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プロフィール
コメント数 1497
性別 男性
自己紹介 投稿にあたっては
①製作者の映画愛を信じて基本的に0点は付けていません。
②レビュー作品の「あらすじ」は率先して書いています。

※「ぽこた」からニックネームを変えました。サブネームの「(ぺいぺい)」は継続です。(2024.2.28)

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1.  北斗の拳(1995)
やっと観ることが出来ました。封切りのときは少しは話題になりましたからね。 で、私は原作の大ファンです。勿論、連載第一回から毎週読みましたし、コミック化されたものも全て買って大切に保管してますし、TVシリーズは毎週録画して、今でも保管してます。ですから、愛着心も先入観もバリバリです。 でも、そんな私なのに、正直な話コレって意外に楽しめました。原作を知らなければ、むしろ途中放棄だったかも。確かにミスキャストっぽいし、ストーリー違うし、セットはチープだし… でも、映画化の際に原作が制作者によってアレンジ(ま、程度ってものがあるけどね)されてしまうのは当たり前みたいなもの。割り切って見てしまえば、確かにB級はB級なんだけど、B級としての面白味はキチンと押さえてあると思うのですよ。マルコムやクリスが出てるってのも良かったし、ゲイリー・ダニエルズの足技は本物だしね。 ということで、それほど極端な低評価は出来ません。何より、大作やら話題作の中にだって、コレ以下の作品が結構あるでしょ?
5点(2005-01-20 01:24:34)(良:4票)
2.  マチェーテ 《ネタバレ》 
こりゃ面白い。手放しで楽しめる本格的B級バイオレンスアクション巨編ですね。 何から何までいい加減に作っていそうでいて、キッチリ押さえるべきところは押さえ、台詞で敷いた伏線(「修道院に送り込むぞ!」とか「アタシは簡単に殺されないよ!」とか)は行方知れずになることなくちゃんと収まるべきところに収まってる。この監督のイカレっぷりは半端じゃないですね。解ってイカレてる。計算ずくです。 出演者も皆イイ味出してます。ダニー・トレホのヒーローってだけでもウケルのに、老体に鞭打って重そうに走る走る、その姿に心配させられつつ、ちゃっかり美女の裸身を抱きしめたり、ジェシカやミッシェル(2人とも眩しいぐらいに魅力的)とのラブシーンがあったり、もう役者冥利に尽きるってのはこのことじゃないかって感じ。「マチェーテ、メールしない。」なんて、いきなり英語が下手になっちゃうところも受けた。 演技が上手いんだか何だか判らないセガール様は、メジャーになってから一度も殺られ役がないと思うんだけれど(「エグゼクティブ・デシジョン」では死ぬところは出てこないし、どっちにしても直接殺られてない。)、ついに負けたか!と思いきやマチェーテを生かし自ら切腹だもんね。この訳の解らない冷酷無比な極道ぶりがまた受けました。 上院議員からタクシードライバーに転じてしまうデ・ニーロさんは、「防弾チョッキ!」と叫んでいたとおりにチョッキに救われ、そのくせ密入国者の扮装をして逃げたばかりにあっさり自警団にトドメを刺されちゃう。 まぁ、例を挙げればキリがない。何回見てもその都度新たな発見を楽しめる超B級作品ですね。ただ、ストーリー部分がシリアス過ぎるので、もう少し弾けて欲しかったなという気持ちから8点献上です。 ちなみに、まさかの「続編」、ましてやの「続々編」は、今度こそ劇中劇ですよね?
[DVD(字幕)] 8点(2011-05-22 02:06:54)(良:4票)
3.  シャッター アイランド 《ネタバレ》 
遅れ馳せながらの投稿ですが、皆さんの酷評の数々はある意味当然とも思えます。配給会社の宣伝の悪さも頷けます。 ただ、私としては余り酷評はしたくないところですね。単純にストーリーだけを追ってしまえば、おそらくはストレートに主人公が精神を病んでいて、ここで繰り広げられる出来事のかなりの部分は妄想なんでしょう。良作駄作織り混ぜて、本当に使い古されつつある手法です。 でも、だから駄目ってことは全くなくて、それをいかに消化するか、昇華させるかが監督さんや脚本家の腕の見せ所。この作品の場合には、ラストにオプションを付けましたね。自らの狂気を受け入れる。受け入れた上で封じ込める。それは自我の全てを封じ込めることになるのであって、彼の人格にとっては自殺に等しいことです。 一見して強い意志のようでいて、やっぱり彼はあまりに弱い人間だったということなんだと思います。このエンディングは「あり」だと思います。 全編を通じての重厚で安定感のある画面と音楽。出演者たちの確かな演技。これは良作なのだと思います。 ただし、あの部分をこうすれば良いのでは?などと随所で思わせてしまうスキがあることも事実。だから、少し辛めの7点献上します。
[DVD(字幕)] 7点(2010-09-26 13:16:17)(良:3票)
4.  シャークネード<TVM> 《ネタバレ》 
少し前に録画しといたのを時間があったので観てみたら相当に衝撃的な作品でした。基本的に、設定も展開も登場人物の感情や行動などなども、すべて出鱈目なので、割り切ってコメディ感覚で観るべき作品です。最初のなんだかよく解らない闇取引のシーンはまあまあ許せるのですが、やっぱ水の中でも動いてなきゃ死んでしまうとさえ言われているサメが、堂々とトルネードの中で元気いっぱい生きているとか、サメの大群に襲われて犠牲者続出なのに呑気に海辺のバーで飲んでいる人々だとか、サメに足を齧られても普通に歩いている準主人公とか、手製爆弾でトルネード(そもそもなんでハリケーンでトルネード?)の原因となっている空気の寒暖差を吹き飛ばして問題解決とか、あぁやっぱ出鱈目だ。こんな大騒ぎなのに軍隊も出て来ないし、警察もハマーに追いつけないし。で、解ったんです。そうか、やっぱこの作品はその辺を楽しむべきなんだと。ひまーな時に観てください。  (追記) CSでシリーズ6作を二日に分けて一挙放送していたので、初心に帰って第一弾から再観賞しました。結果、反省です。以前観た時はサメ映画についての認識が不十分でした。本作こそが所謂「サメ映画」の基本ですね。 サメが出る。人を喰う。サメをやっつける。犠牲も出る。ここまでは「ジョーズ」で既に完成形が示されたように思えるのですが(ちなみに「ジョーズ」は自分的には「サメ映画」ではなく「海洋パニック作品」とカテゴライズしています)、「サメ映画」を標榜するにあたっては更なる仕掛け(殆ど飛び道具)が必要だと思うのです。本作では「サメが空から降る」「街中をサメが泳ぐ」「室内に居てさえも喰われる」という常識外れのアイディアが盛り込まれ、更には「チェーンソーを構えて自らサメの体内に飛び込み中から退治して出て来る」という究極的退治法まで披露しています。更に更に「SHARKNADO」という造語タイトルも先駆的で、後の多くの作品のタイトルのヒントになっていることは間違いないと思います。 この作品は「サメ映画」の金字塔。改めて素晴らしい作品であることを思い知りました。以前に「良」評価をくださった方には申し訳ありませんが、評価内容と点数を訂正させていただきます。(3点→8点)
[CS・衛星(字幕)] 8点(2018-01-08 22:11:51)(良:3票)
5.  ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結 《ネタバレ》 
遅れ馳せながら鑑賞。前作と比べて少なめのレビューながら、良い点もそうじゃない点も概ね皆さんに語り尽くされた感がありますね。私は肯定派、支持派です。思いっきり楽しませていただきました。  いきなりでまさかの精鋭部隊?捨て駒作戦、キッチリ始末したと思ったら実は味方だったというブラックジョーク、サメやらネズミやらイタチやら動物たちの大活躍(サメはハイブリッドだしイタチは活躍の予感だけですがw)、レトロでサイケなラスボスの大暴れ、前作同様ハーレイ・クインの魅力爆発等々、やや長尺にも関わらず中だるみ皆無でラストまで惹き付けられっぱなしの上にエンドロールにはオマケが2個。良い意味でおなか一杯になりました。まさに「ゴチソウ」でした。  強いて言わせていただければ、トリ馬鹿のワタクシ的には冒頭の小鳥ちゃん受難(後で仇討ちしてもらえるけど)と少し後の鳥カゴ放火シーンがNGですが、人の命を思いっ切り軽視している本作では全く聞いてもらえない意見ですね。  次回作やスピンオフに期待せずにはいられない快作に9点献上します。
[インターネット(字幕)] 9点(2024-04-05 11:32:06)(良:3票)
6.  シックスヘッド・ジョーズ<TVM> 《ネタバレ》 
冒頭いきなり40年前の研究施設(どう見ても手造りの浮島)に登場する6つ頭サメ。ただし、今作はひたすらサメサメサメではなく、6つ頭君誕生秘話的な部分にも(若干)触れつつ、倦怠期カップルの人間模様の描写があったりして、過去の多頭鮫作品より少し頑張ったかな?感があります。ただし、それと引き換えにスピード感が薄れ、中だるみが激しいとも言えます。早くサメを出せ!みたいな。でも、心配するまでもなく、6つ頭君は一回出たら最後次から次へと攻撃してきます。頭を切ってもすぐに再生するし、サイズ感がその場その場で変わったり(?)、頭が多いから狭いところ入れなかったり、岩場でジャンプして人間咥えて岩場に突っ込んでどう考えても大怪我してそうだったり。結構お茶目さんですが…。そして極め付けは、サメの首ってそこで曲がる?みたいな角度で頭が足化して砂浜や岩場を蜘蛛の如く高速移動!もう、この歩行シーンの足役の頭が何とも健気!そして、まるでお約束のごとく繰り広げられる登場人物たちの感情移入不能行動。ツッコミどころが沢山ありすぎてお腹一杯。でも、この手の作品はそれだからこそ楽しめるってわけで、CGとかちょっとだけ予算が増えたかな感のある超トンデモ作品でした。ちなみに、DVDのジャケットのシーン(クルーザーも被害者も)は存在しません。これはむしろ前作でしょう。英語版のジャケットの方がもう少し合ってるかな?
[CS・衛星(字幕)] 3点(2021-05-04 11:12:34)(良:3票)
7.  ドライヴ(2011) 《ネタバレ》 
冒頭の逃走シーンが激しいアクション作品を思わせながら、基本的には動と静を繰り返すことでストーリーを紡いで行く。純愛と暴力のコントラストも極端だ。色調、カメラアングル、台詞回し、どれを取ってもしっかりと作りこまれている感じですね。ストーリー自体は決して斬新ではないけれど、ここには確かな作品としての価値があります。 この手の作品にハッピーエンドは期待してはいけないんだろうけれど、少しだけ主人公に感情移入してしまった。
[DVD(字幕)] 8点(2013-09-23 23:44:23)(良:3票)
8.  サウンド・オブ・サンダー
これ、いつも行くレンタル屋さんで結構借りられてたんですよ。新作のうちからね。ただ、パッケージのあらすじ読んで(予備知識なかったもんで…)、ちょっと危険かなって思ったんで旧作になるまで待ってました。でも、旧作になってからも意外と借りられてて、思いっきり期待して満を持して借りてきたんですよ。それなのに、それなのに… もう、皆さんがいろいろ書いてくれてるから敢えて書くこともないです。あまりに使い古されたストーリー、お約束だらけのご都合主義、確信犯的とも思わされてしまうチープ映像などなど。一体全体、レンタル屋さんでこれを先を競って借りてた人たちは、知ってて借りたんでしょうかね?もう、人を信じないぞ!
[DVD(字幕)] 4点(2007-01-03 00:48:18)(笑:3票)
9.  ゴジラ-1.0 《ネタバレ》 
劇場で観よう観ようと思いつつモノクロ版も含めて観る機会なく、遅れ馳せながらアマプラにて鑑賞。いの一番の感想は「劇場で観なきゃダメ!」です。別にアカデミー賞獲ったからどうのこうのということではなく、このビジュアルとサウンドは大画面と大音量じゃなきゃ50%も生きないと思うところです。  そして肝心の作品内容としては、ヒューマンドラマ寄りの物語的には、或いはゴジラの造形的には、元祖以外の殆どについてはリアタイ組のド昭和世代としては若干と言うか相当思うところはありますが、何にせよ圧倒的な視覚効果と音響効果への評価を優先しつつ、美波さんの美しさと可憐さ、アキコ役の子の素朴な演技、サクラさんの脇なのに強烈な存在、重巡洋艦「高雄」の雄姿、幼き頃ハセガワのプラモデルで愛でた幻の局地戦闘機「震電」の雄姿、等々には全ての不満点を忘れさせてくれるものがあり、結果満足した次第です。  この際納得行かないところは書くのを止めます。退屈など全くせずに楽しんだことは確かですから。8点献上します。  (追記)不満点は書くのを止めると言いつつも一点だけ。ラストの美波さんのうなじシーンは要らないだろうなぁ…。まさかのサンダとガイラ状態の続編なんぞは観たくないので、ってあるわけないか。
[インターネット(邦画)] 8点(2024-05-09 11:24:06)(良:2票)
10.  帰ってきたヒトラー 《ネタバレ》 
強烈な風刺劇ですね。タブーと禁句の地雷を潜り抜け、よくぞ製作&上映出来たものだと思います。主演のオリバー・マスッチさんは、ヒトラー役のリアリティを追及するために抜擢された舞台俳優さんということですが、顔立ち風貌と言うより、語り口と存在感がまるで本物かと思わせるぐらいの完成度じゃないでしょうか。現代の問題点や政治の望ましい在り方を訴える彼の言葉の数々には、気を抜くと頭から信じて支持派になってしまいそうな説得力を感じます。作り手は、決してヒトラーの存在と主張を肯定していないであろうにも関わらず、あたかも彼の主義主張を世界に向けて肯定的に発信しているかのような錯覚に陥ります。それも、すべて脚本の妙と主演俳優の力量に依るものだと思います。これはコメディ?いや単純に笑えるものではないですね。劇中のヒトラーの言葉と、彼に関わる周囲の人々の振る舞いとその変化を通じて、現代社会が解決すべき問題点について投げかけている優れた風刺劇と受け止めました。
[インターネット(字幕)] 8点(2021-11-25 23:32:41)(良:2票)
11.  ブレイブ ワン 《ネタバレ》 
典型的な勧善懲悪モノですね。「水戸黄門」「桃太郎侍」「必殺仕置人」…日本国民大賛同のストーリー展開じゃありませんか! 私は支持しますよ、好きです。現実の世界は、法治国家だし私刑なんてとんでもない!仮令被害者であっても、やっちまったら単なる犯罪者になってしまうだけ。でも、せめて作品世界の中だけでもいいじゃないですか。これを観て実践する人、います?いるとしたら相当低レベルな人間。そういう人間は、そもそもが復讐を口実にしているだけの本質的に狂暴な人間。論外な人々です。 キチンと善悪判断して楽しみましょうよ。願望は願望、現実は現実。決して間違った作品じゃあありません。クソ犯罪者はぶっ殺してやりたい!でも、それはやっちゃダメだよ。そういう趣旨と私は感じました。
[DVD(字幕)] 8点(2009-01-10 20:25:26)(良:2票)
12.  2001年宇宙の旅
映画史上、最高傑作を争う一本。ジャンルを超越した名作です。原作の素晴らしさを余すところなく表現した作品の一本とも言えます。 思えば30年ほど前、この作品を初めて観た時には衝撃を覚えました。当時の私にとって、映画というものは単に娯楽であって、決して自らの存在を問うような対象ではなかったからです。この作品は、観ている「その時」に感銘するのではなく、見終わった「その後」に感銘し、それが増幅していくという特別な影響力を持ちます。私自身、その持つ意義について、初めて真剣に議論した作品でもあります。 SF映画としても、30数年前にこれほどまでに将来の科学技術を具現化した作品は稀でしょう。少なくとも私は他に知りません。勿論、優れた原作に拠るところも大きいのですが。唯一、「無重力状態の宇宙船の中でストロー内のドリンクが下に落ちるのはオカシイ。」という意見を昔なにかで読みましたが、そんな指摘は何の意味もないですね。
10点(2004-09-25 07:23:12)(良:2票)
13.  アタック・オブ・ザ・キラートマト 《ネタバレ》 
テイスト的には1978年と言うよりも更に古のアメリカ製娯楽映画の感がありますね。現代の感覚から見てしまえば、面白くないしクダラナイし下品です。ただ、それでもコアなファンがいるからには意味があるのだろうと考えてみれば、矢張り時代背景とお国柄なんでしょうね。  思えば本作よりも予算がかかっていながらも本作よりずっと低俗極まりない作品は多々ある訳で、それは今の時代を生きる日本人である自分の価値観に照らし合わせているからこそそのように思える訳で、勿論同じ時代に生きる同じ日本人でも千差万別の価値観を持ち合わせていて当たり前、いわんや半世紀近く前の海の向こうの人々をや、ってな具合でこの作品の作り手がどんな思いで映画を撮ったかなんて少なくとも私には解りゃしません。近代アメリカ文化(サブカル含む)をちゃんと研究している訳じゃありませんから。なので、こういう作品は評価が難し過ぎます。私には切って捨てられない。  とグダグダと書いてしまいましたが、実は正直楽しめました。くだらないし時間の無駄だったけれど、観ている最中は楽しめてしまいました。歪んだ楽しみ方かも知れませんが。  なので最低点は付けられず、アイディアと主題歌を評価して4点献上します。ただし、シリーズの他の作品は観ないでしょう。その時間があったら他のZ級が観たいので。
[インターネット(字幕)] 4点(2024-02-16 12:08:21)(良:2票)
14.  エスター 《ネタバレ》 
観よう観ようと思いつつも微妙な尺の作品なので、鑑賞作品(ホラー系)を選ぶ度に手頃な尺の作品を観てしまっていた私。それもこれも本作が「ホラー」であると認識していたからで、今回やっと意を決して?観てみれば一番の感想は「ホラーじゃないじゃん!」でした。確かにWikiとかでホラーの定義を参照すれば本作は紛れもないホラー映画なんでしょうけれど、あくまでも個人的カテゴライズでは「サイコサスペンス」なんです。もっとも、「ホラー」「サスペンス」「スリラー」の境界なんてものは元々無いに等しいような気もしますが。  などと意味のない拘りで書き始めてしまいましたが、「ホラーじゃないじゃん!」の趣旨は「恐くないじゃん!」でして、それは決して「つまらないじゃん!」ではありません。実に楽しく鑑賞出来ました。これだけの有名作ながらネタバレ記事を回避し続けて来たことも功を奏したようで、肝心要の種明かしは今回の鑑賞で初見でした。  斬新なアイディアとは言えないでしょう。しかし、それを巧みに包み隠しつつしっかり伏線は張る。そして見事にその演出を生かし切ったイザベルさんの怪演。称賛されて然るべき出来栄えだと思います。  子どもの持つコワさを見せつつ、実は本当にコワいのは大人というお話。登場する子どもたちは皆子ども然としています。子どものコワさは無邪気にも通じるある種の清らかさであって、大人の濁り切って垢まみれのコワさとは本質的に違うもの。エスターのコワさが子どものソレから大人のソレに転じる流れが素晴らしかった。  少々しつこいような演出や多くの皆さんが指摘しているラストシーンの良し悪し等々、気になるところは少なからずありますが、約2時間飽きることなく楽しませてくれた作品にほぼ8点の7点献上します。  ちなみに、少々変化球気味の原題よりもさりげない邦題の方が良いかと思います。原題は、せめて不定冠詞を付けて欲しいところです。
[インターネット(字幕)] 7点(2024-05-13 11:24:27)(良:2票)
15.  世界侵略:ロサンゼルス決戦 《ネタバレ》 
ひさびさに全編興奮状態維持で観ることが出来たアクション巨編。これは観る者を選びますね。皆さんのレビューがそれを物語ってます。嫌いな人は徹底的に嫌い。好きな人は徹底的に好き。両極端です。SF作品や戦争映画では珍しいパターンかも知れません。 でもって私は後者。これは面白い。そもそも理屈も何もあったもんじゃない設定。殺るか殺られるか。銃弾が降り注いでいても走らなきゃならない時は必死で走る。突っ込まなきゃならない時はひたすら突撃。振り返らなきゃならない時は全力で引き返す。このシンプルさが寧ろリアリティを引き出しているわけで、シューティングゲームを1時間50分見せられているのとはちょっとばかり違う。主人公の抱える心の重荷についてのエピソードも、他の登場人物たちの描き方も、全てに程好く加減されてて好感が持てます。 アメリカ万歳的であっても、主人公は死なない的であっても、これはこれでいいのです。もし、このシチュエーションでもっと理にかなった作品にしようとして、登場人物の描き方や宇宙人の描き方なんかを理詰めで組み立てようとしたら、ものすごく重苦しい作品になってしまうでしょうね。私はこっちの方がはるかに映画的に正解だと思うなぁ。 ま、強いて言わせてもらえば、この邦題はないでしょう。こりゃチープ過ぎ!
[DVD(字幕)] 9点(2012-05-01 01:30:13)(良:2票)
16.  ファイブヘッド・ジョーズ<TVM> 《ネタバレ》 
サメ映画のファンは多いですよね。こんなにもアレンジ可能な怪物って他にいるもんでしょうか?この多頭鮫のシリーズ(公式にシリーズ化されてはいないと思うのですが)も、とうとうファイブヘッドです。(これを書いている時点で既にシックスヘッドも鑑賞済みですが)しかも、フォーヘッドと思わせておいて、+ONEを尻尾に持って来るとは。最早、生物学は完全に無視ですね。 と言う訳で、あとは特に見るべきものはないのです。何故に5つ頭が生まれたとか、5つ頭だからこその倒し方だとか、ファイブヘッドであることの必然性は皆無。若干環境汚染の影響かと思わせる節はあるものの、結局その部分の受けは無いまま。 でも、バラエティ豊かな飛び道具的なサメ映画はこれで良いのでしょう。一作品に何か一つの目玉さえあれば、あとは水着のお姉さんが次々と現れ、間違いなく犠牲者の登場人物が悪態をついて主人公を苦しめたり等々、お約束と既視感の連続でOK。新ネタひとつで一気に作品化。実写サメシーンは使い回しで予算節約、CGだって瞬間的な登場だから、サイズ感だとかディテールは曖昧で結構。あとはワイワイ騒いで鑑賞出来るってことが醍醐味。 まあ、それにしても多頭シリーズは物理的にそろそろ限界ですかね?陸も歩いたし空も飛んだし火も吹いたし、さてさて未だ見ぬ次なるサメは一体どんな荒業を繰り出してくれるのか?
[CS・衛星(字幕)] 3点(2021-03-31 14:25:02)(良:2票)
17.  シベリア超特急
今更こちらに書き込むのも躊躇われますが、折角観た以上は一言寄せたいと思います。 皆さんの全てのレビューに目を通したわけではないのですが、多くの方がおっしゃっているとおり、この作品は、水野さんの映画に対する情熱と愛情の成果物なのでしょうね。反戦へのメッセージには共感を覚えます。だから、評価すること自体に疑問を感じてしまいます。これが「水野作品」でなければ、間違いなく0点ないしは1点でしょう。でも、そう簡単に低評価して良いものかどうか迷わざるを得ません。この作品への評価が、即ち水野晴郎という人物への評価ではないからです。点数による作品評価の限界を感じました。「評価困難」あるいは「評価対象外」みたいな選択肢があればなぁと思った次第です。 残念ながら、私には「シベ超シリーズ」の残りの作品群を観たいという気持ちは起きませんでしたが、日本映画にとっていろいろな意味で貴重な作品だと思います。  ちなみに、出演されてる外人さんたち、いろんな再現フィルム(地上波バラエティ番組)でお馴染みの方ばかりですね。劇場公開版ということを忘れてしまいそうでした。 
2点(2004-08-29 01:08:36)(良:2票)
18.  ドリームハウス 《ネタバレ》 
実質1時間20分余りの作品の中に、2度のどんでん返しとホラー性とヒューマンドラマ性を盛り込んだ充実した作品。 正直、冒頭から何やら伏線を感じさせる演出に気付いたのですが、なかなか確信に至れない。非常に考え尽くされた演出です。怪しいんだけれど断言出来ない。この手の「設定」はすっかり「ありがち」になっちゃいましたけれど、これは久々の秀作です。1度目のどんでん返しがあまりにあっさり早い段階で起きるから、この後どうやって描いていくのかと不安を感じましたけどそんな心配は無用でした。 それと、監督の力量もさることながら、ここはキャスティングの妙もかなりのウェイトを占めていますね。ダニエル・クレイグとレイチェル・ワイズ、そしてナオミ・ワッツ(正直、彼女が出ていたからレンタル屋でこの作品をチョイス)。それぞれの役柄を演じ切っていて素晴らしい。もし、無名の俳優さんでキャスティングしていたら、随分と印象は変わっていて、凡庸なB級ホラーになっていたかもしれません。 ホラーかヒューマンドラマか?これは文句なし、家族愛を描いたヒューマンドラマですね。観終わった後、「ドリームハウス」というタイトルが涙を誘います。 ちなみに蛇足ですが、ラスト近くで唯一レイチェルが起こす物理的現象。これは「あり」でしょうね。  (追記) 約10年ぶりにアマプラで再見。当初はナオミ・ワッツ観たさにレンタルして来たものの、観始めたら完璧に作品世界に取り込まれてしまった本作。今回改めて観ても矢張り良い!脚本もキャスティングも文句なし!解りやすいミステリー、程良いホラーテイスト、そしてオチを知っていても尚且つ得られる感動。当初はナオミ・ワッツ様への敬意を表して8点献上という大盤振る舞いのつもりでしたが、改めて良作との印象を深めたので1点加算させていただきます。
[DVD(字幕)] 9点(2013-10-20 06:59:28)(良:2票)
19.  次に私が殺される
良く練りこまれた脚本・映像・音楽、そして魅力的なキャスティング、2時間を短く感じさせる作品です。「暴力」と「死」に異様に惹きつけられるヒロイン、そして謎めいた美しい(濃い?)青年。そして、脇を固めるフェレ・マルティネスがいい!一見J.デップ似の彼のキャラクターが、凄惨な物語を魅力的なものに引き上げています。 「アイツが絶対犯人じゃんっ!」と冒頭近くから思わせておいて、「え?こっちが犯人?」と、作中のヒロインの心中とともに観客の心にも揺さぶりをかける演出、よくよく考えれば非常にシンプルなストーリーをこの長さに無駄なく仕上げた監督の手腕は素晴らしい。ハリウッド映画にはない魅力ですね。 ちなみにココでの作品名は、現在販売されているものより前のものですね。公開当時から何回か題名を変えて結局原題に戻ったようですが、配給会社さんって、何で妙な邦題付けちゃうのでしょうねぇ??
8点(2004-11-23 09:21:52)(良:2票)
20.  ラスト・デイズ(2013) 《ネタバレ》 
№1の方のご意見とほぼ同様の感想です。  感染症なのか集団ヒステリーなのか分かりませんが(それって重大な問題なんだけど)、何故全世界で同時多発的に発症し始めたのか?まるで結界の如くその場所から外に出ることが出来ないとして、そのラインは何処なのか?あくまでも位置であって、外気に触れることや陽の光を浴びることは関係ないのか?(それって逆広場恐怖症って感じ?)  だいたいからして、そんなのが全世界で同時流行したら軍も出るだろうし、防護服に身を包んだ医療関係者が走り回ってるだろうし、いきなりポンッとばかりに十分に纏め上げられていないプロットを投げつけられても、正直なところ受け止めきれません。  エンディングもまたハッキリせず、ハッピーエンドなのかそうじゃないのか不明瞭。出産までは何とかなるかも知れないけれど、授乳やら産湯やら成育環境劣悪かつ食糧不足の中、そんなにもスクスク育たないでしょ?旅立つ友たちだって同年代。みんな同じような成育環境なのに旅なんて出来ないだろうに。  あまり真剣に考えることなく鑑賞すれば、決してつまらなくはない本作品。けれども、主演の彼が最初から最後まで感情移入出来ない短気独りヒステリー男なのはマイナスポイントです。
[インターネット(字幕)] 4点(2023-03-14 00:04:25)(良:2票)

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