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1.  フラガール 《ネタバレ》 
炭坑町にハワイアンリゾート計画という通常ありえないような取り合わせであれば、そもそも、誰が、どのような想いからそんな無謀な計画を推し進めたのかというのが当然気になるのだが、そんなことは一顧だにしていない、いきなりフラダンスありきで始まるオープニングに唖然。その後も、講師が泥酔して登場するとか、最初に集まったのが意図的なほどイモくさい人たちであるとか、講師が実は借金取りに追われているとか、設定なり演出のやることなすことがいちいち陳腐なのです。友人との別れとか、講師を駅で引き止めるシーンとか、そんな二流テレビドラマのような部分に時間を割くのであれば、なぜもっと練習や技術向上やチームワーク形成の部分、もしくは会場建設の準備の部分を描写しないのでしょうか。勢揃いのダンスシーンが見られる後半は多少マシになりますが、それはフラダンスの力であって、映画の力ではありません。
[CS・衛星(邦画)] 2点(2007-10-14 23:08:27)(良:4票)
2.  タイタニック(1997)
私がこの作品で一番好きなのは、主人公2人の愚直なまでの誠実さ、まっすぐさなのです。変に屈折した、もしくは中途半端に悟ったような登場人物ばかりを見ていると、本作の2人の一途さは、まるで大西洋を包む夕陽のように眩しいのです。売れすぎたせいでお子様ランチ扱いされる作品ですけど、この作品は本来中年向けですよ。それと、沈んでいくタイタニックは、それまで栄華を誇った貴族制度の崩壊を示しているのですね。そう思って見てみると、それを示すポイントがいくつも出てきます。映像については、単に金をかけただけでなく、前半の青空や夕陽と後半の漆黒の闇の対比、最初の船体の光景と最後の「何もなくなった」光景の対比、「徐々に」水位が上がってくる描写など、きちんとそれぞれに意味があるのがよい。あと、あまり注目されませんが、脚本もかなり注意が払われていますね。設定が「老ローズの回想」なのですから、ローズが知る余地のない描写はあってはならないのですが、この映画では、ローズが現実に体験したこと、またはそこから合理的に推測・想像できる範囲のことで、すべてのシーンをカバーしています。そして最後に、観衆の誘導役として絶妙なポイントで登場し、回想に重みを加えることに貢献しているビル・パクストンの功績は忘れてはならないと思う。すべての要素がきちんと機能して、壮大な内容を作品内に一杯に収めきった傑作。
[映画館(字幕)] 9点(2003-06-29 00:11:39)(良:4票)
3.  アナと雪の女王 《ネタバレ》 
姉妹間の確執を描いた映画ってあまりありませんから、その角度では貴重な作品かもしれません。ところで、私にとっては、何も知らずに無邪気に一直線に進むだけのアナは割とどうでもよくて、それよりも、膨大な抑圧を強靱な理性で支えることを強要されながら育ち、しかも両親の急逝によって盛大な梯子外され状態になってしまったエルサが、何とも不憫で、痛ましくて。最後はもちろん、穏やかで、笑顔で、人々にも受け容れられるのですが、「そんなにあっさり解決しちゃっていいのか?エルサよ、あなたの本当の敵は、何事もなかったかのようにすべてを丸め込もうとする、この映画の制作者そのものなのではないか?」と訳の分からない煽りをしたくなるところでした。また、その意味では、両親には両親の葛藤があったはずで、その辺を超スピードですっ飛ばしている導入部については、もう少し丁寧にできなかったのかと、不満が残ります。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2017-08-05 23:57:40)(良:3票)
4.  黄昏(1981) 《ネタバレ》 
わざとらしく盛り上げるだけのドラマだったらどうしよう、と逆に少々警戒しつつ見ていたので、意外にコテコテではなくポイントを突いた運びに十分楽しめました。冒頭のフォンダが道に迷い、その不安をキャサリンに訴える場面が、一気にこの老夫婦の象徴的な特色を示し、後のストーリーをしっかり支えています。ただし、途中でジェーン・フォンダがいなくなるのは何とも残念。頑固老人と素直じゃない少年が大自然の中でふれ合って変化する、みたいなありがちな部分よりも、より複雑な背景があってしかるべき娘との関係がもっと見たかった。作中の家族同様、老妻の巧みな立ち回りによって救われている気がします。
[DVD(字幕)] 8点(2006-11-04 23:51:46)(良:3票)
5.  ラヴソング
10年近くにわたる年月の経過、大陸から香港からNYというドラマの規模(大陸は直接的な舞台ではないが)が少しも過大ではなく必然性があり、しかも描かれている内容はごく身近なラブストーリーの丁寧な描写であるという、まさに奇跡のような作品。友情愛と男女愛のぎりぎりの境界を精密に表現している脚本にまず驚嘆させられるが、しかも、その中で、すべてのシーンとすべての台詞にきちんと意味があるというのが素晴らしい。前半はじっくりと、後半は一気に駆け抜けるというバランス配分も絶妙。そして何より、表情の豊かさをフルに活用して、しかも指先から背筋に至るまでヒロインの心理表現を行い尽くしたマギー・チャンの名演は、何度見ても鳥肌が立つ。あくまでも現実世界にいくらでも存在しそうな設定に立脚しながら、ごく日常的な場面の切なさを漏らさずに盛り込んで1つの別世界を創り上げてしまった傑作。なお、蛇足ながら、食べ物関係を中心とする小道具の使い方も効果的だと思う。
[DVD(字幕)] 9点(2004-03-15 01:41:18)(良:3票)
6.  日の名残り 《ネタバレ》 
冒頭、エマ・トンプソンの気品と迫力溢れるモノローグで、一気に作品に引き込まれる。職務に忠実であることを至上命題とする(しかし、それに嫌味がない)執事と、理知的でありながら自然に内面を表している女中頭の、無言の心理攻防戦。本を取り上げようとするシーンの一瞬の接近がもたらす官能性と、ホプキンスの冷たい一言にエマ・トンプソンが涙するシーンがもたらす感情の重さ。これこそ名演だと思う。さらには、音楽や美術や照明関係の充実も素晴らしく、まさに作中の使用人たちのような職人芸の誇りを感じさせる。つまり、この映画そのものが、私たちにとってのダーリントン・ホールなのだ。
[DVD(字幕)] 9点(2006-01-23 00:49:41)(良:3票)
7.  テルマエ・ロマエⅡ 《ネタバレ》 
前作で前置きは終わっているので、今回は最初から飛ばしていく。往復の回数が多いのはちょっと安直ではないか?とは思いつつも、それだけネタを詰め込もうという姿勢は嫌いではない。後半は順当に各登場人物が収斂していって、まあ定番どおりの作り。しかし、邦画には珍しいほど美術や衣装やエキストラもきちんとしているのは、偉いと思います。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2022-04-23 00:50:44)(良:3票)
8.  ショーシャンクの空に 《ネタバレ》 
最初に見たときは、ナレーションがしつこいとかところどころやたら都合が良いとかいう点が気になっていました。しかし、この映画ってキリスト作品なんだな、と分かってからは、気にならなくなりました。レッドは福音者の立場なのですから、語り続けないといけないのですね。また、理不尽な目に遭わされ続けながら最後に理想郷に到達するアンディは、神の子だというわけです。●と思っていたのですが、さらに再見して、もしかしてアンディってイエスではなく、むしろユダの隠喩では?と思うようになりました。冒頭で所長は自身が神の使いであるかのごとき宣言をし、所長室にも聖書の言葉を飾っていますが、主人公は(中身や行動は悪徳とはいえ)その所長に報復し、聖書をくり抜いて脱獄用具も隠しています。屋上のシーンは、囚人の数は12人であり、それに含まれるアンディはイエスではありえません。そしてアンディは会計が職業ですが、ユダは12使徒の中で金入れを預かる会計担当でした。●そして、そんなこととは別次元で、作品を美しくまとめているのが撮影と美術の腕であり、特に、役者の表情や人物配置や全体光景まできっちり撮りきっているカメラの技術は特筆すべきといえます。また、何気ないシーンでのエキストラの動きが美しく、そこだけでぞくぞくします。
[映画館(字幕)] 7点(2003-12-31 02:51:54)(笑:1票) (良:2票)
9.  アルマゲドン(1998)
再見して気づいたのですが、この作品って、真面目なSFパニックアクションと思って見ると何じゃこりゃになるのであって、これは徹頭徹尾コメディ作品なんですよ。冒頭の何千万年とかいうナレーションの時点ですでにB級マニア向けの香り満載ですし、ウィリスとアフレックの採油場のやりとりはギャグ以外の何物でもないし、ミッション開始後の課題発生は、いちいち都合が良すぎてほとんどパロディの領域ですし。ただ、制作側が変なところに異様に力を入れまくった結果、いろいろ誤解される羽目になったのであって、そのことは作品自体にとってもたいへん不幸でした。
[DVD(字幕)] 2点(2003-01-26 18:17:57)(笑:2票) (良:1票)
10.  ダークナイト(2008) 《ネタバレ》 
ヒース・レジャーのジョーカーが作品のイメージを何倍も強烈なものにしていることはいうまでもない。ただ冷酷で残忍なだけではなくて、その中に常に「人の心を操作する」という明確なコンセプト(?)が存在する。そして確かに、彼の手法は、手法としては成功している、というか、「そうされたらそうなっちゃうよなあ」というところを的確に突いてきている。しかし、彼を破ったのは、警察でもなければバットマンでもなく、顔も見えない向こうの船の人々を信じる「人の心」であった。そこで彼は自らの敗北を悟る(おお、これはあのメフィラス星人と同じパターンではないか。道理で彼が格好良く見えるはずだ)。人心の良識が復活すればバットマンは社会に必要がない。だから、主人公は最後に甘んじて悪役を引き受け、その決断に説得力が出る。単にキャラクターの造形に頼ることなく、そこまで突っ込んだ世界を作品として作りあげたというところを評価したい。
[映画館(字幕)] 8点(2009-04-02 04:52:53)(良:2票)
11.  キネマの神様 《ネタバレ》 
松竹100周年ということで、映画愛みたいなものをテーマにしたったんでしょうけど、タイトルからも連想する「キネマの天地」のレベルにすら遠く及んでいませんでした。人格設定も演技も演出も、すべてが安直で、練った気配がありません。●しかもこの作品には核爆弾級のギャグがあって、食堂でリリー・フランキー達が映画談義をするシーン、自信満々に「その台詞は邪魔」「脚本は10のところを7で止める」などと言い放っている。いや、この作品自体が、邪魔な台詞ばっかりで、10のところを100くらい喋らせてるでしょ。さらに、孫と祖父が脚本を作るシーンで、孫が「クライマックスにその台詞はストレートすぎる」などと言っちゃってますが、まさにストレートな台詞ばかりで構成されているこの脚本の中で、一体何を言っている(言わせている)のでしょうか。脚本家が自分で書いていることの意味を分かっていないのか、分かっていてあえてやっている(あるいは、せざるをえなかった)のか、謎は尽きないところですが、この脚本のレベルの前には、真相はどうでもいいです。●往年の名女優の役名が桂園子というのも、絶対に園井恵子のもじりなんでしょうけど、こういった中途半端なレスペクトもどきにも腹が立ちます。
[CS・衛星(邦画)] 1点(2023-04-05 02:19:45)(良:2票)
12.  わが母の記
主演の3人のキャスティングが決まった段階で制作者が安心してしまい、その後の創造や表現を止めてしまったのがまる分かり。その3人以外の扱いの雑さ、1つ1つのシーンの妙な軽さなんかにも、そういったスタートの低さがもろに表れています。
[CS・衛星(邦画)] 2点(2014-05-16 01:21:02)(良:2票)
13.  チャーリーズ・エンジェル(2000)
 何から何まであほすぎて、笑いすら出ない。馬鹿な作品だからこそ真剣に作らなければならないのであって、馬鹿な作品を馬鹿に作っても、本当に馬鹿な映画になってしまうだけ。どうして彼女らはこの作品で真面目な演技ができるんでしょう。
3点(2003-06-24 01:49:33)(良:2票)
14.  死霊の盆踊り
すぐに見てしまってはもったいないので、「グレンダ」「花嫁」「プラン9」という事前準備をクリアし、ワクワク感を高めてから挑むことにした。余裕で凌駕していた。今から振り返ると、3作品がまともに見えてしまうのは何なんだろう。一番の衝撃は、ダンサーズにはきちんと"Hawaiian Dance""Skeleton Dance""Cat Dance"とか、それぞれ役名がついていたこと。つまり、適当に無秩序に出てきているようなダンサーズには、もしかすると登場のコンセプトとか必然性があったかもしれないのだ。あまり信じたくはないが、制作者はこの作品を真面目に作っていたのかもしれない。
[DVD(字幕)] 2点(2019-08-10 00:10:23)(笑:2票)
15.  ALWAYS 三丁目の夕日
それっぽく作ってはあっても、結局は「どうですこんなことあったでしょ?懐かしいでしょ?」系のネタを並べているだけであって、映画的な中身には乏しい。終盤は多少ドラマにはなっているが、そのレベルのものなら70年代くらいまでのテレビドラマには山ほどあった。テレビだの冷蔵庫だの煙草屋だののわざとらしい描写をカットすれば、もう少しマシにはなったと思うが・・・。吉岡秀隆の演技力の低さにもびっくりした。点数は、小雪の意外な存在感に対して。
[CS・衛星(邦画)] 2点(2006-12-02 22:27:02)(良:2票)
16.  クライマーズ・ハイ(2008) 《ネタバレ》 
しつこいくらいの内部対立や足の引っ張り合いの描写を見ていると、いったいこの作品は何が言いたかったのか、心底不思議になってくる。この未曾有の大事故発生直後という超緊急時期に、何ら前向きでない怒鳴り合いをする社員も、事故の報道自体に消極的な上司も、これは自分の記事だ何だと寝言を言う記者も、どこかの新聞社にはひょっとしたら本当にいたのかもしれない。しかし、そんなものはわざわざ映画として表現する価値はまったくない。何よりも腹立たしいのは、主人公にさんざんもっともらしいことを言わせていながら、肝心のこの作品のつくり自体が、「現場」も「御巣鷹」も「鎮魂」も、何も感じさせないこと。小手先の登場人物の言葉遊びだけで終わっていること。
[CS・衛星(邦画)] 2点(2015-06-28 03:10:37)(良:2票)
17.  もしも昨日が選べたら 《ネタバレ》 
もっと面白くなる設定かと期待したんですが・・・。前半は、コメディチックな部分が驚くほど笑えないし、未知の機器が日常生活に入ってくることによるギャップも表現されていない。そもそも、アダム・サンドラーだったら、もともと家族をほっといてばりばり仕事しそうなタイプにはとても見えないわけで、自分で主演してるのがまず問題でしょう。後半は、無茶な展開とはいえ、その無茶ゆえにかえってそれなりに盛り上がりますが、あそこまでやったのであれば、それ以上いじらずにそのまま閉じた方が感動が残ったと思う。あと、早送りができるなら巻き戻しもできるはずで、そのあたりの「他人の時間を自由に操作できてしまうことへの恐怖」みたいなものが物語を解く鍵になるかと予想していたのですが、結局は早送り機能とそれによる「自分の時間が失われること」だけに解決の原動力が矮小化されてしまったのも少々残念。
[DVD(字幕)] 5点(2007-07-23 00:02:54)(良:2票)
18.  ホリデイ 《ネタバレ》 
ナンシー・マイヤーズって、ほんとに想像力が貧困なんだなあということを改めて実感しました。せっかく大物女優2人を揃えたのだから、両ヒロインの人格設定やたどる道筋をきちんと対比させれば、いくらでも深みが出てきそうなのに、両方とも工夫なく同じように予定調和的にラストに向かっているだけ。また、ジャック・ブラックをラブコメに出させるという偉業を成し遂げていながら、その使い方を全然分かっていないため、持ち味がごく一部しか発揮されていません。結局、カップルをわざわざ2組出す意味がないのです。脚本で面白いと思ったのは、電話が交錯するシーンくらいでしょうか。各俳優の強力な存在感により、一応作品としては成立しているので、この点数。
[映画館(字幕)] 5点(2007-03-25 02:02:38)(良:2票)
19.  海を飛ぶ夢 《ネタバレ》 
何よりも、台詞の一つ一つがいちいち含蓄と示唆(と皮肉)に満ちていて、会話のやりとりを聞いているだけで心地よい。また、素朴な人道的感覚には反する結論であるにもかかわらず、不思議に開放感(爽快感とすらいえるかも)が漂っているのは、主人公の「意志」に徹底して焦点を当てて、そこからぶれていないからです。だから、宙を飛んでいく主人公の空想の視点も、単なる映像イメージではなく、作品の重要な一部としての説得力をもって迫ってきます。ただ単に登場人物の行動がどうのこうのというだけでなく、見た人にそれぞれ自らの生きる意味まで考えさせるという点において貴重な作品。なお、邦題もセンスが良いと思います。
[DVD(字幕)] 7点(2008-08-21 00:20:45)(良:2票)
20.  近松物語 《ネタバレ》 
えっと、そんなに面白いと思わなかったのですが・・・周りの人は何かごちゃごちゃしていて、立ち位置がはっきりしない。肝心の二人も、禁忌をひっくり返そうというほどの情念や葛藤や緊迫感が感じられない(シナリオに即して動いているだけ)。最後の晒し連行シーンがなければ、まったく引き締まらないことになるところでした。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2015-05-29 23:47:26)(良:2票)

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