1. SPACE BATTLESHIP ヤマト
《ネタバレ》 正直ここまで酷いとは思わなかったが、宇宙からのメッセージ、さよならジュピターなど伝統的ダメ日本SFの流れを踏襲しているといえなくもない。とにかく船内での談笑シーンは、猟奇映画の残酷描写よりもっと顔を背けたくなる、恥ずかしくて。キスシーンはタイミングといい爆笑するしかない。ストーリーも古代の成長にスポットをあてているが、それもハリウッド映画で良くあるから、的なスタイルありきで語りたい部分がない気がする。古代の沖田への感情、態度が極端で流れがないし。全体的に監督の好きないろんなハリウッド映画とヤマトのセリフの切り貼りみたいな映画。セットに金かけられないのは仕方がないが、顔をわかりやすく照らすだけの照明は船内をより安っぽく映すし、スケール感がない。思ったより面白かった、という声も聞くがどんだけ期待値を下げていたのか。俺もバトルフィールドアースくらいは面白いのかと期待したが、足元にも及ばなかった。でも、みんな見た方がいいと思うよ。伊集院光もいってたけど、往年のヤマトファン、キムタクファン、そしてつっこみを入れたくてしょうがない人達と、アンチ含めて全てを顧客と捉えたマーケティングは見事!そして全ての人達をある意味満足させるヘボっぷりは着地点として絶妙すぎる。思ったより悪くない、と思った以上に酷い、が良い具合に混在して、結局みんな見たくなる。映画としてはダメな映画だが、みんなに勧めたくなる。絶対見終わったあとの飲み会とか盛り上がるよ!それ含めてのイベント映画として見れば満点!! [映画館(邦画)] 1点(2010-12-03 12:03:43)(良:6票) |
2. ロスト・イン・トランスレーション
日本を描きながら実はアメリカ人の身勝手さを描いた映画としてなら評価できる。少々の日本滞在でさびしんぼになってしまった二人の少女趣味な話。かなり脱力。君たちもう二度と海外旅行はするなよ。日本人描写は正確なようでいて根底のところは”ガン・ホー”と大して変わらない。結局たくさん日本人は出てきても一人も人間扱いされてませんね。パチンコ屋の騒音や、けばけばしいネオン、といった環境の一つ、オブジェとして大勢の日本人が動きしゃべる。まあ、そのほうが二人の孤立感は際立つのは解るけど。病院でのシーンでひたすら日本語で話す受け付けのおじさんや、医者。あんな気骨のある日本人はいないよ。”LとRの区別できない”東洋人なんていまさら・・・。そんな事面白がるの?不思議?普通文脈から判断できてコミュニケーションとれるよねえ。ああいう描写を見て、”ああ日本人て恥ずかしい”と思う日本人が恥ずかしい。身振り手振りでコミュニケーションを取ろうとするばあさんは自然で良かったが、監督の意図とは別に二人のアドリブに任せて撮ったらなんとなく面白かった的な感じがする。そういう役者まかせの部分が面白いだけで、監督の決めた部分は陳腐、(実際のところは分からないが)というイメージがある。まだ”キル・ビル”や”ブラック・レイン”の方が愛情が感じられる。自分の価値観にあわないモノは全て変と決め付ける俺様アメリカ的な発想、旅行前に”旅行に使える○○語”みたいなのを必死で読む日本人と全ての人間は英語を話せるべきという価値観のアメリカ人の差、がこの映画に満ちている。外国に行ったら普通自国語は通じない、という概念はないのね、普通”お、案外英語しゃべる人いるじゃん”くらい思うがな。別に日本でなくても明らかに異文化ならどこでも良かったのだろうなあ。ソフィア・コッポラは完全なアメリカ人なのだろう。”アメリカはいい国です・・・。”というセリフで始まるゴッドファーザーを撮った父、どうなのよ。いろんな意味で物悲しくなった。この映画がもし70年代~80年初期くらいに作られたものだったら物凄い傑作だったのかもしれないが、映画というものは少なからずその時代を象徴するものだと思う。このご時世、各国の対米感情というものを考えると全く無頓着な映画としか言い様がない。要は嫌いな映画だな。 2点(2004-12-13 23:44:30)(良:5票) |
3. キック・アス
《ネタバレ》 いやー面白すぎる。暴力描写に遠慮がないのもとても必然性がある。前半のボンクラ描写に物凄く共感していた俺としては、血しぶき満載のバイオレンス開花にはもの凄くあがった。あと、キスしたらまずオッパイ触ってみる、というのもリアルでいい。あとニックケイジの演技にはひたすら笑わせてもらったし、やっぱりなんといってもヒットガールの歪めた唇にはハートをわしづかみにされた。俺も若ければ童貞守りたくなった。 [映画館(字幕)] 10点(2011-01-01 18:35:57)(笑:2票) (良:2票) |
4. スウィングガールズ
ありえねー!!!っていうのが無粋だというならばもっと 演出をケレン味たっぷりにして非現実さを良しとするような ものにするべきだ。ウォーターボーイズもそうだが、本当の意味で テーマとなるもの”シンクロ”せよ”ビッグバンド”にせよ、 それに対する愛が薄っぺらなのだと思う。だからこそ場当たり的な ギャグで笑わせようとするのだと思う。笑えないし。きっと 彼女たちの本当のドキュメンタリーを見たほうがきっと感動する のだと思う。監督自身が楽器を演奏できた時の喜びを全く理解して いないのか、それともそういった過程に面白さを感じていないのか 腹が立つほど音楽の楽しさを感じさせてくれない。 ”スクール・オブ・ロック”のロックに対する愛の足元にも 及ばない、なんとも音楽、映画双方をなめた作品に仕上がっている。 [DVD(字幕)] 1点(2005-05-15 21:13:58)(良:3票) |
5. 踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!
くっだらない。前作以上に酷い。マイナス点があればマイナス10点くらいにしてもいいくらい。映画はオープニングが肝心。始まって15分でなにかいいところがない映画はそれまでだが、20分、30分たっても一つもいいところなし。それも可愛げあればいいが、ファンに甘えきったばかばかしさ。ザッカー兄弟のような徹底したばかばかしいパロディ映画ならまだしも一応ストーリーは犯罪モノなんだし、ハリウッド映画っぽくやりたい気持ちが一つ一つ全て間違ってる。織田氏は相変わらずシリアスなシーン、笑わせようとするシーン、さりげないシーン全て”ただいまシリアス中、ただいま笑わせ中、ただいま何気ない中”とべったり顔に書いてあるような学芸会なみの演技。なんだかスーフリとかの連中のパーティをシラフで見せられているような気分だ。あっちはワダさん、こっちはオダさんってわけだ。はたから見ると低俗だが参加している連中は楽しくてしょうがないんだろう。もし一生懸命お金を工面していい映画を作ろうとしている才能ある若き映画監督がこの映画をみたら目の前で何億もの札束に小便をしているところを見せられているような気分だろうな。ま、ヒットしてるからビジネス的にはオッケーだけどな。唯一この映画のいいところは映画館に足を運ぶ人を増やした事のみだが、コレを反面教師に本当にいい映画を作ろうとする人が出てきたら大いに存在意義のある映画になるだろう。 0点(2004-08-12 20:07:12)(良:3票) |
6. ベスト・キッド(2010)
《ネタバレ》 原題はカラテキッドなのに邦題がこうなっている。当時、日本人向けの邦題のはずなのになぜ分かりやすいカラテという言葉をわざわざ変えたのか謎だと思ったのだが今回はそもそもカラテじゃなくてクンフーになってるので逆に原題が謎になってる(笑)さて今回のリメイクだけど、良く出来てる。オリジナル版は84年ということで、80年代の青春映画にありがちなんだけど、”今見るとアレ”な感じが満載なんだよ。マッチオはかわいくて明るくポジティヴで女の子にもモテる男の子で、今の感覚でいうと、お前みたいな奴がいじめられる訳が無い、という謎のキャラクターに写る。いじめられる奴がクラス一のかわいこちゃんにモテる筈が無い。モテるかいじめられるかどっちかにしろ!って思うんだ。その辺、今回のリメイクも同じなのにちょっと現実味がある。ジェイデン・スミスの達者な演技による、いい感じにしょぼくれていていじめられそうな表情(父親ゆずりのハの字眉)がはまってる。さらに設定が中国に移住という事になっているので異国からきた黒人少年という輝きを持っている。なのでかわいこちゃんが興味を持つという点においてもそんなに不自然じゃない。あと、オリジナルの日本人カラテ師匠、ノリユキ・パット・モリタも良かったが、今回のジャッキー・チェンが抜群に良い。あまり表情を出さない押さえた演技がいい。パブリックイメージとしてあるコミカル演技はやらないんだ。で、前半 集団でリンチに合いそうなジェイデンを助けるときのカンフー技は彼のお家芸。ここがめちゃくちゃエキサイトするんだよなあ!ただ同じストーリーなのに上映時間がずっと長い。テンポがかなりゆっくりだ。これは修行シーンが長い(万里の長城とかいったりする)のが主な理由かな。ラストへの伏線にもなってるけど、映画的必然というよりは中国の景色をたくさん見せるためだろうなあ。全体的にただよう、”中国よいとこ一度はおいで”なムード。実に時代を反映しているじゃありませんか。80年代、自動車産業や精密機械で飛ぶ鳥を落とす勢いだった日本を題材にしたベスト・キッド、今や興味の対象は日本には無くイケイケの中国に乗り換えだ。 娯楽映画といえど、映画はその時代を映す鏡だな、とつくづく感じる一本だ。 [DVD(字幕)] 7点(2011-01-20 06:54:43)(良:3票) |
7. ショーン・オブ・ザ・デッド
《ネタバレ》 笑った。”28日後”に継ぐブリット・ゾンビだが、あらゆるゾンビ物へのオマージュを捧げつつ良く出来たコメディーになっている。特に音楽の使い方が爆笑だ。クイーンの"Don't stop me now"に笑わせておいて、さらにエンディングの"You are my best friend"はラストシーンにぴったり歌詞がはまっていて大爆笑。”君は僕を生かしてくれる最高の友達”って事でしょ。あんなダメな友達をひたすらかばっていたのが最後のオチで生きているのが上手い。いろいろ伏線を張っていて上手い映画だと思いました。 8点(2005-01-08 23:46:27)(良:3票) |
8. ターミネーター4
《ネタバレ》 これは酷い。マイケル・ベイの映画かと思った。派手なCGアクションと陳腐なストーリー。確かにこれでもかというくらいの怒涛のアクションはそれだけで十分見もので料金分は楽しませてくれるが、ストーリーはありえないくらい酷い。語るものが何も無い。評判の悪い”3”だって目標を失ったジョン・コナーがダメ人間になっているって設定が印象的で、人類への批判的メッセージが見え隠れしていたのに。大体スカイネットってなんでこんなまどろっこしいことしてんだか。コンピュータって頭悪いな。いや、人間とただ戦争ごっこしたいだけなんじゃないか、とも思う。進化して”戦争する楽しみ”まで覚えてしまったスカイネットが人間をいい遊び相手と認識した、とかそういう話にすればよかったのに。この映画は設定とロボットで遊んでるだけのバカ映画ですよ。 [映画館(字幕)] 4点(2009-06-21 07:26:04)(良:2票) |
9. ドリームキャッチャー
おもしろかったよ。酷評してしまうにはあまりに惜しい前半部分。人物紹介からエイリアン、非常に手際がよくかつスリリングで盛り上げるのに。後半からのびっくりするくらいの失速ぶりに唖然、残念、無念。ストーリーの辻褄はあってるのになあ。”スタンド・バイ・ミー”と”サイン”と”ヒドゥン”をごっちゃにしたような映画。これらが好きな人、見ないで下さい。がっかりするから。 6点(2004-01-05 23:28:16)(良:2票) |
10. ローレライ
《ネタバレ》 まったく原作も読まず、知識なしに見た自分が悪いんだな。勝手に”Uボート”のような緊迫したリアルな潜水艦内部のドラマを見られると、勝手に勘違いしてた。あの女の子が登場した時の全てを裏切られたような絶望感・・・。こんな話だったのか・・・。あのN式とかいうちっちゃいのは、ああいうふうにタコ上げみたいに切り離さなきゃ使えないのか?固定でよさそうなもんだよね、人も無駄死にしなくて済むしさ。こういう内容だったらさ、題名も”超能力潜水艦 ローレライ”や”美少女潜水艦 ローレライ”とか、もしくは”ローレライ パウラの潜る船”とかにしてほしい。予告で想像する内容と180度違う映画なんだもの。 [DVD(字幕)] 4点(2006-01-08 11:34:32)(笑:1票) (良:1票) |
11. ハプニング
《ネタバレ》 ぼくはなんだかシャマランの今の心境を映し出しているような気がしてなりませんでした。 もう映画は当たらないし、契約も切られるし。いっそはちゃめちゃやってやろうか、いや、俺自身が自殺したい気分なんだよ!っていう心の叫びのような悪趣味な自殺オンパレード。 やっとたどり着いた民家の老婆が理不尽ってのもなんだか意味深。これはプロデューサーかな。自分をサポートしてくれるのかと思ったらこんな脚本はクソだ!といきなりダメだしされた、なんなんだ、この理解できない行動は!そういう気持ちがこの老婆に投影されてるんじゃないか。 そしてもう絶対絶命、ってところで自然と助かっちゃった、ってのが希望的観測。きっとこの映画も成功して、何事もなかったかのように俺はもてはやされるよ。 ラストでは別の国で同じ現象が!!今もてはやされてる外国人監督よ、次はお前らの番だからな!ってことで。痛々しいですな。でも思ったよりはつまんなくなかった。 [DVD(字幕)] 6点(2009-01-27 07:34:00)(笑:1票) (良:1票) |
12. L change the WorLd
《ネタバレ》 ナンちゃんの登場、前評判で知っていたのにもかかわらず大爆笑しちった。不意打ちだー。思うに中田監督、金子修介によるデスノートを映画全体使って笑いものにしたかったのではないか。デスノート自体バカ映画だが、特にショボイ部分を強調してさらにバカ度を増してみたのではないでしょうか。冒頭からいきなり前作でのた打ち回るくらいウソくさかった瀬戸朝香で脱力!前作の嘘くさいスーツ姿の外人FBI⇒ナンちゃんで究極の大暴走!完全に狙ったバカ演出としか思えない。”映画版デスノートなんてこんなもんだろ”とでもいいたいのか。チャリでの逃避行というショボイ展開を後半に持っていくあたり、脱構築とも言える大胆さ。映画全体でタカ派を笑いものにした”スターシップ・トルーパーズ”にも通じる方法論。問題はそういう方向性へのニーズが今回どこにも無い事だ。 [DVD(邦画)] 5点(2009-05-19 22:41:34)(良:2票) |
13. 28日後...
こら面白い。映像もクールだし。細かい演出が格好いいな。公衆電話の受話器がぶらぶらしてるところとか、いっぱい食料調達して車が出た後空のカートがゆらーっと動くところや。前半の荒廃したロンドンを引きや、俯瞰を使って撮るあたりも絶望感を良く表現してるし。音楽もUKっぽいしな。結構人物を描けているのに感心しましたよ。やっぱ、ゾンビはダッシュで襲ってくる方が怖いな。最初の教会で”はろー”って言った瞬間ゾンビがむう!って起き上がるところが好き。だからラストは”ハロー”バージョンの方が好きかな。登場人物は常に”ハロー”と言って答えを望んでいる。思えば”ハロー”の返事を探しつづける主人公達の物語、という一貫性が”ハロー”バージョンの方が明確であるように思う。 8点(2004-03-06 00:40:22)(良:1票) |
14. ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼ
シャイニング、シックス・センス、それからヒッチコックの雰囲気を合わせた ような映画。オチは読めるが、久々に気合の入った演技をするデ・ニーロを 見ることが出来て安心した。しかし、ダコタはなぜ”チャーリー”を受け入れて いたのだろうか、疑問。よっぽど愉快な奴だったんだろうか、チャーリー。 見たかったな、仲良くしている間のチャーリー、きっとある意味めちゃ怖いと 思うんだけど。 [映画館(字幕)] 6点(2005-05-15 17:57:59)(笑:1票) |
15. ドッグヴィル
物凄い仕返しをする”マレーナ”って感じ。それにしても凄まじい。トリアー監督の映画は見ればそれなりに感銘を与えてくれる映画を作るのだが”頼むからたまにはもう少し短い映画を撮ってくれ。”って感じ。上映時間を確認しただけでどうしても見るまでに時間を要するのだなあ。でもいままで見た中では一番乗り易い映画かな。まるで舞台劇を映画にしたような映画で、うー、この調子で3時間近くはつらいなあと思うのだけどあっというまに慣れて物語に引き込まれていく。こんなんじゃ映画じゃなくていいじゃん、と最初ちょっと思ったのだけど細かいカット割などでその場面場面での雰囲気作りをだしているのは映画ならでは。N・キッドマンでなければありえない映画だとも思います。彼女の美しさがあるからこそ我々は見つづけることができるように思う。 8点(2004-08-12 21:09:13)(良:1票) |
16. ザ・コア
オープニングがだめな映画は絶対駄目、というのが僕の信条であるが、最近オープニングからの落差が激しい映画が多すぎる。困ったもんだ。というわけで導入は結構いけます。 5点(2004-01-11 22:57:35)(笑:1票) |
17. ドーン・オブ・ザ・デッド
なかなか面白かったな。”テキサス・チェーンソー”がオリジナル版にあった魅力的な”怖可笑しい”ブラックユーモアを排除して恐怖演出の強調してしまったのに対してこちらはショッピングモール内での生活にある程度慣れてからのほのぼの演出もきっちりあって安心した。ロメロ版はああいうリアルな人間生活を描いていたのが凄く新鮮だったのであれは残して欲しいなあと思ってました。屋上のホワイトボードを使ってのチェス、なんて新アイディアも面白く、きっちり人間も描けてましたね。”28日後・・”同様、荒廃した町を俯瞰を多用して撮るのも大変効果的でした。最近はやりの走るゾンビも迫力満点でおっかないし、改造バスにわんさか群がる様もすごい。 ただところどころ異常に強引なつながりの編集が見られたのは残念。なんだか無理やりカットしたように見えるのと、犬を助けにいった女との無線のやりとりはありがちな上に脚本が良くなくて(不自然に説明的)ちょっとしらける。”復活の日”で無線でしゃべりながらピストル自殺する子供のエピソードを思い出す、わざとらしい演出。 しかし全体的にはロメロ版をモダンに撮りました、というレヴェルには達していると思います。ロメロ版を凌駕するまではいってないけどね。かつて新人監督の腕試しはホラーだった時代があったが最近またその傾向にあるようで楽しい。 7点(2004-05-16 23:29:34)(良:1票) |
18. マスター・アンド・コマンダー
《ネタバレ》 重くて暗い話がストーリー性がある、とか思われるかもしれないが、これは久々に本格的な海洋ロマンだったよ。群像劇としても一級だし、もちろん戦闘シーンも大迫力。 ガラパゴスに上陸できると思ってたら艦長の方針変更で望み断たれる医師が可笑しくも哀れ。準備万端できちんと着替えているのが哀れさを増す。そこへ片手切断された少年が差し出すコガネムシ、この暖かさ。結局ガラパゴスに上陸した後の動物達のほのぼの。こういうシーンを盛り込みながら緊張感あふれる戦闘シーン、という緩急が素晴らしい。ナポレオンだなんだといいながら敵を1隻の船に限定している事でストーリーを引き締まったものにしているのも上手い。 ラッセル・クロウも文句なしに格好いいし、指導者としての葛藤、決断がこの映画の大きなテーマとなっている。それぞれの登場人物も葛藤に悩む。こういうテーマはP・ウィアーの得意とするところ。 後は船内のきしむ音などリアルに再現した音響も素晴らしかった。傑作です。 9点(2004-03-06 22:46:33)(良:1票) |
19. オルカ
当時小学生でした。カプリコン1と二本立てで、映画の内容はカプリコンの方がよかったんだけど、モリコーネの音楽が切なくて切なくて。生まれて初めて音楽に涙する、という経験をしたのがこの映画です。 6点(2002-04-30 21:44:21)(良:1票) |
20. コヨーテ・アグリー
くだらん。バーのシーンのみ楽しい、おもしろい。メインとなる物語が泣きたくなるほど陳腐。見ていて恥ずかしさにのたうち回りそうになった。カントリー風の曲にヒップホップ風のリズム乗っけてナイスアイデア!って、それじゃ認められないだろう。ステージ恐怖症ってのがもう、びっくりするぐらいどうでもいい話で、あれをラストまでひっぱられても困る。全然ドキドキしないし。 3点(2002-01-02 13:23:18)(良:1票) |