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1.  キサラギ
かなり面白い話。だが、映画は映画の演出、演じ方があるはず。舞台の芝居は舞台でやるべきと思う。
[DVD(邦画)] 7点(2008-07-06 03:01:16)(良:3票)
2.  オーケストラ! 《ネタバレ》 
生い立ちに秘密を抱えるヒロインとラストのオーケストラ演奏、これがすべての映画。楽団員、プロモーター等のいいかげんな展開、ラストにたどりつくまでのご都合主義はコメディということで強引ながらクリア。まあ、必ずもう一度聴きたく(観たく)なるくらいの演奏です。それだけで大成功でしょう。
[DVD(字幕)] 8点(2011-05-03 19:11:05)(良:2票)
3.  必死剣 鳥刺し 《ネタバレ》 
原作未読。しかしながらしっかりと藤沢ワールドにはなっていた。ただ、主君の側室を殺めた立場でありながらそこに居る不可思議さと、正しいはずの別家と切り合うまでの過程をもっと丁寧に描けなかったろうか。とてももったいない。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2012-04-05 01:09:52)(良:2票)
4.  なぜ君は総理大臣になれないのか
腹芸、裏技、寝技、一筋縄ではいかないことが容易に想像できる政界に、こんな議員がいたとは素直に驚く。露出が少ないとはいえ国会での際立つ存在感は発揮されていたように思う。しかし「本当にこんな男がいたとは」がほとんど人が描く感想ではないか。映像は「この人は良い人ですよ」みたいな単純なものではなく、あくまで「なぜ君は総理大臣になれないのか」、それを観る側に淡々と意識させながら、ときに追い込んでいく。ひととおり環境と人物像を認識したところで、終盤にある慶応大・井出教授の応援演説が白眉(こんな素晴らしい応援演説は聴いたことがない)で、「なぜ君は総理大臣になれないのか」をさらにもう一段突きつけられる。庶民派を気取るあざといだけの政治家は多いが、家族も住まいも見事なまで等身大に写る。安易な広報的なものになっていないのは監督の腕なのだろう。鑑賞後、良い意味で味わったことの無い虚しさがあった。
[映画館(邦画)] 8点(2020-10-04 12:21:14)(良:2票)
5.  幸福の黄色いハンカチ 《ネタバレ》 
最後のロングショット、ハンカチの下、カバンを手渡し上を見上げる健さん、 そして涙でうつむく倍賞さん。セリフ、顔の表情などまったく必要としない、作品を一気に名作に押し上げたシーンなのではないでしょうか。
[地上波(字幕)] 9点(2005-04-17 22:08:46)(良:2票)
6.  男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け
逆に言えば、ここまでシリーズが続いても寅さんでこんなに素晴らしい作品が出来たなんて、本当に凄い。ラストの東京へ向かって手を合わせるシーン、最高です。
[DVD(字幕)] 9点(2005-11-23 00:17:25)(良:2票)
7.  リアル・スティール 《ネタバレ》 
親子愛を描いたは数あれど過去の佳作と何かが違う。そんなことを思いながらの鑑賞もいかがなものだが、導入部でのこの父親の立ち位置をただの愚か者としてしまっては入りづらいに決まっている。ベタであろうが「自業自得」と思わせるより「不運」から這い上がっていくとしといた方が無難だろう。
[DVD(字幕)] 5点(2012-12-10 18:27:48)(良:1票)
8.  チャップリンの黄金狂時代 《ネタバレ》 
自分の中で燦然と輝く喜劇の大傑作。
10点(2004-03-15 19:31:15)(笑:1票)
9.  大学の若大将
ツッコミをいれちゃあいけないのである。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2007-08-24 23:50:22)(良:1票)
10.  クレージー黄金作戦
クレージーキャッツが好きだから見るのでしょう。だから余計なことは言うつもりはありません。でも、とにかく時間があり余っているときに見た方が良いですね。良い悪い、どちらにしても映画として得るものは間違いなくありません。でも自分はそれで良いのです。 その後、素晴らしい性格俳優に成って行く面々の、こんな時期を確認できるのが妙に嬉しくなります。
[DVD(邦画)] 5点(2006-08-17 00:52:59)(良:1票)
11.  フェア・ゲーム(2010) 《ネタバレ》 
実話物の重さというのは、描ききれないまた描けない部分をいかにスマートに端折ることが重要なのだと思う。強大な権力の情報操作は近年隣国の反日を煽るかのような行動、はたまた日本だって大震災の情報に対して政府が誠実であったか疑問に思えることが重なることもあって、恐ろしさは一定の成功をしていると思う。ただ、視点を変えると、本当に悲惨なのはこの夫婦ではなく諜報活動協力者に起こっただろう外国人であり、その苦難がおざなりなのは残念。もっともそこに手を突っ込んじゃうと違う映画になっているのだろうけど。
[DVD(字幕)] 6点(2013-01-12 01:52:31)(良:1票)
12.  プロメテウス 《ネタバレ》 
確かに映像は堪能できる。ただ、予告などから想像させる、また人に通告したはずの話の核心が置き去りになってないか?恐ろしいくらいストーリーでの高揚感は得られない。勝手ながら、ラストシーンには怒りさえ覚えた。心から続編を作らせたくない。最近、若い監督の低予算映画を観た後だけに・・。
[映画館(吹替)] 3点(2012-09-07 23:26:00)(良:1票)
13.  転々
小ネタが随所にちりばめられている。ストーリーと並行してそのお宝探しを満喫していく。三木作品は馴染めぬ人がいてもあまりにも当然すぎて論点が存在しないのかもしれない。たとえば辛口否定の人がいて、それが異なる意見であっても度量の大きさ?とも違い、反撃する力が入らぬ一種の懐の深さがあるのである。それがまさしく脱力系なる所以か。傑作「亀速」と同じく、あくまで裏面であるバカバカしさの表には良質な哀愁が存在しており、マニアにはたまらぬ仕上がりである。それにしても老けてからの三浦友和の素晴らしさはどうしたことか。
[映画館(邦画)] 8点(2008-09-28 00:32:56)(良:1票)
14.  シービスケット 《ネタバレ》 
急いで原作を読んでから見た。前半が退屈という意見には頷けるのだが、不可欠な部分でいたしかたないと思う。多少競馬を知り、原作を読んだ者にとって映画の中の観客と同時にイマイチ感情移入がうまくできなかったのは、他馬にハンデを与えながら過酷なレースを勝ち上がっていくという競馬独特のシステムを描く余地が無かったことかも知れない。それにより全米を熱狂させたという過程が薄く、突然名馬になってしまったような感じがしてしまったのは残念だった。 
7点(2004-01-25 23:52:30)(良:1票)
15.  パリは燃えているか 《ネタバレ》 
脚本にコッポラがからんでもここまでか。支配されている側の描写に緊迫感が無く、感情移入が難しい。ドイツ側のパリに対する屈折した苦悩等に主眼を向けたほうが話としては面白くなったように思う。オールスター映画の悪いところ、つまり客より役者側に気を使う演出であり出来としてはこれが限界か。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2010-02-07 12:34:25)(良:1票)
16.  クレージーの殴り込み清水港
田波靖男の脚本はクレイジーも若大将も見方を誤っちゃいけないのだと思う。すべて許せちゃいませんか?この映画、特に許せる作品だった。
[DVD(邦画)] 7点(2014-01-31 19:24:19)(良:1票)
17.  駅 STATION 《ネタバレ》 
演歌が苦手、その世界観がまったくダメ。ただ二人が居酒屋で「舟唄」を聴くシーン、ここでは演歌でなければ成立しない。悔しいが認める。
[DVD(邦画)] 6点(2012-04-20 01:40:34)(笑:1票)
18.  県庁の星
何となく体が予定調和を求めている、そんなときは織田裕二かマイケル・J・フォックスの映画が良い。普通に暇つぶしが出来るって、ある面貴重だ。
[DVD(邦画)] 7点(2007-10-20 00:58:54)(良:1票)
19.  日本のいちばん長い日(1967)
昔一度観て面白かった記憶がある。最近原作が大宅壮一編から半藤一利著に変更されたらしいが、そのおかげで偶然読む機会を得た。あまりの面白さに、さて映画ではどうなっていたのだろうと確認したく大急ぎでレンタル屋に走った。良い。これだけの大作、最良の時期であろう岡本喜八が丹念に映像化しており、この劇的な史実に余分な脚色を加えていないことが逆にとても好感。それにしても東宝35周年記念作ということで、豪華出演陣に舌を巻く。中でも阿南大将が乗り移ったかのような三船敏郎の圧倒的存在感に絶句。ついでながら、その時代まで邦画を支えてきた黒澤組の三船と小津組の笠が対峙する場面は妙に感慨深い。展開としては日本版元祖「24」。深遠な史実の内容にはここでは触れないが、もしこの映画を観る方は新たに判明した事実を加えた本を読んでからが絶対にお薦め。
[DVD(邦画)] 9点(2007-03-13 22:23:22)(良:1票)
20.  用心棒 《ネタバレ》 
きっとこなれた脚本というのはこういうことなんだ。何度見てもセリフが残る。最後の決闘シーン、毎回ゾクッと来てしまう三十郎がにやりと笑うところから、またまた毎回ゾクッと来る「あばよ」までがちょっと長いかなと思う点が無理矢理引く減点対象。
9点(2004-10-16 02:25:38)(良:1票)

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