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1.  “アイデンティティー” 《ネタバレ》 
途中までは「かまいたちに似てるなぁ…」などと思いつつ、「この犯行ができたのは こいつしかいない、でもそうするとこっちの犯人は…」といった具合で推理する楽しみが ありましたが、途中で明かされる驚愕の事実によってそれが全くの無駄に! 「多重人格者が自分の脳内で引き起こしていることだから、アリバイも動機も殺害方法も、 何の整合性もとらずに犯行可能」…って、それじゃ何でもありではないですか。 破綻しているとまでは言いませんが、サスペンスとして高い評価はできませんね。 言わばやったもん勝ち。地味な豪華キャストだけが見ものです。
[DVD(字幕)] 5点(2007-08-04 15:47:17)(良:1票)
2.  ラッキーナンバー7 《ネタバレ》 
「スナッチ」みたいに、いろんなトラブルに巻き込まれた挙げ句複雑にからみ合った話が 最後にまとまるようなスカッとした話かと思ったら、意外と重い展開にびっくり。  気になったのは、他の書き込みにもあるとおり、“ボス”が確実にグッドキャットに 殺人を依頼するように仕向けたという描写がどこにもないこと。 伝説級の凄腕の殺し屋なのはわかるが、何年も連絡してなかったのに急に仕事を頼むには 何か理由がいるのではないでしょうか。 あと、“ボス”も“ラビ”も、お互い標的にされることを恐れて防弾ガラスに囲まれ 車に乗って外出すらしないような生活を送っていたにしては、殺し屋に対しても 借金を返しに来た若者に対しても無防備すぎる。厳重に警備・監視されたビルの最上階に 住んでいるかと思いきや、護衛の手下や監視役を派手に撃ち殺しておきながら 何事もなかったようにボスに謁見できてしまうとは…。 まぁ「人違いされた不運な青年」を装って警戒心を解きながら、その実復讐の機会を 窺っていた…という点では見事にダマされましたが、あくまで観客(とリンジー)を 欺いたに過ぎず、目的達成のためにそれほど必要な策略だったとは思えない (しかも20年もかけて練り上げた策とは…)のが残念でした。 復讐そのものとは無関係な両巨頭の息子をためらいもなく亡き者にする点でも 共感できず…。グッドキャットが引き取って、血も涙もない暗殺者に育て上げたって ことなんでしょうか。狙撃もうまいし。 ついでに言うなら、世間から恐れられるほどの殺し屋・グッドキャットがこの復讐劇に 手を貸したメリットって何なんでしょうか。まさか“ラビ”から振り込まれた ギャラの「半額分」だけってわけでは…。 何だかんだ言いつつ、観てる間は楽しめたのでこの点数です。
[DVD(字幕)] 7点(2007-07-29 18:32:06)(良:1票)

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