1. ゲド戦記
《ネタバレ》 なるほど、皆さんのレビューを読んでみたら酷評されている理由がなんとなくわかりました。ストーリーのみを追って行くと、退屈で仕方ないかもしれないですね。映画は娯楽であるという観点から言えば、限りなく0点に近くてもおかしくないかもしれません。しかし、本作の良いところはもっと根本にあると思います。人間が第二の誕生を果たすと、必ず誰しもが「生きる意味」について考えますよね。「生」と「死」が自分の中で葛藤し、自分がしていることに虚無感さえ抱いてしまうこともあります。本作はこれがテーマだと見ます。これを見つけられなければ、終始退屈と感じることは必至でしょう。当然、出てくる答えはありません。それでもわかっていることは、これからも生き続け、やがて死を受け入れなければならないということ。そこに中途半端さを感じた方がいらっしゃるかもしれませんが、逆に結論が出てきてしまうと、それこそ説教臭くなってしまうのではないでしょうか。これは説明不足ではなく、必然的であるように思えます。先に書いたように、娯楽という観点からの評価は低いです。ジブリが「ブランド化」してしまっているので、世間が、万人が楽しめる作品を望むのは当然だと思います。本来、アニメーションの主人公であるはずの子供が無視されており、その点は僕も残念です。しかし、本作は昔のジブリ作品を観て育った大人へ向けて作られた作品であると理解します。劇中では問題提起のみで、後は自分で処理をしなければならないのです。ジブリであるからこそ作られた作品が、ジブリであるがために酷評されてしまうのは大変残念です。しかし、こうした内容を、初監督作品にして真っ向から描こうとした宮崎吾朗監督には拍手を贈りたいと思います。 [映画館(邦画)] 8点(2006-08-05 22:22:25)(良:3票) |
2. 映画ドラえもん のび太の恐竜2006
良かった。何が良かったって、僕が子供の頃からずーっと観てきたドラえもんで、未だに感動できたことが、だ。観る前までは、正直、お金を出して観ようとは思っていなかった。今まで慣れ親しんできたドラえもんの声も、画も、変わってしまい、もう僕の中でドラえもんは終わっていた。けれど、よく考えてみたら今の子供たちには、声が変わったことも、画が変わったことも、関係ないじゃないか。場内に聞こえる子供の声を聞いて、そう思った。勿論、あら探しをすれば目につく点はある。でも、僕はいつから純粋に物事を捉えられなくなったんだろう。考えるたびにそう虚しく感じる。それでも、ドラえもんは僕らが、夢に見るけどできない冒険を、僕らの代わりにしてくれている。そういう風に思えた。確かに、こういった子供向け感動作品ならいくらでも溢れている。しかし、巧い描写もたくさんあり、大変感心した。例えば、机の上に置いてあった恐竜のオモチャの使い方。夕日とのコントラストが何とも映える。特に、このオモチャがとても巧く使われていたのが、パパがのび太に昔話をするシーン。このシーンは、結末が見えてしまった後半(それでも感動したけどね!)よりも感動的。そして、月の使い方も素晴らしい。1億年前の世界には時計はおろか、人間自体がいなかった。そこで、時間の経過を感じられる月を有効的に使っていて、とても良かった。しかし、学校帰りに男4人で観に行ったため、きっと子供たちには怖い学ランのお兄さんたちに映ったに違いない。それでも、僕らは感動を分かち合えて良かった。最初は乗り気ではなかったけれど、お前らについて行って良かった!久しぶりに貰ったオマケのキーホルダー(景品も豪華になったなぁ~)、大事にしようと思います。 [映画館(字幕)] 9点(2006-03-20 21:20:06)(良:3票) |
3. ヒストリー・オブ・バイオレンス
《ネタバレ》 小説のような映画。映画とは、概して、1から10までが全て作り手の目線で描かれており、僕らが入り込む隙はあまり与えられない。対し、小説とは、概して、そこに書かれている文章から、僕ら読者がその世界観を想像していくものである。本作は、一人の男の一生を視覚的に描きつつも、彼の過去や現在、未来に至るまで、全ては観客の判断に委ねている。映画に「結論」や「答え」を求める人には苦手なタイプの作品だろう。更に、グロテスクな描写もあるので、万人向けの作品ではない。しかし、回想シーンや、多くの言葉に頼らないスマートな問題提起の仕方はお見事。無駄な描写を一切挿入していないという点も評価に値する。退院の直前までテレビを気にするトムの描写。「10代の時に出会いたかった。」と妻に言われて行為に至ったセックスの描写。イジメられっ子だった息子が突如、暴力に走る描写。観終わった後に、ジョーイという過去と重ねてみると、これらの描写がどれだけ重たいものかわかるのだ。個人的には、もう少し父と息子の関係を掘り下げても面白いかなとも思ったけれど、それでも脚本、演出共に抜群。俳優陣の演技も素晴らしい。特にウィリアム・ハートは、10分にも満たない出演時間でオスカーにノミネートされただけあり、強烈なインパクトを残した。副題の「愛と暴力の対立」というのも良い。実に上手く本作を表していると思う。これは「愛(トム)と暴力(ジョーイ)の対立」であり、「愛(トムの家族)と暴力(トム)の対立」でもある。過去に蹴りをつけ、真のトムとなって家に帰って来たラストシーンは、愛が暴力に勝った瞬間だった。僕は、人間である以上、そう確信したい。 [映画館(字幕)] 9点(2006-03-29 19:42:32)(良:2票) |
4. ウォーターボーイズ
日常生活の中で僕の好きな場面というのは、友達と喋ってて「あはは、俺たちってバカだよなぁー。」って言う瞬間。この瞬間が、「俺、今楽しんでるな。」って再確認できて、凄い好き。この作品はそんな思いがいっぱい詰まった青春映画だ。一体何故、文化祭や体育祭といったものが存在するのか。受験戦争で忙しいならば、わざわざ時間を割いて準備したりする必要はないだろう。それらの存在意義とは、仲間と同じ時を共にし、一つの物を作り上げることによって何かとても大事なものを得ることだ。僕もいっぱい色んな大切なものを得た。それをいつまでも忘れないでいたい。 [地上波(字幕)] 8点(2004-12-27 12:16:10)(良:2票) |
5. ショーン・オブ・ザ・デッド
《ネタバレ》 タイトルの通り、”ドーン・オブ・ザ・デッド”のパロディ作品。ショーンという冴えない男が、突如街に繁殖しだしたゾンビ達と仕方なく戦わなければならなくなるというコメディ作。ゾンビが独特のリズムで歩き出し繁殖していくシーンや、緩ぅ~い感じのショーンをはじめとした対ゾンビ軍連合の戦いぶりなど笑いどころ満載。もちろんゾンビならではのグロテスクなシーンもある。そして、そんな中にもゾンビになった実の母親を自分の手で殺すシーンなど、ちょっとした人間ドラマもある。ゾンビ映画としては上々の出来だと思う。最終的にはショーンとその恋人のリズが生き残るわけだが、ゾンビを飼うというオチは多少甘かったように思える。とはいえ、十分に笑わせてもらったし、満足度で9点献上!ちなみに日本ではセルオンリーと決定したようですが、劇場公開しても良い作品だったんじゃないかな?とも思える。 [映画館(字幕)] 9点(2004-11-11 12:47:04)(良:2票) |
6. ふたりにクギづけ
素晴らしい。日本もこの作品にもっと注目するべき。何が差別だ。差別なんて言い出す奴が差別してるんじゃないか。俺だってバカだし、格好良いとは言えないけど、それと何が違うのか。この作品はそんなことを考えさせられるとても強いメッセージを持っている。むしろ考えさせられるのを通り越して、そんなバカな話自体を考えさせなくしてくれる。マット・デイモン演じるボブのいつものおとぼけ役に、グレッグ・キニア演じるウォルトのお調子者役が好対照で良い味を出してる。久しぶりに観た強烈なメッセージ性を持った良質コメディに10点を捧げたい。 [地上波(字幕)] 10点(2005-02-21 13:55:52)(良:2票) |
7. リトル・ミス・サンシャイン
脚本勝ち。なんといってもその設定が面白い。ひとりひとりのキャラクターが個性的で強く、見ていてグイグイ引き込まれる。誰一人として息の合っている人間がいないというのが見ていて可笑しい。しかし、それぞれがしっかりとした人生に対する信念を持っており、本作の根幹をなしている。それがダイレクトに強く表れるのがそれぞれの台詞で、一つ一つが胸にグサリと突き刺さる。特にアラン・アーキン演じるじいちゃんがオリーヴに言った「楽しめ!」と、息子のリチャードに言った「俺はチャレンジしたお前を誇りに思う」という台詞は印象的である。また、ドーウェーが母に「娘を守るのも母親の役目だろ!」と言っていたけれど、なるほどああいう守り方もあるのかぁと納得させられたし、そこに本物の家族愛を見ることができた。家族の支えがあって、オリーヴは名誉とは一切関係のないホンモノの『リトル・ミス・サンシャイン』になれたのだと思う。今の時代、家族が助け合い、協力し合うことなんてなかなかないし、格好悪く見えるのかもしれないけれど、本来の家族はこうあるべきなのだと思う。とても心地の良い余韻が残る素敵なファミリーロードムービーでした。 [映画館(字幕)] 9点(2007-02-26 01:45:08)(良:2票) |
8. 誰も知らない(2004)
《ネタバレ》 カンヌ国際映画祭で賞を受賞し、世の人々に注目された本作。賞がなければ文字通り「誰も知らない」作品になっていた可能性もあるくらい小さな作品なのだが、インパクトとメッセージ性は大きい。本作で注目したいのは、「いつの間にか」や「何となく」の表現の仕方。現実の世界で、つい最近出会った人と「いつの間にか」仲良くなっていたという経験はないだろうか?初対面のことは覚えているのに、仲良くなっていった過程は「何となく」しか覚えていないのである。例えば、明が近所の中学生と友達になる過程。ここでは明がゲームセンターへ行き、店内を見て周るというシーンしかない。その後、明が笑って友達と自転車に乗っているのである。同様にして、紗季と出会うシーンもそうだ。こんな風にして、人との出会いは「いつの間にか」ということが多い。しかし、本作にはそれが落とし穴なのだということが描かれていたように思える。母は、きっと「何となく」生きてきて、「いつの間にか」子供が4人もいて、そしてまた「何となく」生きているのだ。子供を持つことは「何となく」では済まされない。本作が「誰も知らない」作品にならなくて本当に良かったと思う。 [DVD(字幕)] 7点(2005-12-11 21:41:15)(良:2票) |
9. 嫌われ松子の一生
うーん、これはスゴイ!これこそ時代が求めていた作品でしょう!今日の邦画界は金儲けのための商業映画か、監督の自己満足映画しか作られなくなってしまった。けれど、どんなに良い映画だとしても、万人に受け入れられて初めて評価されるものだと思うわけです。だからこそ、商業主義を味方につけて濃い味付けに仕上げるというのは、とても良い姿勢。故に、好き嫌いがキッパリ分かれそうな作品でもあるのですが。勿論、中身もとても深い。誰につまらん人生と言われようが、そこにはしっかりと生きた強い松子の姿があるわけで。同時に、弱さも描かれていて、その点で、実に巧いなぁと思わせてくれる描写がたくさんあります。たくさんありすぎて、語り尽せないデス。なので、ここでは「光GENJI」について取り上げてみます。人は弱いから人を求め、宗教を信仰し、過去にすがりつく。常に何かよりかかるものがないと、もう死んでしまうしかない。その極みが「光GENJI」なんじゃないかなぁ。「私の人生にもう誰も立ち入らせない」と誓った松子が、同じ人間だけど、結局のところはバーチャルであるアイドルにハマっていく。そして、今までの男にしたように、自分の過去を伝えようとする。ここに松子の弱さと不器用さが色濃く出ていると思います。だけど、そんな松子の姿に涙が止まらないのです。それは、少しでも共感できる弱さがあるからなんでしょうね。まさに、「人間」を真正面から描いた作品だと思います。 [映画館(邦画)] 10点(2006-06-06 17:49:51)(良:2票) |
10. キング・コング(2005)
ピーター・ジャクソン熱いよ!今、ハリウッドでこれだけの作品を撮れる監督が他に何人いるかな?彼の場合、映像はモチロン、映画全体に暑苦しいぐらいの愛情を感じる。3時間10分が長いという意見も多いが、これを短くしてしまうと彼の愛情は激減してしまうのだ。むしろ、よく3時間にまとめたなぁという感じさえする。 [映画館(字幕)] 8点(2006-01-14 23:45:32)(良:1票) |
11. エレクトラ(2005)
※このお話はフィクションです。 脚本家:「監督、今回の作品はどういうテイストにしましょうか。アドバイスをください。」 監督:「そうだな、ユーは「ラストサムライ」というムービーを観たか?」 脚本家:「観ました。ジャパンなムービーですよね。」 監督:「そうだ、ジャパンだ。今、ジャパンがナウくてホットだと思わないかね。」 脚本家:「そうですね、では今回はジャパンなテイストにしますか?」 監督:「そういうことだ。」 脚本家:「具体的にどうしましょうか?」 監督:「あのジャパニーズの文字は何て言うんだったかな?」 脚本家:「カンジですね。」 監督:「それをふんだんにユーズしてくれ。」 脚本家:「わかりました。他にはどうしましょう?」 監督:「ジャパンでナウくてホットなアクターは誰だ?」 脚本家:「ファイターでアメリカンのボブ・サップっていうのがポピュラーだそうです。」 監督:「そうか、じゃあそいつの役を作ろう。」 こんな会話を想像した。言っておきますが、漢字は元々中国のもので、ボブ・サップはアメリカ人でやんす。(製作、翻訳:おれ。) [映画館(字幕)] 4点(2005-02-07 11:50:08)(笑:1票) |
12. 深呼吸の必要
日々の生活って何だろう。学生の俺は、朝6時に起きて、学校行って、帰ってきて、バイト行って、帰ってきて、眠って、また翌日朝6時に起きて、学校行って・・・と同じことの無限ループ。人生ってのはカレーを毎日食べるのと同じ。でも、ルーや肉を変えたら変わるのかも。人生の上で、そんなルーや肉であるのが人間関係。ちょっとした悪戯を仕出かして、「傷ついちゃったかな?」とか気にしてみたり、お調子者のアイツがどこか一点を見たりしてた時、「あぁ、アイツにも悩みごととかあるのかな。」なんて思ったり。この作品は、そんな細かい人間関係の描写がうまい。ふとしたところにある人間の苦悩や喜びが描かれていて、そういったところに魅かれていった。ただサトウキビを刈っているだけなのに、何だかわからないけれど、勇気を与えてくれる。息詰まったとき、深呼吸を一緒にしてくれる仲間って大切だなぁと思えた。 [映画館(字幕)] 10点(2004-06-16 20:40:27)(良:1票) |
13. パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
本来なら脇役であるはずのジャックを演じたジョニー・デップがアカデミー賞の主演男優賞にノミネートされた。これはジョニー・デップの存在感か、それとも周りのショボ演技と言う名のアシストか…。とにもかくにもこの作品は彼がいなければ超駄作になっていただろう。どれだけ刺しても死なない海賊と、一刺しで死んじゃう人間の戦い見せられても絶望感を覚えるだけ。ストーリー自体が安っぽくてグダグダ。僕はジョニデファンにしかオススメしない。最後に我慢できないから言わせておくれ。だっちゅーの! [地上波(字幕)] 4点(2005-03-25 02:29:12)(笑:1票) |
14. バタフライ・エフェクト/劇場公開版
今までに観たことがないタイプの良作。人間の精神的な部分をかなり緻密に描いている。過去を少しだけ変えることができる男の話だが、この作品からは「過去は絶対に変えることはできない、選択を誤るな」というメッセージが確実に伝わってきた。日常生活で後悔することはたくさんあるけれど、それを一つ一つ受け止めることしか僕らはできない。常に前を向いて歩こう。そんな風に思わせてくれる作品だった。 [DVD(字幕)] 9点(2005-02-13 03:31:43)(良:1票) |
15. ラブ・アクチュアリー
本作は、いっぱい色んな形の愛があるということがテーマ。この作品で重要な部分は、恋愛以外の愛だと思った。いっぱい辛いこともあるけど、恋愛は素晴らしい。しかし、なかなか気付かないのがその他の愛というもの。いつも自分のことを考えてくれてる両親。バカなこと言い合って、たまに夢とか語っちゃったりする友人たち。真剣になって自分たちのことを考えてくれた過去の恩師たち。全部みんな愛。息子のために奔走する父ちゃん。たとえ実の子でなくても、それをカバーするのは愛。愛されたいと思ってる人、先ずは愛することから始めようではないか!!(しかしまぁ、なんだ、書いてて自分がキモくなってきた・・・。) [DVD(字幕)] 9点(2004-07-13 06:42:19)(笑:1票) |
16. グッドナイト&グッドラック
戦後のハリウッド界とは切っても切れない一大事件である「赤狩り」を描いた作品。そこに説教臭さはなく、マローにリンクするように、911以降の「表現の自由」に関する議論に一石を投じた、実にクルーニーらしい洒落た作品。本作でオスカーを逃したことを悔しがっていたのもよくわかる(クルーニーの演技自体も「シリアナ」より良い。)。「絶対的に公平な報道なんてない。」というマローの言葉は、現代の人々にとっても耳が痛いのではないだろうか。アメリカという国は決して「自由の国」ではないことは、誰でもよくわかっている。しかし、それでもアメリカが魅力的に映るのは、それを覆せるだけの力があること。本作からクルーニーのアメリカ、父が関わっていたマスメディア、ハリウッド、それぞれへの敬意が見えてくる。あと、デヴィッド・ストラザーンも素晴らしかった! [映画館(字幕)] 9点(2006-05-18 23:43:07)(良:1票) |
17. ビッグ・フィッシュ
5回目ぐらいのレビュー変更。本当に大好きな作品なんで、何と書いてもしっくりこないのです。既に台詞まで覚え始めているぐらい観ているのに、泣ける。更に「また観たい。」と思わせてくれる。そんな不思議な魔力がこの作品には込められている。もうこれ以上は何も言うまい。ティム・バートン監督、ありがとう。 [映画館(字幕)] 10点(2004-06-07 00:33:06)(良:1票) |
18. シービスケット
あぁ、、、この作品は勿体無いお化けが出そうだ。あと少しで良作の部類に入るのに・・・。何と言ってもオーナーのチャールズ、調教師のトム、騎手のレッド、そしてシービスケットが互いに出会うまでが長い。それぞれの過去を描くのは、そこまで重要なのだろうか?もっと簡潔でも良かったような気がする。ようやくシービスケットが登場して、「あぁ、やっとか!」と思ったが、その直後にシービスケットに魅かれてゆく自分がいた。その後は文句なしの5つ星。しかし、幼少時代のレッドと大人になったレッド、カナリ似てたよ。でもあの手の顔、どこにでもいそうなんだよなぁー。 [映画館(字幕)] 7点(2004-07-13 15:34:26)(良:1票) |
19. ベスト・キッド(1984)
アメリカ人に「空手を教えてくれ」って未だに言われるのはこの作品の名残りなのか?とはいえ、これはとても良い作品だった。日本人が持つ精神的な「気」の部分をここまで見事に描いたアメリカ映画は他にないのではなかろうか。実はこれって凄いことかも。やっぱり日本人とアメリカ人って根本的に違う。日本人ってわかってることは口に出さないでしょ。それって武士道に繋がると思うんだよね。日本を舞台にしていないにも関わらず、日本を舞台にした作品以上に日本という国を描いていたように思えた。しかし、何と言ってもノリユキ・パット・モリタは良かった。ミヤギさんは俺の中の映画史に残る好キャラ。アンダスタン? [地上波(字幕)] 7点(2005-03-26 16:56:51)(良:1票) |
20. ドリームガールズ(2006)
ミュージカル映画にはよくあることだが、歌に頼りすぎて映像と映像の繋ぎの歯切れが悪い。結果、ストーリーも歌も中途半端に感じられる。特に終盤はジェニファー・ハドソン演じるエフィにもっと焦点をあてて欲しかった。最近のミュージカル作品の中でも、ミュージカルである『意義』がしっかりとしている作品なだけに、とても残念。悪役を演じきれていないジェイミー・フォックスを除いて役者の演技は抜群に良いし、編集次第ではもっと面白い作品に仕上がったと思う。 [映画館(字幕)] 5点(2007-03-06 21:31:04)(良:1票) |