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1.  スター・トレック/BEYOND 《ネタバレ》 
リブート版の制作陣は、いったい何を考えているのか。これはスタートレックなんですよ。スタートレック。二度書きましたよ。新しい生命と文明を求めて人類未踏の地に勇敢に航海する物語なんですよ。過去3作、どこに新しい生命と文明がありましたか?しかも2、3作目は、舞台は宇宙であるものの、惑星連邦内のゴタゴタでしかないじゃないですか。カークたちは何をしに深宇宙の旅に出ているんですかね。ロッデンベリーのコンセプトは「幌馬車隊、宇宙を行く」なんですよ。開拓精神なんですよ。開拓後の村の保安官じゃないんです。そんなのは椅子にふんぞり返った提督に任せておけばよろしい。カークがなぜ提督への昇進を断り続けて、船長の椅子に固執していたか。本作ではその理由が仲間と働きたいになってしまいましたが、そんなことでは先が思いやられます。本当は驚異に満ちた未知の世界、想像を超えた素晴らしい未来が、オフィスの椅子に座っていては体験できないからじゃないですか。そういうワクワクするような物語を見せてくださいよ。 過去3作全て、敵をやっつけて終わりの勧善懲悪ものばかり。そろそろ初めて出会う生命や文明と、紆余曲折ありながらも理解しあって、最終的には手を携えて前に進むという話を作って欲しい。スタートレックという物語は、そういう楽観主義的未来を提示することによる、生命賛歌の物語なのです。旧作1作目は、冗長で哲学的すぎると評する向きもありますが、あれこそスタートレックらしいと言えます。使用した武器は光子魚雷1発のみ。しかも相手は小惑星で衝突回避のため。それでも生命とは何か、我々は何者なのかというテーマを、SF的なストーリーで表現できています。リブート版製作陣は、あれをちゃんと見直してみて欲しい。今ならもっと素晴らしい物語が作れるはずです。 いろいろ粗がありすぎる脚本(ふつう航星日誌を見つけたら、まず最後のところを確認するだろ)の中で、ひとつだけツボだったのは、ヨークタウン→NCC-1701-Aのくだり。変更された時間線では、そう来たかと思いました。トレッキーだけが分かる(過去映画を見ていても分からない)話で、ニヤリとした瞬間でした。 (ヨークタウン ncc-1701aで検索すると答えが分かります)
[DVD(吹替)] 3点(2017-03-21 09:51:47)(良:3票)
2.  ゴーストバスターズ(2016) 《ネタバレ》 
えーと、どこから書きますかね。まず吹き替えはひどいです。いわゆるタレント棒読み吹き替えに加えて、吹き替え脚本もひどいです。なぜか日本の時事ネタが出てくる。気が付いただけで2ヶ所も。それも面白いならともかく滑りまくっています。字幕は観ていないので分かりませんが、吹き替えは観てはいけません。 それはそれとして映画としての出来ですが、なんとも中途半端です。タメが無く平坦なストーリーだからなのか、高揚感がまるでありません。ゴーストバスターズと言えばあのテーマ曲と、満を持して登場するときの、あのキタキタキタ-といった高揚感なくして語れないでしょう(ちょっと記憶美化が入ってます)。随所に旧作へのオマージュがあって、しかも旧作の俳優まで友情出演しているのに、肝心なところを置き忘れてきてしまったようです。エンドクレジットの後を見ると続編がありそうな感じですが、どうでしょうね。作られたとしても、今のままでは苦しいかも。もう少しカッコいいヒロインにしてあげてください。 追記:映画全体の感想は3点で変わらないですが、思い返してみてホルツマン補正で+1点することにしました。
[映画館(吹替)] 4点(2016-08-29 12:27:49)(良:2票)
3.  アベンジャーズ/エンドゲーム 《ネタバレ》 
すみません、水を差します。  キャプテンマーベル以外はすべて鑑賞済みで、MCUのファンではあるのですが、前作のインフィニティウォーと今作については幻滅しました。  まず、ストーリーが破綻ありすぎ。あの宇宙船が襲われてアスガルドの民は全滅したんじゃないの?ホークアイがローニンになったのはなぜ?何でキャプテンがハンマーを使える?ウルトロンのときは持ち上げることさえできなかったのに。  MCUって、これまで積み上げてきた設定を簡単に覆すような、軽いもんだったんでしょうか。これまでもソーなどは後付け設定満載でしたが、ここまで覆すなら、それなりの説明が必要なはずなのに、ハルクとの融合なんて台詞一つで済まされてしまいます。  それと簡単に人を殺しすぎ。ソウルストーンは、人が死なずに手に入れることもできるような解釈がつけられたはず。「大切な人が死ねば手に入る」を、そのまま繰り返すとは能が無い。しかもホークアイの最大の犠牲がナターシャでは妻と子の立場がないし、そうなるとホークアイの引退理由も復帰理由も弱くなります。  ラストもキャプテンの幸せはよいのですが、ということはニューヨーク決戦やシールド崩壊はどうなったんだよとか、考えてしまいます。別の世界線設定ってことでもなさそうだし。   基本的に鬱展開でお祭り的な楽しさも少ないのだから、もっと丁寧なストーリー作りをして欲しかったです。 MCUのファンだからこそ、辛口の点数にします。もしもこれらを補完する完全版があるなら、たとえ5時間でも観ます。   追記 そういえばキャプテン、シビル・ウォーでキスしてたあの娘は、どうすんのさ
[映画館(字幕)] 4点(2019-05-08 12:42:51)(良:2票)
4.  ドゥームズデイ 《ネタバレ》 
これはヒドイ。 アクションヒロインものは好きだけど、やっぱりこうヒロインに悲壮感があったり、権力に縛られず自分が正義と思う行動をとったり、何というかカリスマ性が必要と思うんですけど、なんだかそういうカリスマ性が全然なくて最初から最後まで警察の一員では、まったく感情移入できませんよ。エレクトラも最低だったけど、これはその下を行きました。よって0点献上。  ただ、あんな長い壁を作る間にウィルスは蔓延するだろとか、ボスがいきなりロックコンサート開くのはなぜかとか、人肉喰うわりには牛は食べていなかったのかとか、娘の仲間が何で駅でウロウロして生き延びてきたのかとか、なんで都合よく汽車が用意されているのかとか、汽車で逃げてもバイクで追えるんじゃないかとか、汽車を置き去りにしたら簡単に足が付くだろとか、恐怖の死刑執行人がなぜ一人しか殺さないのかとか、(中略)(中略)(中略)(中略)(中略)(中略)(中略)、娘からワクチンが作れるのならパパさんがとっくにやってるだろとか、あのラストじゃヒロインはすぐに感染して死ぬんじゃないかとか、考えてみたら子供のころにヘリに乗せられて脱出したのが、実はその後の再発の原因じゃないかとか、突っ込みまくりながら見るにはお勧めです。
[DVD(吹替)] 0点(2010-02-01 23:48:42)(笑:1票)
5.  トランスポーター3 アンリミテッド 《ネタバレ》 
どこに見るべきところがあるのか、さっぱりわかりませんでした。カーアクションは少ないし、TAXIシリーズにすら見劣りがある。格闘シーンもたいしたことないし、なにより主人公も悪役もあまりにも間が抜けているうえに、何をしたいのかさっぱりわかりません。運転手が救急車で運び出されるまで、後席で寝ている女性に気が付かないヒーローってあり? 簡単に先回りできるなら何で人質の運び屋が必要なの?しかも(人質の)声を聞かせろと言われて困ってる悪役って何?主人公とヒロインの心がだんだんと通ってくる過程もなく雑な作り。やっぱりどこが見どころなのか分かりませんでした。 
[DVD(吹替)] 3点(2011-03-01 19:19:56)(良:1票)
6.  2012(2009) 《ネタバレ》 
たしかに映像はすごい。それは素直にそう思いますが、ストーリーの方はダメダメです。アクションの王道というか危機一髪の連続なのはスリルもあるのですが、実は主人公が活躍したのは飛行機に乗るまで。それ以降はほとんど活躍していません。だから感情移入もしにくい。むしろサーシャに感情移入してしまいましたよ。最後の主人公の活躍にしても、そもそも主人公たちの密航がなければそんなことは起こらなかったし、船を危険にさらすこともなかった。そんなマッチポンプの活躍で盛り上げるところに違和感を感じまくり。そもそも、さんざん他人を犠牲にしてきて、よくもまあ家族愛などと言えるものだ。 なんかヒューマニズムっぽく作業員も乗せていましたが、助かった後は、金持ちに奴隷としてこき使われそうですね。  それはそれとして、世界中のほとんどの人間が地震や津波で亡くなっている状況で、せめて生存者全員の黙とうの場面くらい入れられなかったのか? 311のあとで観賞したということを差し引いても、とてもハッピーエンドには思えなかったし、むしろ陰鬱な気分になってしまった。映像だけで4点入れておきます。
[DVD(吹替)] 4点(2011-07-10 03:38:52)(良:1票)
7.  X-MEN:ファースト・ジェネレーション 《ネタバレ》 
評判がよかったので期待しすぎたかな。たしかに2人の敵対しながらも尊敬しあっている関係についてうまく説明していたけれど、その他の人物については掘り下げがやや足りない感じがしました。アクションの方は敵役のやることがせこくて、いまひとつ能力を使いきっていない感じでスッキリしないことと、戦闘シーンも迫力に欠けていました。派手にすりゃいいってもんでもないけど、もう少し何とかならなかったかなあ。自分としては前作のウルヴァリン(あれも落ちがグダグダだったけど)の方が良かったかな。などと文句を言いつつも、そんなに低い点数はつけられないというレベルには達しています。ローガンが出てきたのに+1点。 (追記)このあと3を見ましたが、いくつか矛盾がありますね。プロフェッサーXが3では歩いてるし。 そうそう、せっかくならケヴィン・ベーコンを透明にしたらよかったのに。
[DVD(吹替)] 7点(2011-11-06 11:07:35)(笑:1票)
8.  ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 Birds of Prey 《ネタバレ》 
うーん、予告編を見て期待しすぎたかな。スーサイド・スクワッドで一人気を吐いていたハーレイ・クインですが、今回はちょっと中途半端な感じ。ジョーカーと別れて落ち込んでいるかと思いきや、別れたことを隠してやりたい放題している。陰口を聞いてしまって(これも使い古された展開)落ち込んでも、すぐに過去を捨てて前に進む決心をしてしまう。落ち込み方の描写が中途半端だから、自立に舵を切っても、気分がそれほど高まりません。流れに抑揚がない感じ。もっとどん底から這い上がってくれなくっちゃ。  そしてハッチャケぶりも、中途半端。ところどころでアクションの工夫はあるものの、ハーレイらしいハッチャケ格闘があまりありません。警察に押し入ったところの、色とりどりの催涙グレネードランチャーから金属バットのは楽しかったんですけどね。仲間もそれほど魅力があるわけじゃないので、華やかさからは程遠い。スリの女の子には感情移入しにくいし、本当にすべてが中途半端なんですよね。一番あほらしくて笑ったのが、主役を差し置いて美声攻撃ってところが、この映画の半端さを物語っていると思います。  DCエクステンデッド・ユニバースのシリーズは、どうもみんな真面目過ぎちゃって、それがハーレイのキャラクターに合わないように思います。ハーレイが真面目になってどうする。
[DVD(吹替)] 6点(2020-06-12 00:28:21)(良:1票)
9.  触手 《ネタバレ》 
いやもう、ほとんど言いたいことは↓の方が書いていただいているので、付け足すことはありません。何も足さない、何も引かない。CGのクォリテイは良かっただけに残念至極。それにしてもデータを見ると6ヶ国共同製作してて誰も、これじゃいかん!と言い出さなかったのだろか。  追記:しまった、記念すべきレビュー100作目がこの作品とは…
[DVD(字幕)] 2点(2019-07-23 22:05:12)(良:1票)
10.  パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド 《ネタバレ》 
これはダメでしょう。間延びしたシーンばかり、しかもわけの分からない映像を延々と見させられる。最初のシーンの意味もよく分からんし、あの世の描写も何を言いたいのかサッパリ。ジャックの分身みたいなのもよく分からない。バルボッサがどうやって復活したのかも詳細はまったく語られていない。サオ・フェンがなぜエリザベスをカリプソと読んだのかもよく分からない。分からないのは俺だけか?あと最後はあれはハッピーエンドなんだろうか。エリザベスがターナーを追って乗組員になるのならともかく...。なんとも独りよがりな映画。一作目でやめておけば良かったのにね。好きなキャラのギブス君に1点、猿とオウムに1点ずつ。
[DVD(吹替)] 3点(2008-01-28 19:21:18)(良:1票)
11.  スノーホワイト(2012) 《ネタバレ》 
元の白雪姫のストーリーは覚えていないまま鑑賞。 殺人バレバレなのにあっさり女王の座につくセロン様の段階で、ああこの脚本には期待できないと悟りました。それにも増して、衝撃的だった姫の脱出シーン。スカートで崖から海に飛び降りたのに、太ももすら見せないよ!スカートの下にズボン履いてるよ!この段階で(略)…… それはそれとして、なんだかいろいろ風呂敷を広げすぎていて、それが全く説明できていないので、納得感がまるでありません。最初の軍隊と女王の関係もよく分からないし、黒い森の魔力は女王の力かと思ったらそうでもなさそうだし、サンクチュアリの妖精や守り神(?)を出してもなんの意味もなかったし、肝心のキスも伏線がないので、なんでだよ!って言いたくなります。ファンタジーといってもここまで破綻していては、ついていけないと言うか、ついていく気がなくなると言うか… セロンの悪女っぷりは素晴らしいと思いましたが、それだけでは映画一本持ちませんよね。無駄を削ぎ落として、背景や心の変化、姫の成長を丁寧に描写していれば、もっと面白くなったのにと残念な感じです。
[DVD(吹替)] 3点(2017-06-28 11:20:38)(良:1票)
12.  ターミネーター4 《ネタバレ》 
ターミネーターかどうかは別として、アクション映画としてはそこそこ楽しめました。最後がグタグタだったけど。ジョンの心臓がもたないから移植なんて設定いらないから、そのまま次作以降もマーカスのハイブリッドを生かしたストーリーにして欲しかった。あと、なんだかある意味ではマーカスの方がT-800よりも性能いいんじゃないの? T-800じゃなくてマーカスタイプを過去に送り込んで、サラ・コナーとラブラブにさせちゃってカイルを悪者と信じ込ませちゃえば、ジョンは生まれないからスカイネットの勝利だよね。「ターミネーター 北風と太陽」という題名でぜひ。
[DVD(吹替)] 7点(2010-02-05 03:11:37)(笑:1票)
13.  翔んで埼玉 《ネタバレ》 
あまり邦画は好きじゃないのです。なぜかというと不自然な演技が多いから。でもこの映画に関しては、それが良い方向に行っているので、楽しめました。ちょっとエンディング後の埼玉アゲは蛇足かな。実は一番ディスられているのは、こういう映画ですらほとんど取り上げてもらえない、栃木なのではないかと思いました、はい。
[DVD(邦画)] 6点(2019-11-17 01:25:06)(良:1票)
14.  スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム 《ネタバレ》 
評判がそこそこ良いことを確認して鑑賞した。確かに楽しめた。感動もした。しかしどうしても、映画としてどうなんだろうと考えざるを得ない。  ただでさえMCUは一見さんお断りになってしまっている。過去作を観ていないと、この魔法おっさん誰?となるだろう。だがMCUはそういうもの、連続ドラマだと定着している。したがって、こちらはブラック・ウイドウまで鑑賞済みである。  それが今回は、さらにスパイダーマンの過去作も観ておく必要があるらしい。残念ながら私は未鑑賞である。今のところ、あまり観ようとも思っていない。 そういう私から見れば、マルチバースから出現した敵もスパイダーマンも、この人誰?だ。ほとんど過去の経緯の描写が無いので、何の感情移入もできない。普通の人間に戻す?ふーん…てなものだ。普通の人間の頃を知らないのだから。 そして、それぞれのスパイダーマンの、敵との和解を感傷的に見せられる。予習を怠った私は置いてけぼり…それってどうなんだろう。MCUならMCUで完結してもらいたい。  もう一つは、バッドエンド。スパイダーマンとして二作連続のバッドエンド、しかもかなり物悲しい結果。劇中でチームプレイの大切さを話していたわりには、自分から孤独を選ぶというのが解せない。せめてネッドとMJに話して聞かせるシーンでフェードアウトとかにして欲しかった。 しかしまあ、それは我慢しよう。しかしスタークの後継としての位置づけはどうなってしまったのか。何しろハッピーですらピーター・パーカーを覚えていないのだ。あれだけアイアンマン後継を煽っておいて、今回は突き放して終わり。  しかもスパイダーマンは親愛なる隣人として活躍は続けていても、エンディングを見ると帰ってこないらしい。帰ってくるのはストレンジだ。(大人の事情?) これがMCU版スパイダーマンのエンディング?あまりにひどくないだろうか。  最近のMCUは迷走が過ぎる。キャップとアイアンマンの不在故か、御大スタン・リー不在故か、はたまたスポンサーのためか、そろそろ見切りをつけたくなるレベル。一度仕切り直した方がよいのではなかろうか。  強い言い回しをするならば、MCUを追ってきたファンのうち、今回は過去スパイダーマンに思い入れのない人を切り捨てたわけで、他方では新作のレビューによれば、ディズニープラス未契約者も切り捨てようとしているようだ。そういった姿勢の先にマーベルや映画の発展は、本当にあるのだろうか。  この映画の評価とは別な話かも知れないが、それでもこれらのことを考えると、私はどうしても高得点を付ける気にならない。したがって申し訳ないが、この点数で。
[DVD(吹替)] 3点(2022-07-24 11:43:17)(良:1票)
15.  十二人の怒れる男(1957) 《ネタバレ》 
有名な作品でタイトルは知っていたが、初めて鑑賞した。噂に違わぬ名作であった。まず12人の役者と一部屋で、これほどの作品が作れるというのが凄い。脚本の力の真髄といったところだろう。 少年の生死を分ける陪審員たちの討議。と言ってもこの陪審員達、それほど熱心ではなく、11人はとっとと検察の言うとおりに有罪にして帰りたがっている有様。ところが1名だけが証拠や証言に疑問を持つところからドラマが始まる。そしてひとつひとつの証拠や証言を吟味していく中で、映像で全く表現されていないにも関わらず、視聴者には事件のあらましや裁判の様子が分かるようになっているのが上手い。 ひとつひとつの疑惑の解明は、メガネの跡など後出しが多いので、謎解きのカタルシスはあまりないが、それは重要ではない。疑問を持った1名の陪審員に他の陪審員が、そして視聴者も徐々に引き込まれていく、その心理過程が面白い。 いろいろな性格や「やる気度合」の陪審員達だが、全員が最初から最後まで守ったルールが一つだけある。それは全員一致で結論を出すこと。それは法律で決まっていることではあるが、劇中で語られているところによれば、不一致という結果を出すこともできたようだ。だが結果としてそれを良しとはしなかった。なんだかんだ言っても民主主義と陪審員制度を尊重していたのだろうと思う。もっとも不一致にしては映画が成立しないわけだが、民主主義と陪審員制度の素晴らしさと危うさが、見事に表現されていたと思う。 それぞれの陪審員の性格が極端すぎるきらいがあって、やや興ざめした部分もあるので、1点減点してこの点数で。
[DVD(吹替)] 9点(2023-12-10 01:33:26)(良:1票)
16.  ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス 《ネタバレ》 
前作が気に入ったので期待して観に行きましたが、期待を裏切らない楽しさでした。まず何をおいてもベビー・グルートがキュート過ぎます。それぞれキャラの立った登場人物の使い方が上手く、随所に緩めの笑いを散りばめながらも、テンポよく仕上がっています。ちょっと下ネタが多くなったのと、人が死に過ぎなのが気になりましたけど。それにしてもカート・ラッセルって、よくしゃべる怪しいオヤジ役が多いですね。ほとんどアラのない脚本でしたが、最後がちょっと納得いかないのは自分だけ?クィルの顔面ヘルメット(?)使えば、二人とも助かる気がしてなりません。だって前作でそうやってガモーラを助けたじゃない。ヨンドゥがいなくなるのが惜しいというのもあって、どうしてもそこが気になりますね。スタローンはチョイ役でしたが、次回作があるようなので、そこでの活躍を期待。次回は反抗期グルートなんですかね。
[映画館(吹替)] 8点(2017-05-13 23:39:03)(良:1票)
17.  アンダーワールド 覚醒 《ネタバレ》 
なんだかんだ言っても、このシリーズが好きなので観てしまいますが、今回はいまひとつな印象。どうも小じんまりした争いという感が否めない。少女の存在感もないし、マイケルはほとんど出てこないし、なにより長老がいないので重みが全然ありません。もう長老死んじゃったしなあ。ビクターファンとしては何とも残念です。ほかにも警察の彼が協力する理由が弱いしねえ。粛清をテーマにしてライカンと協力して人間から逃れる話にした方が良かった気もします。その途中でライカントヴァンパイアで仲違いが始まって三つ巴になるとかね。まあ、せんないことですけど。次回作はマイケルが登場するんでしょうけれど、どうにかしてビル・ナイを復帰させられないかなあ。そうそう、吹き替えだと彼が彼の父親だってことが最初は訳落ちしているので分かりにくかったです。英語字幕見て納得した。ファンなので点数は甘めです。
[DVD(吹替)] 6点(2012-10-14 18:38:48)(良:1票)
18.  SPACE BATTLESHIP ヤマト 《ネタバレ》 
いや参りましたね。どこから突っ込んでいいものやら。俳優の出来が悪いのに加えて、脚本、演出、CG、すべてダメ。人類初の波動砲を撃っても、人類初のワープをしても、狭い艦橋で数人が棒読みで喜ぶだけ。BGMもなし。それってどうなのよ。盛り上がりようにも盛り上がりませんよ。人物の掘り下げもまったくできていないために感情移入もできないから、観ている側としては死んでいくのをただ傍観しているだけ。セリフも今っぽい話し方や突っ込み方で、とうてい未来の話に見えません。コントですよ。CGもヤマト本体が背景になじんでおらず、いまどきもっとなんとかなりそうなものだ。ヤマトの映画としてどうなのかという以前に、そもそもSF映画、というか1本の映画として成り立っていません。こんなことでは、またしばらく日本のSF映画は封印されてしまうんじゃないだろうか。
[地上波(邦画)] 0点(2012-04-12 10:42:30)(良:1票)
19.  マレフィセント 《ネタバレ》 
はい、自分もカラス君が射止めると思ってました。ただの使いっぱしりだったとは...
[映画館(吹替)] 8点(2014-09-20 00:34:35)(笑:1票)
20.  シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ 《ネタバレ》 
頭からっぽで観る分には面白いですが、どうも分かれた陣営とキャラが合っていないような気がしてしかたありません。キャプテンもファルコンも、元軍人だったのだし、これまでそれに歯向かった経歴もない(キャプテンなんか広告塔役まで!)のに、いきなり個人主義になっているし、逆にこれまで好き勝手やっていたスタークが、組織組織言い始めるし。スタークの方は劇中で心境の変化が描写されていますが、これまでの言動と比較すると説得力が足りません。こういうのはお祭り映画(この映画、どう見てもアベンジャーズですよね)でやるのではなく、アイアンマン単体でやってほしかったところです。せっかくMCUという統一世界で連ドラをしているのですから。最後のあたりのバトルも、スタークがファザコン気味であるにしろ、ちょっと行動が極端すぎで、キャプテンの方も止めるのではなく戦っちゃっているしで、なんで戦っているの?と置いてきぼりにされた感じがしました。
[DVD(吹替)] 7点(2016-12-07 12:23:55)(良:1票)

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