1. プレイタイム(1967)
この作品を観て驚愕しました。タチ監督のほかの作品も素晴らしいですが、この作品はずば抜けていると思います。美意識に優れ、芸術性にあふれているのに、ここまで笑いを誘う映画は他にありません。総体としてみると近代社会への皮肉を感じなくもないですが(かといって嫌味ではない)、細部を観れば抜群の音楽センスと、完璧なカメラワーク、超一流の笑いが満載という、おそらく数え切れない数の名作映画を集めても足りないくらいの情報量、密度です。映画館を出るときにこの上ない充実感と同時に嬉しい消化不良感に浸れる数少ない映画だと思いました。DVDを購入して突っ込みどころを全て網羅しようと思います。 10点(2005-02-01 03:23:25)(良:2票) |