1. あずみ
この映画は期待をして見てはいけない。原作は1話を呼んであまりのショックにその後読めず、監督は「バーサス」を見て、これまた出来の酷さにショックを覚えていたので、話題作でなければ絶対見なかった。しかし、期待していなかった分、意外なほど楽しめた。なにより監督がバーサスの頃より随分成長していた。はっきり言って人をほとんど描かないあの北村監督が、よくぞ我慢して人を描いたと思う。(ただ、もっと描かないと感情移入はできない。)ストーリー展開も2時間半を感じさせないほど飽きなかった。「バーサス」は飽きたので成長だ。北村監督は少年時代はジャッキーチェン全盛時代のような気がする。見せ場をスローモーションで見せるか、カットを細かく割って見せるかの違いはあるが、やりたいことは「アクション重視」という点は一致するし、ところどころに見せるコミカルな演出もジャッキー映画を彷彿とさせる。だからなんとなく懐かしい感じがした。上戸彩ちゃんも全然期待していなかった割には、よくがんばっていた。そこそこ金をかけたB級映画として楽しめる佳作。監督は大きなこと言わなければいいのに。 6点(2004-01-24 17:05:04)(良:1票) |
2. 猟奇的な彼女
街の雰囲気とか文化とか大学生の感じとか、韓国と言うのは実に日本に似ているなあと改めて思いました。しかし、日本でこれほど傑作のラブコメディはお目にかかったことがない。多分、笑いを言葉で表現するほうに偏りすぎて、言葉の壁を越えた笑いにまで消化されないからでしょう。顔芸とも言うべき主人公の男の子の芝居も、日本人が日本語でやると寒いとか感じちゃうんだよね。あんな弾けた演技をする女優も日本にはいない。やっぱりどこか日本て暗いのかなあ。前半の猟奇ぶりはもう少し見たかった気はするが、とにかく伏線が実に絶妙。延長戦の展開は良く出来た脚本。特に電車の中でのすれ違いのシーンは観客の胸をキュンとさせる見事な演出。私がもう少し若かったら文句なしに名作として心に残る気がしました。 9点(2004-01-22 14:45:58)(良:1票) |
3. ココニイルコト
《ネタバレ》 真中瞳が家にきたら、とりあえず押し倒すだろう。押し倒さないところが偽善的で男が書いた台本とは思えない。あと真中瞳が広告代理店クリエーティブ局のコピーライターというのもまったく納得できない。どう見ても普通のOLだろう。クリエーティブでのし上がるようなオーラが映画の中でも、まったく感じなれない。最後、上司の奴らは真中瞳の才能を認める(?)くだりがあるけど、彼女の何を見て認めた設定なのかまったく分からん。キャスティングと台本が全くあっていない、真中瞳の役には辛酸なめ子を推薦する!3点! 3点(2004-08-16 22:14:08)(笑:1票) |
4. あの子を探して
チャン・イーモウが私の中で大ブレイクしたきっかけの作品。素人の少年少女をよくもあそこまで演出できると頭が下がる。お涙頂戴でもいいじゃないか。 8点(2003-03-24 00:43:34)(良:1票) |
5. コヨーテ・アグリー
《ネタバレ》 ダンスはすごいんだけどねえ。音楽もいいし。でも、あがり症で人の前で歌えないソングライター志望の主人公という設定がどうしても、無理がありすぎてのめり込めなかった。顔があがり症の顔じゃない。芝居もあがり症の役とは思えない。そもそも、台本に無理がある。こういう映画は、雰囲気を楽しみたいだけなら良いんじゃないですかね。 [地上波(邦画)] 3点(2006-12-02 22:36:17)(良:1票) |