1. Shall we Dance? シャル・ウィ・ダンス?(2004)
邦画版と大きく違って感じられたのはやはりヒロイン。オリジナルの草刈民代の方が断然良かったです。プライドが高くてちょっと近づきがたい、でも心に何か傷を持っている寂しげな印象の感じが出せなければ、この映画はちょっと薄っぺらく感じてしまう。 動機はちょっと不純でも、「社交ダンス」に対する思いがどんどん深くなっていく感じも、邦画の方が上手だった。あとはたま子先生のあの優しい安心感とか。 全体的に無難にリメイクしたって感じかな。・・・ リチャード・ギアが赤いバラを持ってエスカレーターを昇って来るシーンはちょっとしびれましたけど。・・・ [映画館(字幕)] 7点(2005-05-01 19:38:05)(良:2票) |
2. シンドバッド虎の目大冒険
なにわ君さんに激しく同意。ミナトンの扱いがあまりにもかわいそうすぎる。!名前もカワイイし、船のオールこぎにはBGMも付いているのにもっと活躍させてやって欲しい。 「役目は終わった・・・」って。ひどすぎます。 「足りなかった!足りなかった!」と魔女が叫んだあとにカモメの足になっているところはかなり笑いました。 5点(2004-05-18 00:07:46)(笑:2票) |
3. フレンジー
まさにヒッチコックの本領発揮ともいえる作品だと思う。「トパーズ」ではかなりこけたが、この作品でまた名誉挽回というところでしょうか。運の悪い男の悲劇と、残酷な殺人鬼、そしてブラック・ユーモア。 この作品もヒッチコックの作品の中では時を置いて繰り返し見たくなる作品のひとつです。 あの料理好きの奥さんの細長いパンをパキッと折るシーンと、ジャガイモの袋の中の死体の指をパキッと折るシーンが皮肉にからんでいるところなんか、思わず唸ってしまいました。 推理のカンは冴えている奥さんですが、料理のカンはかなり怪しいようです。警部が職場でガツガツランチを食べてるシーンがあとで生きてきます。・・・ 8点(2004-04-17 23:06:57)(良:2票) |
4. おしゃれ泥棒
オードリーの作品の中ではちょっと後期の作品だし、人気もイマイチのような作品ですが私は大好きです!というのも共演のピーター・オトゥールの雰囲気が最高に好きだからです。それだけの理由で単純な私はこの単純なストーリーの映画を何度も見ています。 昔テレビでやっていたものはかなりカットの部分が多く、映像の色もあまり良くなかったのでDVDで見直すと、オードリーの洋服の色合いがかなり違っていました。そのカットされていたシーンでもいろいろ面白いシーンがあります。パラビデオという南米の富豪がゴッホの絵を買いに来てけんもほろろに追い返されるところ、泥棒をホテルに送って家に帰ってきたニコルと父とのシーンでは絵を丁寧に拭いて指紋を消したり、「なにか変なことをされたか?」と尋ねる父親に「ちょっとだけ」と答えたり、そしてそのシーンの最初の方では父が泥棒をホテルに送ったと聞いて吹き出したグラスのお酒をそのままオードリーが飲んでいます。(きたない!) というわけでこの映画が大好きな私は隅々まで見て楽しんでいます。 10点(2003-04-21 20:53:31)(良:1票) |
5. 荒野の七人
有名すぎる映画だがちょっとした発見をした。最初のオープニングクレジットで1人の名前で出てくるのは3人。そのうち2人はもちろんユル・ブリンナーとスティーブ・マックイーンだがあとの1人は誰だと思いますか?ユル・ブリンナーの次に2番目に堂々と1人でクレジットされてるのは「荒野の七人」のメンバーではない悪役のイーライ・ウォーラックおじさん。少なくとも私の知人にはこの人の名前を知ってる人はいないのですがアメリカでは相当地位の高かった俳優さんなのかな。今でもご存命のようですが。有名な作品では「荒馬と女」でも渋い演技を披露されてます。この作品ではユル・ブリンナーのカッコ良さに比べ、あまりにも見劣りする中途半端な悪役。命も助けてるし。・・・もちろんこのページでも誰も注目されてないようですね。でも2番目!なのですよ。・・・「おしゃれ泥棒」でビーナスの像に恋してしまう変なおじさんもこの人です。 8点(2003-09-20 20:07:36)(良:1票) |
6. マルホランド・ドライブ
ナオミ・ワッツの清楚な感じの美しさ故、サスペンスとしての謎解きにきっと答えがわかると思ってしまい、見終わってからいろいろ考えるけど、やっぱりよくわからず。リンチ・ワールドは本当にもつれた糸が絡み合った世界。 8点(2003-05-04 23:40:49)(良:1票) |
7. ギター弾きの恋
この映画のショーン・ペンはある意味「ミスティック・リバー」よりもオスカーが妥当だと思う。あのだらしない天才ギタリストの役をいやみなく、完璧に演じていると思う。サマンサ・モートンも同じく。この2人の完璧な演技と、心地よいギターの音楽、そしてウッディ・アレンの仕掛けもからんで、結構スパイスの効いた佳作になっていると思う。 ラストのギターを叩き壊すシーンは、「道」のラスト、浜辺でジェルソミーナの死を嘆き哀しむザンパノの姿を彷彿させて、人生は欲望と後悔の繰り返しなのかなと考えさせられる。 8点(2005-02-20 21:03:26)(良:1票) |
8. 黒い家(1999)
邦画ではあまりパターンの少ないホラー映画なので役者の演技次第ではもっともっとレベルの高い映画になりえたはずなのが惜しいです。 大竹しのぶをはじめ役者全員が冒頭からおかしな雰囲気を前面に出している。それが監督の作風なのか原作の影響なのかわからないけれど、完全に逆効果。最初は平凡でまともそうに見えた女が実は・・・っていう方が効果があるに決まってる。(夫は狂人めいていてもいいが) ストーリーの性質そのものは実際に起きた事件もあり、質を上げて問題作になりえるのに、わざとらしい演技、主人公のもぞもぞと何を言ってるかわからないせりふ廻しと変な視線でどんどん質を落としてしまってる。結果すごく後味の悪いバカ映画という感じです。 2点(2004-10-18 18:37:13)(良:1票) |
9. 王子と踊子
DVDも出ていてマリリン・モンロー主演なのに誰もコメント書いてない。・・・私もちょっとロマンティック・コメディー風を期待したのですがあまり面白い映画とは言えなかったです。モンローは持ち味を発揮して素敵なのですが、ドレスがずっと同じ白いドレスなので自然と目がふくよかなおなかのあたりにいってしまいました。 全体的にあまり波がない映画で正直見てると飽きてきます。ローレンス・オリヴィエは役柄的にはピッタリなのですがやはりロマンティックな雰囲気に欠けてるような気がしました。 6点(2004-03-21 23:08:49)(良:1票) |
10. ジュラシック・パークIII
1時間30分という短めの映画ですがそれなりにうまくまとめていたとは思う。でも、もうなんか目が慣れてしまっているというか、最初見たときのドキドキハラハラ感が麻痺してきているような感じ。でも恐竜が大好きだからそれなりに楽しめるのですが。恐竜が罠を仕掛けたり、卵を取られたことで駆け引きをしてきてなかなか襲わないとかいう設定は、勝手に都合よく作り出したような感じであまり好感持てませんでした。恐竜のおなかで鳴る携帯の音とか、エリーの息子(赤ちゃん)が電話を取り次ぐシーンはなかなか気が利いていたと思う。 7点(2004-05-10 00:03:29)(良:1票) |
11. ローマの休日
私が生まれて初めて見た本格的な洋画であり、(その前はディズニーの漫画映画)最初から最後まで本当に画面から目が離せない映画でした。 子供の頃はエディ・アルバートの出演シーンなどはほとんど覚えてなかったのですが結構この人も味のある演技をしています。 グレゴリー・ペックの素敵なエスコートぶりも大好きです。 でもなんといってもオードリー!演技というよりにじみ出てくる品の良さがまさに王女様にピッタリです。後にも先にもこの人を超えるアン王女は絶対にいないと思っています。月並みですが永遠の名作ですね。 10点(2004-02-20 22:30:00)(良:1票) |
12. ホーム・アローン
何回か見ているうちにどんどん評価が上がっていく映画と、下がっていく映画があると思うんですが、私にとってはこれは下がっていく方の映画。もともと評価するようなタイプの作品でないといえばそれまでですが、ケビンを家に忘れてしまった事を飛行機の機内で思い出したって事にどうも嫌悪感を感じてしまうのです。それまでの間、母親はもちろんの事、誰もケビンの事を思い出さなかったわけでしょう。・・・それで最後に家族がハッピーエンドで終わっても、なんかしっくり来ないような気がしてあまり見る気がしない。泥棒撃退方法もひとつ間違えば命にかかわるような作戦であまりにもブラック。 5点(2004-08-21 11:42:54)(良:1票) |
13. 何がジェーンに起ったか?
ベティ・デイヴィスの演技は本当にアカデミー賞を超えたようなものがあると思う。古い映画ですが、今見ても全然古さを感じさせない心理劇。下手なホラーよりよっぽど恐い。 8点(2003-05-25 22:11:48)(良:1票) |
14. ラヴェンダーの咲く庭で
久しぶりに心がしみじみと癒される作品を見た気がします。イギリスの名女優2人のとても自然な名演技。ジュディ・デンチは意地悪な夫人の役もうまいけれども、この作品ではなんと可愛い事。恋というには微妙なそのナイーブな気持ちを見事に表現していました。 しっかり屋さんの雰囲気のマギー・スミスがまたステキです。あの下手くそなピアノのシーンには笑ってしまいました。(でもそんなに耳をふさがなくてもね~) 40年前には美人だった?家政婦の役の人もなんとも良い味を出しています。 そしてあのバイオリンのメロディーには本当に心癒されます。 コンサートのシーンの素晴らしい事。そしてラジオの前できちんと耳を傾けている村人のシーン がかぶさって、時代を感じさせるステキなシーンに仕上がってました。 癒されたい方にオススメの作品です。 [DVD(字幕)] 8点(2006-11-21 20:52:53)(良:1票) |
15. ダイヤルMを廻せ!
ほとんどが同じ室内の撮影なのに、全然飽きさせない。この映画の感想は良質のミステリーを読み終わったあとの感じに似ていました。犯人の心理もよく描けているし、セリフのひとつひとつや小物の使い方にさすが!と思いました。ロマンスの部分が物足りなかったような気がしますが、ミステリーなので仕方ないのかな。あの警部さんの種あかしには私も一緒に「教えて!」と画面に向かって言ってしまいました。・・・ 9点(2003-08-21 20:39:18)(良:1票) |
16. スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
《ネタバレ》 グリーバス将軍のコホンという咳には笑わせてもらいました。今回は何故か悪役の雰囲気がアナキンが暗黒面に堕ちていく過程もあり、私にはそんなに邪悪に感じなかったです。最期に瀕死のアナキンを助けたのも暗黒卿だし。 一番納得出来なかったのはやはりパドメの死に方です。あんなに強かったパドメが「体は健康体だが生きる意志が全然感じられない」って。・・・それはないだろうと思ってしまいました。 暗黒卿の言い訳にもどひゃ~と来ましたが。何のためにここまで苦労してきたのかよ~。って感じです。 あと、いくら暗黒面に落ちたとはいえ、子供まで殺してしまったというエピソードはどうかと。 ひたすらパドメの死を恐れるためにジェダイの騎士達を暗殺していくという内容にはまあ納得できますが、子供まで殺すというのはちょっとひどすぎるな~。 でもこのサイトを読むと確かにレイア姫は「母は悲しそうだった」っと言ってますよね。でもお葬式もあったし、やっぱりあの母は義母の事なのかな~。「悲しそう」ていうのがピンと来るのはパドメなのですが。詳しい方、教えて下さい。 [映画館(字幕)] 9点(2005-07-17 23:25:17)(良:1票) |
17. 野獣死すべし(1980/日本)
正直原作の方がずっと面白いし、何よりも「復讐」という黒い大きな野望に満ち溢れている。この映画の主人公は、伊達邦彦という名前が同じだけで、単に松田優作が演じる原作とは異なる人物に過ぎない。たしかにまばたきを全くしない、狂気に満ちた魚の腐ったような目の演技は素晴らしいのだが、これでは単に狂人が銀行強盗などの犯罪をおかしているに過ぎない。そこからストーリー性の重みがあまり感じられないのが残念だった。 共犯者の鹿賀丈史もまた原作の人物とは全く異なるのだが、なかなか素晴らしい演技だと思った。ただあんなボーイを雇うレストランはないとは思うけど。 同窓会の面々の今では有名俳優の方たちのしょうもない役に注目。阿藤快、かわいそすぎる。 リップバンウインクルのくだりは確かに素晴らしい緊張感、それだけになんかもったいない作品だったと思った。ハードボイルド作品ではなく、人間の狂気を描きたかったのかな・・・ クラシックコンサートの意味もなく冗長なシーンにも正直閉口でした。 [ビデオ(邦画)] 6点(2006-11-04 23:31:56)(良:1票) |
18. レッド・ドラゴン(2002)
《ネタバレ》 素直に「面白かった」と言える作品です。レクター博士のアンソニー・ホプキンスは勿論のこと、レイフ・ファインズと盲目役のエミリー・ワトソンがとても良かったです。レクター博士にしてもDにしても一見普通の人に見えて目には狂気が感じられるんですよね。それを表現してるのがすごいと思いました。この作品ではレクター博士は完全なる脇役の存在ですがDと盲目の女性との絡みがとても良かったです。「羊たちの沈黙」にも私にとっては?と思える捜査のシーンがあったので、この作品が別に「羊・・・」よりも落ちるとは思えないけれども、レクター博士のインパクトはやはり前作の勝ちでしょうね。「ハンニバル」は全然別の物語のような感じがします。 8点(2003-10-05 22:30:11)(良:1票) |