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21.  青い珊瑚礁(1980)
十代の若い男女の姿、眼を通して性とは何か?愛とは何か?親になることとはどういうことなのか?とまあ、色々と深いテーマを美しい海、景色によって描かれている。そして、扱っているテーマこそ重たい上に一歩間違えれば嫌らしくなりそうな所をそうは全く感じさせない雰囲気で描いている点がこの映画の素晴らしさであって、ラストシーンのを観ると幸せだった二人のその後のことを思うと何だか切なくなってくるほどこの映画の最後は何とも哀しい。面白いとかつまらないとかいうような映画なんかではないけど、凄く印象に残る映画になっているのは主演の二人の初々しさあればこそであり、特にこの映画の中で若くして母親となる運命を演じているブルック・シールズのあどけなさ、美しさはこれから何年時が経とうが絶対に失われることはないと思う。この映画一本でブルック・シールズという女優を忘れられなくなった映画ファンが果してどれぐらいいることか?私もそんな中の一人です。
[DVD(字幕)] 8点(2012-06-09 21:11:02)(良:2票)
22.  アーティスト 《ネタバレ》 
これは観る人の想像力を試しているような(試させる)映画かもしれない。今時、珍しいモノクロ映画でしかも、ほとんど台詞も無いサイレント映画である。この映画を製作した人達は私達映画ファンに対して映画とは何か?少ない台詞と役者の演技、表情だけでも何かを伝えることは可能であると言っているようである。色が無いということに関しても想像する楽しみを一人一人が感じ取って欲しいというような願いで撮られている。映画の中で映画を撮ることの面白さを見せる上でもそこに流れる空気、音楽にしてもコメディタッチな場面ではコメディぽい音楽をサスペンスぽい場面、例えば主人公が過去の栄光からどん底状態となって、自らフィルムを燃やして火傷して、病院送りとなる場面ではサスペンス映画らしい音楽が流れたりと音楽の使い方も上手い。この映画のラストのジョージとペピーとのタップダンスシーンはジーン・ケリーのミュージカルやフレッド・アステアのミュージカルを思わせるし、思わずにはいられなくなる。何となくジョージの顔がジーン・ケリーに見えてくるから凄い。フランス映画なんだけどアメリカ映画ぽくて、フランス映画が苦手な人でも楽しめると思う。だからこそアカデミー賞作品賞に選ばれたのだと思うし、アメリカ映画界が誇るミュージカルスターに対する敬意のようなものを感じさせる終わり方。ジーン・ケリーやフレッド・アステア、ジンジャー・ロジャースにジュディ・ガーランドがもしも今、この時代に生きていたら、この映画を見たら間違いなく感動するだろうなあ!最後にもう少し!フランスって犬を映画館の中に一緒に連れてっても良いのかな?
[映画館(字幕)] 8点(2012-04-10 22:22:37)
23.  愛と追憶の日々 《ネタバレ》 
最初のうちは何だか退屈な映画だなあ!ぐらいにしか感じなかったのに、見ているうちに段々と面白くなっていく。シャーリー・マクレーンとジャック・ニコルソンの演技が素晴らしい。自分に対してちょっかいばかり出す嫌な男なのに何故だか惹かれていくシャーリー・マクレーン、そこには女である以上、年齢なんて関係ないと言っているようであり、またその一方では娘を思う優しい母親の姿に良い母であるなあ!あの娘の為に注射をお願いする場面は辛い。辛すぎるし、泣かずにはいられない。人間の愛の深さ、母と娘の人間ドラマとして完成度の高い映画だと思うし、アカデミー賞が本当に良かった頃の作品という気がするし、アカデミー賞受賞も納得です。
[DVD(字幕)] 8点(2012-01-07 20:20:30)(良:1票)
24.  阿修羅のごとく 《ネタバレ》 
NHKのドラマも原作も全く見てません。そもそも私は向田作品が好きじゃない。だから期待もせずに観た。森田芳光監督死去のニュースを聞いて何日か経つわけだけど、これは観てないし、どうなのかな?ぐらいの気持ちで借りてきた。キャスティングに関しては素晴らしい。好きじゃない向田作品にしてはそれなりに楽しめたし、いや、思ったより楽しめた。大竹しのぶと桃井かおりの玄関先での壮絶なバトル、桃井かおりの放つピストルのおもちゃには噴出してしまった。黒木瞳の大人の色気、更に色気と言えば黒木瞳演じる長女の旦那を誘惑する女の木村佳乃の色気も忘れられなくなりそうなほどです。森田作品と言えば「ハル」ですっかりファンになってしまった深津絵里も良い。中村獅童演じるおかしな男にジャムパンが大好きなんです。大好きなんです。とか言っていきなり言われてそれでも一緒になることを選ぶなんて、何て良い女だ。深田恭子に関してはまあ、こんなもんかな?彼女には「下妻物語」の桃子のようなぶっとんだ役のが似合う。あっ、そうそう、四人の姉妹の母親役の八千草薫が如何にも昭和の良き母って感じで良い。女優陣に比べると男優陣は仲代達矢は良いが他がどうもいま一つ。小林薫の駄目ぷりも中途半端と言うか弱い。どうせ駄目男演じるならとことん駄目な男、例えば川島雄三監督の作品や成瀬巳喜男監督の作品に出てくる駄目男ぐらいの駄目ぷりが観たかった。小林薫の「女は阿修羅」って台詞を聞いて、なるほどね。女が阿修羅なら男は原だな?なんてくだらんことを思ってしまった。最後にもう少し!森田芳光監督「家族ゲーム」や「の・ようなもの」で見せた才気をもっと観たかった。良い役者と良い脚本にさえめぐり合えればまだまだ凄い映画を撮れるだけの実力はあるはず。それだけに61歳という若さでの死は残念です。ご冥福お祈り致します。
[DVD(邦画)] 6点(2011-12-27 21:28:42)
25.  アイアン・ジャイアント 《ネタバレ》 
「なりたい自分になるんだ」という少年ホーガースの言葉が何とも心に響く。人間、歳と共に子供の頃になりたかった大きな夢というものをどこかに置き去りにしてしまっていて忘れがちであるものであろう。この少年の気持ち、言葉は夢を持つことは素晴らしい。それは年齢なんて関係ないと言っているようである。そんな少年の気持ちを察して「スーパーマン」と叫びながらロケットに向って飛んで行くアイアンの姿が感動的であるし、泣けてくる。変な思想やらテーマなんて要らない。ただただストレートに思い切り伝えたいことを映像で持って見せてくれている。少年と巨大なロボットの交流、何の新鮮味もないけど思い切り泣かせてくれる。テーマがどうとか?そんなものはどうでも良い。子供も大人も誰にでも楽しんで貰いたい。そして、感動して貰いたいという思いが伝わってくる。それがこの映画の素晴らしさだ。
[DVD(字幕)] 9点(2011-12-22 21:27:29)(良:2票)
26.  アンジェラの灰
確かに♪確かに♪灰はある♪うん!間違いなく灰がある。とにかく暗くて重い。しかしながら深く考えさせられる映画であり、貧乏臭いけどそれでも同じ貧乏臭い描写にしても日本の(特に最近の)映画よりもしっかりと描かれており、それに何よりもじめじめとしていないだけまだ良い。正直、面白いとか楽しいとかそんな映画じゃないけどこの映画から学ぶべき何かが感じられる映画という意味においてはやはりこの監督さん、アラン・パーカー監督の社会派人間的ドラマとして見せる演出力は現在の映画監督の中でも間違いなく上位に入るだろう。
[DVD(字幕)] 6点(2011-11-16 21:08:16)(良:2票)
27.  アニー(1982) 《ネタバレ》 
アニーが歌う曲、あの曲が元気になれるぐらいここでの音楽は本当に良い。映画音楽の持つ力とその中でアニーと共に暮らす仲間達の元気な姿、両親のいないことをけして、前面に押し出そうとはせずにひたすらに生きる子供達、全員女の子がこの映画を支えている。金持ちの家に養子に欲しいと言われ、嬉しそうなアニーの表情、そんなアニーを騙し、金持ちの殿下達までも騙して、アニーの両親であると金を騙し取った悪人二人が逃げるアニーを捕まえようとする時に男の方が「殺すぞ」と脅したことに対してそれまでは散々、アニーをはじめとする子供達のことを自分の良いように扱ってきたハニガンが「アニーは生意気な子。だけど殺すなんて」というこの後の変わりよう、人間はお金よりももっと大事なものがあるんだと初めて知らされたような姿、ラストに打ち上げられる沢山の美しい花火を見上げている人達の笑顔が嫌な奴が沢山、出来たりする中で救いとなっている。色々と突っ込みたくなることも全てはミュージカルなんだし、ファンタジーなんだから笑って許したくなります。アニーが単なる生意気なガキだったらここまでの作品にはなってないはずです。
[DVD(字幕)] 7点(2011-09-24 11:23:58)
28.  荒馬と女
何だか全体に「死」の臭いを感じさせる映画だなあ!てのが感想でして、マリリン・モンローのその後の何ともやりきれない「死」を想像させられてしまうほど本当に重たくて暗い。話そのものが暗いので本当はもっと低い点数にしようとも思うけど、西部劇ファンとしてはモノクロの画面からの迫力あるシーンやら映像の美しさやら、所々で見所もあるし、言われているほどつまらなくはない。まあ、普通に見れたのとこれが遺作となってしまったことを考慮しての6点!であって、マリリン・モンローはここでも最後までやはり美しく感じられた。
[DVD(字幕)] 6点(2011-05-01 12:06:50)
29.  青空に踊る
フレッド・アステアが踊る。いつものことながらどの映画も似たような内容きりなのがアステア映画の特徴であるが、今作でのアステアのダンスは確かに上手いことは上手いけど、他の傑作、例えば「踊るニュウ・ヨーク」「イースター・パレード」「トップ・ハント」などに比べると躍動感が感じられない為に思い存分、楽しむことは出来なかった。期待値が高過ぎたかもしれない。アステア映画の中では下から数えた方が早い。アステアファンでない人でないと厳しい映画かもしれない。一応、それなりに楽しめたので6点は付けてみるものの、やはりアステア映画としては物足りなさの残る映画です。
[DVD(字幕)] 6点(2011-04-03 15:40:13)
30.  アラジン(1992)
「美女と野獣」よりはこっちの方が好きだし、楽しめる。ジーニーがはっきり言って面白すぎる。この際、タイトルを「ジーニー」でも良いぐらいだと思えるほどである。ディズニー映画が本当に面白かった頃の初期の作品に感じられる雰囲気も良い。ただ8点以上付けられないのはジャスミンが私はあまり好きじゃない。ヒロインがもう少し良ければという不満!アラジンに関しては可もなく不可もなくってところでして、でもってやはりジーニーです。ジーニー観ているだけで点数を付けたくなるほど面白い。
[DVD(吹替)] 7点(2011-03-21 21:19:12)
31.  愛と死をみつめて
純愛映画として観れば予想していたよりも楽しめる。脇役がそれぞれの立場としての演技を難なくこなしていて、特に宇野重吉、やはりこの俳優は脇役として作品の中で主演の女優さんを上手くサポートし、一つの作品を見所のあるものにしている。主演の吉永小百合については、確かに美しい。でも、ちょっと健康的過ぎる気がしてならない。このような映画に果たして吉永小百合が適しているか?という意味でのちょっとした疑問!個人的には守ってあげたくなる女優ナンバーワンの芦川いづみの方が何だかしっくりくる。悪い映画でもないし、つまらなくもない。でも、やっぱり私には吉永小百合だと守ってあげたくなるようなものが感じられないのである。
[DVD(邦画)] 6点(2010-12-26 18:57:50)
32.  愛が微笑む時
「愛が微笑む時」ってタイトル通り、正しく愛が微笑んでいるような映画である。幽霊となってからの四人の表情の豊かさとロバート・ダウニー・Jrの演技の上手さとのバランスの妙、作品全体を包み込む優しさ、色んな愛が感じられる良い映画を観た気持ちになりました。ところで、とらやさんのコメントを見てなるほどと思ったことがある。人間、生まれてくる時もたった一人、死んで行く時もたった一人でございます。何と寂しいことではごさせいませんか!天に軌道がある如くと、私は寅さんが「男はつらいよ・口笛を吹く寅次郎」の中で言う台詞が頭に浮かんできて、この映画のあの四人の死者達が一人、一人、バスの中へと天国へと旅発つ姿を観ると寅さんって当たり前だけど凄いこと言うよなあ!と感心させられるし、おっと、話がそれてしまっているのでもう一度、この映画についての感想を言わせてもらうと、この映画は人間的な優しさ、愛情に満ちていて本当に「愛が微笑む時」の皆の顔付きの素晴らしさ、人を思いやることの大切さを色々教えられたそんな素晴らしい映画です。こういう映画が私はもっともっと観たい。最後にこの映画の素晴らしさを教えてくれている皆さんに「ありがとう」て気持ちにさせられました。
[DVD(字幕)] 9点(2010-12-11 11:01:46)(良:1票)
33.  網走番外地 望郷篇 《ネタバレ》 
これは完全に「網走番外地」の中では別の世界、まるでマキノ映画的なノリの「昭和残侠伝」シリーズのパロディみたいな感じです。監督が監督だけにまあ、このお調子の良さ、あの変な男の口笛え「七つの子」の使い方、なんですか?任侠映画的な中に妙な人情、妙な笑い所などそれはそれで面白く見られるけれど、このシリーズ何本か見てきた感じたことは私は同じ高倉健主演なら「昭和残侠伝」シリーズの方が好きです。フランス映画の「望郷」と重なるラストシーン、色んな要素が散りばめられていて、それなりに楽しめる作品にはなってる。それにしても杉浦直樹の「七つの子」は違和感だらけです。「七つの子」を聞くと私にはどうしても「二十四の瞳」が真っ先に頭に浮かんできてしまい、複雑な気持ちにさせられてしまう。アウトローなのに妙に人情臭く、これこそが石井輝男作品なのかなあ?
[DVD(邦画)] 6点(2010-11-24 21:46:43)
34.  或る夜の出来事 《ネタバレ》 
これは今時の恋愛ものとは違う品の良さを感じさせる。フランク・キャプラ監督の良きアメリカ的なタッチが良い具合に現れている。例のヒッチハイクでのシーンでのクローデット・コルベールの可愛さ、部屋の真ん中でお互いの壁のシーンも面白い。二人が境に寝ている途中で、毛布が取れるオチもユニークです。恋愛映画というよりはコメディ映画的な感じが強いけど、下品な笑いというようなそういう笑いでないのが良い。
[DVD(字幕)] 8点(2010-10-22 21:18:35)
35.  あした
やはりと言うか予想通り何かと酷評されてはいるけど、私はこの作品も大林宣彦監督らしい優しさが画面全体通して伝わってきて好きです。どんな人にも心の中に大切な存在である人が一人や二人はいる筈です。そんな大切な人がもう、今はいない。けど、そんな人ともしも、また再会出来るとしたら?そういう人としての思いが描かれています。そして、この映画のタイトルにもなっている「あした」正しくこの映画のテーマは「あした」。この映画が言いたいこと、大林宣彦監督が言いたいことはあしたがあるということのありがたさ、大林監督の映画の多くに見られる「死」についての描き方もけして、後ろ向きなだけの捉え方をしてない。あしたを生きろ!命の大切さ、これぞこの映画の中で一番、言いたかったことだと思います。
[映画館(邦画)] 8点(2010-10-05 22:16:28)
36.  秋のソナタ
イングリッド・バーグマンの遺作にして祖国スウェーデンが作品の舞台である上に親と娘を捨ててロッシーニ監督への元へと走った彼女の人生そのもののような何だかまるでイングリッド・バーグマン自身の人生を見ているようで複雑な気持ちになる。母親にとっては娘も大切であり、愛すべき存在でありながらも自分の事で精一杯なように娘にとっても母親は愛すべき存在なのに、心では解っていてもお互い、相手の気持ちを上手く解ってあげようとは出来ないという人間の身勝手さ、そういうものを鋭い視線で描き切るこのイングマール・ベルイマン監督、監督自身が牧師の子として生まれてきただけに作品に影響を与えているような気がしてならない。7年という月日がもたらす母親と娘の本音と本音のぶつかりあい、心では愛しているはずの母親への怒りをぶつける娘とそれを受けて立つ母親との凄まじいやりとりが恐くもあり、それを正面から嘘偽りなしに正々堂々と描き切っている点でこの映画の持つ存在価値は大きい。
[ビデオ(字幕)] 7点(2010-10-02 09:11:53)(良:1票)
37.  嵐ケ丘(1939)
本来ならドロドロしすぎのホラーぽい感じになるような話なのに、そこはウィリアム・ワイラー監督!そうなる一歩手前の格調高い人間ドラマ、恋愛ものとして見せる所は流石である。けして、ホラーが駄目と言ってるのではありません。このドロドロした話なのにそれを感じさせない上手さ、芸術映画でありながらも娯楽映画としても見せるだけの作品になっている。ローレンス・オリヴィエの野生的な目付きが印象に残る。タイトルにある正に嵐のようなドラマを美しいモノクロの映像によって見せる。まるで西部劇でも観ているような錯覚さえ起こさせる景色の壮大な映像も印象に残る。最後に欲を言えばローレンス・オリヴィエと敵対する相手にいま一つ迫力、凄み、恐さが感じられないのが不満と言えば不満であるが、女優陣に関しては相変わらず魅力的に描く監督さんであるとウィリアム・ワイラーて監督の女優に対する画き方がどの映画を見ても感じられるし、ここでも同じである。
[DVD(字幕)] 7点(2010-09-27 21:26:58)(良:1票)
38.  歩いても 歩いても 《ネタバレ》 
「歩いても 歩いても」とこのタイトルにあるように歩くことは素晴らしいと教えてくれているような気がする。私のように田舎で暮らしているとどうしたって、歩かなくなる。ほんのちょっとした距離の所でさえも、ついつい自動車で移動してしまう。歩くという行為によって生まれる距離感、歩きながらでなければ離せない会話、空間というものをこの映画はよく表しているし、家族のあり方、じいちゃんとばあちゃんにとっての息子とその子供、孫に対する態度の違い、また息子の嫁への態度の違い、医者である親父とその息子との会話、母親との会話、色んな意味でこれが現実、息子に対しても嫁に対しても冷たくあたったりするのにその子供、孫には優しく接するじいちゃんとばあちゃんの態度などは人間の本質を見せ付けられているようである。全く血の繋がりのない嫁にとっての居場所はやはり夫の両親との時間よりも夫と子供との間であるし、そういう意味では嫁って立場は色んな辛さを感じさせるものであるという事を考えると男よりも女の方が大変なのかもしれないと考えたりもする。ところでやっと思い出してもらったのに、最後は語られることなく終わってしまったお相撲さんの黒姫山、凄く可哀想でならない。ある意味、一番、可哀想なのは黒姫山かもしれない。
[DVD(邦画)] 8点(2010-08-29 11:39:53)
39.  アラン・ドロンのゾロ
アラン・ドロンの黒マスクにマント、そして、悪人顔の似合うアラン・ドロンが正義のヒーローゾロを難なく演じて見せている。アラン・ドロンと言えば二枚目の正義的なイメージを持たれている人のがもしかしたら多いかもしれないけど、私は違う。アラン・ドロンと言えば絶対に悪役のが似合うし、どこか冷たい。冷酷な眼差しを感じさせ、それがアラン・ドロンの最大の魅力であるように思うのたが、ここでのアラン・ドロンは全くそれとは違うのであるが、これがまたなかなかである。悪と正義のどちらを演じても絵になるスターである。それがアラン・ドロンである。映画の内容は単純明快、誰が見ても解る。この単純さこそがこの映画の魅力である。若干、長さを感じさせるのと私もヒロインの女性がいま一つだと感じてしまうものの、それでも下手な映画、例えるなら何を言いたいのか?解る奴だけ解れば良いみたいな難しさが全くないので誰が見ても普通に楽しめるはずです。何だかこの映画のアラン・ドロンのゾロを見たら他のゾロものはあまり見たいて気がしなくなった。それだけアラン・ドロンがとにかくかっこ良い。
[ビデオ(字幕)] 7点(2010-08-22 22:53:53)(良:1票)
40.  網走番外地 荒野の対決
タイトルに「荒野」とあるように今回は西部劇的な雰囲気が全体を包み込み、任侠映画的な面白さも一応、あるにはあるが何か物足りない。高倉健のかっこ良さは相変わらずだし、それはどの作品の高倉健を見ても言えることなのだが、作品全体のテンポと緊張感やらがいま一つなために、折角の面白そうな題材も生かし切れていない感じがする。つまらなくはないし、それなりに楽しめる。でも、やはり物足りない。
[DVD(邦画)] 6点(2010-08-16 22:11:11)
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