1. Fukushima 50
《ネタバレ》 事実として、未曽有の放射線事故拡大防止に命を懸けた人たちがいたのは確かであり、あの想定外の大事故を映画として、真摯に極力再現して記録し、後世に記憶として残そうとする(崇高な)意図に対して、あれはどうだ、これはこうだと、安直に非難するべきではないと思います。実際に見ていてはらはらし感動したので満点評価をしたいところですが、やっぱり、映画としてみれば、佐藤浩市のやたら大仰な演技が鼻につくし、その娘がどうのこうのはどうでもいいことと思いますので、1点減点して9点と評価しました。 [地上波(邦画)] 9点(2021-03-18 15:35:45)(良:2票) |
2. ホテル・ムンバイ
《ネタバレ》 予備知識なしで鑑賞。普通の映画なら、きざな金持ち男や娘を救おうとする男たちが、テロリストのスキを見て反撃しハッピーエンドとなるのだが、さすがに実話はそんな甘いものではなく、実にあっけなく殺される。記録映画といえばそうかも知れないが、いったん見始めると最後まで目が離せず、食い入るように見せてくれたので高評価を与えたい。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2021-03-06 11:20:33)(良:2票) |
3. 男はつらいよ お帰り 寅さん
《ネタバレ》 この映画ではないが、30年ほど前に単身赴任で東京にいる時、正月明けの休日に上野の映画館で、「男はつらいよ」と「釣りバカ日誌」の二本立てを見た。それまでも出身地の大阪で何回も見ていた時と比べて、上野の映画館では初めから終わりまでお客さんたちがみんなげらげらと大声笑っており、映画館にいることだけでも楽しい気分になった記憶があります。さすが下町の寅さんだなあと思いました。映画とはかくあるべきでお客さんを幸せな気持ちにさせただけで満点を上げたいと思います。なので、寅さん映画は全てに9点をあげましょう。すべての映画に地方の四季折々の景色が抒情的にカットインされている場面があり日本のよさを映画の中に記憶としてとどめているのもよい。惜しむらくは毎作、さくらに動揺・抒情歌を1曲歌わせる場面を作って欲しかったなあと思います。 [映画館(邦画)] 9点(2021-02-09 10:20:16)(良:2票) |
4. ゴッドファーザー
5回目の視聴でストーリーを知っているのだが、見始めるとやっぱり面白く食い入るように最後まで見てしまい、II とIIIも見てしまった。およそ50年前にこんな重厚でスケールの大きいマフィア映画が作れたのが凄いです。日本のやくざ映画では仁義なき戦いがNO1だと思いますがスケールが全然違います。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2021-01-10 09:57:54)(良:2票) |
5. サウンド・オブ・ミュージック
《ネタバレ》 歌、踊り、愛、笑い、サスペンス、別れ、あらゆる要素がちりばめられ、文字通りのミュージカル映画の金字塔!かれこれ20回近く見ていてセリフもほぼ暗記しているくらいで、未だに私の中でベスト1。文句なしに満点。 [DVD(吹替)] 10点(2021-01-10 10:23:42)(良:1票) |
6. ラスト・ターゲット(2010)
《ネタバレ》 謎の多い銃の調達屋(その割には殺しがうまい)が謎の多い展開で謎の死を遂げる不思議な映画。冒頭ひっそりと暮らしている主人公を襲ってきたのは誰でそして自ら愛人を射殺したのはなぜ?マチルダのために銃を調整し約束どおり渡したのに、マチルダがその銃で自分を殺しに来るとは。それを主人公は予期しているなんてそんなばかな。銃の照準をずらしたので的が外れてファビオに当たるのかと思えば、なんと暴発したのかよくわからなかったが、マチルダがあっけなく死んで、今度は、頻繁に連絡をとって一見男の友情で結ばれていると思っていたその親分が、後ろから主人公をそっと追いかけて殺しに来て、もっと遠くから撃てばいいのに、近づいて主人公に気づかれ?振り向きざまに撃たれるお粗末さ。必死でファビオの元に駆け付けるが最後は息絶えるが、なんでファビオは先にそこに来ていたのか、車なんかなかったぞと突っ込みました。なによりも金で買った売春婦に一目ぼれし律儀に他の女を指名せず毎回ファビオを指名することで女の歓心を買い(私もキャバクラでよくしたが成功率ゼロでしたぞ)狭い町でデートを繰り返し将来を誓うなんてあまりにも安易でどうかと思いました。ファビオは最後の日も今晩お客と合うと言っていたほど人気があり多くの男の顧客がいるのに、ほとんど人通りのない小さい町でデートしてたら(レストランでも)多くのマラ兄弟に出くわす可能性が大でその辺ひやひやして見てました。ということで消化不良の謎と疑問のせいで6点です(ちなみに小生の最低得点は5点です)。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-01-19 17:19:45)(良:1票) |
7. 天国と地獄
《ネタバレ》 私事で恐縮。50年前雨で高校の野球部の午後の練習がなくなり友人たちと二本立ての映画館に行った。黒い煙幕をあけて入った画面を見た瞬間白黒からカラーに変わり、トランペットが大きく鳴り響き「パパ、きれいな煙が出てるよ」と少年が叫んだ。緊迫した場内の雰囲気で思わず立ちすくんだ。他の客に迷惑にならないようにそっと着席し訳も分からず最後まで映画を見た。そして二本目の椿三十郎を面白く見て、もういちど最初から天国と地獄を見、コロンボのように犯人が分かった状態で映画を堪能した。そして案の定、黒澤のファンになり、映画そのもののとりこになった。爾来50年、映画を趣味として、さまざまな映画を見てきましたが、邦画では天国と地獄を超えるものはないと思います。あの日あの時あの場所でピンクの煙が立ち上る名場面をあんなタイミングで見れたことは、誠に奇跡であり自分にとっては幸せな映画入門であったなあと思うのです。 [映画館(邦画)] 10点(2021-01-17 16:01:53)(良:1票) |
8. エレキの若大将
《ネタバレ》 古希を迎える小生にとっては、加山は永遠の憧れです。若大将シリーズのストーリーや映画の内容などに、いちいちあらを探すのは滑稽です。映画は、ただただ楽しくあればいいと思います。映画館でお金を払って、楽しい2時間を過ごして、終わって、面白かったなあ、楽しかったなあと、すがすがしい気分になり、明日も頑張ろうと活力が湧いてくれば、それだけで十分だと思います。そういう意味で、若大将シリーズは、森繁の社長シリーズと同じく、私には全て10点満点です。 [DVD(邦画)] 10点(2021-01-17 15:44:06)(良:1票) |
9. 明日に向って撃て!
《ネタバレ》 今の時代に見るとそれほど感動しないかもしれないが、40年ほど前に封切映画を見たときは若い私には衝撃で心から感動しました。新時代の訪れを予兆する自転車の場面で挿入される歌も大ヒットしました。とにかく、紳士的なポールニューマンがクールで、いたずらっ子的なレッドフォードも恰好よく、二人の共演の成功は次作のスティングで見事に発揮されましたね。最後の確実に死が待っているのに生を夢見て二人が飛び出すところで静止した場面で、場内が息をのんだようにシーンと静まり返り、すぐに席から立ち上がるお客さんたちがいなかったのが思い出されます。類似作?俺たちに明日はないとも甲乙つけがたく両方とも10点を差し上げたいと思います。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2021-02-09 10:47:47)(良:1票) |
10. 少年時代(1990)
《ネタバレ》 40数年前に原作を読み感動。富山県出身の藤子不二雄による思い入れたっぷりのマンガも原作に劣らず素晴らしかった。映画館で封切映画を見てさらに感動しその後も数回テレビで鑑賞。見るたびに映画の良さを実感します。昨日久しぶりにCSで見ました。舞台の入善町の立山を仰ぐ農村の風景の中、学校への一本道を学童たちが歩いていく場面にノスタルジーを感じます。入善から泊まりの海岸をタケシが疾走しているのが目に浮かぶようです。子供たちのあどけない姿が二十四の瞳のようにいきいきと描かれており、陽水の歌も効果的で、毎回、視聴後いい映画だったなあと思えるので気前よく10点あげます。 [CS・衛星(邦画)] 10点(2021-01-19 11:07:42)(良:1票) |