1. 北斗の拳(1995)
この映画を観ると、秘孔を突かれるというか、非行に走りますね。 [ビデオ(字幕)] 0点(2005-05-25 18:34:45)(笑:3票) (良:1票) |
2. おっぱいバレー
《ネタバレ》 ボクの彼女はおっぱいがとても小さいんですが、少しでも刺激になってもらおうと、以前からこの映画に大いなる興味を抱いていたボクは、窓口で彼女に「おっぱい2枚ください(‘∀‘ ●) 」とどうしても言わせたくて、1週間かけて彼女を口説き倒してやっと一緒に観に行くことにこぎつけました。日曜日で公開1週目なのに、映画館の中はガラガラで、気合いを入れて行ったボクにはその点が不満でした。一緒に入ったよそのカップルの男性と目が合い、「あ、どうもw」と挨拶を交わしました。みんな考えることは同じか、と安心しつつ、鑑賞に浸ったわけですが、思ったよか、まじめに作ってて、終盤感動的なエピソードもあって、つい泣きそうになりました。彼女は疲れてたこともあって途中寝てましたが、美香子先生が教師という職業を見つめ直すシーンは食い入るように観てました。スポ根らしい、試合に勝つというオチではなく、すがすがしい終わり方もよく、1人の先生の成長物語として観れたのはもうけものでした。清楚なイメージがある綾瀬はるかを主役にもってくる所がまたニクイ。コメディエンヌとして役の演技の幅を広げるのは、彼女にとっても、良いことだと思います。決してエッチな映画ではないし、中坊時代の思い出に浸れて面白かったです。彼女を家へ送っていく帰り道、「よし、おっぱいバレー、DVDになったら買おう!」と言うと、彼女は引いてました。ボクは健全で感動的な映画だから買おうと思ったのに…。 [映画館(邦画)] 8点(2009-04-26 21:31:40)(笑:4票) |
3. 少林サッカー
《ネタバレ》 少林拳とサッカー。この組み合わせなら見ないわけにはいきません。昔、『チャンピオン鷹』という映画で失敗しましたので、どうかな、と思いましたが、すごく面白かったです。主人公のシンひとりだけイケメンで、あとはダメおやじ、無職、証券マン、ハゲ頭、デブ、少林拳どころか人生の誇りを見失った面々が、サッカーを通じて誇りを取り戻していく少林チームの覚醒のシーンだけは、何度も何度もDVDで再生してみてしまいます。そのときのBGMも、ふつふつと胸に湧き上がるものがありますし。この映画自体は、おバカな映画なんだと思いますが、伝えたいテーマは、落ちこぼれでも、容姿に自信がなくても、誇りを取り戻せるのは自分自身しかいないということを言いたいんだと思います。笑えるバカ映画ですけど、何度観ても勇気づけられるサッカー映画です。 [DVD(吹替)] 10点(2005-05-25 16:27:57)(良:3票) |
4. シベリア超特急
《ネタバレ》 水野晴郎のしてやったりの顔がたまんないよー。 佐伯「閣下、お休みですか?」閣下「バカぁ!ちゃんと起きとる!」 ( ´∀`)σ)∀`) 「あー、いきなり飲んだら、胸につかえちゃった」 '`,、'`,、'`,、'`,、(つ∀`)'`,、'`,、'`,、'`,、'`,、 おなかが痛いよぅ。 [DVD(字幕)] 0点(2005-06-28 12:32:56)(笑:3票) |
5. 丹下左膳餘話 百萬兩の壺
《ネタバレ》 【男はいつまでたっても子供】という機微を絶妙に映し出した大傑作です。 あの最強の大剣豪が、なんと女の尻に敷かれている(´ー`)y─┛~~ 調べたら、1両の価値は2万~36万円ぐらいらしいです。この映画、【100万両は大金なのである!】がテーマのハズなのに、【こけ猿のツボ】を全く探す気がない源三郎を始めとして、小判をメンコに使う安坊など、100万両そっちのけで、お金の価値を考えずに遊び呆ける姿がとっても面白い! 子守唄をBGMに使ったり、洒落の効いたセリフなど、映画の完成度としては『七人の侍』をはるかに超えています。まさか70年も前の映画に爆笑するとは思いもしませんでした。 物語が進むほど、お金をめぐるドロドロした強欲さが(登場人物みんな、言葉では発してはいるんですが)微塵も感じられなくなっていくから不思議です。 この映画の特徴は随所に上手く散りばめられた”くり返し”にあると思います。 「絶対にいやだ!」と断固として断る左膳が、結局、お藤のピシャリの一言に頭が上がらず、七兵衛を見送ってしまう。お藤もまた安坊を叱っておいて、安坊の竹馬遊びにつきあってしまうなどの、①”あまのじゃく”のくり返し。 金魚釣りのシーン、執事と萩野がそれぞれ全く別々の衝撃の事実を知ってしまう、②望遠鏡でのくり返し(これはおなかが痛くなるくらい笑った)。 ③安坊の実家までの道順を教える、くり返し。 10数えて殺すシーンでの④安坊のセリフ「どうして唸ってるの?」のくり返し(これには背筋がゾッとしました)。 くり返しだから、”時間のムダ”であるようで、この映画では決してムダではなく、むしろ相乗効果を生んでいる。 左膳の無骨な優しさが、教育パパとなって随所に現れていて、とっても微笑ましい。 ところが、安坊が「泣いたのは、おっかあが死んだ時だ」と突然、変化球を投げてくる。さんざん笑わせといて、突然ホロリとさせる。山中貞雄監督は、稀代の天才であったと認めざるを得ません。GHQが削除した殺陣も観ましたが、やはり隻眼隻手の丹下左膳は最強の大剣豪でした。 江戸っ子なのが玉にキズ (ノ∀`) アチャー [DVD(字幕)] 10点(2005-09-15 19:58:41)(良:3票) |
6. WEEKEND BLUES ウィークエンド・ブルース
自主制作の映画を観たのは初めてですが、圧巻です。2作目の『運命じゃない人』がパルプ・フィクションの二番煎じであったといえど、邦画でよくぞここまで、と感嘆しました。偶然、近所のゲオの中古コーナーでホコリをかぶっていたこの映画のDVDを見つけ、速攻で買い、そそくさと帰りました。映像がビデオカメラ片手に頑張ったんだろうなぁ…というのがアリアリですが、脚本が素晴らしいので気にならなくなります。むしろ日常に近いリアルな映像として受け入れられるので、この映画の題材としてはむしろベストです。山本くんの表情が最高です。特にあの、「えっ!?」て首をかしげる時の表情が(笑)。例の謎の薬・サムライを一気に飲み干す山本くんを見る親友の健二くんの表情も最高です。前半は、ゆるく、ついニヤニヤしてしまう描写があり、コメディとしても儲け物です。中盤から終盤にかけて、ミステリーサスペンスとしてグイグイ謎に迫っていきます。内田けんじ監督、若いのに素晴らしい素質があると思う。自分で脚本を書き、監督もこなす。理想の映画を作る要素が備わっている。どこにでもいる青年が主人公で、登場する人物の背景描写も秀逸。今まで映画は、役者とか筋書きでしか観るかどうか判断してこなかった僕ですが、フランク・キャプラ監督に次いで、”監督買い”で映画を観る人が増えました。その人の名は内田けんじ監督です。 [DVD(邦画)] 9点(2006-06-07 16:39:15)(良:2票) |
7. ALWAYS 続・三丁目の夕日
こういう近所づきあいって、できなくなったなぁ。高速道路も普通に走ってて、テレビも洗濯機も最先端を行ってて、食事も洋服にも十分満足してて。でも何か足りないものを感じてる。昭和の時代を生きた人たちって、今でいう格差とか気にせず、純粋に夢を追っていて、ささやかな幸せを大切にしてる。いい仕事して、いい服を着て、いいレストランでワインを飲むことよりも、風呂上がりにグビッと飲むコーヒー牛乳。古くても今では得難い、大切なものがいっぱい詰まってる映画でした。近所の人は他人なのに、本気で笑ったり、怒ったり、悲しんだり。個人の自由を得た代償に、自分の世界だけに閉じこもり、人と人のつながりの大切さを見失ってしまったと気づく。自分が傷つかないために、人を傷つけないように人と接する自分を後悔してしまう。ベタでもこういう映画を観れたことは、とても幸せなことだと思う。 [DVD(邦画)] 9点(2008-05-22 23:40:38)(良:2票) |
8. 南極料理人
いただきます。我が家では、嫁さんが作った晩ごはんについて、「どれが美味しい?」と聞かれると、「どれも美味しい」と答えなければならないルールがあります。ちなみに会社で食べる愛妻弁当は、前の日のおかずの残りをうまく詰めてくれて、ごはんにふりかけなどで顔を書いてくれたり、ウインナーでタコやカニの形にしてくれたりします。「『美味しい』って言わないと、また同じの作らないよ(怒)」と言われてるので、「みーちゃん(嫁)の作る筑前煮は宇宙一や!」とオーバーに感想を言います。この映画の隊員は、一言も「うまい」と言いません。でも、ものすごく美味しそうに食べます。それを見て、にんまりする西村さんの顔を見て、いつも嫁さんがどういう気持ちでごはんを作ってくれてるかが少し分かった気がして、ハッとしました。美味しいごはんが食べられれば、つらい事も忘れられる。豪華でなくても皆で楽しく食べるごはんが一番美味しい。この映画でも出てきますが、皆がそろうまで、ごはんにハシをつけない。これも大事。ちなみにウチの嫁さんと結婚前にデートに行った先で出してくれた、栗ごはんで作ったソフトボールみたいな巨大なおにぎりを初めて食べた時の味は、今でも忘れていません。もうすぐ嫁の誕生日なので、何だかほっこりできるこの映画を、一緒に観ようと思います。ごちそうさまでした。 [ブルーレイ(邦画)] 10点(2013-03-03 13:33:06)(良:2票) |
9. 大災難P.T.A.
《ネタバレ》 この映画が、自分の中ではコメディ最高傑作です。これを観ると、旅行や出張に行きたくなくなります(笑)。次々と襲い掛かる、帰路への障害の山、山。こちらは爆笑の渦。スティーブ・マーティンのイライラがこっちにも身につまされるようで、大笑いしました。観る前は、ジョンキャンディは、スティーブ・マーティンのお邪魔虫だと思ってましたが、フタを開けてみれば、いやはや、ジョンキャンディも真面目に営業セールスのために次の目的地へ移動しようしようとしてるじゃないですか。一歩遅れて、2人が不幸に陥る様は最高です。ジョンキャンディ演じるデルの素性については、ホロリとしたので、最後、2人がああいう関係になったのは、ほっとしました。あと、エンドロールは最後まで観ましょう。 [DVD(字幕)] 10点(2005-05-25 15:47:28)(良:2票) |
10. アイアンマン
アメコミだし、スーツのガンジョーさへのツッコミはともかくとして、圧倒的なパワーで気分爽快なアイアンマンの動きにしびれました。むかし、うちの近所に『小僧寿し』という寿司専門のお弁当屋さんがありまして、あるときキャンペーンで自分の似顔絵を描いて一番うまい子には、(店の人が段ボールで作った)巨大ロボットをプレゼント!という企画があり、当時ちびっこだった僕たちは、そのカッコイイ巨大ロボット(ただし素材は段ボール)がどうしても欲しくて欲しくてしょうがなく、友だちみんなで鏡を見ながら似顔絵を描いた懐かしい記憶を思い出しました。しっかし、一番最後の記者会見でトニー・スターク社長が言い放った一言は、ヒーローを夢見る男の子にとっては、言いたくて言いたくてしょうがない一言で、非常に共感をもてた(笑)。 [DVD(吹替)] 8点(2009-03-20 06:51:02)(良:2票) |
11. オクトパス
だれも一言も、「あっ、タコだ」と言わないのは、恥ずかしさの表れなんだと思う。 [地上波(吹替)] 0点(2007-08-19 21:31:51)(笑:2票) |
12. キートンの蒸気船
バスター・キートン初体験! 最初、DVDを再生したとき、音声はともかく、音楽も流れなかったので、故障か?と思いましたが、これがサイレント映画というものなんですね。チャップリンとはまた違うコメディアンでした。パンを届けに行くくだり、いま流行り(笑)のハリケーンで飛ばされて木にぶら下がるくだり、たった68分の映画なのに濃密すぎます。父親も短気なところが滑稽でした。大道具さんの技術が素晴らしすぎる。どうやってあれだけの大きさの家を吹き飛ばしたのだろう。肝心な部分をCGに頼る現代映画にない、知恵を絞りに絞った、まさに芸術! チャップリンの映画を観て、映画というものを評論してきた気でいた自分がとっても恥ずかしい。まだまだ偉人っていたんですね! [DVD(字幕)] 8点(2005-11-04 21:54:01)(良:2票) |
13. フラガール
《ネタバレ》 お兄ちゃんの親友を演じた三宅弘城さんの、ジャンパーをヤシの木に結わえるシーン、土下座のシーン。見てて痛い。この時代に東北でハワイアンなんて、採算が取れるとは思えないし(今でこそ成功してるけど)鼻で笑ってしまう。だけどそれは、今の日本人が忘れている純朴さ、これしかないんだという何かに打ち込める目標があることに対して、観ている者の羨望の裏返しであり、懐古的だと言われようと何だろうと自分は胸を揺さぶられました。『「時代」のせいにする』という現代にいたっても不変の諦めに強く立ち向かう気概がこの映画には感じられる。みんなが魅了されるプロでも、最初は見てて情けないくらい何もできないでいたこと。最初の第一歩と辛くても泣かない強さが大事なんだってこと。あのトヨエツが泥にまみれ、あの松雪さんが薄化粧。富司純子さんのビンタは痛々しく、地味な岸部一徳さんがハジけてる(笑)。この映画、誰ひとり演技を気取ってないから好きなんです。それぞれ脇役の演技に意外性があり、結果、蒼井優さんの繊細で凛とした演技と踊りが輝いてみえる。彼女の演技力の成長は将来、非常に楽しみです。 [DVD(邦画)] 10点(2007-03-20 22:45:58)(良:2票) |
14. Mr.インクレディブル
ヒーローの悲哀と夫婦愛・家族愛がテーマですね。そのついでにスピード感のあるアクションシーンがあるという印象です。かつての栄光にいつまでもすがりながら、生きがいをなくし、抜け殻のようなMr.インクレディブルを勝気な妻が支え、子供たちが慕う。世の中を守ることしか知らなかった彼が、身近な家族を守ることで、ヒーローとしてだけでなく、父親の誇りも取り戻して復活していく。いい脚本だと思いました。各キャラクターが独立して、ときには適材適所で能力を発揮していく。個性を大切にする良いお手本です。キャラクターのおでこに光沢をキチンと着色してあるなど、細かいCG技術がキラリと光ります。続編が出ることを期待します。 [DVD(吹替)] 9点(2005-06-15 23:31:55)(良:2票) |
15. ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド ゾンビの誕生
この映画を観て、ロメロのゾンビ映画で気がついた共通点が2つ。①黒人を勇猛果敢に描いている。②女性は守ってあげるべき存在。①について、この映画ができた1968年はちょうど、公民権と非暴力主義を訴え続けてきたキング牧師が夢半ば暗殺された年です。襲ってくるゾンビもほとんどが白人。裏切る男も白人。ラストで○○する人間も白人。この映画に関して、本当の恐怖は”人間”なんですが、僕には白人と黒人の差別問題も提起しているような気がしました。白人も黒人もみな同じ命、死にたくないのだと考えれば、映像をわざわざモノクロにした理由もなんとなく納得します。②について、バーバラがまったくの役立たずですが、兄思いの妹です。他にも冷静な判断の出来ない夫をみかねて娘を守る母、ゾンビを省みず恋人を追いかける女の子もいます。か弱いけど男にとっては女性は精神的にも必要な存在であるということを伝えようとしている。以降のゾンビ映画でも男が女を守ってやらねばならないという描写が、目立たないけど結構ある。そういう意味ではこの映画にはテーマがいっぱい詰まってる。当のロメロ自身は怖い映画を撮りたかっただけなのかもしれないんでしょうけど。映画で大事な事、”観た人間がどう思うか”ってことですね。ところでゾンビの中に一人、しましまパンツ1丁のオヤジがいました。彼はゾンビになる直前、一体ナニをしてたんでしょうか? 非常に気になる…。 [DVD(字幕)] 9点(2006-01-16 22:10:09)(良:2票) |
16. ひみつの花園
《ネタバレ》 こんなに前向きで、しかしゆるくて、活き活きした映画があったなんて(笑)。特にあの合格発表のシーンではゲラゲラ笑ってしまいました。咲子が生きる目標を見つけ、そこに行き着くための”手段”に対する数々の努力と執念がすさまじく、微笑ましく、感動すらしてしまう。青春時代はエキストラ的な生き方だったあの咲子が、本人の意志とは関係なく(ここが重要!)どんどん輝いていく。「お金が欲しいから」いいじゃないですか。カッコイイこと言ってない分、自分に正直だから、観てる側もスッと入っていける。何よりも咲子の本当の目標が5億円でとどまらなかったのが成功してると思います。僕は邦画嫌いだったんですが、これを観てすっかり吹っ飛んでしまいました。テンポもサクサクしていて目が離せない。よし、もう一回観よう! [DVD(邦画)] 10点(2006-05-16 17:20:42)(良:2票) |
17. ベガスの恋に勝つルール
強壮剤クソワロタ(・∀・) キャメロン・ディアスのハイテンションな演技がとてもはっきりしていて、アシュトン・カッチャーのグータラぶりを際立たせてて結構面白かった。オチは予想どおりですが、人気俳優同士の作品で安心して観れました。いろいろ策略を練って相手を蹴落とそうとしながらも、本音でパートナーとぶつかり合うというのは、うわべだけの付き合いではとても無理だと思うし、相手に合わせて結婚しても、現実に向き合ったとき、こんなんじゃなかったという、幻滅につながってしまうと思う。そういう意味では、夫婦の心の通い合わせかたについて勉強になりました。相手の粗を受け入れないと、円満な夫婦生活を送れないんですねぇ。 まぁ、トイレの○○を外すのはやりすぎだけど(笑)。 [DVD(邦画)] 8点(2009-03-08 17:28:27)(良:2票) |
18. ライフ・イズ・ビューティフル
《ネタバレ》 ウソをつくことはいけないと思います。これは、僕も含めてですけど、他の皆さんも子供のころから、知らないうちに自然に学んできたことだと思います。この映画、父親グイドは、我が子を守るために、ウソをつきます。ジョズエは、父を尊敬して、素直に”ゲーム”のルールを守ろうとします。グイドは、一人でいるときは、ユダヤ人の迫害について、絶望を感じてしまいますが、愛息子ジョズエの前では、決して悲しい顔を見せない。現実の不幸から息子を守るグイドの姿、ウソの中にも、「絶対に信じちゃダメだ」など、さりげなく世間の厳しさを教え込むグイドの姿に、序盤、あんなヘラヘラしていた陽気なおじさんが、父親としての覚悟を立派に努めあげたことに涙が出ます。どうしようもない絶望を、父親グイドのウソをホントに変えた戦車がもたらした希望、そして父からの贈り物に感謝し、立派に成長したジョズエが語るラストに、感動してしまいました。理想の父親像ってのは、友達感覚だったり、厳格だったり、これだ、という理想像は一概に決められないと思います。共通して言えるのは、子供を一人前に立派に育て上げたいと願う、父親としての覚悟にあると思います。ウソをつくことはいけないことです。しかし僕は、この愛に溢れた”ウソつき父さん”の物語がとっても大好きです。 [DVD(吹替)] 10点(2005-09-16 13:28:28)(良:2票) |
19. もしも昨日が選べたら
《ネタバレ》 犬の高速交尾ワロタ(・∀・) 人生って、一度きりしかないわけで、家族と仕事のどちらかをとるのは男性の人生のテーマなんだけど、片方だけを選べばいいものでもないと思う。父との別れがあり、妻との愛があり、子供たちへの愛情がなければ、人生は充実しない。しかしながら、仕事もきっちりこなさないと家族を幸せにできない。バランスが大事。その調整はとても難しい。時には愚痴を聞かされたり嫌なこともある。そんなときにこの万能リモコンは便利だと思う。でも時にはそんな嫌なことも含めて、妻との愛、家族の絆は深まるものだと教えられました。高速早送りでも、ジョギング中の女性のオパイの揺れをしっかりと確認するマイケルの目の良さは、母親ゆずりと妙に納得。序盤は笑えるし、終盤はとても(ちょっとウルッときた)感動しました。 [DVD(吹替)] 9点(2007-03-19 18:28:48)(笑:1票) (良:1票) |
20. 嫌われ松子の一生
観ていくたびに不快になってしまいます。しかし、なぜか惹き込まれてしまいます。女の人をグーで殴ってはいけないのに、と思いつつ、グーで殴られた女の気持ちって、そういうもんなのか…、と妙に納得したり。松子自身は一生懸命、愛されるために頑張っているだけ。だけど空回り、というか、自分が幸せを願おうとすればするほど、誰かを傷つけてしまう。これって、とても哀しいことだと思う。自分から嫌われようとするのではなく、偏見や誤解から、わけもなく嫌われる。しかしそれでも時間は流れ、人生を生きていく。裏切られても殴られても自殺に逃げなかった松子は、不幸だけどとても強い人間だと思った。コメディ映画かなと思って観てみただけに、強烈な衝撃と妙な感動を覚えました。日本石油のCM『レーサーひゃっくう』から、よくぞここまで演技力のある女優になったなぁ、と思ったので、中谷美紀さんに9点献上。 [DVD(邦画)] 9点(2006-11-19 23:42:13)(良:1票) |