3. ハート・ロッカー
《ネタバレ》 「男の成長と生きざま」を描いた作品だと勝手に解釈しました。最初はジャンキーのようにスリルを楽しんでいる主人公が、何も理解していない自分(ベッカムを間違えたり)に気が付き、変化し始める。爆弾処理も出来ず、犠牲者も出し 仲間を撃ち、犯人も捕まえられない。全てが狂いだすなか、それでも彼の出来ることを悟っていく。その成長を感じました。ラストのシリアルは、自分の世界と現実の世界をいま一度考えるシーンだったと思う。だから、最初の戦地に降り立つときとは、明らかに違う思いで再び戦地に立っているのが画面から分かる。単純にまた刺激だけを求めて来たなら、同じ表情をするのでは。 「ハートブルー」でもスリルがないと生きていけない男達(監督の趣味)を描いていたが、今回はその後、そこから成長し悟った男を描いたと思う。キャメロンも大好きな「強い女」ばかり出てくるけど、その内面もそろそろ。元夫婦ともかなりの癖で強烈。 [映画館(字幕)] 8点(2010-06-05 18:49:16)(良:1票) |