61. アザーズ
《ネタバレ》 決して悪くはないのだが、シックスセンスがメジャーになってしまったので二番煎じ的な印象は拭えない。 こちらを先に観ていればまた違っただろうけど。 [DVD(吹替)] 5点(2014-04-18 17:44:41) |
62. あ・うん
板東英二と高倉健のからみはどうも違和感が。 向田邦子の原作の世界をどれだけ表現できているかは疑問。 [ビデオ(邦画)] 4点(2014-04-16 00:20:21) |
63. IP5/愛を探す旅人たち
《ネタバレ》 青年、黒人少年、老人のロードムービーだが、三人の誰にも共感できず。 特に、盗みを平然と繰り返す青年と少年には嫌悪感。 青年が女性に固執した理由もよくわからずストーカーにしか見えない。 また、女性があれほど嫌っていた青年を受け入れたのもピンと来ない。 寓意的なファンタジーが苦手なせいか、意味もよくわからず置き去りにされた感じ。 [ビデオ(吹替)] 2点(2014-04-03 20:33:08) |
64. アパートメント(1996)
《ネタバレ》 時間軸が行ったり来たりで混乱する。 ただ、そのおかげでサスペンス性はうまく演出されている。 謎解きで引っ張られるが、ストーリーの内容自体は物足りない。 以前恋人だったリザを追いかけていた男が最後にアリスを選択したかと思えば、婚約者とって何じゃそりゃ…。 婚約者のいる男の節操のなさに引いてしまう。 モニカ・ベルッチは綺麗だった。 [DVD(吹替)] 5点(2014-03-30 02:06:58) |
65. アルカトラズからの脱出
《ネタバレ》 実話を元にした長所と短所が同居しているように感じた。 ドキュメンタリーのようにリアルで実際の逃走劇を想起させる反面、物語としては淡々として盛り上がりに欠ける面も。 余計な演出を極力排した硬派な作りは玄人好みで評価の分かれるところだろうが、自分にとっては地味であっさりしすぎて物足りなかった。 脱獄ものとしては方向性が逆の『大脱走』や『ショーシャンクの空に』『パピヨン』にエンターテイメント性やカタルシスの面で惹かれるし、同じような静かでリアルな緊張感なら『穴』のほうがインパクトがある。 [DVD(字幕)] 5点(2014-02-17 20:09:37)(良:2票) |
66. アサシン(1993)
《ネタバレ》 リメイク元の「ニキータ」とストーリーはほぼ同じだが、どことなくオリジナルのアクが取れてインパクトが少し薄くなったような印象。 オリジナルでは主人公がバレバレの男装で大使に化けて潜入するという無理筋だったが、本作では合理的な変更がされていた。 ただ、破綻をなくすためにこじんまりまとまった感じ。 掃除人もジャン・レノほど強烈なインパクトはなく、キャストは全般的にオリジナル版のほうがしっくりくる。 主人公にもあまり魅力を感じず、ニキータを見ていればあえてリメイク版を見る必要はなかったか。 [DVD(吹替)] 4点(2014-02-03 00:54:25) |
67. “アイデンティティー”
《ネタバレ》 エドが鏡の中のマルコムを見て驚くシーンがあったが、それならもっと前にも自分の姿に気づく機会があってもよさそうなもの。 そうした都合のよすぎるところは気になるが、緻密に練られたストーリーには唸らされる。 さっぱり理解不能の謎に包まれた連続殺人事件。番号の入ったルームキー。消える死体。 オカルト現象かと思いきや思わぬ真相が隠されていた。そのサスペンス性の高さと意外性のある展開で最後まで惹きつけられる。 多重人格者を犯人とする作品は幾つもあるが、これは多重人格者の妄想の中の事件で人格が一人ずつ消えていくというアイデアが秀逸。 連続殺人を犯した人格を消すことができれば死刑にはならない。が、最後に残った人格は…。 消える死体の設定が殺人人格をうまくカモフラージュしてミスリードされた。 ラストもひねりが効いていて、売春婦だった母親へのマルコムの複雑な思いがうかがえる。 [DVD(吹替)] 7点(2013-12-13 20:23:45) |
68. 愛のコリーダ
ハードコアの話題性のみで内容は期待はずれ。 主演女優に魅力を感じないのが残念。 定と吉蔵の性的嗜好も事件を起こした心の動きも理解できない。 内面の掘り下げがないため、事件を表層的になぞっているだけに見える。 藤竜也はなぜこのオファーを受けたのか不思議。 [インターネット(字幕)] 2点(2013-10-09 23:21:21) |
69. アニー・ホール
《ネタバレ》 ウディ・アレンの代表作だが、最初見たときは全然ピンと来ず。 個性の強い映画で、好き嫌いが分かれそう。 ずいぶん後になって観なおしてみたが、やっぱりチャップリンが絶賛したようには惹かれない。 会話は皮肉に満ちてリアルだが、言葉の洪水というかセリフ量が多すぎてうるさく感じられる。 これといった芯のあるストーリーではないので冗長。 当時としては画期的な演出で、独創的で遊び心のある工夫や知性は感じるものの、心が揺り動かされることはなく飽きてくる。 なにより神経質で理屈っぽく自虐的で皮肉屋な主人公が好きになれない。 ただ、ところどころシニカル&コミカルなシーンに才気を感じてハッとさせられる。 自殺願望の青年の車で送られる主人公の表情は笑えた。 自分を雌鳥と思い込んだ弟の卵を待つ小話もラストをオシャレな締めくくっている。 [ビデオ(字幕)] 5点(2013-10-08 20:23:04)(良:1票) |
70. アメリ
《ネタバレ》 現実から逃避していた空想癖の不思議ちゃん。 他人と関係を適切な関係を結べなかったアメリが世界と調和していく様子が微笑ましい。 オシャレでウィットに富んでいて、特に女性に人気のある作品だというのもわかる気がする。 出てくるのがどこか変な人ばかりだが、その不器用で変なところに愛を感じる描き方。 八百屋へのボディブローのような地味に効く嫌がらせが笑える。 [DVD(吹替)] 6点(2013-09-24 22:10:29) |
71. 愛してる、愛してない...(2002)
《ネタバレ》 『ミザリー』とはタイプが違うけど、妄想女にストーカーされる恐ろしさ。 事前情報なしで見たのでてっきりラブロマンスと思っていたら、とんでもないサスペンス。 アメリのイメージにすっかり騙されてしまった。 脚本のうまさに感心し、薬で描いた画の余韻に浸って自然とその先の物語が思い浮かぶ。 後半のナゾ解きを確認したくて前半を見直してみたけど、よくできたパズルのよう。 [DVD(吹替)] 8点(2013-09-21 23:31:11) |
72. アーティスト
《ネタバレ》 ストーリー設定とサイレントという表現方法をシンクロさせたのはアイデアとして面白い。 ただ、チャップリンの時代ならともかく、今の時代にあえてモノクロでサイレントを作る意味はそれほど感じない。 ラストを効果的にするための長い前フリともいえるが、あくまで企画ものの印象が拭えなかった。 ストーリーとしてはシンプルで流れに乗りやすくサイレントには合っている内容。 時流から取り残される悲哀にラブストーリーが絡んで感情移入できる。 女優がもう少しかわいければよかったのに。 [DVD(字幕)] 6点(2013-09-20 21:32:42) |
73. アルゴ
実話物で結末はわかっているのにハラハラさせられる。 ギリギリで切り抜けていく演出がうまい。 [DVD(吹替)] 7点(2013-09-18 00:57:09) |
74. アルマゲドン(1998)
《ネタバレ》 スーパーヒーローたるアメリカ人の活躍で地球を救う、いかにもハリウッド映画らしい物語。 次から次へとトラブルや試練が降りかかるところはエンターテイメントに徹しているが、宇宙ステーションで給油停止レバーが折れたりとコント並みの展開が強引すぎて笑ってしまう。 ぶ厚く切った肉を矢継ぎ早に提供されているようで、会席料理の細やかさは微塵もない。 まるでマンガのような設定と展開なので、余計なことは考えずに頭を空っぽにしてアトラクションを楽しむように見るべき映画なのだろう。 ラストは感動の押し売りのようでちょっとそのレールに乗り切れなかったが、それでも力技でもっていく勢いは感じる。 好みでいえば『ディープ・インパクト』のほうがまだリアリティがあってドラマになっている。 [DVD(吹替)] 4点(2013-09-02 20:20:23) |
75. アダムス・ファミリー(1991)
ブラックな設定とユニークなキャラはいいんだけど、笑いのツボがあまり合わず。 この手のものは好き嫌いがわかれそう。 [ビデオ(吹替)] 4点(2013-08-30 20:05:06) |
76. アヒルと鴨のコインロッカー
《ネタバレ》 前半のゆるい感じが続くのかと思えば、後半からの展開は予備知識がなかったので意表をつかれた。 ネタばらしに入ってからがおもしろい。 ドルジの日本語にまったくなまりのないのが突っ込みどころではあるけれど、うまく騙されてしまう。 もう一度見直してみると、いたるところに伏線が張ってあるのに感心する。 [DVD(邦画)] 6点(2013-08-29 22:49:42) |
77. 悪魔を見た
《ネタバレ》 猟奇殺人鬼の餌食になった婚約者の復讐に血眼になるイ・ビョンホンが鬼気迫る。まだ半分もいかないうちに犯人をボコボコにしてしまって、その後どう続けるのかと思ったが、泳がせておいて段々と苛酷な制裁を加えていくという展開が新鮮。 街中で猛獣を捕らえてはまた放つようなものだから、放たれた猛獣の犠牲になる者も出るが、そんなものは知ったこっちゃないってことか。 ムチャクチャなやり方だし、結局また大事な人が犠牲になるという愚行でしかない。惨殺された婚約者の妹までもレイプ殺人鬼の餌食にされてしまった。主人公としてはあまりに思慮が足りなすぎて重みがないのが引っかかる。 チェ・ミンシクの極悪人っぷりは生々しい。瀕死のジュヨン(オ・スナ)の懇願もまったく意に介さずに目的を遂げるシーンはインパクトがある。鬼畜のような悪党とバイオレンスを描くと韓国映画は凄みを感じさせる。ストーリーに深みはないものの、最後まで引きつけられてしまう。 [DVD(吹替)] 6点(2013-08-19 20:35:31)(良:2票) |
78. 青い珊瑚礁(1980)
南国の美しい自然の中で若い二人の愛の交歓。 ストーリーはあんまり後に残らない。 [ビデオ(吹替)] 5点(2013-08-17 19:47:21) |
79. アニマル・ハウス
《ネタバレ》 これぞアメリカンドタバタ学園コメディーか。 笑いの種類が合わないというか、アメリカンジョーク並みに笑いどころがなかなか見つからない。 ラストのリベンジも、パレードに乱入してブチ壊しにするだけでは物足りない。 それに当時は新しかったかもしれないけど、今みるとさすがに古く感じる。 ただ、どこかで見たような既視感は、先駆的なこの映画に影響を受けて作られたものが少なくないからかも。 公開当時に大学生になる前に観たなら、もしかしたらこういうハチャメチャな大学生活に憧れたかもしれない。 今の日本なら差別的表現や倫理的に問題とされかねないシーンがあったけれど、このあたりに当時のアメリカ映画の寛容さを感じる。 B級映画っぽいのにお色気シーンで意外とかわいい子が脱いでたりする。 [DVD(吹替)] 4点(2013-08-16 01:07:00) |
80. 穴(1960)
《ネタバレ》 穴を掘っていく過程を長回しでじっくり撮っているのでとてもリアル。脱獄メンバーのわざとらしいキャラ紹介の類はなく、メンバーの経歴にもほとんど触れずにあくまで脱獄する現在に焦点を当てている。『大脱走』のようなエンターテイメント性は排して、葛藤、疑惑、裏切りといった人間ドラマを丁寧に描く。BGMも使わず、とにかくリアリティにこだわった演出で『大脱走』とは対極にある印象。 ガスパールの妻が訴えを取り下げて脱獄する理由がなくなったことから、究極の選択を迫られる。ガスパールの立場なら仲間を裏切っても仕方ないと思わせるような設定が見事。所長との2時間の面会がどんなものだったかを明確には描いていないことが、いろいろイマジネーションを広げてくれる。 偵察用の小さな鏡を裏返したときに映った大勢の看守の姿は衝撃的。裏切られた仲間に感情移入して、湧き上がる殺意に思いっきり共感してしまう。疑われたことに対して憤ってみせたウソの演技がまた憎々しい。裏切った事情は汲めても、この迫真のウソ演技が主人公に対する嫌悪感を抑えきれなくしてしまう。せめてウソがもう少し下手だったり動揺が見えたら少しは救いがあったのに。 その突き放したようなところがフランス映画っぽいおもしろさではあるが。非常に余韻の残るインパクトのあるラストで、しばらくその余韻に浸ってしまうほど。 しばらくして再鑑賞しても、やっぱり面白い。 リアルで出会った平気で嘘をつく詐欺師のような男を思い出してしまった。 [DVD(字幕)] 8点(2013-08-03 22:30:32) |