1. OUT(2002)
原作とは別物と考えた方がいい。あの世界が好きな人には主人公がかなりフツーに見える。おそらくは人間観察の専門家たる監督はそんな事百も承知で変更しているのでしょう。狙いは多分、そこ。この「OUT軽快版」とウマが合うかどうか。しかしなぁ・・・いくらワザと変えてるにしても臓器や肉片やらでグチャグチャになっちゃう「死体の解体」を罪悪感ゼロとまではいかないけれど、罪の意識20%25ぐらいの女性たちに仕立て上げてはあまりにアッケラカンとし過ぎの感が。人間ってホントにあんなふうでいられる?原田美枝子と賠償美津子の芝居勝負としては面白いけれど、室井滋は実力のキャパ半分くらいでおとなしめだし、何より原作での「雅子VS佐竹」の分かり合ってるOUT者同士の対決が見られなかったのは残念。もしかしたら「OUT」という題名の解釈は原作からもOUTしてるって意味か?(笑)佐竹は寛平ちゃんより香川照之(この人、すげぇウマイよね!)がやってもよかったハズ。 3点(2003-05-16 10:10:04) |
2. アンダルシアの犬
な~んだ夢で観た映像を繋げていっただけじゃん、と思ってはイケナイ。超現実主義において”夢で観た映像”だとか、”(ある特定の)連想からくる映像の羅列”は重要で立派な”題材”になりうるのデス。だから、この映画を観る前にそれを知っている=映画に限らず、他のアーティスト達の作品に触れた事の有る無しで、受ける衝撃は違ってくるのではないかと・・・。ワタクシがこの作品に触れたのは15年くらい前で無声映画バージョン(これこそがオリジナル版!?)だったので、映画としてよりも単にシュールレアリズムの作品として観る事ができた。けれどそれは映画館で娯楽作品を観るのとは全然違い、動いている連続写真みたいな捉え方だったので、すんなりインプットされて「ふ~ん・・・こういう方法もあるのね」と素直に受け入れる事ができた。内面世界を描けばナンでもあり、誰にでも作れそう(思いつきそう)みたいな表現定義の中で、簡単に忘れる事のできないシーンを作ったのは凄い。こういうのを勉強してる映像作家って、例え娯楽作品を撮ってもきっとインパクトのあるシーンを作る事が可能なんじゃないかな。裁判の判例ではないけど、ちゃんとそういうものを遺した点で9点。決して誰もが観て楽しめるものではない。言ってみりゃ”観劇用途”が違うのだ。実際ワタクシ自身、コレとコクトーの「オルフェの遺言」、トッド・ブラウニング「フリークス」、リンチ「イレイザー・ヘッド」を一度に観なければならない事情があって、長らく記憶の中で作品がゴッチャになってしまっていました・・・凡人ってそんなモンです(笑) 9点(2003-04-05 13:34:27)(良:2票) |
3. アラジン(1992)
「美女と野獣」の出来にすっかりダマされてしまい、劇場までわざわざ足を運んでしまった。ジーニーが現代人でないと理解できないギャグを飛ばすところで興醒め。あのねぇ・・・オレは金払って現実逃避しに来とるのよ、と怒り心頭になった(笑) 3点(2003-03-04 00:05:53) |
4. アメリカン・サイコ
読んでいないので原作に忠実なのかどうか解らないが、ウィリアム・デフォー仕事選べよという感想でした。ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースの「ハート・オブ・ロックンロール」がかかるとこで昔の80’懐メロに気が散ってしまい飽きた。別にサイコものが嫌いというのではないんだけど。 3点(2003-02-25 11:03:33) |
5. 青い体験(1973)
告白致しますと自分もこのガキに負けないくらいエロかったと思います・・・。この映画のせつなくて甘酸っぱいとところは”幼い(実はそこまで幼くは無い)頃にこの体験”ってとこなんですネ。あんな場所で行う自慰も知る前だからこそだし、大人になってから何人いい女としようが、この時期のあのガキが巡り合わせたシチュエーションほどの貴重さ、うらやましさはない!(力説)人間って上手い具合に都合悪くできてるよなぁ・・・このくらいの時期は性欲は要らない。30越えてからこの湧き水の如くあれば、ワタクシはもっと女性から大切にされていたのではないでしょうか・・・。(しみじみと。妻含む) 5点(2003-02-09 12:16:24)(笑:1票) |
6. 雨あがる
寺尾聡98点!!、城中侍ども-96点!!すまん!! 2点(2003-01-26 09:21:18) |
7. アルマゲドン(1998)
すんません。結構、スキです。特に忙しい日でなく「ゴールデン洋画劇場」とかで放送するんなら観ると思います。レンタルなら・・・TSUTAYAの¥100デーなら金払って観てもいい。だってさ、バカ映画バカ映画って言ってもオレを泣かせようとしてくれる実力を持ったバカ映画ってあんまり無いもん(笑)(本気で泣かせてくれたのは「ジョーイ」という映画ですが・・・) 7点(2003-01-18 11:39:34) |
8. アルビノ・アリゲーター
あまり好きなシーンが無い。題名を劇中で説明するにしてもアレはちょっと・・・。 3点(2003-01-18 11:28:24) |
9. アラビアのロレンス
井戸のシーンかな。あれ好きなんですよ。陽炎の中からやってくる射手の美しい事!我々との水に対する認識の違い、そして身体的な違い(あの視力!!)ある意味「野生の王国」で弱肉強食な捕獲シーンを見て受けたようなショックがありました。←例えが古い。多分、オレもその場に居たら勝手に水飲んじゃうもんなァ・・・。こういう慣習(っていうのかな)みたいなものは文献で残すよりも娯楽でも何でもいいから映像で残すべきですね、絶対に。 8点(2003-01-18 11:23:08) |
10. アメリカン・ビューティー
「アタシを見ると男はみんな夢中になるの」げな事を言うクソガキがえれームカツクけのに、オッサン体鍛えて頑張ったのに結局・・・って書いてるうちやっぱ面白い映画だという気になってきたので、ポイント上げて7点。なんかギャグセンスの「リトマス試験紙」かもしれない、この映画。 7点(2003-01-18 11:09:03) |
11. アトミック・トレイン<TVM>
”例の件”を忘れさせてくれる程のめり込めなかったので、始終主演男優の悲しさを感じて観ていました・・・。そういうイメージがつきまとうからいい仕事がこないのか、いい仕事が来ないからイメージを払拭できないのか・・・。悲しい。 4点(2003-01-18 10:39:43) |
12. アダムス・ファミリー(1991)
子供向けにしてはシュミが悪い。 0点(2003-01-01 14:15:06) |
13. アイ ウォント ユー
どんでん返しのつもりなんだろうが、衝撃感なし。「あ、そうですか・・・」ってカンジ。(こういうのに慣れてる人には簡単にオチが読めます)映像が取り分けスタイリッシュという訳でもないしなー。レイチェル・ワイズに綺麗な音楽流してスローで・・・みたいなんじゃなく、一応のファックシーンをやらせて男騙しを強調させたいのだろうが、ファンでもないワタクシの股間は反応しませんでした(笑)ラビナ・ミテフスカ(歌手やってた娘)と配役入れ替えるとまた違った感じでいいかも。だって裸体はこっちの方が好みなんだもん! 3点(2003-01-01 14:02:24) |
14. アメリカン・ヒストリーX
頭蓋骨を潰す・・・ってのが凄かった。最初はデレクの凶暴性を出す演出なのかと思ってたけど、この主人公が心底、有色人種を憎んでいるとなると当然の行動。まさに「虫ケラ」としか思ってないワケだからね。エドワード・ノートンの仕事(チョット気弱な青年→ネオナチ→改心後の3態)も多くの人が言うようにスゴイのにストーリーがチョット・・とても練りに練った丁寧な造りに思えない。服役中の話は兄が弟に”聞かせて”やってるもので、いくら尊敬する兄の告白だからと言ってそんなに簡単に思想が変わるもんだろうか?もっと他にストーリー運びを工夫する余地はあったと思う。例えば”聞かせてもらう”より”知ってしまう”方が本人にとっては衝撃、とかね・・・。一緒にシーツを洗ってた黒人が、主人公の改心に物凄く重要な役割を果たしているのに何だかそっけない。あれじゃあ観てる人の中には「もうムショはヤなんだよ!」だけの心変わりと取る人もいるのでは?監督は途中で降りちゃって編集をノートンがやったりしたからかもしれないんだけど・・・オシイ! 8点(2002-12-31 17:01:24) |
15. アンタッチャブル
オデッサの引用シーン・・・本当に良い。かなり好きなシーンです。一段一段落ちていく乳母車、走るガルシア、現れる敵・・に強烈なズーム・アップ!撃たれて倒れる・・・これってゲームセンターなんかにあるガンアクションに絶対、影響与えてると思う。怖ろしいものに立ち向かっていく結束なんかも解り易く描かれてる。デ・ニーロもあれだけのシーンだけど存在感バッチリで英語で怒る機会があったらマネしてみたい。・・・あぁ、ホントにお気に入りの映画にコメントって難しいなぁ。何書いてんのかわかんなくなってきた(笑) 10点(2002-12-29 12:34:46) |
16. アザーズ
やられたなァ・・・。娘アンが見たという息の臭い老婆。何でいかにも怖がらせたい挙動なのかと思ってたらまさかアレだったとは!・・・納得。一発オチは確かにその通りだけど、伏線探しが好きな人なら2~3回は楽しめるよ。(初めて銃を持った時に一瞬、オヤ?っていう顔をするとことか、細かいのがいっぱいある)ほぼ大半のシーンで忙しくニコール・キッドマンが映っているので、その美しさに惚れ惚れしているワタクシは飽きがきませんでした。邦訳を間に受けてると登場人物が感情の無い人間に思えてしまいますから、DVDで見る方は吹き替えバージョンの方がいいかもしれません。母親の偏った愛が際立ちます。しかしこの監督はスゲーなぁ・・・監督、脚本、音楽までやってるって!?弱冠30歳!?ホント、将来が楽しみだな(例の「アルバム」の中の一人として映ってるらしいが、どれなんだろう?) 8点(2002-12-22 10:40:32) |
17. アマデウス
何度観た事か・・・。「もぉーっあるとっ!!」から始まるオープニング。アレが無ければ未だ最後まで観ていなかったかもしれない。(なんとなく地味な映画はつまんないという先入観があった)天才の近くで仕事をしなければならない者の苦しみがよく描かれてます。なおかつその天才の素行がアレでは・・・サリエリに滅茶苦茶感情移入できるんですよね。ディティールにこだわる為にシャンデリアを当時のように蝋燭でやったという点も価値ある映像でございます。 10点(2002-12-15 16:50:43) |
18. あしたのジョー2
燃え尽きた・・・というのはどういう事なのか当時、子供ながらに悩んだ。「死んだって事でしょ」「いや、燃え尽きたんだよ真っ白にな」「だから灰になって死んだんでしょ」「いや、燃え尽きたんだよ」「だから~」テーマ曲は男に生まれて良かったと思わせてくれるし、ジョーのように命を懸けて闘ってヒーローになるチャンスが自分にもあると錯覚させてくれます。梶原一騎はあんな人ではありましたが作品はスンバらしいと思います。 7点(2002-12-15 16:30:00) |
19. アサシン(1993)
元ネタの「ニキータ」からして”捨てネコ”感があるのですが、リメイク版のブリジットの場合、見ていて「自分がついてててやらなきゃ」的気持ちが抱けない。故に感情移入度が下がってしまう。美人は美人なんだけどね・・・。話の内容からすると別の女優の方が個人的には良かったと思います。 4点(2002-12-15 16:20:50) |
20. AKIRA(1988)
和製アニメって言やぁ何かとミヤザキ、ミヤザキって中で、世界に出して恥ずかしくないレベルの作品だと思います。バイクチェイスのシーンなんかもあの音楽だったからこそ今でも古さを感じないのかもしれない。 4点(2002-12-15 16:11:10) |