1. ディア・ハンター
《ネタバレ》 猟に出る前にメシをガキみたいにダラけて食い散らかし、狩った鹿をボンネットの上においてハコ乗りする主人公マイケル(だっけか?)達の奔放というか「馬鹿っ振り」に辟易とし、過剰に演出されたアジア人の「冷血漢」にウンザリ。で、メリル・ストリープ(が演じていた役)とマイケルはニックを待てずに慰めあい、ニックは戦争ボケで混乱極まりないベトナムに残ってロシアンルーレットで稼いだ金を、何でか傷ついて帰国していた友人に送金し、そして最後に再び対峙するマイケルとニック。…分からん。君等ソレは友情ってヤツなのか?そして一番分からんのは、町に帰ってきたマイケルが「お手柄立てた証だぜ!」な、偉そうな勲章をブラ下げた、軍服着てウロウロする所。何だよ~自慢かよ~ってな感じか?ニックの葬式終わって友人達と集まってる時にまで着てるよぉ~。そういう軍規でもあんのか?知らんけど。実際、世の中に「0点」の映画なんて存在しない、と思っていたが、常識覆ったよ。結果、「アンチ戦争映画」な私にとって、見事と言えるほどの「超ウルトラスーパー苦手」作品でした。あ!みんな!ロシアンルーレットの時に「バンダナ」をしてると危険だ!弾が出るからな!要注意! 0点(2003-09-28 11:29:55)(笑:2票) (良:3票) |
2. 神秘の法
《ネタバレ》 映画界のカリスマ三振王・大川隆法センセイが、世の(マスコミ先導の軽薄な)右傾化の波に乗らんが為に繰り出してきた布教映画【神秘の法】であるが、今回もZ級映画ファンの期待を裏切らない、ブッ飛んだトンデモ映画でした。 悪の枢軸国と、そのトップに君臨する覆面皇帝、衰退を辿る無力な先進国、正義の秘密結社、使役される超安CG神々&天使軍、そして宇宙人までもが干渉する第三次世界大戦! 「ホンマに120分で解決できるんかな」と、疑わしいことこの上ないミラクル・カオスっぷりでしたが… 救世主であるチートな主人公が、同時期公開の魔法少女映画に触発されたかのようなマジカルステッキを片手に信仰玉(世界中の信仰心をちょびっとだけもらって集めた光学兵器)&説法!世界は平和になりましたとさ。やー…平和と自由を愛する精神、敬虔な信仰心はムテキですなぁ。 中~終盤、様々な国で愛と平和を説くシーンなんか、胸が熱くなりましたよ。無理解・無思慮による差別や諍いが、どれだけ世界を暗澹に導いているか…と。 しかし…何故か物語中に「中国」が登場しませんでしたが、このアニメ世界で中国は「存在していない国」なんでしょうか。世界情勢的にも、ちょっと気になります。 どう見てもキングギドラなデザインの八岐大蛇とかも、気になります。(東宝に告訴されないか、的な心配) あと、世界の宗教家たちへのコザカシイ示威的な内容にも、心配です。 [映画館(邦画)] 0点(2012-10-19 02:59:48)(笑:1票) (良:2票) |
3. トランスフォーマー
「アルマゲドン」や「パールハーバー」等の作品からしてこの監督の作品、私とはトコトン相性が悪いんですが、今作はかなり面白かった。 何といっても真昼間から人口密度の高い都市のど真ん中で、デカいロボットのド派手なバトルシーンが何しかスゴイ。 「ロボットが主役の映画だからといって舐められちゃいけない」といった監督の気概が伝わってくる。 一億ドルを超える制作費で撮った作品と日本の特撮作品とを比べるのもナンセンスだが、どうしても近年の「ゴジラ」や「戦隊モノ」と比べてしまう。「ここまでやるか?」と呆れてしまう馬鹿集団としか言いようのないハリウッドの力技は、あなどれない。 [DVD(字幕)] 8点(2008-07-15 03:03:20)(良:2票) |
4. ヒロシマナガサキ
以前、原爆製造に関わっていた科学者が被爆体験者の目の前で「原子爆弾を作ったことに、何の後悔もない。私に罪があるというならば、私にも言わせてもらいたい。リメンバー・パールハーバー、と。」と、語っていたのを思い出す。 彼は「リメンバー・パールハーバー」というキーワードで原子爆弾に対する罪悪感をオフにできるのだ。 「ヒロシマナガサキ」に登場していた元アメリカ兵の「悪夢にうなされた事は、特にない」というコメントを聞いて、同じように「戦争だった」という一言で、原子爆弾の投下についての罪悪感をオフにしていると、感じた。彼個人が投下した訳では無くとも、被爆した広島・長崎の惨状をみて、もう一度、「あなたのスタンスは〈戦争だった〉で、いいんですか?」と、問いたい。 担保となる理由さえしっかりしていれば、人間はいくらでも無自覚的に残酷になれる。そして、その無自覚な人間が、「永遠にわかり合えない世界」の構築を担っている。悲しい事だと、思う。 そんな悲しい世界は真っ平だ。私ももっと学ぶべきであり、考えるべきだと感じた。 これは、「被爆国である、というを徐々に忘れつつある平和な日本」に暮らす私の平和ボケした傲慢な物言いだろうか。 [DVD(邦画)] 9点(2008-05-06 14:09:31)(良:2票) |
5. 死霊の盆踊り
《ネタバレ》 【映画で鑑賞者の心は殺せるか?】 本作品を観れば、言わずもがな。 答えは当然「イエス」である。 今後ゆさゆさ揺れる乳を見るたび、この作品を思い出してしまわないかが、非常に心配な私だ。 [DVD(字幕)] 0点(2010-09-22 02:35:48)(笑:1票) (良:1票) |
6. 大魔神怒る
《ネタバレ》 一作目「大魔神」に続き、二作目のタイトルに付いた単語は、まさかよもやの「怒る」である。既述ではありますが、私も「前作でアレだけ荒ぶっといて、ワザワザ今作で怒る、とか、怖過ぎやろ大魔神!」と、ぷるぷる震えながら観賞。 冒頭、逃亡を図る領民の虐殺に始まり、千草・名越領への無慈悲な夜襲、その後の「発破による武神像突貫爆破!」で、物語の前振りは完了です。礫になろうとも、武神像。弾正の配下・鬼子島玄蕃が乗った舟を襲撃・沈没せしめる、いわゆる激おこ状態。胸に刺さった礫は「ワシ、完全に怒ってます」というダイイングメッセージです。その後、兄勝茂、十郎、嘆き悲しむ民衆の眼前で、さゆり嬢を火炙りにするという弾正。「武神像は女の涙で大魔神に覚醒する」という前作でみせた特性を、弾正は知る由もありません。 荒ぶる大魔神は、モーゼの如く湖を二つに裂き、破壊に次ぐ破壊で御子柴勢をビビらせます。大魔神、そこが名越領であろうともガン無視で破壊です。怖いよ!ガン無視で荒ぶる大魔神、怖いよ!冒頭で武神像を木っ端微塵にした発破作戦も徒労に終わり、最終的に「動く石仏に対して、舟で逃げる」という巧妙な手段に出た弾正ですが、大魔神、まさかの発火技で弾正を火炙りに処します。まさしく「目には目を」です。若しくは「弾正なら、爆死に準じる死に様が妥当」との判断でしょうか。怖い! やー…面白かったが、怖かった。大魔神、怖過ぎ。前作のレビューでも書きましたが「大魔神の中途半端な大きさ」が、怖い。次回作は「逆襲」ですか。楽しみです。怖いが。 [DVD(邦画)] 8点(2017-06-03 06:44:22)(良:2票) |
7. グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
こういう映画を見た後は、如何に自分が今の人生と向き合えていないか、という点にいつも悩まされる。私は天才でも何でも無いんだけど。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-07-10 04:44:05)(良:2票) |
8. THE 4TH KIND フォース・カインド
《ネタバレ》 本物(笑)の映像と演者の映像を巧みに合わせてみたり、対比してみたり、カブせてきたりと、演出が中々に芸細かい。元々在りもしないアブダクトの真実味が、無から生まれてきそうな面白さでした。 特にタイラー博士(本物のほう?)の痩せた体と虚ろな瞳は、見事なまでの現実感!ハッキリ言って、UFOよりも、白フクロウよりも、空中浮遊男よりも、怖い。 [DVD(字幕)] 7点(2010-10-13 06:08:31)(良:2票) |
9. 新幹線大爆破(1975)
《ネタバレ》 製作者、出演者、そして物語中も、何ともプロ意識の高い人等が目白押し。それが何とも格好イイ。それにひきかえ警察官僚の見事なまでのドン臭さは、何だかなぁ。「張り込みも隙だらけじゃないか?通りすがりの柔道部員に…何させてんだよ?え?イキナリ撃っちゃうのか?お?そんなに簡単に事故っちゃうのか?で、死んじゃうのか?そして新幹線車内はラジオでパニック?もしかして報道管制も引いてないのか?そして結局犯人グループ全員逮捕出来ず?無能にも程度があるぞ?警察が絡んでなければ身代金受け渡し&爆弾解除…物語は京都位で済んでるんじゃないか?」と、まぁツッコミ出したらキリがないが、まぁまぁそれ以外にも見応えはあったし、良しとしましょう。特にラスト20分のトリックが秀逸。 そして宇津井健が、滅茶苦茶格好イイのも然る事ながら、キャストが皆、一癖あって面白い。ナイスです。 [DVD(邦画)] 8点(2006-08-12 16:20:31)(良:2票) |
10. 13日の金曜日PART7/新しい恐怖
《ネタバレ》 トミー少年、偽ジェイソン、トミー青年と、次々と現るジェイソンの好敵手に、美味しいトコロや見せ場を持って行かれている、世知辛い世代交代(?)にもめげないジェイソン。不憫にも今シリーズに登場したのは、なんと超能力少女。 念動力や発火能力や未来透視、そして、まさかの蘇生能力を持った、贅沢なインフレ超能力少女である。 しかし、強大すぎる好敵手にも、彼は怯まない。今回も「私は私の出来る事をするまでだ。湖畔でアヘアヘしている若者(その他大勢)を、仏陀斬るまでだ。」と、寡黙な殺人鬼は背中で語ります。背骨と肋骨、見えてますが。 そして、今回もジェイソンは大忙し。様々なヴァリエーションを駆使し、今宵も見敵必殺を繰り返します。 しかし、流石に今回は強敵。少女の表情がヘン顔に歪むたび、ジェイソンは様々な超能力に対峙せねばなりません。 大木の根で動きを封じ、切った電線で高圧電撃!しかし、彼女は知りません。前回、落雷エネルギーで復活したジェイソンの体質を。「お前の全力は、それだけか?」と言わんばかりに、易々と立ち上がるジェイソン。 その後も、ドア、家具、電灯、釘、ガソリン、火炎などを駆使した攻撃に、頭からちょっぴり脳らしき液体を溢しながらも、彼は耐えてました。「こんがり焦げ目が付いちまったじぇねぇか」と、あたかも少年ジャンプの某主人公のような、格好のよさです。 しかし、窮地に立たされた強敵も、只者ではない。「亡き父が沈むクリスタルレイク」という奥の手を用意していたのです。少女は、亡き者でさえ命を与える「蘇生能力」の持ち主。ジェイソンは失念していました。「そういや、俺もこの能力で…うぬう、迂闊!」と狼狽するも、時既に遅し。冷えた湖底で、敗北の苦渋に苛むジェイソン。 ああ、今回も負け戦です。多種多様な死体を拵えはしたものの、またもや肝心なトコロで負け戦。試合には勝ったが、勝負に負けたジェイソン。地元で、この体たらく。身の置き場を、完全に逸したように思えます。 しかし、肩を落としている場合ではないぞジェイソン。地元で燻っていては、男はダメだ。母の薫りのする地元・クリスタルレイクから脱し、男は旅立たねばいかん。 次回・負け続きの男が都会で一花咲かせる時が来た!「13日の金曜日パート8 ジェイソンN.Y.ヘ!」を、ご期待ください! [DVD(字幕)] 4点(2011-11-14 09:43:29)(笑:2票) |
11. 大魔神逆襲
《ネタバレ》 シリーズ三作目、タイトルは「逆襲」なのですが、今作の大魔神は冒頭から荒ぶっています。地震、水害、雪害、干ばつというオーバーキル気味の無慈悲な天災を以って、山村を蹂躙します。徹底した大魔神の示威行為、如何なイナカモノの無神論者でも「畏怖と畏敬の佃煮状態」に陥ること必至です。「前フリでココまで荒ぶり…後半は善悪問わずの天災で、日本が沈没するんと違うか…?怖いよ!」と、ぷるぷると震えながら鑑賞してた私でした。 どうやら、今作の主人公は山林の恩恵を十二分に得て育ったであろうと思しき、やけに肌がつやつやぷにぷにした少年四人。兄ちゃんを!父ちゃんを!村を!自由を!と勇んで、聖域でもあり難所でもある魔人のお山を攻略します。ロケ地の大台ケ原の雄大さも相まって、うーむ、時代劇特撮映画というより、もはや山岳映画の貫禄や! しかし、そこは大魔神シリーズ。「キッカケさえあれば、ジブン、何時でもイケますんで!!」とばかりにお山で鎮座し、少年らに信仰されつつも、今作も隙あらばと、殺る気マンマンです。お目付けに鷹まで飛ばす徹底ぶりです。 艱難辛苦の末の中~後盤、少年らの万策は尽き、地獄谷はまさしく無慈悲な地獄絵図と化し、使いの鷹も撃ち落された。 満を持して、雪中より登場する大魔神。登場した足元の光明が「地下カタパルトでセッティングしてました」みたいで、無駄に怖い!吹雪舞う中で立ちはだかる大魔神も、異様な怖さです。 さあ、今回は逃げ場の少ない山岳地帯での見敵必殺、しかも大量の硫黄やら火薬やら崖やら汚染された沼やらが完備されているという、大魔神シリーズきっての、絶好の狩場です。崩落イエス!爆破イエス!炎上イエス!追い詰めた荒川飛騨守を、シリーズ初の宝刀でザックリ逝った後、沼フラグも回収!イエエエエエエエエス!そのソツのなさが、怖いよ! 散々に荒ぶり、尚も少年らその他の民衆の信仰心もゲット。ご満悦の大魔神。「もう、遣り残した事ぁねェ…真っ白、真っ白に燃え尽きちまったよ…」と言わんばかりに真白な粉雪のごとく散る大魔神、カッコよかったです。シリーズ最終章を締めくくるに相応しいラストシーンでした。 「どこらへんが逆襲やったんやろ?」と思わない訳ではありませんが、まあいいじゃないですか。 [DVD(邦画)] 6点(2017-06-22 01:27:14)(良:2票) |
12. デビルマン
この作品をウカツにも観てしまった。ウカツ。「好奇心猫をも殺す」というが、それなら正しくこの私もその殺された猫だ。ツッコミ所なんて数えだしたらキリも無い。キリが無さ過ぎ具合は、他の追従を許さない。ゆえに割愛。観た後の感想だけ、述べさせて貰えるなら、こうだ。「ヤベ!怒りで、今ならデビルマンに変身できそうや…俺!」皆さん、背中にチョロッっとデビルウイング生えてませんか? [DVD(字幕)] 1点(2005-09-10 13:08:15)(笑:2票) |
13. 江分利満氏の優雅な生活
大袈裟さも無く、非凡さも無く、滑稽ではあっても卑屈さも無く生きる、どちらかと言うと少しダメ人間寄りといってもいい江分利満氏の、ささやかに奮闘する日常が、こんなにも愛しいとは。「平凡」という魅力に、イササカの卑屈さも過多の賛美も無い。そのさじ加減の絶妙さに、只々舌を巻くばかりだった。ウンザリするような酔っ払いのクダを延々聞かされた倦怠感までもが、不覚にも楽しめた。 蛇足だが、個人的には二瓶正也と桜井浩子の「ウルトラマンコンビ」が、コッソリ活躍していたのも印象的。 [DVD(邦画)] 9点(2008-01-13 22:57:26)(良:2票) |
14. スーパーマン(1978)
《ネタバレ》 面白いんですけど、「地球逆グルグル時間反転」って、子供心に一寸した恐怖感?植え付けたのが・・・憎い。「あの時点に俺の身の回りにラッキーな事あったら、ナニ?もう一回やり直しだったワケ?」と、当時小学生の私。ヒネたガキだなぁ。ツッコミ所を間違ってるのは百も承知。ま、いいがかりレベルの失点? [ビデオ(字幕)] 6点(2003-07-12 18:46:13)(笑:2票) |
15. グエムル/漢江の怪物
《ネタバレ》 ハリウッドからのパクり系で韓式の手垢つきまくりパニック&家族愛(←日本の配給会社の、もはや笑えないセンスが特盛のコピー)映画…じゃないのか?じゃないよ!?吃驚する程の完成度の高さ。見所は、客に出す筈のイカ焼きの足を一本くすねちゃうような主人公と、その家族の駄目っぷり。ここまで駄目でも成り立ってしまった脚本は、もう誉めるしかない。冒頭の惜し気の無いパニックシーンや、社会風刺・体制批判をも盛り込みつつも衰えないエンタテイメント性の高さにも、かなり驚かされた。そして何よりも凄いなと感じたのはラストの食事シーンからエンドロールにかけての流れ。スリムでシンプルで完璧。全然好みの作品ではないが、「トレマーズ」を初めて観た衝撃をアジアンテイストに仕立てて出世させたような感じ。御馳走様。 [DVD(字幕)] 9点(2007-02-04 00:21:31)(良:2票) |
16. 北斗の拳(1995)
《ネタバレ》 垂れ目のケンシロウに、ふくよかむちむちのシン、鷲尾いさ子なユリア、童貞臭漂うバット、空中浮揚リン、銃殺されるリュウケン、なんちゃってジャギ等、登場人物だけ見れば確かに「北斗の拳」なのだが、明らかに「北斗の拳」に似せた別作品。 オープニングの「リュウケン銃殺」に始まり、クライマックスの「ケンシロウ、北斗神拳を使わずシンを撲殺」まで、ありとあらゆるツッコミ所を仕掛けて楽しませて(愕然とさせて)くれました。 まさしく「YOUはSHOCK!!!!!」な内容でした。 蛇足ながら書かせていただくなら、DVDについている映像特典(60分以上ある豪華っぷり)を、是非ご覧頂きたい。 「ケンシロウの愛とシンの愛の間で揺れている[ジュリア]の気持ちが…」とコメントしている鷲尾いさ子の「実はよく解っていないんです感」が、もしかしたら今作品中で一番の「YOUはSHOOOOOOOOOCK!!!!!!」なのかも知れません。(愛で空が落ちてくるレベルの) 怪作。 [DVD(字幕)] 1点(2009-05-07 10:01:29)(笑:2票) |
17. グリーンマイル
残酷なファンタジー。当ても果ても無い看守の贖罪の人生に、身震いを覚える。奇跡の代償にしては重過ぎる。でも、神様ってケチだからなぁ。 9点(2004-06-09 22:36:09)(良:2票) |
18. 犬神家の一族(2006)
いい所が無かった訳ではないが、市川昆が晩節を汚したとしか思えない凡庸な作品。蛮勇というよりか、年寄りの冷や水というべきか。過去に描きあげた「犬神家の一族」という見事な「蛇」にワザワザ足を描き加えてしまった感じ。言葉のとおり、蛇足としか思えない。 [DVD(邦画)] 3点(2007-10-25 18:39:12)(良:2票) |
19. ファニーゲーム
暴力をエンタテイメントにまで昇華してきた多くのクリエイター達の足跡なんて、な~んも気にせずに「理由なき悪意」を描ききった、超不快な怪作。 以前、ドイツ映画の倫理審査員が「日本のアニメは、好きになれない。正義が必ず勝ち、報われる世界に、私たちが生活しているわけではないからだ。」と大人気ないコメントをしていたが、彼はこの映画をどう評価するだろう。「いかにも現実的で、理由無き悪意が日常をグチャグチャにする傑作だ!そうだ!何時だって弱者から順に犠牲になり、暴力は何時だって後味が悪いものさ!」とでも評価したりするのだろうか。イヤイヤ、映画ぐらいは後味も悪い現実世界から逃避させてくださいよ。 しかし、この作品の意義は、非常に色濃いとも、思う。 [DVD(字幕)] 7点(2005-11-14 12:43:10)(良:1票) |
20. 映画 聲の形
《ネタバレ》 小中高(もしくは大に至るまで)存在するスクールカーストの様々な立ち位置に身を置いていたであろう人々に訴えかけるような、若干重いと思われるテーマでありながらも、軽妙さや瑞々しさも併せ持つという作品の懐の深さが素晴らしい。京都アニメーションらしい良質な青春群像劇。ラストシーンで主人公が感慨に浸るシーンが美しく、秀逸。京アニ作品の中ではココ一番の出来だと思う。(一番好きな作品、では決してナイが) …シカシながら、公開は2016年。「君の名は」「この世界の片隅に」という二大巨頭の栄光の陰で、ひっそりと輝いていた(であろう)本作。何が悪かったかというと、ズバリ「公開時期が悪かった」と、断言できる。もう半年公開がズレていれば、レジェンド級のヒットは無くともナニかと話題にはなっただろう、と、思う。非常に惜しい。 蛇足ながら…「植野とか言うアマを殴りてぇ 勿論グーでだ」という意見に、私は賛同しかねる。私的には主人公に「もう黙れ」と言われた川井とかいうアマが苦手すぎて憤怒した。そして、結弦とかいう少年を殴りて…んん?少年じゃなくて少女?終盤、妹のモロい一面を見て、その可愛いさに改めて憤死した。ワシの負けよ! [DVD(邦画)] 8点(2017-05-21 02:27:21)(良:1票) |