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 > 53羽の孔雀 さん
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プロフィール
コメント数 250
性別 男性
自己紹介  映画史や映像技術には全く詳しくないので、単純に面白いと感じた度合いで点数をつけさせていただきます。
 よろしくお願いします。

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1.  バック・トゥ・ザ・フューチャー 《ネタバレ》 
 今までに観た全映画の中で最も好きな作品。表記上は10点となっていますが、私の中では100点です。ストーリー・世界観・BGM・キャラクター等、文句なしです。あまりにも観すぎて、一字一句完璧ではないですが全編通しての全員のセリフを記憶しました。いつの間にか。  特に、これから観る人ももう観た人も、騙されたと思って吹き替え(三ツ矢版)を観てください。私も基本洋画は字幕で観ますが、この作品だけは別です。素晴らしすぎる。吹き替えは三ツ矢版・山ちゃん版・織田裕二版とありますが、その中の三ツ矢版です。  山ちゃん版も普通に良いのですが、まあ英語をしっかり訳したな~というような優等生的な吹き替えです。これに対し三ツ矢版はこれ絶対声優さんがやりたい放題やってるだろwという感じの自由な喋りっぷり。しかしそれが神がかっています。「やややや待ってくれよビィフゥ~もしあの車に欠陥があったとしたらぁ~毎日乗ってる僕が気付くはずだろぉ、おかえりぃ」とか、誰がそんな風に言えと言ったwwwってな感じです。しかしそれがまたキャラに合いすぎているし、上手すぎる。完璧です。  また、この映画は初見でストーリー本線で観てもとてつもなく面白いのですが、伏線というか隠し要素の数がハンパじゃなく、何度観ても面白い作品となっています。無駄なシーンが一切ないといっても良いくらいです。  例えば一番最初のドクの部屋のシーン、あの大量の時計の中にはドクが時計の針につかまっている時計が混じっています。冒頭でラストのネタバレです。気づくかってーの。さらにtwin pines mallがlone pine mallになっているなどの小ネタや、バンドのテープをさりげなくジェニファーがマーティに渡しているなど、細かく観れば観るほど面白い作品です。
[ビデオ(吹替)] 10点(2013-12-14 23:12:13)(良:4票)
2.  容疑者Xの献身
「物理学とは、起こった現象に対して、科学的に観測・分析し、そこに式を与えようとする学問である」 「数学とは、式を発想し、それを解き、未来、誰かが観測した現象に、事前に式を用意するロマンの学問である」  高校時代、物理も数学もさっぱりで「そんなもん勉強して何の役に立つの?w」と思っていた私が感銘を受け、以降、物理学や数学に対しての見え方がまるで変わった言葉です。  現実に起こった現象に対して「どういう理屈でそれが起こったのか」というのを観測し、論理的に式化するのが物理学。しかし、現象を観測するだけではなく一から式を考え、成り立たせるのは困難。 そんな物理学者のために、数学者は「今現在は役に立たないかもしれないけど、将来、遠い未来に誰かの役に立てばいい」という発想で今現在は無意味と思われる式を構築し、それを解き、残す。  物理学者が観測し、「う~んこれを式化するには・・・」と考えた時、もう既にその事象を表す式が存在したなら、飛躍的に効率が上がりますよね。  つまりこの両者は協力関係にあると。なるほどなあと思いました。  本作は、起こった現象を観測し、答えを出そうとする物理学者がいわゆる探偵役。 解がわかった状態で、最大効率の新たな式を提示したのが石神さん。  そしてそんな論理的で科学的な彼らでも予想できず、式化できなかった要素が・・・ということですね。  面白かったです。
[インターネット(邦画)] 8点(2022-04-13 20:09:22)(良:3票)
3.  不死身の保安官 《ネタバレ》 
面白い。この一言に尽きる、何度も見たくなる系の異色の傑作です。「不死身の保安官」というタイトルからハズレか?とか思ったのですが、全くそんなことはなかったです。ジャンルは確かにコメディなのですが、その「笑い」は明らかに狙っているツボに入る人と入らない人との差が出るようなギャグのようなものではなく、常識が違う英国出身の主人公とお馴染みの西部のメンツとの両者真面目なやりとりが面白いという点での「笑い」です。  主人公ジョナサンは英国はロンドン育ちの紳士。そんな彼が、生業である銃の販売のために単身アメリカの西部の町に訪れるというお話。主人公は当然、西部お馴染みの「因縁吹っかけてからの銃でのやり取り」や銃の腕が物を言うという西部では当たり前の常識、果ては白人とインディアンとの関係も知りません(発明家のお坊っちゃん?でそもそも常識から外れているという設定も効いています)。それ故、あっさり人が撃たれ殺される様に驚き、インディアンにも普通に接し、何事も紳士的な話し合いで解決すべきだとして行動します。  特に良かったのは全く飽きないテンポとストーリー、そして挿入歌です。笑いの点では、インディアンの背後をとるスーツ姿の英国紳士という画や因縁吹っかけられても微塵も気づかない主人公などシュールな点が素晴らしかったです。  この映画は私のような「西部劇を多少見たけど時代背景とかをガチで学習してはいない」ような人にはストライクかと思います。逆にアメリカの歴史や時代背景を深く考察した人にとっては「白人とインディアンの関係はそんなに簡単なものじゃない」となるのかもしれません。  しかしそれでも、深く考えず観る系のエンターテインメントとして是非多くの方に観ていただきたい作品です。
[DVD(字幕)] 9点(2013-12-28 04:01:11)(良:3票)
4.  夕陽のガンマン 《ネタバレ》 
面白い!!各所で評価が高いのも納得の面白さでした。マカロニですが、西部劇を観たことがない友人に紹介するとすれば現段階ではこれを挙げます。深みがあるとか渋いとかいうのではなく、純粋にエンターテインメントとして面白かったです。  西部劇といえば復讐を主軸としたものが多いですが、この映画ではあくまで「賞金稼ぎ」であり、「実は復讐を含んでました」という描き方が良い。復讐のためというのも途中で匂わせますが、その匂いの濃度とタイミングが絶妙で、露骨すぎない点が良かったです。  また、主人公サイドをメインで描くのではなく、標的サイドを随所で描くのも良かった。インディオの発想の仕方、仲間との確執など。情報がなければ、「いやさっさと撃てよw」となってしまうところです。  インディオの「銃の腕は奴が上だ」が最後の伏線になっているところとか、細かいところに配慮が効いているのも好みです。  個人的に好きなのは、「じゃあこの距離は撃てるか?」という台詞が聞こえてきそうな帽子のシーンと、何といってもBGMです。口笛のあのテーマは、同じく口笛が美しい某ゲームの名曲を彷彿とさせます。
[DVD(字幕)] 10点(2013-12-21 05:25:24)(良:2票)
5.  E.T. 《ネタバレ》 
賞獲りまくるのにも納得。なんて夢溢れた作品なんだ。今見ると宇宙船がちゃっちいとか心マが適当すぎるとかそんなことはどうでもよろしい。ストレスの無いときにしがらみを忘れ心空っぽにして観たい作品の筆頭です。  ストーリー的には地球に舞い降りた宇宙人を宇宙へ帰してあげようというただそれだけ。しかもメインは子供たちと宇宙人なもんだから、会話劇や心理的駆け引きなどになるわけもない。でも、それなのに、「be good」や「stay」など単純でインパクトのある語を効果的に使い魅せてくるあたりはさすが。「E.T. phone home」を無意味に真似しまくったのは私だけではないはず。  また、全編通して子ども目線な本作。子ども心にはちょっぴり豪華なピザ食べて賭け事のマネして、酔っ払って、女の子とちゅーして、隠し事があって、大人はちょっと怖くて・・・。大人になるとどれもなんでもないことだけど、子どものときはすごくワクワクした。その描き方が凄く上手い。月をバックに自転車で空を飛ぶあの画。BGMと相まって、最高のカットですね。  +αで、E.T.の可愛さが120点。ぬいぐるみに紛れてるシュールさ&可愛さがもう最高。ただ「なぜ可愛いと思うのか」と言われたら非常に難しい。大量のE.T.が地球に攻めてきたという設定でも可愛く見えるのかと言われたら怪しい。かわいいか否かを分けるポイントはどこなのか、無駄に考えさせられる今日この頃です。
[DVD(字幕)] 10点(2014-10-20 23:46:50)(良:2票)
6.  タイタニック(1997) 《ネタバレ》 
 これだけ有名になった映画だから、史実的にどうか、物理的にどうか、というのは当然研究されていることでしょう。  でも、最初に見た時に感動した。数年経って再視聴した時に感動した。そしてそれから10年以上経った今見ても感動した。それが全てです。   以下専門的知識ゼロで書きますが、ヒューマンドラマ、パニック映画、どちらの側面を取ったとしても素晴らしい。  それどころか世界観、BGM、キャラクター、展開、演出、全てにおいて素晴らしいと思わざるを得ません。   登場人物の主要キャラは、主人公2人を最初から最後まで軸に描きながらも、その次点に位置するキャラクター、その次々点に位置するキャラクター、その次々々点に位置するキャラクターにまでもものすごく丁寧に描かれている。  主人公のライバルだったり、成金おばさんだったり、母だったり、仕事人であったり、船長であったり、音楽家であったり、鍵を開けてくれようとした人だったり、最後まで絵本を読み聞かせようとしたお母さんだったり・・・   数え上げればきりがないが、史実的に見れば「死亡した○○人」とある種冷たく機械的に捉えられてしまうその「○○人」にも丁寧に焦点を当て、それぞれのドラマを描く。しかもそれが千差万別であり、みんなの気持ちがわかる。皆に共感させられる。凄い事です。   パニック映画としても、本作を幼き頃に見た後に他の海洋パニック映画を見て、どうも物足りないというか、あれ、こんな感じだったっけ、という感覚を覚えたのをよく覚えています。   それもそのはず。今考えると何のことはない、本作が凄すぎただけのこと。  本作はジャンルとしては「パニック映画」ではなく「ヒューマンドラマ」なわけだけれども、その「パニックシーン」の描き方、パニックシーンに至るまでの経緯が実に上手い。  それまでの描写があるからこそ、パニックが単なるパニックではなく、「人の人生と人生のぶつかり合い」になっている。   すなわち、主人公視点で言うところのモブキャラにも、それぞれ今まで生きてきた人生がある。それまでの思いがある。だからそう行動する。それまでの人生があるからこそパニックたり得る。そう思わせられました。   BGMが素晴らしいのは言うまでもなく、世界観の描写も素晴らしい。誰もがロマンを感じざるを得ない豪華客船という舞台、果てしない海と星空。果てしない自由。  クソ有名な「タイタニックのポーズ」も、ローズが手すりという束縛から手を離し、本当の自由を目にしたという神シーン、だったわけですね。   本作の素晴らしいシーン、素晴らしい演出、素晴らしいBGM、素晴らしい描写、素晴らしい構成等々を挙げればきりがないですが、少なくとも、10点を付けさせていただくに余りある作品と感じます。
[DVD(字幕)] 10点(2021-09-12 18:22:07)(良:2票)
7.  ドッジボール
飛行機の中で正直時間潰し目的で観ましたが、この視聴環境が大正解。題材はスポーツですがその中身は超絶適当コメディなので軽い気持ちで観ることを強くお勧めします。DVDを購入し、時間を割いて真剣に・・・とかやると逆に後悔しそう。点数はコメディ部分が私的に面白かったが故の6点。もし自分に合っていなければ余裕で2点とか3点です。それくらいストーリーはあってないようなものだし、肝心の勝負が熱いかといえば熱くないし、伏線が上手いかといったら上手くないです。(良い意味で)適当に突っ走り続けたのがナイスな作品かと思います。
[地上波(吹替)] 6点(2014-07-05 12:30:34)(良:1票)
8.  スケアクロウ 《ネタバレ》 
「なんかすげえ良い」が一番しっくりくる表現。言葉で言い表すのが難しい。「案山子とはカラスを笑わせるもの」「案山子とはカラスを恐れさせるもの」というのがまさに主役の二人。その二人がそれぞれ怒ることを知り、ユーモアを知る・・・あのお店のシーンはすんごい好きです。この場合は成長というより変化のほうが合ってる気がする。もう良い歳した大人二人。それまでの人生があるから性格は凝り固まっちゃって容易には変わらない。しかし、ふとした出会いからわずかな変化は訪れる。良い映画です。
[DVD(字幕)] 8点(2015-02-16 23:58:42)(良:1票)
9.  ネバダ・スミス 《ネタバレ》 
今更ながらにキャストの重要さを再認識。私はマックィーンとその作品が好きなので、その補正がないかといったら嘘になる。やっぱりマックィーンは土や泥にまみれる役がピッタリですね。「大脱走」はじめ「パピヨン」「タワーリングインフェルノ」泥にはまみれてないけど「シンシナティ・キッド」もかなり好き。というか西部劇にもかかわらず脱出してんのには笑った。しかも2回も。監獄からの脱出っぷりは「パピヨン」に近いかな?  本作は復讐の虚しさを描いた作品、と見せかけて復讐を通してマックスが成長していく様を描いた物語、というのが妥当だろうか。復讐をとげる度に、あるいは行おうとするたびに銃の腕や悪事を働く手並みが上がっていき、反対に人からの信頼や名誉、愛を失っていく。しかし最後の最後に殺人による復讐を思いとどまる。これだけだと復讐の虚しさ系作品なのですが、片や様々な町やインディアンのテント、監獄や教会までも行き、様々な人と出会う。読み書きを覚え複数の女性を知り、酒やポーカーも知る。こう見るとやはり成長物語という方がしっくりきますね。
[DVD(字幕)] 7点(2014-03-25 00:23:07)(良:1票)
10.  アバター(2009) 《ネタバレ》 
点数は、世界観が自分好みだったから、これに尽きます。幻想的な森とか空に浮かぶ島(岩?)とかダンジョンに出てきそうな動物とか飛行竜に乗って飛ぶとか。ワクワクせざるを得ません。  本作は未来SF版ロード・オブ・ザ・リングに近いのかなあと思ったり。何というか、RPGの世界なんですよね。そこに、先住民vs侵略者という西部劇でお馴染みの図式が盛り込まれたりしています。ファンタジー感が強いですが、そこはやっぱりSF。近未来的なシステムや施設、兵器もご登場。で、それを混ぜ合わせるとどうなるかというと、飛行竜に乗った先住民vs空中戦艦に乗った地球人のできあがり。こう書くとシュールさが際立つ気がしますが、それ以上に映像に圧倒されます。ストーリーやテーマ性はあってないようなもの。映画館で見たかった作品です。
[DVD(字幕)] 8点(2015-10-26 21:33:55)(良:1票)
11.  カラミティ・ジェーン 《ネタバレ》 
ミュージカルはもちろんですが、その他に強く目を引くのが恋愛要素。本作では男女間の友情・女同士の友情と嫉妬・友人の想い人を好きになる・友情から恋愛へ、さらには男というものは・女というものは・・・といった恋愛テーマにありがちな細かい心理描写が盛り込まれていて、一風変わった作品となっています。  西部劇の恋愛といったら一目惚れ→男は我を通し女は尽くす→女が惚れてハッピーエンド、あるいは一目惚れ→男は男らしく女は女らしく→結ばれてハッピーエンド、というシンプル~な印象が強かっただけに、細かい心理的なやりとりは新鮮でした。あのビル・ヒコックとカラミティ・ジェーンが恋愛においては敗北するというのも面白い。最後の御者の「まったく女ってのは」という台詞はナイスですね。まるで下着姿のようなシカゴのアイドルの写真に群がる男達を見てカラミティは「まったく男ってのは」と言いたかったに違いないw  上映時間が101分でさらにミュージカル部分に時間を使わざるを得ない中、カラミティの小屋でケーティー・ビル・少尉ら3人の心理を一気に動かすシーンをもってきたのは見事だと思います。前半はミュージカル強めで後半は恋愛強め、そんな作品でした。
[DVD(字幕)] 7点(2014-04-12 04:31:33)(良:1票)
12.  決断の3時10分 《ネタバレ》 
■とにかく雰囲気が素晴らしい!第一にウェイドと店主代理の女性のやり取りの前後のシーン。町全体を描写せず、町の隅にひっそりとある静かなサルーン。若干影を背負った佇まい。もう何といってもBGMが最高に効いています。第二に早朝のコンテンション。人っ子一人いないその様子はゾクリとくる怖ささえ覚えます。撮り方によってこんなに違うものなのかと。 ■リメイクとの対比・・・リメイクと決定的に違うのは、ウェイドが本気で逃げようとしているところ。それ故緊張感が段違いで、一瞬も気を抜けないその状況はいつの間にか見入らされています。また、リメイクのウェイドは自分の身がどうこうよりもダンの人間性に心を動かされたという描写が強いですが、オリジナルは「本気で逃げたい、しかしダンは死んでほしくない」というジレンマ構造の描写になっています。オリジナルもリメイクもダンに協力的な言動をするという点では共通ですが、その中身が違うのが面白い。さらに、リメイクのダンは何ら誇れるものがなくどこか頼りなさげで、そんなダンが逃げ出さない理由は「誇り」のためですが、こちらのダンはウェイドよりもいかつい風貌で、家でのシーンで子どもたちからの尊敬(誇り)をあっさり獲得している。ではなぜ逃げ出さないのか、となると、ダンの台詞の通り「責任」言い換えれば「己の正義」のためなんですね。やっぱり昔の西部劇はそうでなきゃ!という感じのテーマ設定で、そこが良い。 ■・・・と、如何せんリメイクを先に観たためにどうしても比較してしまいますが、オリジナルもリメイクもそれぞれ良いところが異なる素晴らしい作品というのは間違いないと思います。
[DVD(字幕)] 9点(2014-02-23 03:44:05)(良:1票)
13.  マイ・インターン
飛行機での視聴。従って吹替。 仕事に生きる女性と専業主「夫」という現代の新しい家庭のあり方と、既に退職済みのおじいちゃんが若者だらけの会社にインターンに行くというこれまた現代の新しい仕事のあり方(なの?)とをミックスさせた温かいドラマ作品。おじいちゃんと若者の間に考え方の差があってそりが合わないが、次第に打ち解けていく話・・・かと思ったら微妙にそうではなく、おじいちゃんはむしろ最初から人生の先輩的な立ち位置で、仕事もできるし皆の父親的な存在。そして謙虚な紳士。トラブルもまああるにはあるけど全体的にポップで親しみやすい作風なので、深刻さとか重苦しい感じは皆無。良い意味で気楽に見るのがおすすめな作品です。
[地上波(吹替)] 7点(2016-02-11 23:02:32)(良:1票)
14.  正午から3時まで 《ネタバレ》 
くだらなく下品で、良曲あり切なさあり、そして怖さと後味の悪さあり・・・なんとも変な西部劇でした。コメディと言われてもわかるし、パッケージに言うところの「幻の大傑作」といわれてもわかる、そんな作品。  時を経て神格化されたグラハム・ドーシーはもはや誰からも自分がグラハムであると認識されない。町の人はおろか自分を最も愛してくれたアマンダさえもグラハムがグラハムであることを認識しない。ようやく彼(下ネタ)が彼の彼であるとわかっても幻に取り憑かれたアマンダには声は届かない・・・その流れはコメディでもあり、恐怖でもあります。ラストの精神病棟?でグラハムさんだねと言われた時のグラハムの嬉しそうな顔といったら・・・。自分が存在しない恐ろしさ・・・切なく美しいエンドクレジットがより際立ちます。  作中再三流れるテーマ曲"Hello and Goodbye"がかなり好きです。
[DVD(字幕)] 6点(2014-05-28 00:14:28)(良:1票)
15.  96時間 リベンジ 《ネタバレ》 
取り立ててつまらないわけではなく、取り立てて面白い!となるわけでもない。至って普通のアクション映画という印象です。前作は「有無を言わさぬ親父無双」が堪能できましたが、本作はそれが薄まってしまっている。娘の助けを借りたり、敵に生きるか死ぬかの選択肢を与えたり。映画としてはそっちがベタなんでしょうが、「96時間」に期待したのは「無双」と「無慈悲」なんですよね笑。その点、ほんとに「普通」という言葉しか出てこない本作でした。
[DVD(字幕)] 6点(2015-02-15 21:37:25)(良:1票)
16.  ラブ・アクチュアリー 《ネタバレ》 
コメディと涙、この2点に特化しまくってますね。笑わせながら泣かせてくる。次点で「あ、そうそう!」という感じのさりげない伏線が良かった。135分という上映時間はあってないようなもので、見入ってるうちに終わる。あっという間でした。  9つの恋愛パターンということで、それは未来でもあり過去でもあり、どれかに当てはまってしまったり、共感できてしまうのがずるい。少年時代の初恋であったり、実らないとわかっている片思いであったり、立場の壁であったり、夫婦の愛であったり・・・。多分見る時々の状況によって、入り込み方が変わる作品かと思います。  個人的に好きなのはポルトガル人との恋と、アーティストのおっちゃんの友情シーン。ほぼ絶望パターンなのに奇跡を願って互いの言語を勉強している愛、一瞬の欲よりも今までの感謝と友情を優先する愛・・・いやー良い。良すぎます。  あと映画だからなのかお国柄だからなのか、日本人ではこうはならんやろ、という点がちらほら。その感覚は羨ましくもあり納得できなくもあり。しかしそれを含めてプラスにできるだけの面白さが本作にはあると思います。
[DVD(字幕)] 7点(2015-05-25 04:31:17)(良:1票)
17.  黄色いリボン 《ネタバレ》 
「騎兵隊三部作」の二作目。個人的には前作より好みでした。  退役まであと数日の大尉(ジョン・ウェイン)のお話で、任務のために部隊を率いて遠征したりもしますが、やはりメインは人間ドラマでしょう。遠征の際部隊が危機に陥るようなような激しい戦闘は描かれず、直接の戦闘での死者などが出ない点にもそれが表わされています。  中尉・少尉・女性の三角関係を見守るある意味親ポジションのジョン・ウェインやお馴染みの馬で荒野を駆けるシーン、そしてBGMが良かったです。
[DVD(字幕)] 4点(2014-01-06 20:44:45)(良:1票)
18.  名探偵コナン 絶海の探偵 《ネタバレ》 
 こりゃあ面白い。コナン映画の中では今のところ自分の中で時計じかけの摩天楼と双璧を成す傑作。摩天楼は赤い糸のくだりがなるほどなあと思った初見での面白さの印象が強かったが、映画としての完成度ならこちらの方が上かもしれない。   コナン映画のお決まり踏襲パターンである阿笠博士のクイズ、少年探偵団が自由行動するくだり、服部の登場とヘルプ、新一と蘭の思い出(しかも毎回トロピカルランド)のくだりと回収、蘭の格闘、etc・・・。他の作品ではこれらの要素で圧迫されすぎていて正直そんなに盛り込まなくていいのに、と思わされるところ、本作はこれらを上手く圧縮、かつ不要なところはカットし、ストーリーの部分に重きを置いている。他の作品は上記要素を「何としても入れ込まなければ」感が強く、明らかに不自然にさえなってしまっているところ、本作ではそれが薄まっている。その点、上映時間内での時間配分が上手い。   作風はかなりガチで、作りが洋画のそれに近い。コナン映画の魅力、個性であるコナンの推理力を随所に光らせながら、防衛省、海自、海保、警察という立場が違う者たちの対峙、軋轢と一致団結、働くオジサンたちのカッコ良さ、少年の決意と成長、終盤の畳みかけるような2の矢、3の矢、伏線の全回収、冒頭映像のミスリード、各シーンでのカメラワーク、時間的な制限を見せることによるハラハラ感(データコピー時とラスト)、演出(特にコナンの推理の点が線へと繋がるときの映像的演出)、エウレカ、名刺のせいでやりそこなったマイナスを名刺のおかげで助かるプラスとする、など、面白いと思わせられるツボがギッシリ詰まっている。蘭は親切さと空手で、コナンは推理で人を助けるという描き方もコナン映画の枠を外れず素晴らしい。   話の内容(というか細かい設定)は若干難しく、恐らく子供さんには理解できない部分が多いと予想。逆に、大人にはお勧めしたい作品。   ・・・それにしても、もはや蘭ねーちゃんが完全に人外化してるのが笑える。Xとの格闘シーンでのトンデモ跳躍力と空中コンボ、あなたスマブラに出た方が良いと思う。あと船から落ちて一番ヤバいのはスクリューに巻き込まれることと水流で自由が利かない事、並びに体温が低くなることだが、蘭ねーちゃんの身体能力ならどうということはないのである。あとXがサッカーボール喰らって下から上に吹っ飛んでった画もさすがに草
[DVD(邦画)] 9点(2019-01-22 19:39:14)(良:1票)
19.  アパッチ(1954) 《ネタバレ》 
先住民は多くの西部劇映画で登場するが、ほとんどが悪役。しかもただの悪役ではなく先住民側の主張はほぼ描かれない絶対的な悪というパターンが多い。しかしこの作品は先住民(アパッチ)が主役という変わり種で、まずそこが良い。  1886年、インディアンは居留地に移され、偉大なるアパッチのジェロニモが降伏し、主人公のマサイは最後のアパッチとなる。それは人数的に一人というよりもアパッチの誇りを持つ最後の一人という意味合いが強い。「戦いの時代は終わった。白人の文化に歩み寄り生きていく」という選択をする周囲に対し、マサイは断固としてその考えを受け入れない。そんな中、白人の文化に触れ、これからの時代を生きる術を知り、愛する人と子どもができるにつれ少しずつ考え方が変化していくマサイ。子どもの産声を聞いた時、周囲を囲まれているにも関わらず無防備で家に歩み寄る最後の戦士マサイの姿は、白人とインディアンの戦いが終わりを告げたことを意味していた。  ・・・というストーリーですが、途中歩み寄りを見せようとするマサイを仲間が裏切り、誰にも止められない復讐の鬼と化し、複数人相手に力と知力を活かした戦いっぷりを見せるシーンなど、数の上では勝ち目などあるわけもないがそれでも戦士の誇りを体現するマサイの姿がとても良かった。ただ猪突猛進するわけではなく戦いにおいては冷静さを失わない点も良い。また、個人的には今まで戦士として生きてきたマサイが白人の町で白人の文化に触れるシーンも好きです。  まあ結局は白人側の思うがままかよってのはちょっと気に食わないですけどね。
[DVD(字幕)] 8点(2014-01-21 01:02:17)(良:1票)
20.  ミクロの決死圏 《ネタバレ》 
現代技術でリメイクしてほしい作品トップ3に入るかもしれない。皆さん仰るとおり、やっぱり今見ると映像的なちゃっちい感が拭えません。乗ってる船にしても、治療用レーザーにしても、コンピュータにしても、いかにも別撮りだなー感にしても。でもそれでも、発想は文句なしに面白いし、いつの間にかへ~器官ってこんな感じなんだーと見入らされています。抗体と白血球さんいつもありがとう。でも怖いよ君たち。   ストーリーは本作のメインではないですが、それでも如何せん展開が予想しやすすぎた気もします。あと、もっと緊迫感があっても良かったかも。「こうなるとやばい」という台詞があれば当然それが起こるのがお約束なわけですが、結構あっさり解決している印象。やりすぎると興ざめするか笑いに変わるかの2択な気もしますが、アドベンチャーものと捉えるならもうちょっとスリリングな展開になっても良かった気がします。   ところで、人体旅行の発想は理科ないし生物で教材として使えそうかもと思ったり。さすがに人物は入れないにしても、血管に沿ってカメラが進み、各所で細胞さんたちがご登場。特徴を活かした動きをする、的な。抗体とか白血球とか、教科書の絵では散々見たけど、やっぱり映像で見るとインパクトが違いますね。動きがあるとキャラクターとして記憶に結びつきやすいというか。(というかもしや既に実装されてる・・・?)
[DVD(字幕)] 8点(2015-12-20 00:43:31)(良:1票)

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