしかできないことは沢山あって、それを活かして観ている人たちに愉快な時間を提供する、これをそのまま地でいった映画だと思う。とりあえず今夜夢の中でメリー達に出会えたら、「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドゥーシャス!」と言ってみようかな、と練習しながら余韻に浸っている。
7点(2004-05-05 02:23:02)(良:1票)
94.  インデペンデンス・デイ 《ネタバレ》 
勧善懲悪行け行けgogoアメリカーン!映画。エンターテイメントとして、人を引きつける力は持っている。一応ね。しっかしみんな元気だこと。だって大統領自ら出撃していきましたよ。このくらい、叩いたらカーンて音がしそうなくらい抜けてる映画も、たまには良いですね。余談ですけど、あの宇宙人のこと思い出して、さっきから検索エンジンで「ダイオウイカ」(巨大イカ、深海魚)を探してはニヤついている私です。
6点(2004-03-07 09:56:08)(笑:1票)
95.  シリアル・ママ 《ネタバレ》 
殺人シーンいっぱいですが、これは笑っちゃう映画。理不尽なことは許さないキャスリン・ターナーママ。まあ、ある種自己中に見えないこともありませんが、許すもんかこのヤローてな具合にわき目も振らず(?)殺人を犯す姿が、いちいちコミカルで目が離せません。最後は人の靴の色まで注文付けてましたね。おっかねー。 「事実を曲げないでちょうだいっっ!!」ってJ・ウォーターズ狙われちゃったらどうする?
7点(2004-01-22 18:40:41)(笑:1票)
96.  スラムドッグ$ミリオネア
それほどつまらなくもないけど、それほど面白くもない。スラムドッグたちの躍動や痛み、急速に発展したインドの姿はぼやけていて、かといって娯楽というわけでもない。これがオスカー作品とは…という淋しさと、インドにもみのさんみたいな芸能人がいること、妙にそこが気になった。
[映画館(字幕)] 5点(2009-05-14 23:50:09)(良:1票)
97.  スワロウテイル
公開当時相当話題になり、切ない旋律のテーマ曲もヒットしていました。かなり練られた架空の世界が舞台なんですが、役者さんたちがあの世界観に全く合っていなかった、というのが感想。悪いのは役者なのか演出なのか…。岩井監督は、どこにでもありそうな日常を舞台にした作品の方が良いと思います。もっとも、これ一作だけが突出して変わった世界のようですね。 見る前の意気込みはどこへやら、何となく見ながら、「あ、この人も出ているんだ。」と有名俳優を見つけ、そのうち何となく終わってしまった、という感じでした。
4点(2004-03-14 19:14:08)(良:1票)
98.  アワーミュージック 《ネタバレ》 
色遣いはとても美しいのですが、やっぱり難しいです。この点数で精一杯。ならばレビューなんぞ書かなくてもいいんだろうけれど、こんな凡人の意見があってもいいかと思って…。時間が短いのでだいたいの流れは捉えられました。映画と実録を交えた「戦」の映像を延々と流し地獄を表現した後、今まさに再生されつつあるサラエボを舞台として争いの歴史を語る物語、そして天国をイメージするラスト。人間の営みのなか、途絶えることのない争いに対するゴダールのメッセージの映画、だと思います。が、ひとつひとつの言葉やシーンの意味がスッキリ頭に入ってくることがなく(映画の中の学生も飽きていた)、やっと大きな展開があったかと思ったらラスト…。細かい疑問は書き出せば山積みになるでしょう。ただひとつ、女学生が天国に行ったことが告げられるシーンで画面いっぱいの花が映された瞬間は、映像表現の深さ、美しさに感心しました。
[映画館(字幕)] 5点(2006-01-08 20:39:14)(良:1票)
99.  ポルトガル、ここに誕生す ギマランイス歴史地区 《ネタバレ》 
タイトルにあるギマランイスという町で行われる文化フェスティバル用に作られた映画とのこと。ポルトガルに縁のある(カウリスマキがポルトガル在住だったとは!)監督がそれぞれ短編を作ってそれを束ねています。短い時間のなかに、美しい映像とそれぞれの個性が生き生きとしていました。エリセ監督の作品はドキュメント仕立てで、人は誰でも物語を背負っていることをしみじみと思わせるもの。人々の語るそれぞれの時間のなかに、人間の血と肉の持つ熱を感じました。ドキュメントはどうしてもフィクションを超えて感じ入ってしまうので少し点数を下げますが、どれも味わい深く見応えがあります。
[DVD(字幕)] 8点(2014-05-10 21:40:49)(良:1票)
100.  アメリカン・ビューティー
ひとつの作品としての出来は良いと思う。でも、なんだか好きになれないのだ。起承転結で魅せる話ではなく、割と淡々と日常を映していたと思う。見た目は整っていても、みんな心のどこかがほころんでいる。平凡で単調な現状から、みんなもう一歩飛び出してみたい。不満と焦燥感を胸に必死にバランスを取る人々の姿は、現代のアメリカと言わず日本もかなり近くなってきた感じで少し怖い。物語の進行とともにため息も増えた。何年か前、アメリカで「悩み事を相談する相手は誰?」というアンケートをとったら家族、友人ではなく「セラピスト」が1位だったという。観ながらそんなことを思い出した。
5点(2004-05-12 20:50:53)(良:1票)

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